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【889】世間知らず落ちこぼれ優等生の実務スキル偏差値 [ビジネス]

 あらま、もう10月、2020年度も後半かよ。早いな。
 あんなのでも一番ピエロが降りた後、ロクに埋め合わせられなくて見るからに雑用係の集団になっちまったこの捨て駒自爆テロ政権、いつまでやる気だ?今月中で打ち止めじゃねえの?

 年内はコロナ対応に専念って、一応は医療機関のオーバーフローを心配しなくて済むペースで新規感染者数は推移していて、何よりも世界的に見て超ラッキーのこんだけ低い致死率なのに、今さら日本国民全員に無料でワクチン接種って、一体どんな将来工程表ひいてんだよ?つか、それ今度は薬害系のリスクがコワかねえか?黒縁ミイラって今もたまに顔を見かけんだけどさ、コイツ何の役に立ってんの?
 どこのどういう専門性のある知見が、どんな判断をしているのか全く見えない。

 一方のあほ丸出しデジタル庁とやらは、宙に浮いた公務員定年延長ぶんを賄う無駄公務ポスト増設の解決方策として、割と期待値が高いのかも知れない。ともあれ『下民がどう反発しようと、これ見よがしに強行して示しをつける』という動機に間違いはなさそうな口先勢いではある。
 今どき烏合マスコミが、やんやと同調してハンコ文化を貶めにかかるのはもういちいち問題視しないとして、どこまで実話なのか知らないが、呆れるのはその実例ひけらかし大会の内容である。ハンコもらうために丸何日かけて張り込みましたとか、ハンコもらうためだけに真夜中まで職場にいましたとか、あほヅラ並べてお前ら一体どんな効率意識で仕事もせずにヒマ潰してんだよと、雇用主が気の毒になるのは私だけだろうか。

 いやさあ、平成ひとケタ時代に遡るなら、私も悪しきニッポン事務処理文化としてのスタンプラリーは経験あるよ?
 ゲームにゃ興味も縁もさっぱり無い人生だが少年ジャンプは読んでいたので、多重の塔型の建屋の1階正面玄関からお邪魔して、順番に立ちはだかる敵とすったもんだ組み合っては2階、3階と次のグレードに踏み込んでいくストーリー展開も知っている。アレをつい連想した記憶も当然ある。ただなあ。
 社会人が仕事としてやるんだから、学習とか工夫とかあるだろうよ、普通?
 決裁者たちが押印作業にかける時間はほんの数秒なんだから、スタンプラリーのあがりまで数日かかったとしても、自分の業務スケジュールをやり繰って、仲間と連絡し合って協力し合って、そいつらの在席中を狙うだけの話だろ?
 自分一人が思い立ったその日がいつも吉日で、決裁者全員が自席で待ってくれてる訳なんぞなかろう。周囲見てタイミング合わせて動けよ、仕事だ。

 そもそも自部署の業務処理が深刻に滞れば業績が落ちて困るのは決裁者本人なんだから、自動的にそいつ自身が、例えば内容ジャンル別や締切の接近順に、『自分の仕事として』書類受けを準備する、これが必然の展開である。
 稼働率もまともに無いような決裁者席のスペースが職場で余っているというのも実は気になるんだが置いといて、まあその決裁者がたまに席に着くなり猛然と書面に目を通して、片っ端から押印して行きゃ小細工もナシで普通に片付くじゃん。決済依頼を出す方も、気の利いた付箋メモなんかちょこちょこ付けて出してくれるんだろうしさ。
 もし書面の記載内容を担当者に直接会話して確かめないと決裁できないというなら、今度はその打ち合わせを調整にかかる責任が、決裁者の側にある。業務遂行の責務上、当たり前だ。
 自分の行先表示をマーカーでちょいと書き込み、書類を持って担当者の居場所まで歩いて行けば良いだけだし、その空席時間も作りたくないなら担当者を内線でゴメンと呼べば済む。何が問題なのだ?

 最近マトモな言論のできる人材がすっかりいなくなって、おもらい雛壇も質を維持できなくなってきているのは判るが、こないだ元・官僚とか抜かす脳足りんが嬉しそうに現役時代のハンコ文化実体験をひけらかす場面に遭遇してしまい、そのあまりの愚かさに絶句してしまった。
 せいぜい昭和風情の食堂や老人ホームの共同リビングでBGV利用されていれば良い脱力コンテンツゆえ、出る方もイイ加減な視聴者サービス気分でハナシ盛り盛りにしたとは思うのだが、それにしても『これこの通り、日本の役所は一切の知性を捨てて押印作業そのものを目的に遊んでいる、あほの巣窟です』と自慢話を競う得意顔のみっともないこと醜いこと。
 さも『ハンコが必要な作業標準が存在するがゆえ、この優秀な自分は他にするべき仕事をできずに、決裁者と遭遇する偶然を待つ理不尽に晒されました』みたいな無能無自覚の哀れな実例応酬だったワケだが、当然これハンコの問題でもなければデジタル化で改善もしない。あ、あほか、ほんまに…

 二十数年前の平成ひとケタのうちには、製造業界で比較的若い活力の企業イメージで売っていた某社の噂話として、『あそこじゃもう格式ばった報告書なんかやめていて、計測器が出力する記録紙にマル印入れて担当者が判定を書き込めば、それで仕様決心できるらしい』『我々現場の技術者が必要都度そこらにちょいと集まって会議して、ホワイトボード板書をプリントアウトした感熱紙に各々がサイン入れたら、それが正式文書の効力を持って社内でバンバン通用するらしい』…、この程度の書面簡略化や意思決定スピードアップの検討はその時代に終わってんだよ。
 そうしないと企業組織の採算が取れないためだ。デジタル化なんか口走る遥か以前から、職場の人間は高速化・大容量化する情報処理を限界以上に要求され、詰めて詰めて詰めまくった仕事で身心を摺り減らし、ここの発足当初に盛んに取り扱ったような過負荷業務への降伏事故が『職場の問題』として起こっていた【49】

 かつて私が自宅の整理で掘り出した大学時代のノートには【440】【441】、『人間工学』の学習記録も含まれている。この『人間工学』の単位は、人間の認知機能や生体動作の機械的・物理的特性を研究するものではなく、むしろ心理学や人間の統計的特性の学術知識を習得させようとするものであった。
 目的設定や作業時間などの労働条件が、健康状態や精神衛生などヒューマン・ファクターを通じて作業効率に及ぼす効果などを扱っており、思えばその後の人生で私が破綻せず山谷を切り抜けて来られた知識の原点かも知れない。

 繰り返すが、少なくとも現時点の国政に、ハンコに代表される『アナログ文化ゆえの避ける術のない非効率』など存在しない。アナログでもデジタルでもない『ヒューマン』な領域の問題が本質的かつ致命的なのであり、職場風土整備と財務管理の観点から『デジタル化』などという無意味な名目の投資で設備や組織体制をいじりまわすな、成人社会人なんだからまずは自分でアタマ使って仕事しろ!の一喝でどやしつけておく。
 古電球に便所タワシ、お前ら不見識の無能どもはお呼びじゃねえんだよ、失せろ。

 おっとっと、ホントは今月は大阪都構想の解説を進めないといけないんだよな。
 大阪府市政ではこんな馬鹿馬鹿しいレベルの議論を橋下さんがまず突破、吉村大阪府知事と松井大阪市長がその後を引き継いで固めていって、だからこそきちんと政治の話ができて効率化・合理化が進められ、悪名高き大阪二重行政がここまでに改善した。
 府市あわせがどうとか、一体ナニに組織力をスッてたのか。ではグッドラック!
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