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【887】連続とゼロイチの崖っぷち二択事情 [ビジネス]

 かつてない『総理大臣不在』感が漂う中、古電球政権の支持率が6割超だとさ。
 まあいいや、前回無理に駆け込みでまとめた流れで書き落としたハナシから。

 ハンコは、誰も気にしないまま本人使用の履歴を印影に刻んでいる。どの部分が現物特定のカギになるかは、必要にかられて改めて注視して初めて決まる。
 デジタル素数は、誰かが気にしようにもできない分量の情報量という理屈ウェイトがあるのだが、人間の認知能力や記憶能力ではどうしようもないので、USBメモリーチップ…では済まないんだろうしナニガシかの記録メディアにデータを格納するしかない。結局、ブツとしてはそのUSBなり光学ディスクなりの姿とならざるを得ない。
 何だよ、ポケットに持つそこらの鍵と大して変わらんじゃないか。それどころか、いったん視界の外に持ち出されたらその瞬間コピーされている恐れがあり、本当にコピーされちゃってたとして、どこにどんな姿になっているのかも判らない。何もかも被害が出るまで気付けない。

 そこらの一般国民の社会生活において、そりゃ大事な個人情報はいろいろとあるのだけれど、例えば御自分の人生を支える個人情報を書面や写真にしてまとめたら、家一軒あるいはそれ以上になるというヒト、この日本社会にどのくらいおられるだろう?
 家一軒いや、ひと部屋いや、本棚の一角とか袖机ひとつに収まるのが普通でしょ。
 それらのうち行政相手の領域に関わるボリュームを国や自治体が正確に保管するだけなら、実はデジタル技術なんぞひとつも要らないのだ。だってインターネットもパソコンも無い時代、それでやってたんだもん。

 コロナ禍で不便が露呈しただとか古電球が大嘘イカサマの台本を読み上げていたが、例えば給付金の処理で役所がてこずったのは、審査など給付にあたっての作業指示の流れが実現性の無いものだったためである。住民管理情報が非常識に扱いにくい管理のされ方をしていた訳では全くなく、経済急停止の緊急措置として何をすべきか、その判断の方を国政が非現実的な痴呆レベルで間違えたに過ぎない。
 情報形式の問題ではない以上、デジタルに形式変更しても問題は解決しないのだ。
 あほの国政を総交換する対策が必要、前回はそこまで言いたかったのでした。

 ちょいとハナシ替わって、技術開発の現場では、いろいろな対象物が電流・電圧計だの温湿度計だの、やたらと測定器だらけになる。事態としての物理現象を正確に把握しないと良い製品が作れないためだ。
 何か測りたくて計測器のカタログを開くと、これら測定器から伸びたケーブル類がまずインターフェースの箱につながっており、そのインターフェースの箱の反対側からUSBケーブルが伸びてラップトップPCに繋がってたりするのが一般的なワケですね。もちろん取れたデータはどんどんCSVファイルにでも記録されていくと。
 小中学校の理科室で見る電流・電圧計なんかイメージしやすいと思うが、ツン、ツン、ツイ~ン…と指針が振れて目盛を指すにあたり、あれは指針に仕込まれた電磁力の強弱を利用してこの作動を得ているのだ。まあ225ミリアンペアだとか1.62ボルトだとかで指針が止まるのだが、連続的に変化するアナログの電気信号に応じた指し位置で針が止まるので、それを読む。

 ところが電気回路には目に見えない厄介な特性があり、電気が流れている時、ことにそれが一定でなく増減している時、真横に別のケーブルが並走していると、直接には何にもしてないそっちにも電流が流れてしまう。いわゆる『誘導起電力』というやつで、スマホも電気自動車も非接触充電ができるのはこのためである。昔は高校理系の物理Ⅱで習ったものだ。
 ややこしい原理解説や計算式は置いとくとして、技術開発の実験現場があれからこれから電気力を使った計測器だらけになると、これら計測器を流れる電気たちが相互に影響を及ぼすことは簡単に理解できると思う。そう、ケーブルがいっぱい走っているところは『ノイズの嵐』だったりするのだ。
 そうすると、モノにもよるんだが、計測器からアナログ信号のケーブルが伸びてインターフェースの箱に繋がっているパターンだと、このアナログ信号のケーブル経路途上でノイズを拾ってしまい、その外乱で劣化したデータをインターフェース介してデジタル化しPCで拾うことになる。もちろん、これでは困る。

 だから、測定器を出たギリギリすぐのところにAD変換器(アナログ・デジタル変換器)を置いてまず脇目も振らず信号をデジタル化し、そのデジタル信号ケーブルをずい~っと取り廻して引張ってきて、インターフェースの直前で再びDA変換器によりアナログ信号に戻すという手間をかけねばならない。
 このあたりAD/DA変換器群とケーブル群をうまく計画的にさばいてやらないと、どんな高速・高精度の計測システムも狙いのポイントに付けられなければオシマイである。ケーブルというのは想像以上に重く嵩張るし、変換機器群の自己発熱もバカにならないので、目的に合致した的確な計測システムの準備というのはなかなかに難しい。

 この話のポイントは、世の中のアナログ現象があって、まずそれにアナログ計測原理が呼応して現象の把握が叶うこと。そこで読み値へのデジタルな数値変換の概念があって、その数値データが外乱を受けないためにデジタル通信技術が使われていること。
 必要な部位に必要なぶんだけデジタル技術を適用し、それに伴って発生してくるデメリットもしっかり見極めておかないと、あれもこれも解らないまんま使えもしない高額機器がゴロゴロ…なんてことにしかなりませんよ、というところにある。

 おっと今回は分量をわきまえて、ちょびっとだけ雑学を盛っておくなら、光ケーブルはこの電磁ノイズが発生しないところに大きなメリットがあるのだと知っておこう。

 御覧の通り『デジタル化による、コロナで大変だったナニもかもの迅速化』みたいなボケ老人同好会の場当たり作文大喜利大会ばかり繰り返され、具体的に何がどんな理屈と費用対効果で改善するのか、どいつもこいつも何ひとつイメージが描けていないのが見え見えの『デジタル庁』、まさに公務員定年延長ポストの新設強行のための、電撃自爆テロの真相を呈してきた感じである。
 ケータイ料金なんぞ当面は据え置きで結構、まずは消費税を5%以下に下げるのが先だ。あと、その消費税制の改変強行に絡んで異常な市場介入でやらかした『デジタル決済政策被害』の現状把握を最優先で進めやがれ。

 デジタル庁にデジタル大臣。マジで何とかならんのかこのあほ全開のアッパラ呼称。
 だが、どうせ持たない短期政権にこのベタな愚策騒ぎ、おとり案件かな。御幸運を!
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