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【450】沈没船エスケイプの先頭隊長 [ビジネス]

 まず私は前回、『告示』を『公示』と間違えているので修正。失礼、ごちゃまぜにしてました。

 前知事が普通にやってれば無かったはずの知事選だから、完成度の高い政策を期待するのは筋違いというものだろう。これまで累々と不始末を積み上げてきた日本ダメオヤジ文化を断ち切れるかどうか、これが焦点である。
 本件、小池ねえさんが完全勝利しなくとも、ダメオヤジ撲滅の目的に対しては一定の効果が確実に見込まれるので【264】【305】、いちいち事態の行方をうかがう必要など無い。彼女はそこを解って、まず執行部すっとばしの出馬表明、党の推薦の要請、さらにその取り下げまで彼女主導で次々と進め、『女ひとりの戦いぶりを見てください』と言い切っているのだ。
 本来なら、小池ねえさんが手を挙げた時点で党の推薦を後付けし応援体制を整えれば、圧倒的に勝率の高い都知事候補になったはずである。だがダメオヤジ裸劇団は、党全体の安定した選挙戦略を捨ててでも優先したいものがあるらしい。
 お~い自民党の若い衆や女の子たち、ちょっと考えた方がいいと思うぞ。

 しかし投票を拘束するまでではないにせよ、除名処分をチラつかせて党員の親族にまで小池ねえさんの応援行為を禁じるってのは、あまりにも判りやすく『思想・信条の自由』的にヤバくないか?
 こんなことで強制でもかけないと統率が取れない集団だということは、つまり『自分らは社会で悪い事をするネガティブ勢力だ』という自覚があるってことだろう。これで少々もっともらしい美辞麗句を並べたところで都民には響かず、分け前にありついて一緒に悪い事したいヤツぐらいしか支持しないと思うんだが。
 見えやすくは東京五輪の競技場問題あたりから、ダメオヤジの悪事が次々と明るみに出て現状に到っている訳で、ある意味ヒエラルキー・パペット氏の言葉も巧妙に『もう悪い事はしません、直させてください』ではなく『黙ってまたワシらにやらせろや』という内容になっている。
 まだまだダメオヤジ裸劇で都政を進めて結構だと思うならコイツが適任だろう。どのくらい票が付くのか興味はある。

 高度経済成長期、日本社会には年功序列の概念が普通に存在していて、これがいつの間にか年長オトコの無条件権限保証に化けてしまった訳だが、冷静に振り返ると年功序列そのものに罪があったとも思えない。
 『俺もいよいよ来月から課長だ!』と慌てて大量の本を買い込んで、日曜日の家族サービスを疎かにしながら夜な夜なハチマキ巻いて猛勉強…というシーンが、ドラマにも現実にも珍しくなかったように思う。
 本当に課長になってしまってそれ以降は『もう課長なんだから』と、脂汗を流しながら辛い判断も下すし、部下の不始末を庇って顧客に土下座もするし、その帰り道、落胆する部下に一杯ふるまって元気をつけてやり、痩せ我慢で勘定を持ってやったりもしていた。年功序列が各自に組織を意識させ、自分が負うべき分担機能を自覚させ、人を育てていたのである。
 だからだが、一定数は存在する『能力と志がついてこない自動エレベーション人種』を皮肉ったり非難したりする風潮は、むしろ今日より遥かに辛辣だった。

 いま思うと『頑張らなくていい』『そのままの君でいい』みたいなナメた猫撫で声が学校に横行し始めるに先んじて、大人世代の人間の質が、そっち方向に急落していたのではないだろうか。
 この甘え容認の潜在的世相がダメオヤジを大量発生させ、これが群れた中でお互い都合よく過ごせる架空の世界観を作り出して、過去からの流れとして存在したオトコ社会に定着してしまった。失敗や損害を群れに隠れて希釈しながら時が経ち、オトコに潜む質の悪い部分が蒸溜され抽出されて、沈殿しこびりついた結果、今日のしぶといダメオヤジ文化があるという訳だ。

 やっぱりオトコの根深いダメを元から断つなら、オンナが適任なんだろうな。
 早速ひとり、小池ねえさんの応援についたのがいるようだ。捨てたもんじゃないね。

 ステロイドが最後に残るのは脳幹だそうで、なるほど微かにくらっとする瞬間がたま~に来る。制御系の中枢部位だから、もう昨夏みたいなド派手な勢いではやれなくなっており、いつの間にか少しずつの慎重にペースダウンしている訳だ。みんな通る道らしく、ならば二度と通らないため今きっちり通っておいてやろうじゃないか。
 ペースはともかくとして、いけない性質のモノは腹据えて着実に入換えないと、その後の仕事がまっすぐ処理できませんぞ。
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