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【746】落ちこぼれ擬態の油断フィールド進化論 [ビジネス]

 ちょっと試したいコトがあるので、日付のとっぱなで更新してみよう。
 ちらちら聞こえている『解散』というコトバについて解説を入れておきたい。

 日本国は1億2千万人いる国民の全員に、国家運営に口出しする権利を約束している。
 もっとも日常生活の現場を生きる一人ひとりの主張を直接に全部聞き入れて、それを日本社会として認めるかどうかマトモに取り合うのはとても無理だ。そこで議会制民主主義という仕組みが布かれており、ある程度まとまった人数の国民を一括りにくくってそこから代表者を選出することとし、その代表者が『議員』となって、同じく他から選出された議員たちと話し合いの場を持つ。これが地方議会である。
 まずは各地域末節の市町村議会にて、各々『地元』なる出身領域を背負った議員たちが、必要と思われる現場の声を『みんなのコト』として取り上げ、他の議員たちと慎重な審議を経た上で適宜に社会共通のルールとして議決していくのだ。

 だが1億2千万人からいるんだから、ひと声1万人を代表して議員1人でまとめても、議員は1万2千人にもなる。これでは話し合いにならないどころか、一堂に会するだけでもかなりタイヘンだ。
 だから上記のくくりを複数段の階層構成にして、どうにかそれぞれの議会を現実的な人数規模に収めていると、まあその程度の理解で今は良しとしましょうか。ンでまあ、法治国家の国家事業は国会で法案を議決し法律として成立させ、国民みんなで守って実行していくんだよな。

 御存知の通り我国では二院制が採られており、議員の選出法を二通りに違えて衆議院と参議院が設定されている。年齢や任期などの条件に差がついており、要は社会を見る感覚や自分が議員でいることの意義を別々に特色付けて、その時その場の社会の風潮だけに均質なイチ議会の空気が一色となって流され、そっちオンリーで即決しないよう、二系統立てにして互いに熟慮を促すコンセプトが織り込まれているのだ。
 衆議院議員の方が年齢条件の最低ラインは若く任期は短いので、若年寄りの『時のヒト』で構成されるのが衆議院ということになる。いっぽう参議院は、トシ喰って長く議員をやってがちなベテランぽい連中の集まりってことになるね。『良識の府』なるキャッチフレーズがつくのには、こんな理由があるのだ。
 なお衆議院と参議院で出した結論が喰い違っちゃった場合、凍りつかないよう衆議院の議決を優先する決まりになっている【725】
 ま、相対的に場当たり志向ではあるが、将来ある若年層が下した『庶民的でタイムリーな決心』の方に腹をくくろうってことだな。原理原則としてはさすが理に適っているじゃないか、日本国政。

 ここまで理解して、この庶民的でタイムリーな衆議院なんだが、選挙で当選してきた議員たちがいざやり始めたは良いがうまく行かず、『あああもう!いま集まってるコイツらじゃ、とても日本国運営に十分な検討ゴトができねーよ!』という事態が現実にあり得る。解るね?

 例えばだけれど、役所とグルでウソついてでっち上げたインチキ法案を議決したことにするような奴等とか、我欲と交換取引して国民の現実生活にもならないような役人の老後優待法案を議決したことにするような奴等とか、他にもいろいろあるけれど、とりあえずそんな類の不適格人種ばかり異常にたくさん紛れ込んでいると判っちまったような場合が考えやすいかな。
 当然、こんな議会を税金運用でだらだら放置していても国家の損害でしかなく、早いハナシ『衆議院解散』の処置を取る必要がある。その仕組みがきちんと日本社会には用意されているのだ。
 もちろんその折には、日本国民全員に向けて『こんな理由で、この議員メンツでは正常な議会として機能しませんでした』と周知されるから、ひとまずはそれを聞いてみようか。
 どうかね若者たち、どいつがナニ言うか政治のニュースを興味持って見れそうかい?

 ともあれ議会が解散したら議員の選び直し、つまり選挙となる。
 どんな形であれ社会に参画している一人として、成人社会人には『選挙権』が原則洩れなく与えられ、『有権者』となるのは今さら説明不要だろう。

 理由はともかく、そもそもは我々有権者が議員の人選を間違えたもんだから、捏造データのインチキ法案、実現性ゼロのデタラメ税制、民主主義組織の意思と無関係に強行される『議決の儀式』の乱発などなど、『犯罪者与党が支配する、あほの巣窟』が出来上がってしまった。
 『国民主権で法のもと全員が平等』、これを保証する日本の国家運営の仕組みの丁寧さに気付けず、軽々しくないがしろにしていた我々有権者個々人の失敗であり、責任である。
 この大失態を演じた一番ピエロが、ちょっと前『国民の皆さまに、強く背中を押していただいた』などと得意気に吹聴していたのを御記憶だろうか。こんな野郎にそんな台詞を吐かれても仕方ないくらい、有権者はぞんざいな意識でしか国政に向き合っていなかった。
 だから今この瞬間以降このあと続く選挙には、是非ともココロ改め慎重になるべきなのだ。

 選挙となれば、どの議員候補者も精いっぱい国民のため社会のため頑張りますと自己宣伝するのは当然である。議員候補者として名乗り出てくる人間にもピンからキリまでいて、その一方で各政党としては多数決を勝ち抜くため一人でも戦力つまり議席が欲しい。適性と志が完璧に揃った優秀議員だけの粒ぞろい優良政党など成立し得ないから、その現実を見越して我々有権者は選挙に臨む必要がある。

 具体的には『日本語として聞こえの良いハナシ』ではなく『日本国が進化発展する勝率高い方針設定』を、きちんと現実解として語れる候補者を選ぶのがポイントだと思う。
 結局は自分たちの社会生活のコトなんだから、精一杯マジメに情報集めて考えて一票を投じようではありませんか。あくまで最終手段だが、白票もアリだと【713】

 そうそう投票前にじっくりポスターを見ることなく、いきなり投票所に行ってしまう人には注意を促しておきたい。
 『ニセ無所属』には、くれぐれも気を付けよう。解散しなきゃいけないような議会で、多数派を気取って好き勝手やっていた与党二党は、隠れ蓑をまとって党名を消し有権者を欺こうとする可能性がある。
 先の大阪W選でも、懐かしの毒饅頭クン【368】が選挙直前に意図的に離党し、党名を隠して『無所属』で立候補した。投票所の記入台に立ったが最後、候補者名と党名しか書かれていないリストが目前に貼られているのみだから、事前によく調べて『ああ、アイツが党名を隠して出ているな』と解っておかなくてはならない。
 我々有権者は、普段からどんな出身と経緯を経た候補者がいるのかよく知っていないと、大事な一票をまんまと騙し取られちまうぜってことさ。政治の仕組みを悪用して生き抜く連中も、生き残りを賭けて必死なのだ。

 以上、何だかんだで『関係ない』イメージで意識されていた政治のハナシを、多少でも身近に感じて興味を抱いていただけたなら幸いである。一応、ギリで直言は避けたつもりなんだが…
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