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【677】不信と反目のふるさと返礼てんこ盛り [ビジネス]

 ふむ、まずまずのセン行ったじゃねえか、ビシバッチ。
 そりゃ大番狂わせで勝ってくれれば随分とそこからの見応えがあったと思うけれど、まだそこまで勢力が拮抗するには届いてなかったというのが妥当な見方なんだろうな。
 個人的には、総数810票のうち300票以上取れれば『コイツって読めない怖さアリ』の実証イメージ成立、逆に200票切っちゃうと『こりゃちょっと深刻な力不足かな』というぐらいの目安で総裁選を観戦していた。詳しく解説しよう。

 まず今回、のっけから『ダメ元』のような負け戦でなかった段階で、仕掛ける意味は十分にあった。というか、負けを嫌がってこの段階で仕掛けなければ、むしろ可能性から掴めなくなるとして過言ではない。そう、必要なら負けに行く。

 ひとつに、現政権の国家運営における数々の犯罪=違法行為は、まだ世襲のガキ以下とぼけっぱなしで全く解明が進んでおらず、議会制民主主義国家が自らの存在意義を揺るがすレベルで発生させてしまった誤作動が、このまま解明あやふやで終わるような結末は何があっても避けねばならない。
 国家組織の作動原理に関わる領域の不正なので、いま想定外の総裁交代をもって誤魔化しました誤魔化されましたで済ましてしまうと、日本国民の国家参画意識がぐらついてしまう。我々日本人は、規律意識も何もない犯罪者のガキに『たまたま群れ集まった烏合の衆』を自覚せねばならなくなるのだ。それはできない。

 議会制民主主義なるもので国家組織の意思決定を進めるにあたり、1億2千万からいる全員で多数決なんか採れっこないので、一定区画毎に国民を区分し各々から代表者=議員を選出する『選挙制』が採用されているのは御存知の通り。もちろん議員は自分を選出した区画の総意を背負って、議会に出席する。これらの区画は組み合わさって日本国内を隈なく埋め尽くしており、相互にフェアな発言力をぶつけあって議論を戦わせるのだ。
 選挙の時期になると、『皆さんの安心できる暮らしのため身を挺して頑張りますので、私に清き一票を』みたいな宣伝文句を掲げたお願い行脚があちこち溢れる理由がこれだよな。
 日本国は法治国家なので、立法府である『国会』において法案を審議して議決し、それが日本社会を動かす国民生活の行動ルールとなる。『国会議員』たちが『国会』なる議会でこれをやっている訳だね。さらに今日の国会では自公二党が談合して数合わせをし、過半数を確保することで『連立与党が議決の主導権を握る』という事態になっている。

 結論から行くと、今コイツら与党議員が『国民の総意を背負って』ってところを裏切っている。
 日本国の一部に『支配階級』を口裏合わせで設定し、自分らはその『支配階級』に属するお約束で進めることを前提に、『国民の総意』を形式上の隠れ蓑にして議会で『支配階級』特権の手前勝手な決め事をしてきたのだ。
 もちろん『それじゃマズい、違法だ』と抵抗するマトモな議員が一定数いるにはいる。これを封じるため『支配階級』の示し合せで『時間ないから、ハイ多数決ね~!』と突然叫んで、必要な話し合いをわざとすっとばし、『多数決、ハイき~まった!』と宣言するのが『議決の儀式』だ。
 議会とは『議論する会合』のことであり、その定義となる原理的作動を怠っているので、これは議会制の国家運営とはいえず、つまりは無効な茶番劇に過ぎない。だが、これを議決扱いして行政で強行したい『支配階級』がここにも紛れ込んでいるため、当面のところ立法プロセスとして議決と混同されてしまっている。

 ともあれその特異な実態が、この多数派与党の総裁選結果に見事に顕れた。
 国会議員票の票数は、世襲のガキ=329票 vs ビシバッチ=73票 となっている。

 何しろ日程がないので申し訳程度にテレビ数局で候補者討論を流していたに過ぎないが、うわずった声で番組進行を無視して注意されたり、支離滅裂のしどろもどろで『相手なき言い訳』の一方的主張に終始した世襲のガキが見苦しかったこと。
 反面、コンセプト大枠一般論レベルの論旨以上には踏み込めなかった・踏み込まなかったとはいえコトバの流れがスムーズで随分と聞きやすかったビシバッチ、普通の感覚でどちらかが政党の総裁適任者なのかは明らかだったと思う。
 それがこんな不自然な得票数差になる政党ってのは、つまり犯罪絡みの『支配階級』がまかり通ってくれないと困る国会議員がいかに多いかってことではないのか。このたび一部の反対派が自浄らしき謀反を見せたものの、今なお総合的には、右向け右でクロをシロ、有罪を無罪と言い張る特殊組織だってことだ。

 そんなワケで、まだまだ犯罪者政権の違法行為を追及して、摘発して、撲滅までやるんだから、ちゃんと一番ピエロを残した姿で実体を維持しててくんなきゃ困るんだよ。良いとはゆめゆめ言わないが、現時点ではこれで正解である。

 一方、今回の総裁選は国会議員票だけでなく、それ以外の党員による『地方票』も合算され集計された。国会議員票と地方票はいずれも各々405の同数で設定されている。
 地方票は、世襲のガキ=224票 vs ビシバッチ=181票 で55% vs 45%であった。
 う~ん、ちょびっとだけ逆転の可能性に期待したんだが届かなかったか、こいつぁ残念!

 このあと世襲のガキは今回の反対派への懐柔を演出したいはずだが、懐柔される方としては、ここで応じてしまうと以降の選挙で生き残れなくなる。コイツもう三選を迎えて今期でオシマイが確定的となると、みんなこんな恥知らずの犯罪者とは距離を置いて見られたいだろうし、今後の党内人事はちょっと注目しておきたい。
 勝ったのは良かったが難しく孤立するはずなのだ。そこをどうするのか見ものである。

 結局はどこかのフェーズで、日本国1億2千万組織の自我と摺り合わせが必要になるはずなのだ。過去の歴史上では、この摺り合わせ作業が叶わず大衆に処刑されちゃったヤツがいろいろいたと。
 ビシバッチの『私は国民のみを恐れる』という台詞はよく当たっていたと思う。
 ま、『変化の始まり』のきっかけとして、まずまずな総裁選結果だったのでは?
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