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【696】起死回生の見積フォーム新書式 [ビジネス]

 祝!2025年大阪万博決定!
 誘致に御尽力された皆さま方、お疲れさまでした。

 そこからのいきなりであるが、国際レベルの一大イベント開催にあたって、旧来日本のだらしないでは済まない破滅進行型の慣習を、ここで刷新する目的に話題を振っておきたい。
 結論から行こう。
 『カネを浪費する言い訳にしかしないようなイベント誘致は、もうやらない』を決めたい。

 この景気万年どん底状態から藁をも掴む思いで活性化ネタが欲しいのは理解できるとして、イベント開催さえすれば手放しで収益性が得られるとの自己暗示モードをお互い扇動し合って、算出根拠も何だかよく解らない、言ってしまえばそんなにカネ儲けだけ転がり込むウマい話なんかあるはずがないと心のどこかで誰もが確信している、そんな『経済効果』の数字だけを持て囃して空想を拡げる、まずこんなことに陥ろうとする前の段階から自制を効かせたい。
 他ならぬ松井大阪府知事、吉村大阪市長、そして大阪維新の会なら、ここからの現実解の範疇で、後日ふり返って『あれが変化点だった』の結末まで期待できると見込んでいる。

 2020東京五輪は小池都知事のお陰あってのこの程度ってところだろうが、それでも当初の計算値なんぞ完全に無いものとされるお約束で、『またしても』呆れるばかりの読みハズレが確実となっている。
 何が史上最もコンパクトな五輪だよ。タガを外したバラマキ公共事業で短期的な景気高揚が目当てだったのは疑いなく、その現実はこれこの通り、以前にも増して景気は底なし沼に沈む中、東京じゅうで『負債の楼閣』が幾つも天に突き刺さる。

 いま解って見ておこう。2020年のほんの僅かな会期中の整備を目掛けて、こんな巨額の首都再開発をやってしまって採算が取れるのだろうか。
 『負債の楼閣』を背負うイチ国民としては、この現実が残す事後処理を諦めない覚悟を決めて、今からでも可能な限り採算性の確保に舵を切る正直者が一人でも増えるよう、『ここできちんとやっておく』自律意識の大切さを念押ししておきたい。

 こんな心配しないで済む企画にしようよ、2025大阪万博。
 もう何世代前に出来上がったんだかも怪しいような旧態依然の政治観は、時代遅れのそれと見抜いて、捨てるつもりで捨てる時期に来て久しい。
 具体的には、選出した少人数の集団に国家組織全体の意思決定を発案させる方式ではなく、的確な科学的視点と優秀な頭脳を用意して、国家スケールダウン版のモデル空間で社会実験を繰り返しながら、その成果を日本社会に順次スケールアップしながらフィードバックする方式に移行させないとダメだと思う【614】
 シンギュラリティを迎える人間社会は、そこに暮らす人間たちにさえ未知なるモノなのであり、『考えて正解が出るのではなく、実験で決める』という原理の転換にまで腹を括らないと、冗談でなく日本国組織が滅ぶ。

 いま国際的視野において、日本国は突出して厳しい高齢化の問題に直面しているのだ。
 その問題とは、加齢による体力低下がもたらすベタな労働力の喪失でもなく、老人性の疾病による知的生産力のスローダウンでもなく、『組織認知症』である【617】

 老衰した国民が増えすぎて、『日本国組織の自我』が将来に向ける興味がみるみる薄れてしまった。『日本国組織の自我』が、おのれたる国家組織に卑しく消化試合でぶら下がろうとして、手近に見つけてしまったのが『将来の自分自身』だったワケだ。子孫の生命力にたかるとは、あまりにも悲しく惨めな壊れ方だが、ガチこれが現状日本社会の病状である。
 その物証が2020東京五輪に向けた公共工事の数々なのであり、まだ時間はあるから、若い人たちはしっかり自分の目で確かめておくのが良いと思う。山手線界隈だけで相当なことになっているのが一目で判るので、靖国神社や遊就館・昭和館なんかの見学と併せれば効率的なツアーが組めるだろう。

 これが『税収が足りないので消費税率の引き上げが必要です』などと言っている国の首都の景色かどうか、今一度考えていただきたい。『認知症の国』であることに実感で納得できてしまうはずである。
 そして、これじゃ健常者が肩を落としてやる気を失くすのも仕方ない…ではなく、こんな事になってしまう原因のひとつを、この2025年万博で一気に方向転換させようと言っているのだ。
 日本国の歴史はまだまだ続くのだから。

 手始めは、『経済効果』という奇妙な指標値の廃止ではなかろうか。『目標収益額』とでもハッキリ言い直せば良かろう。
 そしてこの数字こそ『発信元が責任をもって達成させる約束』であってはならないのだ。健常者が国家事業を他人事にした瞬間、総観的に高齢化で老衰している日本国はあっという間に自滅の道に倒れ込む。こればっかりは、いま既にボケちゃってるんだから文句を言っても始まらない。
 組織認知症は、イノチの歴史を通じて生物が紡いできた生存ノウハウ蓄積記録=DNA指向性として、当該個体が元いた帰属組織と深く険悪に決裂し離別していくためのプログラムが発動するものである。
 直近の問題は、人類文明社会の現実解への要求値として、これと同居する方策を模索せねばならないところにある。社会組織は、狂って破滅に向かう老衰作動を無効化する一方で健常者の知恵を結集し、若年層の元気な生存本能を基軸にして、明日の生命維持を賭ける仕組みを構築せねばならない。

 大阪万博決定のニュースに送られて外出し、見慣れたはずの東京都心の変貌に驚きっぱなしの週末を過ごして作文したら、こんなことになりました。
 引き続き応援する、今は国民の意志を反映する機能をしっかり頼む、野党たち!
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