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【1072】電気仕掛け世代が紡ぐSDGs未来像 [ビジネス]

 台風が接近してきたので、湿度は上がるにしてもカドの立った突き刺すような酷暑は一段落だな。でも台風の通過ルートは9月以降に、『台風銀座』の異名をとる九州地方から徐々に東側にずれてきて、時として本州にも当たる…というのが我々小学校時代の常識だったんだよなあ。

 以前もちらと書いたが、確かに私自身、子供時代から今に到るまでの間に、気象の傾向の移り変わりは『コレコレこんな変遷として、あった』と感じている。だがそもそも日本の気候って、変遷じゃなくそんなもんなのかも知れないんだよな。
 少なくとも一部のヤツらが勝手にそれを非常事態と決めつけて、公共事業レベルの対応政策をでっちあげ、よもやこの財政難で高額の税金事業を乱発させるほどの根拠なんぞどこにも無い。

 さすがに車が凹むような雹が立て続けに複数箇所で降ったり、タダゴトでない極高温地点が急増していたりするとついテレビをつけるのだけれど、さも日本国民1億2千万人その認識の共有を確定済みかのテイで、当たり前を装って『地球温暖化の影響』を言葉の端々に滑り込ませるヤツうぜえ~!

 私はこれがチラ見えした時点で即刻処刑、素朴な事実報道の他局に行き当たるまでザッピングし、良いのがなければ電源OFFでサヨウナラだ。
 あれはまだ二十世紀の時代だったか、あんまりはっきり憶えていないのだが、『ほらワタシってナニナニなタイプじゃないですか』という言い回しで、自前の演出イメージを押し付けてくる会話のあの流儀ってどうなのよ?という議論…は大袈裟だな、雑談愚痴トピックがあった。
 いや俺アンタのことはそこまで詳しくないので、そういうところで勝手にアンタ好みの世間像の片棒を担がすのやめてくれないか?とつい引掛かるんだが、この程度のことに理屈っぽく不満の感情を固めるのも大人気ないし、まあスルーしたようなしないような愛想笑いで収めときましょうか、みたいな。
 ムツカシく語るのが好きな人は『現代社会では承認欲求が満たされにくく、拒絶されないシチュエーションを狙って、望みのジブンのイメージに他人の同意を求めるのです』とか言ってたっけ。そんなややこしいもんでもなくて、当時の可愛さアピールのちょっとした流行だったとは思うんだけどさ。

 だが賛否両論ある社会の関心事で、あたかも特定の政策推進の既成事実観を刷り込もうとするかの論調で、自然現象の解説を流すのはちっとも可愛くない。
 もっとも今どき『これって地球温暖化だからじゃないですかあ』とか言われて、まんまハイそうですかと聞き入れる日本社会でもなくなっているから、やればやるほど悪い方向に勘繰られてマスメディアとしては自滅の道を歩むだけだろう。

 改めて断っておくが私自身は、程度はともかく人為的な熱源で大気は加熱されているくさいなあ、と考える立場の人間である。
 人間さえいなければ燃えもしなかったものを、掘り出したり汲み上げたりして片っ端から燃料にして、しかも熱力学第二法則により得られる動力相当の何倍もの排熱が大気圏に放たれて、その大気圏は宇宙空間に向かって熱伝導できないのだから、そりゃ少しは温暖化しても不思議ないんじゃないの?人的影響の逆方向はないと思うよ。
 現状路線で野放図に突走っていても、燃料の調達は少量を世界中で取り合う構図ばかりが強まる一方だし、どこの国のナニがどんだけ燃料消費して大気放熱している悪者だか知らんが、少なくとも日本国としては『人類として使わずにすむ燃料はできるだけ使わない』を心掛ける国家運営を目指すのが得策だと思っている。よろしく。

 ちょうど目立つ事故があったようなので『それ見たことか』でいやらしく指摘させてもらうが、デジタル云々は始終電力を注ぎ込みながら、正常作動の面倒を見続けてやらないと、スタンバイ状態の維持さえままならない。いくつGだか知らんが、闇雲に高速大容量化を行き過ぎさせた無駄で煩雑なシステムは、こうして発生するまで実感できない故障リスクばかりを累々と積み上げているのである。
 中長期的に安定した継続性を目指すなら、技術開発は『脱デジタル』をどこまで進められるかが重要課題だとして過言ではなかろう。

 私自身、こうしてパソコンを使って情報発信しているし、人工知能など超人的な情報処理機能が何を出力してくるか大いに興味があるし、純・技術的にデジタル情報体は大好きだ。人間の支配欲を突き破ってどんどん発達して、人間には思いもつかない出力成果で驚かせて欲しい。
 これとは別に少なくとも当面の何年・何十年かは、前デジタル時代に人類文明が構築してきた領域における『脱デジタル』回帰が、技術開発のひとつの不可避テーマになるのではないかと思っている。いや、あちこち既にそうなっている。

 電子データは処理も早いし、検索も楽だし、複製も転用も簡単だし、その利便性は大いに活用したいところだ。そんな利便性の活用に秀でた者が、そこに籠められた莫大な情報の内容をより効果的に駆使して、自由市場で優位に立ち回るという流れにもなってくる。ただし。
 それら一連の全作業を可能にするスペックの設備機器と、それらを正常に作動させ続けるエネルギーの維持継続が前提条件となる。
 ゼロイチ=電荷の出し入れを作動原理とするコンピューターはそれ故に消費電力が大きく【556】、人間の脳みそでも実感できるが情報処理量が増えるとダイレクトにそれが負担となってのしかかる【201】
 幸か不幸か東欧の紛争が、デジタル文化の前提条件=設備機器の素材やエネルギー資源の調達に、現実的かつ深刻な障害をもたらした。

 そうそう、忘れないうちに横道で一発ツッコんでおくけれど『どっちの国が悪い、どこそこと組んで制裁だ、あの国は悪い国家運営をやっている』みたいな不用意な態度をとっておいて、それで悪者扱いした国の方が優勢になってきちゃうとか、そこまで行かなくとも『正義の国』と押し引き拮抗しちゃった場合には、その先どんな続け方するつもりなんだよ?
 『正義の国』が危ういんなら加勢しないとハナシがおかしいし、どっちらけなら白黒つけて『悪』を摘発し叩かないと決着がつかない。なぜ最初から日本国の立場を明確に自律させて争いを止めなかった?

 『いい加減で態度の決まらない外交をやる卑屈ゴマメ国家』の国際的イメージだけ積んで信用を失くすというのは、加工貿易国として致命的な失敗モードである。
 自国通貨の流通管理も失敗したまま改善の方向性が見通せない日本国だが【1067】、外交上のなけなし国力活用の生存戦略も、無策というより手酷い自滅行為に陥っているとしか見えない。

 おっといかん、横道にハマり過ぎないうち本題に戻って『脱デジタル』および『脱エネルギー浪費、特に電気エネルギーだらだら依存からの脱却』こそ、SDGsとやらにも主流コンセプトが合致するし、中長期の取り組み課題としては将来性があるのではないか、というハナシである。
 冒頭の話題にまで戻るが、地球温暖化していて、それが人為的な温室効果ガスと発熱によるもので、それを今のうちから鋭意努力して控えないとタイヘンなことになる…という一連の理屈が当たっていたとして、一番に取り掛かるべきトライアルは、中央統制の効きやすい公的データ関連業務における『脱デジタル・省電力』であろう。
 体力の衰えた高齢化ニッポンが第一次・第二次産業領域の国力品質の維持整備を放り出し、必要も無いのに情報処理の事務仕事を工数的にもコスト的にもわざと重くして、そこに税金食い扶持でしがみつこうと『デジタル、デジタル』と執着した末路が現状日本の役所文化の目的意識ではないのか。

 浮草情報を弄ぶだけの時間を抜け出して、『脱デジタル』の現実解を探し当てた順に、具体的な未来日本に自分の居場所が決まっていくんじゃないかなあ。
 スマホいじって過ごす時間は、電気が止まった途端に『無』に帰してしまう。現在のスマホ一辺倒の流行時世も、それほどいつまでも続くものでもないと思うぞ。
 『無』が嫌なら電気が止まる前に自分で電気を切って何か自力で創り出すしかない。
 まずはチャレンジ実行の決断からだ。電源を落としてみよう、ではグッドラック!
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