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【854】モーロク消防団の夜回りスケジュール志願者数 [ビジネス]

 偶然だが、これがSSブログ最終日の記念更新にあたる。SSブログさん、どうも御世話さまでした。明日からシーサーブログに移行しますので、皆さま引き続きよろしく御愛顧くださいませ。

 さて北米がちょっと心配になってきた【850】
 これも今どき若い人たちにはピンと来ないかも知れないが、アメリカ合衆国という国は、人類が合理的判断に基づき『近代国家』という社会システムを、『意図的に進化発展させて』今がある。
 古くはコロンブスが欧州から大西洋を西進して対岸に到達、めでたくひと夜で国を見つけたものの、地球が丸いことには気づきながら北米大陸なるものの可能性の認識が抜け落ちていて、当然その先の東南アジアの可能性もさっぱり無かったたため、そのへんすっとばして直接インドに着岸したものと勘違いした。
 だから北米大陸の原住民を『インディアン』と呼んでしまったり、フロリダ南方に点在し太西洋とカリブ海を分ける島嶼群のことを『西インド諸島』と呼んでしまったりしたのは有名なハナシだ。

 社会組織はある程度栄えると必ずアタマ打ち感が出てくる。
 組織を成す人々の過半数が、『今よりもっと凄くて幸せな未来を求めて試せるコト』を試し尽くしてひと通り結果が出て、その成功例がもたらした完成品を利用して手に入る嬉し楽しのメリットが、まあ大方ただの平凡にまでなって普及してしまうからだ。
 組織の空気が何となく先行き淀んでイイことなくなり、ごく一部の元気者が一生懸命ひねり出してくれるマインド活性化のきっかけも、組織の過半数=組織の自我が面白がる気持ちの方をなくしているので、なかなか事態を打開できない。
 この漠然と閉塞した不満が高まって人々の行動に現われてくると内乱が起こり始め、さらに内向きに暴れて自滅するより未知の外宇宙に新しい世界を探しにかかるモノ好きが増えてくると、開拓や入植が盛んになる。裏返せば、そんな状況にでもならなければ、組織の自我は本気で重い腰を上げないものなのだと言えよう。

 ともあれ当時、近代文明的には世界最先端だったヨーロッパ文化圏だが、多分それでは物足りなくなったのが相当数いて、そこから北米大陸への新規展開が始まった。北米の東側とくに北東端において、英語の発音も割と英式作法に共通点が多く、道路区画なんかも妙にせせこましくて、建築様式も割と古風な感じのものが目立つのは、やはりこの一帯に初期にヨーロッパ文化が定着したからだろう。
 それはそれで良いんだが、広大な北米大陸の東端に根をおろした先進文明社会は、西へ南へ原住民を追い散らしながら勢力を拡大していく。一足先に知恵をつけ便利な物資に恵まれた白人文化は、綺麗ゴトから汚れゴトからあらゆる手段をもって、その世界観での裕福を追求すべく元あったものを蹂躙していった。これが富める大国アメリカの経済基盤=高度経済成長期だったと言えるかも知れない。

 この歴史的経緯が、北米社会に根深く人種間の対立意識となって染み込んでいる。恐らく今でも、そこらに人通りが開けたような場所で『肌の色の違いと社会的立場の優劣』について口にするのはやめておかないと、凄まじいトラブルに巻き込まれても文句は言えない。
 これだけ時を経て時代が変遷したのに、確かに社会には『根拠なき白人優位の風』がふっと漂うし、北米社会で日常的にそれに晒される有色人種には、『理由なき絶対的抑圧への不愉快』がメンタル標準仕様であるかの如く仕込まれている気もする。
 そう、生活のあちこちに、社会崩壊の壊れやすい危ういところが可燃物として普及・蔓延しているのが北米社会だ【847】

 ちょっと殺伐としてきたので科学ネタの横道でワンクッション入れよう。
 火事が起きるとすぐに消防車が出動してきて、火元はもちろんだがその周囲の家屋にも驚くほどの量を放水する。小学生の頃お向かいさんだかに火事を出されたお家が、延焼は免れたものの家財道具一式が使い物にならなくなるほど酷い水浸しの被害を喰らったと聞かされたものである。
 かなり最近、ガチの消防関係者当事者にその理由を教わる機会があったのだが、火元に対面する家屋が火炎の輻射熱を喰らって高温になり、その部材の発火点に到達して自然発火するパターンこそ、隣接家屋への延焼の主要因なのだという。炎が接触して、そこから炎が乗り移るイメージではない。
 従って、火元に面した全ての物体を大量の水で覆い、まず水に気化熱を吸収して蒸発してもらって、周辺物を発火点まで到達させないというコンセプトで、繰り返し周囲に放水する作業となるらしい。

 多数の家屋が密集する街も、組織形態のひとつと見ることができよう。
 ポイントは、きっかけを受けて崩れ落ち、連鎖反応を開始してしまう危うい部材を、まずその特性をよく解って、確実に発火点以下に抑制することなのだ。

 あ、もひとつ全然関係ないが、横道トピックを思い出してしまったので急遽追加!
 消毒用アルコールが品薄になり、スピリタスなど度数の高い酒まで転用する事例が出てきているようだが、アルコールは可燃物であり、その炎はほぼ無色につき目視しづらいので注意されたい。ちょうど陽炎のように見えるのだが、炎だから間違いなく熱いし可燃物があれば直ちに引火する。
 インディ500マイルレースは規則によりアルコール燃料の車輌で競われるのだが、ピット給油中の火災事故など炎が見えないので、知識があっても周辺が事態を把握するまで遅れることがあるくらいだ。
 『炎が見えない』というのは非常に危険な特性なので、重々注意されたい。アルコールで手を濡らしたまま煙草に火をつけたりすると酷い目に遭いますぞ。

 そもそも馬鹿げたマスク信奉を刷り込むためのウソっぱち満載でやっているマスク論議と同じで、確かに医療機関では衛生管理の標準作業として消毒薬を用いた払拭が行われるのだが、日常生活そんじょそこらの店舗や家庭で、手あたり次第の思いつき次第にアルコールで気になる所だけ拭いて、一体どのくらいウィルス感染防止の実効性があるのか自分のアタマで真面目に考えてみていただきたい。
 スプレー噴霧など気休め未満、ただの無駄でしかなかろうよ。その前に火の用心!

 あいてて、もちろん横道のやり過ぎである。北米で暴動が同時多発の兆候を見せているのが心配なハナシに戻りましょうか。
 国際社会にあって『自他ともに認める合理主義の大国』が内乱で国力を落とし、脇目も振らず自国組織の鎮静化を最優先するとなると、そもそもおっかしな媚び方で御相伴に預かる形でしか絡めないでいる日本国は、国際的なシーンで完全に一人前としての扱いを失うことになる。マジでちょっと怖いぞ。
 正直ひとんちのコトだが、早く収まって欲しい。トランプ君なんとかうまくやってくんないかなあ。

 幸運にも今の日本国には、北米のような『壊れやすく危うい部位』は存在しない。
 だがその有難みを理解できないボケ老人が多すぎて管理が非常に悪く、ここのところ増え過ぎた可燃物の発火点は随分と下がっているように思う。
 こんなに安心安全なうちだからこそ手に負えるのだが。では引き続き、御幸運を!
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