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【765】お家騒動に透ける正反コントラスト [ビジネス]

 参院選が終了。ううむ残念、松竹梅のどれでもなくゲタ政党には巻き返されてしまった。
 まあ仕方なかろう、政教分離も三権分立も公然とあってなきものとばかり、これら国政の大原則がすっとぼけのスルーでまかり通ってしまう日本社会の慣習の裏には、そこにまつわる極めて底堅い損得勘定の水面下勢力がびっちり根を張っているということでもある。だからこそ時間をかけてでも、きちんと伐採駆除するべきなのだ。

 参院選が終わるなり、嬉しそうに軽減税率あほレジ機のCMがソッコー復活するあたり笑ってしまうのだが、いま与党が勝手に言い放ったままになっている税制の一部分らしき断片情報に対し、日本国民の消費現場での具体的作業の成立解が無いという問題は全く解決していない。先週末の参院選で与党が過半数いったというだけで、一気に諦めて(?)受注が伸びるとでも思っているのだろうか。
 地道かつ真面目なお商売で日々の消費現場を生きている日本国民の生活実態が多少でも想像できるなら、こんな庶民感覚を逆撫でするだけの愚行は思いつかないはずなのだが。

 まあいいや、実はもう少し詳しく参院選結果の分析をやりたいのだけれど、後にしよう。取り急ぎ今あまりにも目にする頻度が多くなっている、某・大手芸能事務所に関連する話題から。

 この騒動の発端ともなった、『反社会勢力』を顧客とする『闇営業』なる業態について、少し立ち入って考えてみるとしよう。
 いきなり核心を突いた疑問の提示から入る。

 『反社会勢力と、社会勢力の違い』とは、いったい何なのだろうか?

 流通している雑情報を鵜呑みにするなら、今般のケースでは特殊詐欺グループなる『反社会勢力』を相手に、事務所を通さない直引き=闇営業をしてしまったという事案だった。
 まず闇営業については通常の財務処理の帳簿に載って来ないため、課税対象としてカウントされない可能性が高く、それは相手がどこの誰であろうと良いハナシではない。これはキマリだ。
 では『反社会勢力だからこそマズい』ってのは、どこのどういう理屈なのだろうか?

 『人さまにウソをついて、物品やサービスとの納得いく対価としてではなく、不当にその人さまから金品を手に入れたこと』をもって奪取・詐取とし、そういう行為は社会人としてやってはいけないことであり、それは法律でもイケナイと定められていることであり、故にそんな業態?を生業とし組織的に行う集団は、この日本社会にそぐわない『反社会勢力』である…とまず定義されるワケだよな。

 ところで、自分自身のルックスや言動に娯楽要素ありとして商品性を持たせ、それを有価サービスとして提供する代わりに視聴者などから対価を得るのが所謂『タレント業』だ。主にメディア露出を通して知名度が上がることで、身近にいるただの目立つヒト面白いヒトとは別格化され、何かの芸事を人前でデモるにしても、どこかの集会に懇親参加で同席するにしても、それだけで『特別なサービス=対価支払の価値アリ』と判断されたりもする。
 よりにもよってそんな大層な立場の人が、反社会的な出所のカネで操業されている組織の人たちに呼ばれて行って、そこで御代をいただいていたとなると、他はともかくその事実関係だけをもって一般通念上よくないでしょ。アンタ有名だからって、悪さして他人さま泣かして巻き上げたお金にありついて、それで世の中に義理は立たんでしょうが。やめときなさい。
 そういう理屈で間違ってはいまい。

 これがコトの始まりだったはずである。
 社会で認められ、タレント業もまっとうな業種として社会に認められてやっている以上は、まっとうなやり方で、まっとうに回っている御足だけ相手にして暮らしなさいよと。

 では質問。
 国家機関=役所ぐるみで国民向けに意図的に不正操作したウソの情報ばかり流し、ウソがばれてなお真実相応に修正せず誰も納得しないような言い訳を一方的に主張してそれっきり、ついでに人まで殺しておいて誤魔化して知らん顔、あとは国の大事な決め事をする会議で多数決の原理を悪用して、日本社会がまるで納得していない私利私欲の悪事を強行する政治勢力組織があったとする。
 この政治勢力組織と、前出の特殊詐欺グループとの本質的な差は何なのだろうか?

 役所の公的データを意図的に改竄した悪辣性も、役割分担でいう『掛け子』相当役をソーリ大臣という名札ぶら下げた馬鹿ガキがやった違法性も、それで発生する被害者の数と被害額の規模も、全てが桁違いに大きいぶん、こっちの方が遥かに反社会性は甚大だと思うのだけれど。

 エンタメ性に乏しくて、パッと見でいかにも仕事に困っていそうなあからさまなルンペン芸人だけならともかく、時にカタギくさい所属組織の名を借りて学者や専門家の肩書を掲げ、ひな段にあほヅラ並べてウソばかり世の中にバラ撒く『エセ識者の反社会性有名人』の手合いも、『社会勢力』の側に堂々カウントされるゴリッパな良識者だとでもいうのか。
 『社会を破滅させるような情報操作の一端を担いで、犯罪者政権のもとで安穏と居場所が恵んでもらえるテイを演じる』ような乞食タレントの反社会性が、見る方見られる方の両方にバレバレを承知で、まるでこの世にないことのようにスルー上演されていることこそ、最もアブナイ現代日本社会の老衰自暴自棄気質の現われだと思えてならない。

 終戦直後の黎明期まで立ち戻れば、もともと芸事の値踏みなんかあってないようなもんだし【676】、これは業界の仕事向きに合わせて各々が収まる場所に収まれば構わないんじゃないかと見受ける。
 そう、本当に大事なのは『社会勢力ヅラしている反社会勢力と、その業態』なんだと思う。
 次回は参院選の結果レビューでもやりますか。 大阪の成長を止めるな。
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