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【819】崖っぷちで見る宝物の煌めき [ビジネス]

 どうやら日本も感染域になったと判断するしかないんだろうな。
 ちょっと組織ハンドリングの観点から、今のうちに厳しめの内容に触れておこう。

 もちろん、もう感染域内だから過敏になってもしょうがない…でいっそ日常通り、という開き直りではなく、感染者もまだ続出中の今だからこそ、可能な限り警戒モードで生活する方が正解である。まだまだ今後の展開は読めない。
 具体的には、それで済むなら大衆空間に出るのは控えておくべきだし、やむ無しで出かけるならば、広告の裏に殴り書きでも構わないので時刻と訪問先のメモを残しておくことだ。ただの日常通りに生活する人も多いはずだが、他人は他人、自分は自分で、一応でも気を付けておくに越したことはない。

 飛行機チャーターして数百人連れ帰るのはこの現地事情だとあり得るとして、当の帰国者たちが『感染を拡大させたくないので、自分たちを隔離すること』で全員応じるあたり、さすがは安心安全の日本社会である。その通り、それが個人にも社会にも最善策だ。
 隔離や検査が強制的になったとしても、少なくとも現ケースで『人権侵害』というのは全くもっての的外れである。そうしなければ、今度は帰国者と直接接触する人々が『健康で文化的な生活を送る』人権を激しく侵害されることになるからだ。
 この痴呆論議が始まりかけたように見えたが、程なく収まった様子なので安堵した。

 世の中には無能で物知らずの迷惑バカが一定数いる。人権保護という一般論の看板を傘に着て、他人をディベートでやり込め困らせることを目的に振舞う『組織の足引張り野郎』なんぞは、社会の情報高度化が進むとどうしても増えてくるものだ。
 以前ならこの手の性悪ヒマ人はガン無視の放置プレイで済んでいたのだけれど、自由な情報空間における拡散ツールも充実している今日では、こういうのが自分都合の正論を好きなように盛って言いふらせるのだから面倒くさい。ある程度はわざわざの真面目に構って見せないと、今度は受信者大衆の中に潜む不見識組が煽動に同調し始めてしまう。
 今どき高度情報化の時代相応に、デモンストレーション対応で示しをつけて見せるのも、必要工数と割り切らねばならないのであろう。もっともこんなお粗末方向の組織のばらつき代は、普段からの組織風土管理で最小限に抑えておきたいものである。

 とにかく、こと感染症流行の対策措置となると『こればかりはハナシが別、全ては二の次』を断言せねばならない。個人ではなく組織まで一蓮托生の単位で、命の危険に身を晒すことになるからだ。
 何しろ、ままごとヒエラルキーの集団威圧も嫌がらせも効かなければ、カネ=数字書いた紙きれを何枚刷ってバラ撒こうがびくとも反応しない、ガチンコ生存競争の勝者たる強敵なのだ。人類文明の概念で組んだ、たかが情報パワーごとき全くの無力。損得や権利義務のものさし掲げて何を強がろうが、やられたら死ぬ。

 ここの御贔屓さん方は皆さま分別があるし、極端な事例を持ち出して不安を煽るのではゆめゆめないとまず断って、70年代にアフリカの田舎町でエボラ出血熱が流行した際には、致死率が実に90%近くにまで達して社会が大混乱に陥った。この時も軍隊が出動しており、町から強引に脱出しようとする者に対しては射殺も辞さないとする指令が出されたという。
 病原体感染症のパンデミックから、人間が成す組織生命体の命を守って生き残るというのは、そういう勝負なのである。感染域に暮らしていた個々人に責められるべき落ち度が何ら無いのは間違いないが、組織生命体スケールで『感染した組織』を他に増やす訳にはいかない。死んでもらうしかない。
 だから『感染してしまってもなお、個人が信頼を寄せて帰属していられる組織』であることが、何よりも果てしなく重要なのである。

 既に客を迎えただけの日本国内観光バスの運転手や添乗員の感染が確認されているし、現時点で今般の帰国者は全数丸々を感染源グループ相当にリスク視して扱う必要があると思う。
 彼等は言うなれば『被害者』であり、感染を恐れる他人から接触を避けられる立場にはなるが、今に限ってそれは非難されるべき差別的行為ではない。接触を避ける方も避けられる方も、仮にその場のなりゆきで不快な感情が湧いたとしても、今は仕方ないと理解し冷静に収めるしかない。
 大人なんだから、社会人なんだから、やれ『傷ついた』だの『強い人ばかりじゃない』だの気分の受け止め方で済む個人的心境をオモテ向きに訴えるお子ちゃまモードのスイッチは切り、少々のコトは腹くくって呑み込む図太さを持てるよう心の準備をしておくべきだ。

 そう、これだけ優れた医療機関と救急救命インフラに恵まれた日本社会は本当に安全なのだから、二度と人権問題と混同するような愚かで無駄な議論には取り合わないようにしたい。返すがえす、弱肉強食に始まり地球上生命の原理レベルでの生存競争まで経て、30億年を勝ち抜いてきた実力派が相手なのである。

 少し余談を挟んでおくと、自爆テロ非国民政権が実に不見識の不用意に議決したことにしてしまった移民政策【684】だが、これは入国者の人種で決まる感染症耐性の違いや、各国の社会情勢による病理学的履歴を、日本国内でヤミ鍋状態に混迷させるものだったりする。
 実際、戦後の北米などは急速な経済発展に伴い未管理の入国者が激増し、これが感染症の流行を次々と発生させたとする見方もあるのだ。HIVもその一例とされる。
 このあたりを念頭に置いて、未知の感染症が社会に及ぼす損害がどんなものか、1億2千万人日本社会で実例をしっかり観察しておくのが良いと思う。表現がアレだが、勉強するには格好の題材だろう。

 まず逃げるに逃げられない脅威が身近に迫っているのは現実なので、観念して対応に身構えるしかない。あとは遭遇する事実を率直に受け止め、正確な情報を受発信して迅速に行動するだけだ。
 犠牲者の増加も報告されているが、今あなたは死の恐怖に怯えているだろうか?
 日本は本当に良い国であり、だから真面目な運営意識で大切にすべきなのである。
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