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【697】未来ニッポンふたつの顔、初動企画書 [ビジネス]

 せっかく幸運を勝ち取った以上、イイことにするべきだと思うので、2025大阪万博の話。
 目標は『新時代の政治形態モデルの現実化』だ。夢洲人工島を社会実験場として開発し、そのフィードバックを大阪都政に直結させ電光石火で反映させる仕組みを構築したい【614】

 社会空間を機能別の区画で切り分け、各々に特化した最適なハードウェア要件を整理し水道光熱その他の社会インフラまで作り込んで、それら区画間を定期パターン化した自動運転の交通で結ぶ。こんな課題も一旦『夢洲ラボで試すことを前提に』、最小限のコストと工期で稼働開始できるトライアル都市計画をまず組んで、そこで巻き起こる現実を観察した上で、その名の通りの『現実解』を導き出すのだ。判断をグズらない慣習は布きたい。
 その現実解の適用先として、真横に大阪都特別区が待っている。この構成を目指したい。

 この機会に復習しておくと、大阪都特別区というのは、大阪市を4分割して各々に自律機能を持たせる構造コンセプトのことである。上記の通り『都市機能を幾つかに切り分けて、機能別に最適化していく』というコンセプトを実現するには、最適かつ不可欠とも言える理に適った方式だと思う。いずれ住民投票がなされる予定であり、これで採択が決まれば実現する。
 東京23区が先行して基本はこれと同じであり、『育児しやすいので○○区に引越した』『独身で職場と往復しながら稼ぎまくるなら××区』みたいなハナシにもなるワケだ。個人的にはざっと見、もう少し統合を進める余地がありそうにも見受けるのだが、統合して区数を減らすと1区あたりの住民数が増え民意バラツキが拡がるため、機能特化はぼやけることになってしまう。

 多数決式の議会制民主主義における意思決定の収束過程と、そこに淘汰されたり残存したりする反意の可能性については述べた【687】
 端的に、母集団の人数が少なければ少ないほど、組織全体の総意はバラツキ小さく一本化には近いはず、故にその後の落ち着きも良さそうである。1千万首都だから、やっぱり23区あってちょうどいいのかな。

 大阪に話を戻して、4区各々が自律機能を持つのだから、各区毎にそこに住む住民が選挙で区長を選出することになる。各区長は自責で自区の現状把握を行い、対策検討を行い、区政を実施して、結果検証でノウハウを刈り取って将来区政にフィードバックをかけていく。
 従来は実に大阪市280万人の日本一巨大な人数枠を大阪市議会ひとつでやっていたので、市政の最適解としてGO/NO GO判定がマトモに下せず、役人と議員の利権が決定力を持ってしまって日本一デタラメなことになっていた。特に日本の役人組織が宿命的に抱える軋轢・嫉妬・怨恨・惰性の悪しき一面が【647】【648】、大阪府市の競合・敵対の増幅因子として作用してしまい、大失敗の負の遺産を累々と積み上げてしまったのである。
 この巨大すぎて機能不全を起こした大阪市をいったん解体し大阪都特別4区を整備して、東京23区と横並び比較検討がしやすい構造にすれば、また新たな発見がいろいろと期待できることだろう。

 その先には日本列島全体への拡大展開構想があるのだが、大変行きがかり良く割と最近、小池東京都知事と松井大阪府知事が面会しているようだ。
 東京には申し訳ない物言いだが2020東京五輪は、このままの延長線上では都民のモチベーションも上がらずロクな結末を迎えない気がしてならない。我々国民に腹を立てる権利はあるのだろうが、リオまで行って幼稚なコスプレで遊んだだけの世襲のガキに、まともな引責能力なんぞ問えるはずもない。泣くも怒るも、感情を動かす手間と時間からもったいないので、あれは忘れてしまうのが一番だと思う。

 これからの人生を自分で創りたい人たちで、これからの日本での暮らしをどうすべきかの問題として考えよう。2020東京五輪は、事後の方が遥かに重要だ。

 人間が発案して社会の規則を決めるやり方では、発案する人間が狂った場合に社会全体が自滅に走ってしまう。発案自体が組織の繁栄に逆らう破滅的なものと化すリスクもあれば、現実にならない空論を文章情報にして規則検討のプロセスにドカチン投入し、社会の作動を止めてしまうリスクもある。
 現状はその両方が最悪の形で進行中だ。移民政策も、軽減税率も、もう日本国民全員が完全な破綻を確信する中、気が狂った少人数が文面だけ強行採決する異常事態となっている。

 だから『ラボ実験による現実世界での作動メリット確認』を、組織の意思決定の根拠として新設しようというのだ。

 初期段階から夢洲人工島を計画的に設計し作り込めること、間近にコンパクトに機能集結した大都市・大阪が控え、その近隣を京都・神戸・奈良の特色豊かな都市群が取り巻いていること。また瀬戸内海の穏やかな気候に恵まれており、陸・海・空の交通網が過剰なくらい充実していること。
 これらを踏まえると、少なくとも2025万博直後は大阪側主導でトライアル起動するのがやりやすいと思われ、例えば旧WTC・大阪府咲洲庁舎周辺一帯の空きテナントで、全国の優秀な若者たちを集めた社会実験統括センターでも立ち上げれば、多少は投資回収の足しになったりもしないだろうか。
 いっぽう豊洲って最近ロクな知らせを聞かないんだけど、五輪後2025大阪万博に前後して、豊洲ラボとして起動させられる余地なんかあったりしないんだっけ?やっぱ市場は築地に戻すとかさあ。
 これが叶えば東海道の物流大動脈を挟む東西の両端に、人工島ラボと機能別特区で構成する大都市が東西1セット、そして日本の若い英知を結集した中枢部署までが揃う。

 科学的根拠により多数決の母数を小分けし、人間の不確定性に歯止めをかけるためラボ実験確認を組織の意思決定に介入させ、さらにお互いのバックアップあるいは対照実験も可能となるよう並列二系統としてみた。
 今の持ち駒を組合わせて現実感の湧く提案にしてみたつもりだが、いかがだろうか。

 国会は『議決の儀式』でメッチャクチャとなるお約束、世襲のガキはG20でナメられに行くだけの国外逃亡、国政だ政治だ言う前に、理性を持った生物の集団が見せる挙動かこれ?
 不毛な徒労感と戦うのがタイヘン過ぎて気の毒に尽きるが、日本国じゅうでこの経緯を直視し実感する時間はいま必要なのだと思う。報じられているのを見聞きする限り、きちんと筋の通った抗議で頑張ってくれているのが心強い。
 まだまだ応援するので頼む、野党たち!連日の奮戦お疲れさま、どうもありがとう!
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