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【1148】駄作後悔の多数決シナリオ作成合戦 [ビジネス]

 正直、サル山の押し引きにマトモな論評をするのは趣味じゃないのだが、日本国民が懸命に血税で拠出する運営資本が浪費されていく光景を看過してもいられない。
 動物園じゃあるまいし、吠えて歯を剥いて、威嚇のふっかけと退かない抗戦ポーズの応酬で勝ち負けが決まるようなつもりで、国会アニマルファイトが許されるテイでいつまでも続けられても困るだろ。ヒト文明の議会の場なんだから、ロジカル判定の筋道一本ですぐ結論の出るハナシだろうが。

 『事実はコレコレこうのはずだが、記録文書の記述はソレソレあれれとなっている。この相違点をもって、役所が記録を捏造した!とワタシは言っている』
 カバの側にこのハナシができないなら全ての答弁を切り上げて即刻に辞表を出せ。日本全国から買い倒しているヒンシュクの長期負債を考えろこの脳足りん、何を手ぶらでふんぞり返っている?

 幼稚にも程があるとはいえ、野党の誘導尋問に引掛かって議員生命を賭けるような発言にクチを滑らせた経緯はみんな見ているから、とにかくそこでの約束通り辞表の現物を用意した上で身の処し方について議会に神妙に託したとして、やられ放題だけの無茶な追い込まれ方はしないはずだ。
 『いま捏造という表現を使うような事実関係は提示できません。つい意地の応酬で、せっかく有権者に支持されて得た議員席を軽々しく賭すような、許されない私情の暴走をやらかしてしまいました。申し訳ございません』
 ここまでは議会全体いや日本社会全体に合わせて、やっちまったことを『事実』と認めて認識を共有しないと、まさに見ての通り周囲の全員からコミュニケーション回線を切り捨てられて行き詰まる。

 与野党問わず、何かにつけ議会の役職や議員ポストを賭けるかの言質を取りたがる風潮もロクなもんではないが、威圧目的に場当たりでテキトー強気な主張だけ抜かしておいて、後はとぼけたり誤魔化したり黙り込んだりで相手の根負けを狙う昭和ダメオヤジ文化も、決して手ぬるく見逃せるものではない。
 このくらいのこと日本社会に暮らす成人社会人は理解しており、いい大人が何の会話に乗せての応酬であろうが、『相手の意見に大衆の関心が向くのを妨害する』上位気取りの居丈高も、『けしかけて後々引込みのつかない強気の失言を呼び込む』子供じみた言質取りも、みっともない低レベルの作戦はみんな明け透けに見えている。
 いずれもその場の本題を巡る論議そっちのけのマウント取りやワナ食わせが目当てであり、そんな『コミュニケーションとして質の悪いコトバの受発信』なんぞ、議会の場で議題の解決にもならないのに、議員の身分持ってやるこっちゃないのである。
 ここまで全部1億2千万人社会組織の自我が議会を見て解っており、それが実質世論に反映されていることにも気付くべきだろう。飽きず懲りず、そんじょそこらでオオヤケ情報に滑り込まされる『世論調査』、あんな無駄なもの誰も信用しない所以である。

 まあいいや、とにかくこんな時にこそ『いやいや、みんな人間なんだからさ~』という情状酌量の余地が誰にでも保証されていて、売り言葉に買い言葉でつい感情が行き過ぎた時の心情について、本人が当の立場から真実を正直に吐露すれば、それが世の常識として響いて納得され、事情に応じた対処で収まりがつくというものだ。
 やはり議論の場では勝った負けたの構図になることも多いし、つい勝ちを急いで会話の質が落ちることだってある。もちろん最初にそれを意図的に仕組んだなら、仕組んだ方にも相応に評価が下る。
 とにかくここで速やかに本来目的に軌道修正して無能低能な時間の無駄をやらないのが、税金でプロフェッショナルに運営される議会というものなのだ。
 そもそも論からすれば、選挙の時に正しく能力と適性を見込んで議員を選出する日本国民の一人ひとりに、その認識が足りなかったから今こんなことになっている。以上を理解したら、そろそろ日本国の議会でこういうのは打ち止めにしていこう。

 …って、うわ~くだらない話題にスペースを割き過ぎた。ハンパ気味で悩んでいたボリュームのトピックで残りを埋めていくとするか。
 いよいよ今クールのNHK朝ドラが最終週を迎えるんだよな。15分一話なので惰性や流しが許されないという宿命がいい縛りになっているのか、どの作品も最後の最後まで激動アイテムを引張る傾向があって楽しい。

 それはそれとして、劇中のみならずの空飛ぶクルマのみならずで、ハダカの回転翼には考えることなく身体で反応する脊椎反射を、ぜひ身に付けておいていただきたい。
 『高速回転するデバイスの回転面上には、絶対に立たないこと』

 絶対に、である。万一の時にその遠心力がモノを振り飛ばしてくるからだ。
 高精度のネジで組み付けられたCFRP製の強靭なプロペラ翅も、表通りから突込んできた暴走車が相手では折れて飛んでくる。プロペラが丈夫で折れなくても、接触した相手の何かが叩かれ弾かれ飛んでくる。刈谷先輩のイメージレンダリングにも細いリング状の回転翼バンパーが確認できるが、プロペラ端を筒状ダクトで覆う設計思想が欲しい。
 随分前になるが、フリオ・イグレシアスの息子さんがライブステージ中に近寄ってきたドローンに手を伸ばしてしまい、接触して血まみれになっていたのを思い出す。とりあえず指を落とさなかったのが何よりだが、かなり深い怪我で痛い思いをしたはずだ。

 回転デバイスではないけれど、この愚かな私自身はその昔、100気圧を越える高圧作動の試作機械で仕事をしていて、内部残圧を見落として肝を冷やしたことがある。
 結果論として、安全確保を徹底した『つもりだけ』の、この自惚れ屋の不注意だ。
 ええ運が良かっただけです。現実を見誤った間抜けが危険きわまる失敗をしました。

 もう中堅というにも十分すぎる経験を積んで知識もあり、気を引き締めて慎重にやっていた…つもりであった。だがそれっぽっちの『つもり』なんぞ、現実の結果の前には紙屑ほどの意味も持たない。
 『ズバァアンッ!』と周囲丸ごと圧力波で吹き飛ばすかのような空気騒音とともに、私の手元から三桁の残圧に撃ち出されたステンレス栓は、カンカンカンカン!…と作業室じゅうを3Dビリヤード状態で数回跳弾したものの、実に幸運なことに誰にも、何の大事な物にも当たらずに落ちて止まってくれた。鼓膜も無事だった。

 すぐにあっちこっち通路の向かいやその先の作業室からも、仲間たちが音に驚いてナニゴトかと様子を見に駆け寄って来てくれたものだ。
 『いや、こういう作業をしていたところ、かくかくしかじかで…』と取り乱しもせず半ば茫然と、目を点にしてありのまま第一報を淡々と説明するものの、どんどん指先が冷たくなり身体が凍え始め、血の気が引いて行くのが自分でも判る。実際、見ている先からみるみる表情が凍り付いて真っ青になり震え出したそうだ。

 事故が起きる時はそういう順番なので、起こったが最後どんなに気を付けていてもキホン手遅れということである。重保現場の行動規範が、何だか判り切っている絵空事を型にはめるだけの、小学生の集会ルールみたいな心象に感じられるのはこのためだ。
 危険は未然の意識の外側にある。現場ルールには黙って厳格に従え、死ぬぞ。

 私は自分にも仲間にも備品にも損害を出さずに済んだが、運=何度かに一度は確実に発生する確率の問題として、一生巻き戻せない後悔に紙一重でかすったワケだ。
 夢と希望に溢れた楽しい機械技術の開発現場は、条件の巡り合わせ次第で猟奇スプラッターそのままの絶叫シーンに急転直下する。怖い思いをするぶんにはどんなに怖くても取り返しがつくが、痛い思いや悲しい思いはしばしばそれで終わってくれない。

 切羽詰まった日本国民の社会生活の現場実情を前に、答弁として言った言わないの『情報』だけのらりくらり弄んでコトをさばける、税金資本の重大責務の居場所があると思うようなサル畜生カバ畜生に、金輪際議員ポストを預けてはならない。
 そろそろ選挙シーズンだ。安全な生活現場を支えるその一票に、グッドラック!
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