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【855】ざる式検査と不幸の手紙の未来合流点 [ビジネス]

 とうとう顔にマスクの日焼け跡を付けるヤツが出てきたか。処置ナシだな。
 これから食品食材を1時間そこらに常温放置していれば食中毒も起こり得る梅雨の季節だというのに、皮膚常在細菌を含んだ汗や口内細菌を含んだ唾液をどんどん吸わせて、吹きこもった吐気の温湿度で培養する超・不衛生な培地を、顔に、よもや口元に貼り付けて過ごすというのか。ふとはずしたら点々とカビたりしてんじゃねえの?
 まあ間違い起こして、真剣に日本社会の過半数=組織の自我が『うわ~こんなもの、もうやめよう!』と現実の行動に移すまで、この危険で愚かな自虐習慣は続く。しょうがないさ。

 いわゆるオオヤケ系の社会機関が『お国には逆らえませんから』とバカみたいにマスク信奉の推奨表示を出し続け、民間の客商売が『とにかく気にするお客様がいらっしゃるので』と必要にかられて追随してしまい、その総数に社会組織の自我が『いや、おかしいとは思ってるんだけど…』とだらだら引きずられて判断を翻せないでいる限りは、もう仕方ない。どこから何を言っても無駄だ。
 誰かに何かを言われて、その言葉に乗せて語られた情報を『なるほどその通りなので、そうします』と自分自身の行動に反映させるのって案外と難しい。かなり以前にこのテーマはやっていて、人間の精神の基本特性のひとつとも言える『現状自我プロテクト』なるものがあって、それを素直に解除する動機が自分の内々に必要なのだというハナシであった【262】
 ここで今一度ムツカシイ議論は繰り返さないけれど、ぐじゅぐじゅだらしなく逡巡しているうち、道理に則って冷徹に現実の物事が起こるだけである。御自身の自己責任で賢明と思われる御判断をどうぞ。

 残念ながら現時点で、まだウィルスの素性として確定的な分析結果は共有されておらず、我々は今もなおウィルス流行現象の実態を把握する途上にある。いわゆる検査ゴトに関しては、現状把握のためカタいことは抜きにして、積極的に後押ししたいところではあるのだが。
 『唾液でPCR検査が可能』というハナシが、どうも腑に落ちないでいる。

 細菌学には『コッホの三条件』という、病原体感染症の原則的な概念がある。
  1.その病変部から、常に同じ細菌が検出されること
  2.その細菌は、対象となる病症に限ってのみ検出されること
  3.細菌を採取して累代培養し、健康体に接種すると発症が起こること

 生物の身体はそれ自体で一体を成して完結するものであり、循環器系などにより体内輸送も常時行われているのだが、もちろん部位別に組織の構造や特性は違っていて、病原体が巣食って病理現象を引き起こすところが、どこか一部に限られている場合も少なくないということだ。
 全身性の発症例も報告されているものの基本は肺炎だし、原則論としては、まず医師の診察を経て肺および適宜の追加で必要部位の体組織サンプルを採取し、それを検査しない限り感染の判定はできないはずである。唾液は確かに呼吸気通路と連通している口腔内の分泌物だが、不特定多数の被験者を流れ作業でさばくようなウィルス性肺炎の感染検出には、ちょっと遠すぎて精度が不十分と考えるのが専門家の知見ではないかという気がするのだが。
 申し訳ない、これは今般の新型肺炎の実例を一目たりとも見たことのない、私の個人的な感覚に過ぎないことを白状しておく。

 このテの検査には、宿命的に『釣り堀のサカナ』の理屈が当てはまってしまう。
 釣れれば『いる』と判るのだが、釣れないから『いない』とは確定できない。つまり『検出されたから陽性判定』はできるのだが、『検出されなかったから陰性判定』は元来できない。
 新型コロナ・ウィルス感染検査の実用一般普及解の完成は急ぎたいところだが、真実を十分に反映した検査結果が得られなければ、そもそもから検査として実施する意味など無い。
 このあたり、わざわざ『専門家会議』なる看板まで揚げてオオヤケ機関を設置したクセに、冒頭トピックのマスク信奉に始まって、『あほ富士山』に『あほ999離陸線路』の非科学的な概念図などなど【840】、どうも不確定の…というか誤った情報ばかりが公式にタレ流しになるばかりで、信頼に値する専門的な情報発信がさっぱり感じられないのだ。唾液PCR検査の妥当性について見解はどうなんだよ?
 この唾液検査、もしかして第二のダメノマスク状態になっていて、まあ気が向いたら勝手に信用して調子を合わせてくれや、みたいな程度のシロモノになっているのではなかろうな。

 いいから専門家会議とやらの議事録を遅滞なく全面開示しろ、税金資本だろうが。
 日本社会の自我は、このウィルス騒ぎをガチで早期解決したいと願っている。悪い気を起こした人間がフェイク誘導のデマ流布で事態の攪乱を狙ったとしても、どうせ社会のあちこちから修正の声が上がって、社会組織は正しい真実の理解のもと流行を抑え込む方向をもって動き出す。
 『早く元気を取り戻したい』という組織の自我には、誰も逆らえないのである。

 今回もいい分量まで来たので、ついでに少々気になった話題で埋めておこう。
 『支援金給付申請の郵送用封筒に印刷されている宛先住所が他県など遠方で怪しい、詐欺ではないのか』という問い合わせが、全国で続出しているのは御存知の通り。もちろん詐欺などではなく、『事務処理に関わる諸作業を外注していて、その外注先の住所がそこだから』というのがその答だ。
 あれえ?でも、例えば申請が殺到しそうな逼迫地域の役所が、手すきの僻地の役所に依頼する流れの住所にしちゃ不自然だぞ?

 どうやら特定の民間企業に、随意契約でこの事務作業を外注しているらしい。
 ま、事務作業をただ外注するところまでは、フェア管理の条件さえ満たせば特段の事情が無い限り問題ないのは認める。
 だが可能性として、このところの突発的かつまるで先の見えない絶望的な市場景況にあって、一時性のバッチワークとは言いつつ税金予算の確実な公務代行がまわされるとなれば、受注企業にとって九死に一生の命綱となることは想像に難くない。
 『この仕事をまわす条件として、御社には定年延長をお願いする』
  =定年延長した民間企業として、公務員の定年延長に賛同するんじゃないの?
みたいなコトになってなきゃいいけどな…と懸念するのは、何でもかんでも疑って悪い方向に想像力を膨らませ、せっかく困窮する民間企業を支援する素晴らしい国政企画が人知れず行われていたのに、そこに下世話な疑念を呼び起こして平気な、私のような性格の捻じ曲がった迷惑野郎の反社会的な思い込みなんだろうな。

 いわゆるナニナニ連みたいな通称の経済団体にその社名を連ねて、おんなじ穴のムジナたちとクチを揃えれば服従の証を兼ねた実効世論にはなるし、それこそ今どき、選挙票の記載机の様子を自前のスマホで撮らせて証拠画像を刈り取るぐらいの悪知恵だって誰でも簡単に思いつくから、選挙票の直接操作も可能だ。今や記載机の背後には洩れなく置き台を用意してスマホを置かせ、それでも胸や腹から記録機器を取り出せないよう、記載机の側方からも選挙管理委員の監視が必要な時代になっている。

 野党たちには頑張ってもらって公務員定年延長の法案を今ここで葬り去って欲しいところだが、秋まで時間稼ぎをされてしまった場合、それまでの間にまだまだ想像を絶する執拗な政治圧力がありとあらゆる業界にかけられることになるだろう。
 とりあえず経済市場の困窮層には手段を選ばず今を生き延びてもらうとして、秋には将来の自分たちの生存空間を賭けて、悪い役人どもを公然堂々と裏切る計画を練っていただきたい。日本経済社会の組織の自我は必ずその味方に付き、展開が面白ければ大いに盛り上がること請け合いである。大事なトコだぜ、ビビんなよ!

 ぜひ憶えておいていただきたい。申請書類の郵送先が、まあ確かに違法でも何でもないんだが、皆が『あれ?なんか変だぞ?』と引掛かるようなことになっていた。
 そう、ぱっと見のざっくり印象ででも、人が『おかしい』と勘付くからには、何か普通でないヤバいネガティブ事象がそこに潜んでいると考えた方が良いのだ【77】、組織風土しかり、自分の健康しかり【241】
 したたかに生き抜いて、その先に拡がる未来は自分で作る。引き続き、御幸運を!
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