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【752】時代遅れの自制心と迷える後悔の人生経験 [ビジネス]

 いよいよ堺市長選の当日だが、この先まだまだ選挙がたくさん待ち受けている。他人事にせず、興味を持って今夜のニュースで結果を追っかける習慣を身に付けよう。解り始めると一気に面白くなるし、いずれ必ず役に立つ。

 前回も述べたように、もう日本社会1億2千万人組織の自我は国政方針に結論を出しているのだから、今さら無能与党が支配階級風情を装って勿体つけるふりを見せたところで無力である。
 組織のリーダーというのは、組織の自我に乗り移られ組織の自我になり代わり、象徴的に組織の自我を演じ切る現人神としてしか存在し得ない【229】
 仲間たち皆がそこに帰属してイイと思うから組織を成すのであり、誰もイイと思わない自分勝手な私利私欲を押し付けるような出来損ない野郎の周囲には、もとより組織は形成され得ないのである。
 一見ムツカシイ言葉遣いだが、これって普通に人間社会を生きていれば誰でも自然と身に付く組織原理なのだ。教科書開いて座学で学ぶ必要も無ければ、試験を受けて合格点を取る必要も無い。
 フツーにみ~んな知ってるコトであり、それをよく知ってるみ~んな相手に物事を動かすんだから、組織のリーダーというのは本来、別にムツカシクもなく直感的に仲間思いの優秀者が就くことになる。逆にそうでないヤツは、何の理屈を吠えようがリーダーにはなれない。

 日本社会の自我は、もう消費税率の引き上げが国家財政のためでも何でもないことを見抜いている。近年の衆議院が、国民の心を反映した民主主義議会になっていないことも百も承知だ。
 要は、1億2千万人組織の自我は、今なお本来の人間個々の感覚を素直に反映して、きちんと正気を保っているってことさ。
 こうして普通に暮らしていて『ああ、良いコトだなあ』『こりゃちょっとマズいかな』『あり得ねえだろ、バ~カ』などなどと気にする日常感覚が精神崩壊でとっちらかって狂わない限り、それを膨大な数あつめた社会組織の自我も狂ったりはしないのである。
 我々が日々生きるこの社会空間において、最もパワーがありどうしても逆らえないチカラこそ、皆の自然な心情で形成されるこの組織の自我なのである。再度、この組織の自我に逆らっても無駄だ。

 ところで、この社会において『人気商売』で多数の同調を独自に取り付ける社会勢力が、元来のマスメディアの立ち位置なのではないだろうか。
 政策云々ではなく、自身の魅力たったひとつで相当数のファン=一定レベルの組織の自我を振り向かせるのがこの勢力域の凄いところであり、ここでは各自がおのれに付く集客力をもって自由経済市場でスポンサーを勝ち取り生きていくのだ。
 これは役人のお手盛りや嫌がらせといった水面下支配で仕込まれる行政権力の人治ゾーンとは、マスメディアの生命線が無縁なところにあることを意味する。
 だからこそ、かつてマスコミは『権力の監視役』と呼ばれ、この法治国家において誰もが原則さからえない権力に対して、その圏外の視点から厳しく正当性をチェックし、社会の自我に周知し考察させ処置させる重大な社会機能を持てていた。

 高度情報化社会を迎えた今日、社会全体を隈なく覆い尽くす情報ネットワークの大海原に、個人が強力なオープン情報を投じるのも簡単になっている。いつ何の情報を相手にしてでも無限に時間を過ごせる時代であり、ユーザーの受信操作を勝ち取る情報競争がとてつもない激化を遂げた訳だ。
 今やマスコミの提供コンテンツが少々の魅力を宿していようが、それで一定規模の固定ファン層を繋ぎ止めて、自社由来の市場経済効果をスポンサーと引き換えるような業態は成立しない。つまり人気商売が独立性のある発言権を持てなくなっており、これが程度の悪い役人や政治家にとっては好都合に働いちまったということなんだろうな。
 とはいえ結局がところ、この日本社会の自我が狂うことはないのだ。1億2千万人の人間の集団が受容れるコト受容れないコトは、昔も今も変わらない。

 ときに英ブレグジット問題は、遥かに厳しい混迷パターンに陥って苦労している。
 EU離脱or残留が英国を二分し、僅差の国民投票でEU離脱案に決まったが【446】、いま現在EUに参画していていざこれからEU離脱に向かって現実の手続が動き始めるとなると、必ずあれこれ予想外の『EU離脱に絡む不都合』が発覚してくる。
 本来EU離脱vs残留でどっちにしても何らかの問題にぶつかるはずなのだが、変革側の選択をしたがための難課題だけが現実となって立ちはだかり、『こんなことなら変えなきゃ良かった、変えたのは間違いだった』と、組織の自我が自ら苦心して下した決心を惑わせる形で作用してしまうのだ。
 これを鎮め切れず国民投票やり直しの、よりにもよってEU残留で可決…なんてことにでもなれば、今度は国民投票という意思決定の手段そのものがその信頼性をぐらつかせ始め、誇り高き大英帝国は何度でも国民投票をやり直しては永遠に決心できない意志薄弱な国家組織への道に迷い込むことになろう。

 ちょいと種明かしをしておくと、このブレグジット・パターンは凄まじく厄介で、最終的な決着までに大変な消耗戦で回り道を強いられることが多いため、私は初回の住民投票で大阪都構想が僅差で否決となったのを見た時、残念は残念だったが『あー、ま、いっか』とあんまり悲観的には捉えなかった【372】

 …で、話を戻して一方の我が日本国の場合は、問題が遥かに単純なのだ。
 現代の高度情報化社会において行政圏外からの監視・自浄能力が落ちた結果、老衰でボケて気が狂った高齢犯罪者どもが役人組織の古株領域で悪い気を起こし、これが国家運営層の中で黒幕化してしまった。 
 そして無能な政治家を利用し、あれこれ役職の名札でもってピエロにして躍らせ時には脅し、社会組織の自我の心とは正反対のアンフェア規約を好き勝手に法案化して、民主主義の議決に滑り込ませたつもりの今がある。
 もちろん日本社会組織の自我は、そんなものに取り合う余地など最初から持ち合せていない。だから私は『もう結論は決まっていて、どこで逃げられないと観念するかの問題だ』と言っているのである。

 ともあれ、どうせ結果は自明だからと放置していては、事態がヨレて時間が無駄になるばかりだ。もう老衰ボケ老人の自爆テロ犯罪者政権には辟易の飽き飽きである。早く変えよう。
 今夜の堺市長選の結果はどうなるのだろう? 大阪の成長を止めるな。
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