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【897】仕事を語る数字ツールの取扱説明書 [ビジネス]

 いやあ、いろいろ起きるもんだなあ。現実とは読めないものだよ。
 大阪市がこの期に及んで、大阪都特別4区の設置コストを急に上乗せしてきた。

 大阪都構想は、『法定協議会』の場で大阪維新のみならず自民・共産・公明の各党も全て参画した上で議論され、大阪維新の表現を借りれば『将来大阪の設計図』の内容が固められて、今その賛否が住民投票にかかっている。なので、今回の大阪市発・突発案件は、反対派にとっても想定外ということに一応なっているらしい。ふうん。

 そりゃあもう数年前の反対派は、まず法定協議会を開いて『将来大阪の設計図』を検討に取り掛かる段階から散々な妨害工作でむずかっていた訳だが、もちろんこれは自治体の将来政策を担う議会としての職務放棄になってしまうため、いつまでも反対派とはいえ議員の勝手都合でイヤがって通るものでもない。
 時を経て、法定協議会の結論として、今般の『将来大阪の設計図』が出来上がった。そして11月1日住民投票実施も決定したと。

 既に期日前投票も始まっていて住民投票当日まであと数日というところで、『実は大阪都構想のコストって、追加で218億円かかるんですよお』と突然のマイナス要因を、よりにもよって『役所業務にイチバン詳しい立場で、情報提供してきたはずの』役所の財務屋が表明したことになる。
 これ初期コストだっけランニングコストだっけ?急なもんでよく知らなくてすまん。

 あーこりゃ参ったな、決断揺らぐなあ、困った困った。そんなに高くつくのか~!
 …と手を抜かず愛想一杯にびっくりしておいて、結論から行こう。
 何も気にすることはない。コロッと変わる数字はコロッと元に戻るもんだし。

 数字ってさ、それそのものはただの文字だから、指先一本で変わるんだよ。
 大事なのは、その算出にあたって想定された数々の物資や手間が、精査して現実的に成立する確認が取れていたかどうかだ。裏返せば、少数の超高額アイテムをナニか特定の意図で乗っける以外に、こんな段付きの変動額が突発するパターンはあり得ない。

 これまで法定協議会でみんなして実現性・妥当性をチェックして、『これで住民投票をやりましょう』と関係者一同で納得し合意したんだよな。それだけ人数と時間をかけて、GO判断ができているのなら、何も心配することは無いよ。保証する。
 現時点で、別に『大阪市が新しく出してきた数字の方が精度が高い』という事実根拠はひとつも無いと気付いておこう。
 まあ初期コスト241億円云々も試算値っちゃあ試算値なんだし、どうせこの経済社会の、他のあらゆる仕事と同じく、実務段階での発生コストと過不足を擦り合わせながら物事が進む。

 いやさあ、20年ほど前のことなのだが、この2百数十億に比べりゃ大幅にお安い額なんだがケタは一応おんなじようなところで、ささやかな決め事を遠くからチラと眺めた経験があってさ。
 よおし行くぜ!でGOかけた途端に北京五輪決定に伴う建設ラッシュだっけかのせいで、鋼材の値段がいきなり5倍とかいきやがって仰天したものである。でも慣れてる奴等は気にしないとは言わないまでも泰然としており、私自身その瞬間は理解が付いて来ず少々不思議だったのだが、半年もせずにその理由を体得した。
 当然、商機に飢えた国際自由市場は流通価格5倍のショックを緩和する方向にすかさず反応し、発注先も自分らも、どんどん移り変わる経済状況に合わせて財務計画をアップデートしていくから、小さな額ではないにせよそれが巨額の読み外れによる計画の破綻には直結しないのだ。
 あ、『どうせ物事は移り変わるので計画なんかでマジメに悩むな』という意味ではありませんぞ。固定費契約や高額アイテムなどの費目は、ブツと支払いの交換がどうしても時間軸方向に幅を持つもんだし、常にきちんと採算を合わせてアタマとケツと途中経過を管理しておかないと、あえなく財務破綻である。
 きっちり合わせて、予測精度を上げつつ、こまめにアップデート。いいね?

 そんなワケで、この試算変動の不確定情報、まあ青くなるハナシではない。
 つか、青くなるのは、常識的に考えて大阪市の方なんだよな。これ普通の営利企業だったら、財務部署のトップは即刻クビふっとんで、部署まるごと解体してゼロから新調しないとダメなレベルの失敗だろ?
 大阪市の計画だとは言え、周辺自治体どころか日本国政にさえ影響を及ぼす重要案件だというのは日本国じゅう周知の事実であり、税金仕事でここまでやっといて、いい大人が『間違えました~』のひと言で済むハナシでないことぐらいは判っているはずだ。初期計画値にハンコ突いたヤツと、この追加218億円の算出結果にハンコ突いたヤツ、同一人物か別々か知らんが、どっちも財務が僅かでも絡む業界・業域には残れないし、この職歴ではもう二度と戻れない。
 法定協議会はじめ大阪都構想に関わる人々の意識を誤らせたまま、ここまで社会に無駄な関連工数やコストを発生させた不始末は、取り返しのつかない社会的損害としか言いようがない。多額の税金が社会の発展・幸福に活かされず、宙に消えたのである。
 普通の会社なら当該部署は速やかに解体、再発防止のため現行体制と原理的・根本的に異なる業務稼働となるよう、緊急で組織改編するのが必然となる。こじつけでも当て擦りでもなく、ごく当たり前の事業活動の社会通念的な措置としてそうなる。

 大阪都構想って、『現行の大阪市を廃止』して特別4区を新たに設置だよな。
 なるほど、だからこの機会に…で判断としては間違っていない気がするけど。

 万が一、本当に上乗せ218億で首が回らなくなっちゃったら、世間に向かってSOSでも叫んでくれれば、何なら新ネタとしてこの私がここで完全公開のもと、コスト削減をお手伝いして差し上げるのもやぶさかではないですぞ。

 以上、白が黒に逆転するハナシはどこにもないので、落ち着いて御判断を。
 こんなオイシイ案件いつもなら全国一斉に、声を揃えてやんやと囃し立てる烏合マスコミが妙に横目に見ながらスルーしてる感じだし、大阪府市民も日本国民も、本件どこ由来の攪乱情報なのか当てっこでもやりながら静観しておくのがよろしかろう。
 ともあれ油断せず3日後の現実を待ちながら、大阪の皆さま御幸運を!

 最後にちょっとだけオマケの国政ネタ。関係ない無駄話ばかりする古電球に野党のヤジがカブりまくって、『議長~』と古電球が他人の袖を引張る。
 会議の進行を預かる議長は、会場に向かって『静粛に!』ではなく、古電球に向かって『質問に回答する日本語を発言しなさい』なんじゃないの?
 野党たち、もっともっと厳しくシメてやれ、応援してるぞ。ではグッドラック!
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【896】『お山の大将』連想ゲームの恰幅スコア [ビジネス]

 古電球、帰って来てんの?つくづくいるのかいないのか判んねえ野郎だな。
 いるんなら隠れてないで、とっとと学術会議の揉め事対応を再開すべきなんだよコイツ。総理大臣が任命する学術会議の参加メンバーを、古電球が『知らなかった』と抜かしたとこで止まってんだろ?

 問題はこうだ。日本国の内閣総理大臣の職責において、
 『任命する』には、前段に『対象者を承認している』というプロセスが必然である。

 ここで『対象者が誰々だか知らなかった』と証言するからには、
 『発言者本人が総理大臣でない』 or 『任命なる職務は遂行されてない』
の二択に限定される。ならば事実がそのどっちなのか確かめて先へ進もうぜ。

 古電球が『どっちにするのか決める』という個人的採択を待つ案件ではない。
 古電球の証言に基づいて、学術会議任命の時点で、
  1.総理大臣がいたのなら、非公式発言が誤報されただけで任命は未遂行
  2.総理大臣がいなかったのなら、誰かが法律に背いて国民に無断で代行
このいずれの状況であったのか事実関係を確認する案件である。
 誰かが完成度の高い回答をどうこう考えるという課題ではないため執行を躊躇する理由は無く、古電球が直近ひと月以内の記憶にある事実をありのまま吐けば良い。次は
  1.総理大臣の承認を経て任命される学術会議の公式な人選
  2.違法代行者の摘発・処分と経緯の調査、総理大臣の選出
このいずれかが国民の関心事=国家の課題となる。ここまで方針は明確だ。
 ひと月も経ってないんだから『記憶にありません』なんてこともなかろうし、万一なるようだったら認知症確定の即刻クビちょんぱで誰も異論はなかろう。高齢化ニッポンの国政、遂にボケ老人のあからさまな短期記憶障害で法定行事がコケる日が来ましたかと、内閣総理大臣の再選出にかかるしかない。

 こんな重大な問題なのだから、もう使い古されて効き目を失った感のある『政権批判は一時休止して、国会の本来的な議題の方を優先すべき』という論法も、出鼻からへし折ってやって結構である。
 国家行事にこんな不透明なハンパ決裁が宙ぶらりんのままでは困るのだ。上記の筋道に沿って、学術会議参加メンバー任命に関わる一連の法定業務を、国民全員が見て常識的に解る形で完了してからでないと、他に手を付けさせてはならない。詐欺師集団がインチキを働いている瞬間が、まさに本件ナウ現時点の今なのである。
 野党は、言葉の端々に自党都合の勝手な与党批判や、自党を取り巻く利害関係にもとった主張なんかを混ぜ込んだりすると、こんな時こそ手酷い逆効果になることを肝に銘じて気を引き締め、この劣化版・自爆テロ非国民犯罪者政権をことごとく追及してやって欲しい。その限りにおいて、きっちり応援させていただく。

 ところで『決め事を守る』がために何をどう決めるか、ってことで大阪のハナシを。
 前回はバブル崩壊後に大企業がトライした『部署統廃合=管理枠数の削減によるコストダウン作戦』について解説した。
 50人規模の課を仮想事例にした訳だが、昨今の若い人たちにとっては小中学校の2クラスぶん弱ってとこかな。40代、我々50代、更にそれ以上の昭和世代だと、ひとクラス強ってところだろうか。

 例えばあなたがそこの担任に就いたと想像してみて欲しい。50人なりに生徒たちはばらつくのだが、生徒全員の全科目の平均点が50点以上なら生産性プラスで学級存続、50点未満なら生産性マイナスで学級は解散になると宣告されたらどうしようか?
 いや、世の営利企業は経営破綻すると『がんばりましょう』では済まないから、学級丸ごと『劣性人種』と断定されて死刑もしくは島流しの刑ぐらいの重量感の方がリアルかも知れない。毎年どうにか学級の成績を及第点ライン上で切り回して生き抜いてきたあなただが、これがいきなり2クラスぶん100人を同じ判定基準でやれという問答無用のお達しが出た。
 こうなると、もう最低でも数人は完全にあなた一人の24時間365日だけではどうしようもなくなる。判るね?アイテム数量二桁と三桁の違いだ【7】

 もちろん小中学校と行政区画では事情が違ってくるのだが、『何とかしなきゃいけない人間の集団』がごそっと目前に存在する課題分量イメージだけ湧けばOKと割り切って、例えばそこから更にこの生徒数を1万倍してみよう。一人で50万人をどう管理しケアしていくのかを決めることになる。うわ~。

 何か地域限定的な災害で1万人が被災しても、全体の僅か2%にしかならない。これこそが、言葉を失うような凄惨な被災現場が画面いっぱいに報じられても、ちょっと経つとすぐ一般大衆の意識から薄れがちという不思議現象の一要因だと知っておこう。あほの国政や烏合マスコミがひとしきり利用した後、すぐとぼけて無かったことにしてしまう裏で、まだまだ困って泣いている人は大勢いるのだ。

 因みに、そこらで普通に乗る通勤電車の定員=詰めて座って吊り革に一人ずつ…で概ね一両150人くらいだから、10両編成では1500人となる。ラッシュ時の満員で乗車率200%ぐらいと言われるので一声3千人、コイツが10回走ってやっと3万人が移動する。エネルギー効率の話と併せて感覚を覚えておこう【193】
 さて50万人ひとクラスとなると、さすがに担任あなた一人で切り回せとは言わない。ちゃんと複数の議員で構成する議会を設置するので御安心めされい。ラッシュ時の満員電車ひとり10本分3万人を受け持てば、17人で手分けできる計算だ…って、それでも結構な負担ではあるんだけれど。

 まあ二桁人数の議会をもって、現場課題の提起・検討・解決で切り盛りしていく自治組織単位としては、この数十万人あたりが現実的に収まるセンだということがお解りかと思う。いわゆる『総会』『大会』など総員周知や多数決議決を目的とした一斉会合ならともかく、フツー三桁人数もいったら『話し合いの場』がひとつに閉じなくなってしまい、雑談の島がいくつか自然発生して結論を出せずに発散するのみだ。

 現状これが大体の特別区相当50万人×2単位統合=100万人どころか、更にその3倍近い規模の大阪市270万人が未分割で横たわっているのだ。あ、ここでは大阪市人口を280万人としてきたが、正確には270万人みたいなので、訂正しておきます。
 古き悪しき大阪市政において、管理枠の適正サイズを遥かに超え監視が行き届かなくなった無法財務、ならば『四分割し適正サイズで規定する』のが対策となるワケだ。

 大勢の人間が『みんなで決めて』『みんなでやって』『みんなでそうして良かったと思う』ためには、人間や組織の作動特性を定量的に測定し制御するセンスが必要だ。これもまた、大阪発の次世代政治勢力が心得ている『正しいデジタル感性』の一面である【882】
 新しい現実が確実に組める部位から、着実に固めていこう。ではグッドラック!
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【895】バブルの苦節メモリーで選ぶ大阪の明日 [ビジネス]

 古電球を海外に逃がすのは良いんだけど…って全然良くなくて、税金無駄遣いのガチ『外遊』は切り上げさせて、さっさと国民の前にひったてろっての。内閣総理大臣が担当することになっている業域が問題起こしてるんだから、内閣総理大臣は最優先でその問題の解決に取り掛かる。これが国務だ、遊んでんじゃねえ。

 …と、愚痴ってもラチは開かないので、思い出話から始めてみる。
 いわゆるバブル崩壊を迎えて日本社会がいよいよ景気の失速を実感し始めた頃から、大企業では軒並み部署の統廃合が進められた。それまでの『組織設計コンセプトの使い古しで発生してくる弊害の一掃』を目的とした組織改編ではなく【398】、端的に組織表に載るナニナニ部とかコレコレ課の数が減り、いつも通りの職場でいつも通り見かける顔ぶれはそのままの日常としながら、会社組織体を細分化する部や課のひとつあたりの規模が大きくなり、粗い区分けになったのである。

 何故こんなことをするのかというと、中間管理職の数を減らしたいからだ。
 ざっくり50人規模の課×10課=500人の部があったとしよう。単純計算で、その部には部長・次長がいて、その下に課長が10人いる。
 これを2課ずつ統合して100人規模の課×5課=500人にしてしまえば、当然課長は5人に減らすことができて、課長待遇の人件費が5人ぶん浮かせられると、まあ単純かつゲンキンな作戦だ。
 えっ?それって課長さんのお仕事が倍増するということなのでは…?という心配はあって自然だが、そこはそこ、ただ傘下の兵隊が倍増したからって管理職として処理すべき業務量がまんま倍増する訳ではなかろうと。
 絶対きつくはなるんだけど、各々知恵を絞ってどこまで頑張れるか成立解を探らせてみて、致死レベルの現実問題が起こったらそこに手を打っていけば正解に到達するはずだという、まあ民間の営利企業ではポピュラーな考え方である。

 薄らダラダラ職場の日常に身を任せて仕事しているつもりで勤続を重ねればどんなボンクラも長老扱い、オフィス全体を俯瞰しやすいとして壁や窓を背負う席を与えられ、走り回って手を動かす直接実務領域は全て部下たちが片付けるものとされて、少々寂しさもあるがオレもこんな立場にまでなったのか…と感慨にふける『窓際族』などというヌルくてユルい双六ゴールの存在は、自由競争市場で弱肉強食のバトルフィールドを勝ち抜き、業界で石に噛り付いて死んでも生き残ろうとする『普通の企業』において、とうの昔に『経営なんてやらなくてもカネが降ってきていた時代のおとぎ話』になっていた。
 ともあれ、無理を承知で各課なりの業務効率ブレイクスルーにまで賭け、よくして課長待遇の5人減がそのまま収益改善に化けたなら、組織経営としては勝ちだ。

 『課』という組織単位を設定すると、そのくくりで人事も財務も完結させて管理するフェーズが発生するため、そこ専用に人員リストも予決算管理表も起こすことになる。合計何人でどんなヤツが誰々いて、ウチの課は今年度おいくらの予算をつけてもらってこんな業務計画で攻めます、今こうなってます、結果は決算いくつで上がった業績は耳を揃えてハイこんだけ。このへん課組織の全体像を時間遅れなく正確に把握し、全社的な組織活動に高く貢献できるようコントロールするのが課長さんの役割だという理解で、まずは良いだろう。
 課長一人で何人ぐらいの規模の課組織まで健全に運営できるものなのか、定番マニュアルなんかどこにもないので思い思いに試すところから始めるワケだが、どこも押し並べてかなりハードルの高い統合トライアルが模索されていたものだ。

 実はこのハナシが『大阪都構想にかかる初期コスト』を理解する起点となる。
 要は『いま280万人大阪市というイチ組織』を『数十万人の特別区×4組織』に切り分けるということなので、さっきの統合とはハナシ逆方向で考えよう。
 大阪市議会というイチ議会は消滅し、代わってよっつの特別区の各区議会に分散されることになる。もちろん議会ひとつにつき、場所を用意して維持運営に関わる付帯業務が必要になってくるから、このぶん人員体制や経費については4セット揃えなければならない。それはその通りであり、だから『初期コスト』と『ランニングコスト』を別々にして、これだけの経費はかかりますよと解説されている。
 個人的にはこの必要経費を殊更デメリット呼ばわりしなくて良いんじゃないの?とは思っていて、そもそも『市バスの運転手が年収800万~時に1千万以上、夕方前に仕事を上がる給食のオバちゃんは年収600万』などと言われ、日本中で底抜け痴呆財政のネタ事例として万年笑い者になっていた大阪維新以前の市政コスト、あれって何か『大阪市民のメリット』だったとでも言うのだろうか?

 ちょっと組織単位の規模の話題に戻そう。ムリして課を統合したその後を考える。
 当然、統合されて規模が大きくなった課組織では、ひとつの課としてのカバー業域は広くなり増える訳だから、そこの課長が決裁せねばならない業務案件は純増する。
 これ、トレンディに語るなら『ハンコが欲しいのに課長が席にいない』という事態に陥りやすい組織形態なんだよな。裏返せば、大阪都特別4区は待ち時間1/4となりハンコ問題を起こしにくい。随分仕事がはかどり、住民サービスにその結果が顕れるのでは。

 ハンコは遊びで突いている訳じゃないから、まず在席の瞬間を狙って捕獲した課長に、何の業務のどんな内容の決裁かを説明するところから始まる。そして『自課の業務処置としてOK、問題なし』を判定してもらって、その業務プロセス遂行の証明として課長印が所定の欄に押される。いいよな?
 なおここで『自課の業務処置としてOK、問題なしを課長が判定する』職場規定があってこうなっているはずで、つまりハンコが突かれたからには『課長はその業務内容について知りませんでした』などという現実は存在しないことを確認しておこう。誰も知らないのに課長印だけが入って業務が流れていきました、では仕事が崩壊する。
 課組織のカバー業域が広くなり過ぎると、さしもの課長も生身の人間なんだから、いやターミネーターでもAIでも一人で処理できる情報量の限界を超えると、判断ミスや決裁洩れといった『情報処理の機能不全』を起こしてしまう。課長待遇の中間管理職の人件費が何人ぶんか浮いたからって、業務処理を失敗して組織活動に大損害を出していては、いずれ会社の経営が破綻してオシマイである。

 そんなこんなで、既にオシマイだった大阪府の職員たちに対して『あなた方は破産した会社の社員です』という、当時の橋下大阪府知事の就任挨拶が始まった。
 まあこんな因果として理解しておいて間違いはないんじゃないかな。

 例によって、このほんのささやかな愚痴っぽい独り言の場とはいえ、一応のところ大阪都構想・住民投票への賛否いずれをも焚き付けるような言論は控えておくとしよう。
 特に若年層の現役世代やハタチ前の将来社会人世代の方々には、機能組織の作動特性をよく理解した上で、この『大阪都構想』なる政策をどうさばくのが得策か、バッチリ意思表示をキメていただきたい。
 『あなたが一票を決裁する』と決められているのですぞ。ではグッドラック!
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【894】落ちこぼれ老人小学級の道徳授業 [ビジネス]

 古電球、こいつホントに使えないみたいだな。
 いや、こないだ急転直下式に学術会議の会長と話をしたのしないのの流れにしても、コレもちろん古電球が自分で事態の全貌を把握した上で善後策を企ててやれてたりするワケないんだが、だとすると他の取り巻きが散々お膳立てして『直接会ってもう一回、拒否を言い直しました』にしかならなかったってことか。

 つまり関係者一同、ほんの僅かでも事態の転換を狙っての作戦というものが一切立たなかったのだと見受ける。せめて脇目も振らず現状に被せて、強権的な『任命拒否の一方的根拠』でもでっち上げて強行押し切りにかかった方が、まだ場が取り繕えたのではなかろうか。
 それでは勝ち目が無いと断念するなら断念するで、『最終的には取り下げさせてもらうので、6人の拒否はなし崩しに無かったことにしましょうや』で揉み消す布石を打ちにかかっておかねばならなかった。とにかく『目前の逃げられない二択』に対する初動が全く決められず、あからさまな戦意喪失状態が露見してしまっている。
 一応この劣化版・自爆テロ政権にしても、立法・行政・司法に跨る犯罪者どもが成す『組織』なので、それなりに『組織の自我』がある訳だが、その『組織の自我』がどうしたいのかを見失ってしまった。
 何とかしないとこの政権組織が空中分解すると危惧した内部者は少なからずいたはずだが、まあ古電球以下、使い物にならないにも底の底まで抜けきったダメ布陣しかアテにできない訳で、いよいよ打つ手なしの真剣に『どうしようもなかったままの、ただの対談』というのが今般の真相だと見受ける。

 そもそもオオヤケの場で殆どしゃべらせてもらっていない古電球だが、確かにしゃべったらしゃべったぶんだけ事前インプットの緻密なアンチョコそのままを意味も解らず発音だけしているのが痛々しいばかりだ。台本の朗読だけでなく暗記でこなしてる部分があったなら、そこはトシからして大いに努力賞だとは思うが、まあ素質の全く無い事務屋のメッセンジャー老人に、一番ピエロの跡取りは到底無理すぎたってことだよ。
 世襲のガキには家運を賭けた執着心があって、『このポクちゃんが』的な使命感を本人自主的に背負ってくれていた。だから政権組織の作戦通りミッションを次々こなし、その不正がバレても本人の立場から精いっぱい虚言と黙秘に徹し、すっとぼけ強気の傍若無人な態度も敢行して、野党や世論の追及で蜂の巣にされながらも耐え続ける、実に便利な自動運転の一番ピエロであった。
 古電球はそのへんの動機と気力体力が丸ごと欠け落ちており、つまり口を開けば押されて負けてのギブアップをやらかす心配がつきまとうため、今あらゆる露出の場でアドリブ問答が固く禁じられているはずである。1億2千万人日本社会は、そこまで解ってコイツを見てやるとよろしい。無表情の棒読みとはこういうのを指す。

 で、古電球がロクすっぽ使えないとなると、政権組織の枝葉末節あちこちから断片的なプロジェクトが見境なく乱れ撃ちされる展開にならざるを得ないのは理解できるだろう。
 いま経済市場に即効性のある広域支援を施すなら、言うまでもなく消費税率を5%以下に下げ、軽減税率という未解決問題だらけの欠陥制度を文字通り景気よくとっぱらうのが最も確実な方法である。

 そう言えば大昔に、右傾インチキ詐欺与党の中で健気なちいちいぱっぱが群れて消費税率引き下げを進言したとかいう、聞くも涙・語るも涙の寸劇世論操作があったではないですか【778】
 ただの嘘っぱちなのは最初から明らかだったので今さら文句は言わないとして、ああいうのって、この国難の大事な局面に到って、今頃どう落ち着けているんだろうか。それは言わない約束にして『党内みな兄弟』の明るい毎日がしれっと戻ってきてるんだろうか。いい加減なハナシである。
 あんなものに騙されたお人好しもあんまりいないと思うけど、次の選挙も遠くない気がする今日この頃、改めて口先三寸のウソに取り合う時間の無駄はやらないように、記憶を確かめておきましょうぜ。

 おっと、話題を本筋に戻そう。
 コロナ禍で消費が急停止して経済市場がダメージを喰らったのだから、消費税の負担を軽くすれば、原因そのものに是正効果が命中して現状からの改善が見込める。本来真っ先に採るべき手段だ。
 だが自爆テロ非国民犯罪者政権は、この劣化版になってからも軽減税率制度への執着に終始しており、消費税負担はそのままの重さにする一方で、税金をばら撒くことで経済対策の言い訳にしている。その異常に煩雑な手続きが二次三次の問題を起こし、ばら撒きに不公平が出ようともお構いなし。
 ひとつに『国民にカネやったんだから消費税は下げない』と言い張りたいがため、ふたつに行政手続きを介してようやくばら撒き支援金が手元に届くようにして、政権への忠誠を受給者に強要するがためである。

 遂に受験生にまで税金をばら撒くというトンデモ政策案まで飛び交っており世も末の感があるが、当該世代の子供たち・学生さんたち・若者たちにはよく知っておいて欲しい。
 既にお気づきの向きも多いが『これって僕ら世代の税金でしょ』ってのがまず一点。
 そしてもうひとつ、例えば行政がこうやって『みんなにカネばら撒きますよ』と宣言するじゃん?ならば行政が公言した以上、社会の決め事として機械的一律にみんな等しくその給付処理が進むと思ったら大間違いなのだ。政権に従えば依怙贔屓、従わなければおあずけの交換条件となり得るのである。
 郵便小包制度という郵政省の縄張りに斬り込んだとされた宅急便が、営業に関わる届出処理を妨害された件は以前紹介したが【435】、今ならさしずめ押印狩りや狂乱デジタル化などのゴリ押し政策案に非協力的な態度を見せる国民には、生活に困窮して何度給付申請しても受理返信の音沙汰が無いとか、いつまで経っても審査を通らないとか、そのぐらいの出来事はあってそれほど不思議でもないのが常識だと知っておこう。
 小学生が誰か標的を決め結託してたかったり、弱みをつかんで虐めて隷従させるのと同種のメンタリティだが、社会人の方が桁違いにいやらしく執拗かつ卑劣なのである。
 まさかいいオトナの世界で…って、それこそがオトナの世界だったりする。
 そんなのに『いじめは犯罪』とか『いじめはカッコ悪い』とか言われてもねえ…

 ともあれそんな経緯で、景気が低迷すればするほど会社や商店など市場に暮らす個々の経済単位は自活がつらくなり、税金ばら撒き…というか、ホント言うとばら撒く税金なんか実在しなくて、将来世代が返済を担う債務つまり『子供たち若者たちの借金』ってことなんだけど、そんな出処の給付金にすがって生活せざるを得なくなっていく。社会全体がますます自由な経済活力の原動力を失っていくのだ。

 ハイ本日の教訓、実効リーダーシップには素質が必要で、その在り処を探そう。
 現状に納得いかず変えたいなら、現実的に変えられるところから変えて行こう。
 若いあなたがたは余計なコトに惑わされず、好きなコト好きなだけやって面白おかしく稼げるように勉強しときな。では皆さま引き続き、グッドラック!
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【893】逆らえない宣誓文の絶対情報源 [ビジネス]

 おお、このヤクザな連番を振る日が来たか。内容はカタギに行きたいものだよ。

 ヤクザの親分にしてもカタギの重役にしても、昭和陳腐ドラマの安直な展開として、
  『し…知らん、ワシは知らん!ワシは悪くない、部下が勝手にやったことだ!』
という台詞はよく聞いたものである。もちろん組織的な悪事を暴かれた場面で、善玉役に動かぬ証拠の現場を押さえられた悪玉の主犯格が放つ、定番の逃げ口上であった。
 だが私自身が大人と言われる年齢になって、果たしてこのシチュエーションはどんな条件で成り立つのかと、割と真剣に考えてしまったことがある。

 世間様にうしろめたいようなコトを組織的にやるからには、やはり手下に対して指示命令の強制力が保証されていて、その自負までしっかりとなければならないと思うのだ。手下たちも表向きにバレるのは怖いはずだから、キホン更生して平穏な生活を送りたいという気をつい起こしがちなはず。反社会的組織は、宿命的に事業推進の統率を乱す裏切りの動機を内包している。結構心労だぞ、これ。
 だから『裏切り者は殺す』的な極刑ベースの闇の掟が、古今東西ポピュラーな組織統括方策になってるんだろうな。雲隠れされちゃったら裏切り者の捜索工程において費用対効果が辛いはずで、そうならない前に些細なことでも殺処分にして規律維持の空気を維持せねばならない。これはこれで、補充人員の青田が潤沢でなければ、あっという間に戦力が枯渇して破綻・廃業である。
 そうか、管理職は引金があれば職権放棄しやすいっちゃしやすい職場なんだな。

 我ながらくだらない思考実験だったのは甘んじて認めるけれど、反社会的であるがこそ自覚して意図的に、恐らくは悪知恵教科書の詰め込み方式になるんだろうが、自組織の事業理念を従業員たちに周知徹底させて稼働する組織があったなら、そこの従業員たちって優れた(?)自律判断をもって、かなり組織的真剣に悪事に取り組むのではないか?そういえば、なるほど架空請求詐欺犯の少年は、実はとっても効率的な組織に身を置いて日夜成長していたのかも知れない【189】
 だから親玉格にしても、自分が口先カンタンに『部下が勝手にやった』と責任逃れに走っても、それで組織としては破綻せず後の事はどうにかなると思えるのではなかろうか。これって案外、全員経営のコンセプト【19】が実現していて、危機管理としては完成された組織形態じゃないかと思ったのである。
 誰にでもイージーに理解され歓迎される、ただ美しい事業理念を掲げてしまうと、それは確かに正しい『情報』なのだろうが、従業員たちに背筋を正して特別扱いで意識されなくなってしまい、逆に存在意義を成さなくなるのかも知れない。合法的に気の利いた『ヒネリ』が欲しい気がするなあ。

 まあいいや、当然そんなハナシを本題にしたいのではなくて、あほの古電球がぬけぬけと吐きおった『学術会議のメンバー任命にあたり、その名簿の内容を知りませんでした』という不見識発言について、少しマジメに考えてみようというのである。

 まず『学術会議の参加者は、内閣総理大臣が任命する』と法律に定められているならば、『内閣総理大臣は、参加者が誰々だか知りませんでした』という現実は無い。総理大臣が忙しいとか、他の誰それがちゃんと見ていてどうたらこうたらとか一切関係ない。内閣総理大臣は、知って解って任命する。それが組織のしたためた日本語情報の意味するところだからだ。
 組織運営にかかる現実を書き落としたのが法律で、これと食い違う作業処理は、この日本国の運営にあたって存在しない。我が日本国の世の全ては、この前提から考え始めなければならない。文字通り『決まってんじゃん』ということになる。

 右傾インチキ詐欺与党のウチワ遊びだとは言え、バカみたいな選挙ゴッコの儀式までやっちゃったんだから、『このみすぼらしい認知症老人に立場相応の自覚がありませんでした…』の言い訳も通用しない。これは『党意としての組織的判断』である。間違いなく、こいつら全員の『与党組織』でやった。

 まず本件に関わる人数には限りがあるんだから、他にも何か問題があったとして、手を付けるのは後だ。順番だよ順番。
  なぜ特定の6人をハブったのか。その理由は何なのか。
  どこのどいつがその理由でハブる判断をしたのか。
 当面明らかにすべきはこの問題一点であり、少なくとも当事者として間違いなく関わったのは古電球である。
 ならばこいつを徹底的に締め上げて吐かす以外ねえじゃん。国務だ、やろうよ。

 例えば古電球を押さえ付けて、電球だけに両耳からプラスマイナスの電極を突き刺し、スイッチONで両目から火花を散らしながら記憶探索装置により強制脳内スキャンができたとしてだ。その回収ファイル群の隅から隅までどこを探しても、99人の名簿を見たところからでしか記録が始まってなかったとしてだ。
 それでも日本国組織の自我が、情報処理ルーチンとして『内閣総理大臣が任命する』と定義し明文化している以上、『内閣総理大臣が学術会議の任命メンバーを知りませんでした』などという現実は、この世のどこにも存在しないのである。
 我等が組織生命体・日本国が長きにわたり、この日本列島で多くの日本人を世代交代させながら育んできた『日本の心』だからだ。今般一連の出来事は、『日本の心=皆でこう暮らそうと決めた皆の心に従って実行される意思決定フェーズ』において起きた。

 良識として許されるとか許されないとか、そういう問題ではない。組織なる生命体が成立するための、物事の因果関係が成立している成立していないの問題なのだ。
 『これで誤魔化しちゃってしょうがないで済む』ような日本社会ならば、程なく社会組織としての生命力は失われ、未開の原人が社会文明発祥以前の振舞いで暮らす時空が訪れるだろう。

 『いま内閣総理大臣が不在なのだから、ただの出し子の古電球は何も知らない』
 『内閣総理大臣が知るはずの名簿は、6人減の理由と併せて正式に用意されている』
 どうにか現実の解釈が成立するパターンとしては、このあたりが限界だと思う。

 それにしても、この国力弱体化を突いていきなりの侵略を仕掛けられる心配が無いというのは、我々本当に恵まれた時代の国際社会に生きていると安堵するのだ。
 正しい『組織』はもう大阪で実績を上げている。幸運は抜け目なく刈り取らないと。
 期日前投票も始まっている大阪都構想の行方を見守りながら、グッドラック!
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【892】楽しい組織生命体ライフの参加資格 [ビジネス]

 学術会議も聖域ではなく、行政改革の対象とのこと。勇ましい限りだ。
 正当な理由も無いのに何となくの慣習として誰も手を出せなくなっている『聖域』は確かに無くすべきで、遠慮なく改革の対象にしてくれて結構なのだが、国家運営の原理コンセプトに照らして『介入無用』とされている相手に向かって手出しを宣言すると、これは単なる勘違いの勇み足でしかない。

 問題というものは、きちんと原因や弊害から修正と対策という因果一連の帰結をイチ単位に切り出して分析し、『原因事象に手を打って弊害を解消し、改善を得た』という情報がまとまるように扱わないと、的外れのトンチンカンな悪あがきばかりが重なって、最終的には壮大な損害の連鎖に終わってしまう。
 何よりまず、どこのどいつが何の理由で、くだんの6人をハブったのか。
 その理由がナニかあって、判断したヤツがいる。この原因フェーズの解明が必要だ。

 …で、もうひとつ別の問題として、こんな学術会議が設置・運営されていた意味は何なのか、そこを紐解いていく必要があると思う。
 そもそも学術『会議』と銘打っている以上、議事録が出てこないという現実はあり得ないのだが、とりあえずそこの議論は後回しにして、議事録が無いという言い分はそのまま認めてしまおう。『あるvsない』の不毛な議論を発生させないためだ。
 その代わり『ナニナニとコレコレの決定には、当会議から各々誰それが関わっている』という事実ぐらいはすぐ出てくるんだろうし他廻りで調べもつくだろうから、まずはそれら記録書類が出てくる側で事実関係を洗うのがよろしい。手近な進展が得られるところから調査にあたって、判るところから明らかにしていくのだ。

 まずは学術会議とやらが、どこで何の判断に対してどんな内容と効力の意思表示をしていたのか特定せねばならない。それこそがこの会議体の機能そのものであり、だから費用対効果の算出ロジックとなり、更には存続検討の判定根拠にもなるからだ。
 別に調査記録のありとあらゆる場面で、個々人の発言が一字一句そのまま残っている必要などなく、そこで出席者一同『これでキマリ!』とした文書情報が読めれば事実関係は十分追える。
 学術会議とやらがどこまで絡んでいたにしろ、その『キマリ!』にぽっかりと重大な関心洩れがあったのなら追加で埋め合わせ検討の修復にかかれば良いのだし、その『キマリ!』に組織の自我に反する不正が含まれていたのなら、関係者たちのどこにその動機と実行操作があったのかという調査になるだけである。ただの会議でいちいち物証取るヒマ人はいないだろうし、これが議事録なる記録情報の本来機能だ。

 余談だが、逆にそんな追跡調査の事後処理でも巻き起こらない限りは、建設的な目的で集う出席者たちが意見を摺り合わせて合意するのが組織の運営会議なのだから、議事録なんぞ情報として小型軽量に越したことはない。たくさん読みやすく保管して、後々それを読んで情報として活用できないのであれば、会議設定および調整からかけた工数やコストの全部が全部、ただの無駄に帰してしまう。
 古電球に便所タワシみたいな無知無能が『会議記録の全デジタル化』とか気の狂った的外れを口走る前にクギを刺しておくワケだが、例えば会議中の映像や音声を一部始終デジタル収録したとしても、その現場で成された会議組織の意思決定の記録としての意味など成さないのである。莫大なストレージ容量を食いつぶすだけの、ただのサーバー負荷に過ぎない。

 恒例の横道をちょっと挟んでおくと、デジカメの普及とともに、スライドを使ったプレゼのライブを視聴しながら、そのスライド画像をちょいと撮影…という業態が一気に定着したものだ。デジカメは後にスマホにとって代わられるのだが、まあプレゼ中にシャッター疑似電子音がうるさいこと。盗撮防止機能でOFFれないのか、それはともかく。

 結論から行くと『できるヤツ』は結局メモ帳にペンを走らせ『場』に集中するのだ。
 ただ作業として撮り貯めただけの映像データを有益な実用情報として保管するためには、結局それらを同じ時間かけて見直して、それでもオリジナル版より劣化したおのれの記憶を辿って記録資料に仕立てなければならない。プレゼ内容に真剣な興味と取り組む心構えのある人間は、そんなレビュー作業を本当にやるのか、どこまでやるのか、腰据えて本気で入れ込んでやる時間が自分にあるのかを全て判っており、その上でナウ目前の進行中ライブに対峙する。その場で自分の意識に乗ったコトを書き落とす。

 先手を打って、簡単な十数分の会議のビデオファイルで構わないので、古電球と便所タワシにポンと渡して、そこで話し合われた課題と経緯と結論について把握させ、翌日にでも答えさせて理解度を測る実験などいかがだろうか。あれからこれからデタラメに脱ハンコだのデジタル化だの、次々迷惑に騒ぐのをやめさせられるんじゃないかなあ。
 無能の非効率にも程がある、言語文明を持つ人間としてダメなんだよこいつら。

 組織運営に関わる諸機関の有用性・機能性を決定的に左右するのはそこでなされる意思決定の質であり、その良否の基準概念は、最新電子技術到来のビフォー・アフターどころか、日本史年表級の大昔から今の今まで変わっていない。
 人間は社会性に基づいて大勢で組織を形成し、そこに発生する総意=組織の自我とうまくやっていく目的意識が芽生え、お互い協調し合えるよう言語情報を活用しながら平和と幸福を目指そうとする。この原理がきちんと理解できている思考世界において、『決裁証明プロセスの廃止』による省力化とか『デジタル庁』『デジタル大臣』などと抜かす国家機関の新設など、最初から概念として成立しないのだ。
 返すがえす、たかが古電球や便所タワシの知能で捻り出せるトンデモ案件ではないというのは一瞬で判るんだが、まあよく思いついたもんだよ。

 さてビミョーにこじつけ風にも見えてしまうかも知れないが、組織マネジメントの現場としては、こういった意思決定の記録管理がシンプルで見やすい単位で蓄積されていると、タイヘンに有難いのだ。
 例えばA4で一枚、内容をよく反映した一行タイトルで始まり、どんな事情の背景があってナニが問題だったのか、だから誰々が参集してどんな結論を出したのか、コトの進展として何の相違点が残ったのか。
 そして、こんな形式で整理された情報で考えるにしても、そもそも『我々ってこんな社会組織なので、こうするのが良さそうなんだよな』と直感的にイメージできて、みんなから意見百出するにも個々のバラツキ狭く立場が近い方が、何事もモメずにまとまりやすいのは理解できると思う。

 そう、280万人大阪市をひとつの大阪市議会で意思決定する場合と、これを四分割して各々数十万人単位の特別区で別々に完結させる場合で、どちらが迅速かつ的確なのか想像していただきたい。
 今夏の大阪府市政は、飲食店舗の営業制限や積極的な学校の空調使用の指南を始め『責任は取る』と意思決定を明確にしつつ様々な社会稼働を懸命に操作した。社会組織のハンドリングにおいては、その特色毎に偏っていて構わないから、各々小型軽量にしてやることで臨機応変の機動性をさらに向上できる。

 『情報』の効率的活用という観点で、我々日本社会をどっちに向けましょうか。
 大阪都構想は明日が告示となる。将来展開に期待しつつ、引き続きグッドラック!
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【891】『日本史を守る会』より早期退場勧告 [ビジネス]

 う~ん、予想はしてたけど、ひと月待たずに完全崩壊か。ここまで無能とは…
 まあ取り巻き連中も肌で感じてはいたんだろうけど、見事にやっちまったねえ。

 アレからコレから、ナニからナニまで、『失敗しかしない』ポクちゃんリーダーXの世襲のガキだったが、周りはもうどんだけ壊れて歩くたびギイギイ軋もうが、しゃべるたび耳から焦げ臭い煙が上がろうが、それこそ寿命が尽きて動かなくなったら背中にモップの柄を通してくくりつけ、死体をムリヤリ立たせてでも一番ピエロの座に据え置いて使い倒したかったんだよ。
 あんなのでも一応、古電球に比べりゃ『いた』という存在感が懐かしいもんな。

 いま日本には内閣総理大臣がいない。『国政』なるものの姿がぽっかり無に帰して、誰々が国をどう運営していこうとしているのか、薄らぼんやりとでも見えている日本国民は一人もいないと思う。
 取り急ぎ作動がフリーズせずに反応することを最優先して、オウム返しに多少でも色付けた音声操作カーナビ程度の簡単な会話AIを用意し、トトロか何かを3Dデータに起こして連動させてやれば、今より遥かに国内外に向けて存在感を発信する『ニッポン内閣総理大臣・実効版』が実現する。

 まあ古電球以下の実に全数、そもそも政治家としての人格も意志も思考も無い前時代式・欲トク双六競争のコマが群れただけの集団だから、どこにどいつがどんな役目で収まってるのか曖昧になってしまった途端、当然双六ボード上で大きいサイコロの目を恵んでくれそうな影の実力者(?)の指令のままに、ありとあらゆる捨て身の下民制圧プログラムを我先にと実行してくる。
 プログラムを仕込んで放つ方としては、あからさまにボロ過ぎて次々と国民に摘発され、百にひとつも当たらないのは承知の上だが、使い捨て前提で歩留まりも気にせず乱れ撃ちすれば、幾つかは手が回る前に強行突破できるはず。現実的な狙いはそんなところだと思う。

 あーあ、だから言わんこっちゃない、使い物になりもしない古電球が早々から致命的なヘタ打つのは確定的だったんだから、与党連は社会の空気の風向きに素直に従って解散決めとけば、こんなグダグダの自爆でオウンゴールの失点重ねることもなかったのに…
 無駄に数だけ群れて一体どんだけアタマ悪いんだ、つい同情しちまうじゃねえかよ。

 ところで大事なハナシだと思うので、前回の話題の続きを。
 日本社会の良識文化として運用してきた効率的『必要十分』な明文化基準が、この迷惑な劣化版・自爆テロ非国民犯罪者政権によって『文字に書かれていなければ、どんな好き勝手な解釈もできる』という壊し方をされてしまうと、法律から個人契約まで、あらゆる日本語の書面が本来機能を失うのだ。
 具体的には、あり得ない『あほの曲解』を無限に予想して、死ぬほどどうでもいい禁止事項をずらりと列挙せねばならない。それをいくつ並べようが、文字に書き落としていないコトについては、それを理由にいつ組織風土犯罪者が破壊工作を仕掛けてくるかわかったものではない。
 そして実際仕掛けられたら、組織が健全性を保つため誠実な対応に徹すれば徹するほど、クソほど手間とコストをかけて何の生産性も無い内部損失の論争に組織力を費やさねばならないのだ。ようやく落ち着けたその後には、再発防止のため、またひとつくっだらない禁止事項の記載が追加されることになる。
 こうなってしまったら、せっかく社会的な取り決めとしての日本語情報が整理されたはずの文書なのに、その大半が読んで理解するに値しない無意味な文字列で占められてしまう。いずれは本当に必要な大事な内容事項まで巻き添えにして、丸ごと『情報』でなくなってしまうのだ。知的財産としての価値は、普通に読んで誰もが自然に理解して、実用的に使えるからこそのものであることを忘れてはならない。

 漠然とした人間の内的な意識世界を『法律』『規約』『契約』など条文の情報形式で具現化し、社会組織を成す人々の間で共有し維持運用していくにあたって、『日本語』こそ日本人が暮らす日本社会に無くてはならない『日本の心』としての文明である。
 その『日本の心』が設定した『任命』の定義を歪めて壊す犯罪行為は、『日本語を介して日本社会を切り盛りしてきた日本人の理性』を否定する、我等が日本国への敵対的挑発であり、こんなものビタ一文でも認めたら、どこに何を決めようが安心できない、文字通りの『無法の社会』が到来する。
 我々日本国民は、この地で日本語を交わしつつ日本国という国家組織体として歴史を重ねたいのであれば、この劣化版・自爆テロ非国民犯罪者政権を根こそぎ炙り出して残らず消去する必要がある。

 因みにだが、ここで発信者と受信者が日本語を交わして取り決めをした、その共有の事実を『唯一性のある現品現物で残す』ために押印の文化が開発され定着したのは言うまでもない。
 単純に『ハンコをなくす』という引き算操作は、取り決めをしたその時その場では押印の作業プロセスがなくなったぶん僅かに省力・省工数のメリットがあるのだろうが、文面だけ残ってもその情報を交わした人間の特定ができなくなれば、通信記録として何の意味も成さなくなる。これはデメリットの一言では済まされず、全てが場当たりのやり散らかしで放置されては日本社会が破滅して文字通りオシマイだ。
 いま古電球や便所タワシあたりがドサクサ紛れに押し切ろうとしている押印廃止の動きには、『支配階級がやっちまったコトには反論せず従うもんだ』と過去の追跡調査の手段を物理的に抹消する魂胆が明らかであり、我々日本国民は一丸となって徹底阻止し廃止に追い込むべきものだと断言する。

 多種多様な人種・文化が移住・移動しながら交錯を繰り返してきた欧米では、社会の常識的な備品として印鑑を普及させることも叶わないし、身ひとつの本人がおのれの記憶とともに自身の個性としての筆跡を残すサインの方が定着したのであろう。それはそれでひとつの考え方であり、日本式の印鑑とは一長一短として対照させ、適宜に参考にするべきものなのだと思う。

 まあいいや、最初のとっかかりとして『学術会議』とやらの直近3~5年間の議事録を全て公開させるところから始めるのが良いと思う。まずどんな議事録が残っているのか、イチ国民として確認したい。
 その会議の運営責任者が『そこに残された記載内容にて的確である』と押印しているはずであり、仮に押印を廃止してサインになっていたならそれはそれで構わないが、いずれにせよ運営責任者は1億2千万人日本国組織の自我がその妥当性を信用して納得するまで対応し切ることになる。だからこそ押印やめてサインでも良いんだよな。

 あらら、イマイチ切れが悪いが分量の都合で今回はこのへんで。
 橋下政権以降の大阪府市政において、そりゃ役所仕事の定型業務としての押印プロセスが職員たちに面倒がられた例はたくさんあるんだろうが、要職ポストの誰かの発言が『言った、言わない』『答えろ、答えない』のボロい押し引きになったことがあったろうか。
 この国政の惨状および、大阪府市政が維新政権以前の昔のままだったら今頃は…の想像まで含めて、このたび大阪都構想の住民投票に向き合う姿勢を、日本人全員で考える局面に来ているのだと思う。
 政治はアナログだデジタルだなどという情報形式の問題事象ではなく、組織を動かす人間の質=人格の信頼度と能力の問題なのだ。では引き続き、グッドラック!
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【890】デジタル化不要のニッポン書面効率化マニュアル [ビジネス]

 最近その名を聞いたことがあるような無いような、何だかよく解らないモノだったことに改めて気付かされる国家機関の存在を、モメごとを通して再認識することが多い。
 今度は例の『学術会議』とやらがモメているようで、私はあんまり詳しくないのだが世間に流れるハナシを普通に聞いていて、これが学術界の代表者で構成される組織であり、独立性をもっての発言権を有する…ことになっているというところまでは、まあ理解できた。
 で、なんでモメているかというと、この『学術会議』のメンバーというのは『総理大臣が任命する』ことになっているらしくて、兼ねてから反・政権の立場で意見を述べていたとされる数名のメンバーが、このたび軒並ハブられたからだ。
 これって事実上、『現政権に逆らう人間は、国家運営層から追い出す』という強権発動の構図だよな。

 もっとも『学術会議』とやらが実質もう少しでもマトモに機能していたのなら、ハナっから外交も経済も本件も今なんでこんな事態に陥ってるんだという疑問は湧くし、ならば任命された連中のその後って、どこ資本のおいくらの待遇で、普段どんな結論を発信していて、それが国家運営にどう反映されていたのか気になるっちゃ気になる。
 だがそれを一緒くたにすると議論が発散するので、ひとまず『学術会議』が国政に外力をかけられる独立機関だというところは認めるとしよう。

 さて法律により、国家運営に関わる要職ポストが『行政の長=総理大臣の任命による』とされているケースは案外とあって、おやこんなものまで?と見かけて思うことも少なくない。キホンそれ系の職務の任命行為は、国家運営の事務仕事つまり行政の一環という解釈で、それを実行するのは行政機関の代表者たる内閣総理大臣でしょうと、まあそういう理屈なのかな。
 ここで我々日本国民が熟考し反芻すべきは『任命』というコトバの意味である。

 『あなたをコレコレの役職に任命します』と、それこそ今トレンドのハンコ突いた書面を受け渡す作業があって、その事実を象徴的な節目とし、当人はその職権および職責をもって業務にかかる。
 これに先立って、ではその当人を当該役職ポストに就けましょう、然るべき業務能力を備えていて、役職に課された意思決定志向にも合致しているから…と、『適任の判定』があるんだよな。この判定を受けて、任命作業が執り行われるという順番になる。
 再度、この学術会議とやらには詳しくないのだが、この『任命』という日本語の定義が今あやふやな状態で、『適任の判定』に続く処理作業としての『任命』に限られているのか、『適任の判定』まで遡って丸々『任命』に含めるのか、そこを特定する日本語文章が存在しないのではないかと見受ける。
 劣化版・自爆テロ非国民犯罪者政権がここに目を付け、端的に『古電球が適任の判定から丸々勝手にやっちゃう職権アリ』と解釈するテイで、下民どもの抗議をこれ見よがしに蹂躙して『逆らう者は除外する』という支配的プロセスを強行しようと企んだ。そう見える。

 まずこれについては絶対に許せない非・民主主義的な国家破壊工作であり、日本国民は古電球でも朽ち木トーテムポールでも、血を吐くまで追いかけまわして叩きのめして、本件の行きがかり全貌について、はらわたと一緒にでもゲロ吐かす必要があると思う。
 そもそも古電球も朽ち木トーテムポールも一番ピエロの代役にあてがわれた『出し子』に過ぎず、こんな国民感情の反発が確実な、捨て身の下民制圧役なんか演じる強気には到底出れないはずなのだ。そりゃそうでしょ、この見るからに出来の悪い老人ドロンボーどもにどんだけ手の込んだ主謀ができる?
 ま、以前も今もコイツらの首根っこ押さえて良いように爆弾背負わせて使い捨てる、凶悪な非国民集団が他に潜んでるってことさ。そっちの指示命令系統を暴く必要があるんだよ、我々日本社会組織の自我としては。

 『任命』という日本語情報の定義に話題を戻そう。
 元々は、ただ単に『処理作業としての国の事務仕事を、国政代表者が実行する』という素朴な意図で書かれているとだけ解釈するのが、日本国で暮らす日本人の自然な思考回路だと思う。
 そしてその国政代表者は、日本社会の運営に携わる要職ポストの任命作業をこなす重責を負った以上、どこに何と書いてあろうがイイ加減なことはできないししないのだ。

 大勢いれば『そんな大層な業域のことなんか判らない、お任せします』という国民も多いワケだが、だからって国政のハンドリングを間違えて国民生活が荒れれば、皆きっちり一人ぶんの不満を向けてきて、それが合計された組織の自我を形成する。これを解って、まず決め事として記されている日本語情報よりも上位…というか、より原始的・原理的なマネジメント階層として、組織の自我の感情=自然な国民感情との合流に手を抜かないのが優れた代表者だと思う。つまり適宜きちんと民意に諮ることを怠らない。
 最後の最後、詰まるところたかが決め事という人工情報の行動規範ごときでオチがつかなくなって暴れ出したら、もうこの世の誰にも制御できないのが組織の自我のパワーである。コイツの御機嫌を逆撫でするような組織運営は現実として成立しない。
 その上で、現行法律として既存する日本語情報も、現時点で見ての適否はともあれ、過去に自組織が根拠をもって総意として採用してきた以上は、無碍にしたりせず誠実に順守せねばならない。

 我々日本国民が『日本社会の常識』として共有する国政代表者のイメージとは、こんな組織観で振舞う人物像なのではなかろうか。日本人に定着している一般常識なんだから、万々がイチにもその素質が欠落した『日本人の心得の無い不適格者』が間違えて転がり込むことなど想定していない。
 何しろ六法全書はあの分量だし、『あり得ない非国民』の介入にまで想像力を膨らませて、わざわざ『任命』の限定条件を書き記すなんてやってる訳がなかろう。それが効率的な取捨選択だった訳だ。

 ただ時空は冷酷に移り変わるもので、『法律の文言に書かれていない=誰も禁じていないから自分都合の解釈で正当性を主張して構わない』とボロい禅問答のような読み換えをして愚行蛮行に走り、日本人が合意納得してきた規律意識としての不文律を陰湿かつ険悪に壊す『組織風土犯罪者』が出てきてしまった。そういうことだ。

 分量の都合上、思いっきり一足飛びになってしまうが、こんな現状を打破する具体的方策として鍵となるのが、大阪都構想を起点とするニッポン行政マインドの大転換だと思う。あーまた内容の配分を失敗しちまったよ学習しねえなあ…というか、今の時期、直球ストレートのメインテーマで論じない方が良いのか。
 まあいいや、維新政権以降、全ての大阪府市政策が大成功で何もかもが大幅改善した訳ではないが、自分らの行政措置について理由を聞かれ、シケた汚らしい老人が意味不明の『適切』を言い張る場面など一度たりともなかったことを、大阪府市民も、日本国民も思い出しておこう。

 私というほんのイチ個人が僅か十数人の御贔屓さま方に独り言を聞いていただいているだけのこの場ではあるが、大阪都構想を直言で推すのは一応控えておくことにする。
 明るい将来展開は、他力本願の手放しで転がり込んでくれるものではありませんぞ。では引き続き、グッドラック!
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【889】世間知らず落ちこぼれ優等生の実務スキル偏差値 [ビジネス]

 あらま、もう10月、2020年度も後半かよ。早いな。
 あんなのでも一番ピエロが降りた後、ロクに埋め合わせられなくて見るからに雑用係の集団になっちまったこの捨て駒自爆テロ政権、いつまでやる気だ?今月中で打ち止めじゃねえの?

 年内はコロナ対応に専念って、一応は医療機関のオーバーフローを心配しなくて済むペースで新規感染者数は推移していて、何よりも世界的に見て超ラッキーのこんだけ低い致死率なのに、今さら日本国民全員に無料でワクチン接種って、一体どんな将来工程表ひいてんだよ?つか、それ今度は薬害系のリスクがコワかねえか?黒縁ミイラって今もたまに顔を見かけんだけどさ、コイツ何の役に立ってんの?
 どこのどういう専門性のある知見が、どんな判断をしているのか全く見えない。

 一方のあほ丸出しデジタル庁とやらは、宙に浮いた公務員定年延長ぶんを賄う無駄公務ポスト増設の解決方策として、割と期待値が高いのかも知れない。ともあれ『下民がどう反発しようと、これ見よがしに強行して示しをつける』という動機に間違いはなさそうな口先勢いではある。
 今どき烏合マスコミが、やんやと同調してハンコ文化を貶めにかかるのはもういちいち問題視しないとして、どこまで実話なのか知らないが、呆れるのはその実例ひけらかし大会の内容である。ハンコもらうために丸何日かけて張り込みましたとか、ハンコもらうためだけに真夜中まで職場にいましたとか、あほヅラ並べてお前ら一体どんな効率意識で仕事もせずにヒマ潰してんだよと、雇用主が気の毒になるのは私だけだろうか。

 いやさあ、平成ひとケタ時代に遡るなら、私も悪しきニッポン事務処理文化としてのスタンプラリーは経験あるよ?
 ゲームにゃ興味も縁もさっぱり無い人生だが少年ジャンプは読んでいたので、多重の塔型の建屋の1階正面玄関からお邪魔して、順番に立ちはだかる敵とすったもんだ組み合っては2階、3階と次のグレードに踏み込んでいくストーリー展開も知っている。アレをつい連想した記憶も当然ある。ただなあ。
 社会人が仕事としてやるんだから、学習とか工夫とかあるだろうよ、普通?
 決裁者たちが押印作業にかける時間はほんの数秒なんだから、スタンプラリーのあがりまで数日かかったとしても、自分の業務スケジュールをやり繰って、仲間と連絡し合って協力し合って、そいつらの在席中を狙うだけの話だろ?
 自分一人が思い立ったその日がいつも吉日で、決裁者全員が自席で待ってくれてる訳なんぞなかろう。周囲見てタイミング合わせて動けよ、仕事だ。

 そもそも自部署の業務処理が深刻に滞れば業績が落ちて困るのは決裁者本人なんだから、自動的にそいつ自身が、例えば内容ジャンル別や締切の接近順に、『自分の仕事として』書類受けを準備する、これが必然の展開である。
 稼働率もまともに無いような決裁者席のスペースが職場で余っているというのも実は気になるんだが置いといて、まあその決裁者がたまに席に着くなり猛然と書面に目を通して、片っ端から押印して行きゃ小細工もナシで普通に片付くじゃん。決済依頼を出す方も、気の利いた付箋メモなんかちょこちょこ付けて出してくれるんだろうしさ。
 もし書面の記載内容を担当者に直接会話して確かめないと決裁できないというなら、今度はその打ち合わせを調整にかかる責任が、決裁者の側にある。業務遂行の責務上、当たり前だ。
 自分の行先表示をマーカーでちょいと書き込み、書類を持って担当者の居場所まで歩いて行けば良いだけだし、その空席時間も作りたくないなら担当者を内線でゴメンと呼べば済む。何が問題なのだ?

 最近マトモな言論のできる人材がすっかりいなくなって、おもらい雛壇も質を維持できなくなってきているのは判るが、こないだ元・官僚とか抜かす脳足りんが嬉しそうに現役時代のハンコ文化実体験をひけらかす場面に遭遇してしまい、そのあまりの愚かさに絶句してしまった。
 せいぜい昭和風情の食堂や老人ホームの共同リビングでBGV利用されていれば良い脱力コンテンツゆえ、出る方もイイ加減な視聴者サービス気分でハナシ盛り盛りにしたとは思うのだが、それにしても『これこの通り、日本の役所は一切の知性を捨てて押印作業そのものを目的に遊んでいる、あほの巣窟です』と自慢話を競う得意顔のみっともないこと醜いこと。
 さも『ハンコが必要な作業標準が存在するがゆえ、この優秀な自分は他にするべき仕事をできずに、決裁者と遭遇する偶然を待つ理不尽に晒されました』みたいな無能無自覚の哀れな実例応酬だったワケだが、当然これハンコの問題でもなければデジタル化で改善もしない。あ、あほか、ほんまに…

 二十数年前の平成ひとケタのうちには、製造業界で比較的若い活力の企業イメージで売っていた某社の噂話として、『あそこじゃもう格式ばった報告書なんかやめていて、計測器が出力する記録紙にマル印入れて担当者が判定を書き込めば、それで仕様決心できるらしい』『我々現場の技術者が必要都度そこらにちょいと集まって会議して、ホワイトボード板書をプリントアウトした感熱紙に各々がサイン入れたら、それが正式文書の効力を持って社内でバンバン通用するらしい』…、この程度の書面簡略化や意思決定スピードアップの検討はその時代に終わってんだよ。
 そうしないと企業組織の採算が取れないためだ。デジタル化なんか口走る遥か以前から、職場の人間は高速化・大容量化する情報処理を限界以上に要求され、詰めて詰めて詰めまくった仕事で身心を摺り減らし、ここの発足当初に盛んに取り扱ったような過負荷業務への降伏事故が『職場の問題』として起こっていた【49】

 かつて私が自宅の整理で掘り出した大学時代のノートには【440】【441】、『人間工学』の学習記録も含まれている。この『人間工学』の単位は、人間の認知機能や生体動作の機械的・物理的特性を研究するものではなく、むしろ心理学や人間の統計的特性の学術知識を習得させようとするものであった。
 目的設定や作業時間などの労働条件が、健康状態や精神衛生などヒューマン・ファクターを通じて作業効率に及ぼす効果などを扱っており、思えばその後の人生で私が破綻せず山谷を切り抜けて来られた知識の原点かも知れない。

 繰り返すが、少なくとも現時点の国政に、ハンコに代表される『アナログ文化ゆえの避ける術のない非効率』など存在しない。アナログでもデジタルでもない『ヒューマン』な領域の問題が本質的かつ致命的なのであり、職場風土整備と財務管理の観点から『デジタル化』などという無意味な名目の投資で設備や組織体制をいじりまわすな、成人社会人なんだからまずは自分でアタマ使って仕事しろ!の一喝でどやしつけておく。
 古電球に便所タワシ、お前ら不見識の無能どもはお呼びじゃねえんだよ、失せろ。

 おっとっと、ホントは今月は大阪都構想の解説を進めないといけないんだよな。
 大阪府市政ではこんな馬鹿馬鹿しいレベルの議論を橋下さんがまず突破、吉村大阪府知事と松井大阪市長がその後を引き継いで固めていって、だからこそきちんと政治の話ができて効率化・合理化が進められ、悪名高き大阪二重行政がここまでに改善した。
 府市あわせがどうとか、一体ナニに組織力をスッてたのか。ではグッドラック!
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