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【834】火事場の詰め込み学習帳 [ビジネス]

 まず冒頭に、今どきそんなコト疑うヤツいるのかと面喰ったハナシから。
 今般のコロナウィルスが、主に国家間の勢力抗争図を操作する目的で人為的に拡散されたものではないか、とする内容の推論…というか憶測である。要は生物兵器によるテロというやつだ。

 そりゃ私はこの自宅で、世界人類全員の生活を逐一ライブカメラで見張っているのではないけれど、それにしたってまあ『ない』と思うね。
 答は簡単、現代の地球上を網羅する高速交通網がある限り、地球の裏側に仕掛けても、数時間で自分ちの主要都市に命中する可能性が十分あるからだ。
 放たれた伝染病は最先端の移動・輸送技術の速度と航続距離に乗っかり、その先でどこに当たるか全く制御できない。なお自国内交通の利便を尽くした先進国の方が、ブーメラン自爆の危険性は圧倒的に高くなる。

 かのHIVが社会問題として勃発したのは、私がまだ学生だったような気がするので昭和の終盤だったと思う。
 よく言われたのは『アフリカ奥地のサルに見つかっていた伝染病で、これが人間に感染した』とする説であり、ウィルスが突然変異もしくは元々人間への感染力を有していて、未開の奥地の乱開発で人間が余計に踏み込み過ぎたのがいけない…という理屈であった。
 これに相前後して『北米が秘かに開発していた生物兵器が流出した』という説もチラホラ流れたと記憶している。もっともこれは、体液媒介というHIVならではの限定的な感染経路あってのことで【829】、そんじょそこらの軽接触で不特定多数に次々感染するようなモノだったら、とてもこんな説は語られなかったろう。

 例によって余談を挟んでおくと、このHIV(ヒト免疫不全ウィルス)もウィルスの仕業だと判明するまでは、AIDS(後天性免疫不全症候群)という病名の方で、その感染モードゆえ『新時代の不治の、謎の性感染症』として国内外の社会を席巻した。
 通常の健康体なら何てことないはずの軽い病気であっさり命を落とす症例が散見され、調べてみると患者の免疫機能が失われていることが判明したという順番でその確認が進み、やれ日本で何例、どこそこの国で何例と日々発生件数の増加が報じられたものである。後にこれがHIVウィルスに起因するものと解明され、さまざまな対応措置が開発されながら現在に到る。今日では一応、罹患していきなり死に直結する病気とはされていない。

 性感染症といえば、コロンブスが米大陸の発見とともに欧州に持ち帰り流行させたともされるのが梅毒だ。欧米諸国の血液型比率でO型が多勢なのは、梅毒に対する耐性の差で他の血液型が淘汰された結果であるとも言われており、種々の疾病については血液型別の罹患しやすさ・しにくさがあることが知られている。
 『移民の国』北米では、人種や成長環境まで含めた医学的観点での国民の出自管理が社会負担となっており、これは社会文明的な参画動機を持つ国民が積極的に集結して形成される国力と【280】ある意味引き換えの弱点になっている【819】
 改めて、この自爆テロ非国民政権が我々日本国民に背いて勝手にやらかした移民政策は、早期のうちに考え直す必要があると思う。民族血統の純度を神格化したDNA鎖国なんか礼賛するつもりはないが、この日本列島が育んできた幸運な社会構造の固有特性を、我々日本人はもう少し科学的に大切にできないものだろうか。

 おっと余談のボリュームが過ぎたかも知れないが、まあいいや。
 そんなこんなで感染性病原体を武力転用した生物兵器は、この高速大量輸送時代の地球上では使うに使えないのだ。こんな前時代的な憶測まで飛び出すほど、各国が動揺してるってことなのかな。

 もうひとつダメ押ししておくなら、例えば今どこかの一国だけが感染を免れていたとして、その国が国際社会で何か特権を主張できるとお思いだろうか?
 我こそは世界最強の征服者と声高に叫んだところで皆それどころじゃないし、いま感染にあたふたしている国に侵略しようとしても、攻め込んだ自分らが感染してしまってはどうしようもないから手が出せない。そのうち病気の流行が一見収まったとしても怖くて占領統治に入れない。
 大穴として『世界人類の一家心中』を目論むグローバル自爆テロのパターンが考えられなくもないが、病原体だと今度はそれをやるには、致死率90%あったとしても全員絶命には足りなさすぎる。つまり感染性病原体は直感的に連想するほど、広域社会の人為的操作に利用するには向いていないのである。

 こうして考えていくと、伝染病の流行は抜きにして、私がまず『組織=個人を取り巻き、個人の稼働を支える生活環境』の健全性を、個々人よりも比重をかけて語りたがる理由がお解りいただけると思う。みんなで調子良くないと結局ナニもかもメリットを活かせず無駄になり、誰ひとり楽しくも面白くもない。
 楽しくも面白くもない社会組織が生産性を発揮する道理などなく、いくらカネ持ってようが、どんな権限ある職務ポストにいようが、あたりを見回してな~んにも発展的な展開を予期させる可能性=ドキドキワクワクの無い、殺伐とした消化試合の荒野が拡がるのみだ。
 今を乗り切る四苦八苦でいっぱいいっぱいの方はともかく、多少でも予定外の空白時間が持て余せてしまっている方は、『庶民にはわからないムツカシイ日本社会のコトを厄介払いで任せた先が、実際どんな能力層の人種によりどんな事態に陥っているのか』見直すのにいい機会だと思う。

 もうだいぶ暖かくなったけれど、外出から寒い部屋に帰ってきて空調のスイッチを入れたとしよう。程なくフォオオオ~っと暖かい風が吹き出す。手をかざして十分30℃あるいはそれ以上の温度の風だ。
 まあ室温25℃設定にしたとして、ズバリ25℃の風を吹き出し続ければ室温は25℃に向かう訳だが、それでは時間がかかって仕方ないのでこんな高温の風が出る制御になっている。
 本題はここからだ。まもなく室温は一度26℃なりそれ以上なりまで『上がり過ぎて』、すると今度は22℃なり23℃なりの涼風が吹き出され、室温が24℃なり23℃なりに『下がり過ぎて』…という過程を経て最終的に25℃に落ち着く。この目標値や平衡値に対する行き過ぎ代のことを、一般的に『オーバーシュート』と呼ぶ。

 『突然、爆発的に感染者が急増する』のがオーバーシュートだと?意味わからん。
 確かに私の知識なんぞ一介の小学生に毛が生えた程度だが、こんな専門用語はついぞ聞いたことがない。むしろ上記の例を御覧になれば判る通り、常識的な語感に照らして『不自然に意味付けした、既存カタカナ単語の誤用』として異論を唱える人はいないのではないか。
 マトモに触れると怖いコトになる公務員老後特待法案を気付かぬふりでスルーしたい烏合マスコミどもが、この誤用オーバーシュートのデマ解説に目の色変えて首ったけで時間割いてるワケだが、いや全く、この見るからに無能なシロート老人会は一体何の専門家の集まりだよ?
 因みにクラスターって『葡萄の房(ふさ)』のイメージなんだよな。集団感染がどうたらなんて用法、聞いたこともない。私が無知なだけなら別に良いんだけどさ、どうせならもう少し実効性ある実用的な情報出さねえか?

 現実問題として感染拡大の勢いはまだ減衰に転じておらず、そして対象がわからないうちは、どうしようもない。現実は人間ごときの思いなどと無関係、まだまだ辛い時間は続く。引き続き、御幸運を!
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