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【832】無計画の計画修正よりどりみどり [ビジネス]

 やれやれ末期症状だな、呆れ果てた。なんだ、あの夕べの痴呆演説は?
 世襲のガキ、オマエ税金で飲み会やったハナシに白黒つけるのが先だっての。あんなナメた内容カラッポのお遊び演説ごとき流されて、僅かでも生活が改善した国民なんてたったの一人でもいるのか?

 …はあ?我々はナニを乗り越えるって?お前の迷惑行為を乗り越えたいんだが。

 この苦境を共に戦い続ける日本国民は、しっかり認識しておこう。
 世襲のガキ以下、自爆テロ内閣は国民がこれほど困っている状況で『公務員だけは65歳まで税金で喰わせましょう』というとんでもない法案を、例によって閣議決定しているのだ【729】
 軽減税率の超巨大ムダ公務で『役人老後ウハウハ高給閑職計画=年収800万強×60ヵ月の還暦から5年遊んで5千万円ボロ儲け』の法律化を、こんな国家経済の大ピンチに紛れてコソコソ進めているのである。

 野党たちさ、こういうのしっかり解説的な答弁に仕立てて大々的に発信し、手を抜かず見える形で追及しておくのって大事だと思うぞ。ちゃんと効く時が来れば効く。
 何しろ、一部の少々でもせっかく調子づいてきかかっていた烏合マスコミのおもらい雛壇、このハナシに関しては完全スルーで気付かぬふりに逆戻りだ。まともに指摘すると怖いコトにでもなるんだろうよ。
 今の日本社会がどれだけ異常な権力構造による階級制社会になっているのか、1億2千万人全員でよく見ておこう。こんなものを許したのは、他ならぬ『国民の国家運営への無関心』である。

 ところで税金資本の経済支援策を調子よく力説するのはいいが、そこで発生する債務は将来どう解決させるというのか。ついこないだ財政健全化のサジ投げたばっかりじゃねえのかよ。
 普通なら概略コンセプトだけでも語って、国家経済が近々に直面する課題の現実イメージを共有しておくのが、社会組織のハンドリングを担う立場での必須作業のはずだ。ちょびっと余談で今は触れないが、実はベーシック・インカムがこの手の不遇に意外と強かったりするのだが。

 自然災害に見舞われた自治体や、言いがかりをひっかぶせられた民間企業など、組織が不遇の被災に遭遇するケースにはいろいろあるが、そんな局面で『組織風土管理の必要性』にもとった発信ができているかどうかで、そこの組織観の『質』が断片的に露見するのだと思っている。
 例えば、厳しい現状を認めて観念した上で、課題設定から順に対応プロセスの現実解について解説が発信されるパターンは、組織力を秘めた組織機能が正常を保っている場合に見られる。
 いっぽう事態悪化の腰砕け展開に伏線を張りながら、実質なんの意味も持たない気休め感情論が流れるだけのパターンでは、そこに体系的にパワーを発揮する組織構造など存在しない。

 こんな時だからこそ検証しておこう。
 現時点でもう東京五輪は、予定通りのスケジュールでやってもマトモな開催にはならないのが確実なワケだが、もし最初に約束した通り『史上最もコンパクトな五輪大会』という指針を守って目標コスト425億円でやっていたとしたら【384】、いま五輪開催の議論はどんな雰囲気になっていただろうか。
 そう、今さら驚くなかれ、過去直近の他国の五輪大会はどんなに高額でもせいぜい数百億円レベルのコストに収まっていた。いわんや我が国は、国立競技場や地方に有り余るスタジアムの改修を工夫すれば更なる経費節減の現実解はいくらでも手に入ったはずだが、何故そうしなかったのだろう?
 質素倹約に、誠実に進めていれば、この程度のコト屁でもなかった…とまでは言わないが、遥かに荷の軽い現実解の選択に、冷静な思考検討を集中できていたはずである。
 ま、五輪大会が永久消滅する訳でなし、今度はもうちょっと景気も良い時に、みんな大喜びのやる気満々で迎えられるよう、また招致し直せばいいじゃん。それで済んだかも知れない。

 『史上最もコンパクト』と国際的に約束しておいて、ウソをついたヤツがいる。そのウソをウソと判って受けて、確信の上で超高額コストをそこらで組んで、それで本当にカネすって物事を動かしたヤツもいる。
 こんな誰でも判るメチャクチャなウソをそこかしこ放置して、国力を無駄遣いしてしまった大失敗の事実から目をそらして、何がなんでもただ五輪大会を実施するという前提を走らせるのは国家的詐欺行為だ。
 五輪大会を中止するのは、それを目掛けた準備や付帯事業が水泡に帰す大損害となるので避けたいとする理屈は成り立つとは思う。だが、ここまでの体たらくを顧みるに『神さまが強制終了の鉄槌をおろしたのかも』と神妙に受け止めて、もうこれ以上の破滅的な国力喪失を止める判断まで選択肢に入れて、きちんと正直に議論すべきところに我々はいるのだと思う。

 感染症の流行なんかなくたって2兆だ3兆だケタの違う計画外支出額は決まってたんだから、これを契機にやめる理由を見つけて、ここでやめとくのが被害最小という結論は十分にあり得るだろう。
 涙目で『選手たちの努力は』『五輪経済で生きる人たちは』などと嘆いて見せたいなら、どうして初期段階のウソをちゃんと指摘しなかったのだと私は問い質したい。開催経費425億円なら『少々ヨレてもやっちまったほうが早い』の回答には断然近かったはずであろう。
 そもそもマラソンだ競歩だ、明らかに大混乱を起こさせるのが目的の攪乱操作にも、なされるがままのあの醜態だったんだし、誰にどこまでやる気があるのか知らんが、本気で五輪開催に価値を見出している連中が真面目にならないのなら、いっそ細かい計算する前にバッサリ中止した方が、余計な揉め事のネタもなくなって全方面で効率的なのではないだろうか。

 感染症による被害をあげつらうのであれば、いま五輪大会全体で計画値いくつに対してどのくらい採算が取れているかの定量的な現状認識がまずあって、そこから延期でどんだけズラせばおいくら変動、中止にしちゃっておいくらがパーの数字が出ないと話にならない。それらを比較検討してGO/NO GO判断するんだろ?
 こうやってきちんと考えない限りどうするのが最適解なのかは『わからない』し、『わからない以上は、どうしようもない』のだ。

 『危機管理』とは、一大事の折に最小限の負荷で最高の効果が上がる対策措置が取れるよう、日頃から合理的な軽量小型の生活を誠実かつ大切に心掛け、自然に根付かせておくことではないかと思う。
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