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【764】浮世の玉手箱から望む外界360度ビュー [ビジネス]

 いよいよ参院選の当日である。さて、この1ステップでどこまでコトが進むのか。
 目立つ節目となる一段ではあるが、良くも悪くもこの一段で今後の全てが確定してそれっきり固着、ってことではない。もう1億2千万人組織の自我は次に進む方向を決めているのだが、それがどこまで今般の選挙結果に顕れるか、そういうことである。

 昔からよく聞く選挙棄権組の愚痴として、『どうせ誰が当選しても変わらない』という定番の言い草が有名だ。
 それで良いはずは勿論ないのだが、『今回はこの政党が優勢だったのでこんな社会になった、でもここが行き過ぎているので、次回はあの政党に頑張ってもらわないと』みたいな、事情に応じた判りやすい社会の可塑性が身近に感じられず、やたら仰々しく『政権交代』と称するほどの変化点を迎えても、確かに何がどこまで変わったのか探しても見つからないのが現実だったりはする。

 そもそも何千万人、さらに何億人規模の国家組織ともなると、その慣性重量だけで何事にも動きが鈍くなる傾向はあるのだろうが、それにしても欧米人をして『どんなあからさまなポンコツ失政にもデモが起こらない、日本人はフシギ不可解なほどおとなしい』と評されるのは、やはり自己変革力の緩慢さが日本国の特徴となっているということであろう。
 …という訳で前回から引き続き、どんな組織にも『目標志向機能性』と『感情静穏気質性』の両面があるという話を。

 例によって結論から。
 お察しの通り、日本人が群れた場合、圧倒的に『感情静穏気質性』が優先する組織体質となりがちなのだ。日本人は、どんなに逃げられない明快な理屈が立っていても、それを強引に無視して目をそらし、根拠も何もない日和見同調や何となく服従に走りやすい人種だってことさ。
 まず人間たるもの迎合・同化して徒党を組み、次いでおもむろに自然環境への組織的対応を取っていく…という順番で生き残ってきた日本列島住民のDNA特性なんだろうな【392】【404】

 これって結構あなどったものではなく、人類文明より深い所の作動特性なのである。
 『国家組織の採算管理』という基本中の基本かつ最優先に重大な『理性文化概念の初歩的倫理観』をいともあっさり寄り切って、これだけ沢山いるのにみんなして『タイヘンそうな国家運営業務はあの人たちに一任しておけばいい』『何だかよく解らないし預ける代わりにハイハイ言うコト聞いておけば大丈夫』と国ぐるみでテキトー無関心に流れに任せていたら、21世紀早々に他類ない勢いで国家債務が膨らみ始めて、このたった20年であっという間に世界人類の常識から別格扱いの超々不採算国家に堕ちてしまった。
 明らかに手詰まりで打つ手なしと目を付けられ、北米発のカネ亡者ヤバ系おばちゃん学者に目ざとく付け込まれ、エム・エム・ティーだっけ?無限カネ増刷ループの日本式発狂財務を焚き付けられる有様である。三流乞食学者がデフォルト直前の破綻通貨を前に、ひとヤマ当てようと『カネ稼ぎ御都合理論』をでっち上げた、そのネタにされちまったんだよ。
 ま、加減算がまともにできない素人クロちゃんとは気が合いそうだよな、まとめて日本国じゅうでシカトしてやるから仲良くするが良い。世襲のガキとセメント屋もオマケに付けよう、知能は同レベルだ。
 ともあれ、こんな事態にまでなるからには、『組織の風土』『組織の文化』『組織の常識』などの表現で語られる『どうしようもないその場の共有DNAメンタリティ』が、いかに手強く動かし難く、しぶとく根強いものなのかってことである。世界史に残る日本民族の恥だ。

 機能性組織は、きちんとその機能を意識して、わざわざに面倒を見て、その成立要件を努力して満たしてこそ、ロジカルな言語情報が流通し理知的な会話が成立し、故にハタから関わるに値する対象として認めてもらえる。
 『まっさか~、いいオトナがプラマイの辻褄も合わないようなデタラメを、その場の感情的な勢いや損得勘定でやっちゃうワケないじゃん』
 我々日本国民にとって当の自分自身の重大欠陥が自覚できない、この手放しの油断こそが抗えない敵となって立ちはだかるのだ。
 いや自覚は微かにできているが、勝手に片付いているはずであり自分に面倒が発生するのが生理的にイヤ、ただそれだけのあほみたいな理由で、結局は邪心に運命を預けて『自分ひとりのせいじゃない集団自殺』を選んでしまう。皆さんが長らく御自身が見てきた日本国の成人社会人像はすべからくこうだったはずである。
 だからこんな惨状になるのも当然だった。もともと真横にいる個体を同胞と受容れて疑う術を知らず、実際目立った深刻な揉め事にも遭遇しなかった日本人は、生存を賭けた行動のシビアな選択から解放されていたが故に、生き残るための自分自身および帰属組織の機能メンテを忘れてしまったのである。

 おっと、もうもってまわった話をしている時間は無いな。そのくらい日本人は普通あり得ないデタラメな精神文化に生きて来たってことである。もう随分と前に、あちこち現実との齟齬が誤魔化しきれないレベルに達しており、国政の全方位にわたって意味不明の自爆テロ型の失敗が連続すると予想し、私はこれを『自爆テロ非国民犯罪者政権』と呼んだ。

 ま~いっか。当面どこまでぶっ壊れても、そこから蘇れば良いのである。
 まずは現時点でどこまで議席数に反応が出るか確かめてから次を考えよう。
 今回は時間切れでイマイチ面白くなかったなあ。まあいいや、大阪の成長を止めるな。
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