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【1198】十二支対戦ゲームの双六武勇伝 [ビジネス]

 週明けのNHK朝ドラ『らんまん』は関東大震災【660】、そうか確かにそうなるな。
 映画『風立ちぬ』の劇中にも描かれているし、私の祖父は実際に被災して大八車を曳いて逃げている。うむう、これらの出来事が同時進行していた、という事実が現存しているのだなあ。

 ところで前回話題にした『南方熊楠問題』は今も復旧していない。
 『むなかたくまぐす』と平仮名に開いても、ブラウザーを切り換えても、デスクトップでもラップトップでも状況は変わらない。引き続きウォッチングしていこう。

 さて長いこと放ったらかしになっていた脱ステ経過の体調の話題である。
 今年の年末で満11年を迎えることになるのだが、これまでの進行速度から推し量るに『何もかも完全ピッカピカのすっかり元通り』の達成は、このあと予想外の残症状が無かったとして早くて一声12年じゃないすかね。
 …干支ひとまわりかあ。私が断薬に踏み切ったのは2012年12月初めだから、最初のひと月で『辰』の総攻撃に晒され、程なく2013年の干支『巳』つまりヘビと死闘が始まったワケだ。今でも思い出して気が遠くなりそうだよ。
 翌年はウマに蹴飛ばされ、その翌年はヒツジ…とはどう対戦するんだっけ、まあいいや。何かこういう双六式にイメージできる尺度があると、いま格闘中の方もこれから取り組む方もやりやすいと思う。

 昭和のオッサンの私なんかより早くアガれるよう頑張れるところを頑張って、繰り上げゴールができたら大儲けの祝杯、といった作戦意識でいかがでしょうか。
 超・長期戦だが薬物依存の実態だ。観念しよう。

 最近ちょっと忙しいのと、遅々としてではあるが体調が確実に改善して気分的に『それしかできない』シチュエーションが減ったのと両方だと思うが、このところネットで他の方の脱ステ体験談をあまり読んでいない。
 私みたいに思いつきで散文に備忘メモを混ぜ込むスタイルではなく、きちんと写真まで載せて経過を記録していくものが多いが、少なくとも私が見始めて、完全離脱まで成功した事例はひとつも無い。
 記事更新の気力が萎えるのかステロイド処方に戻るのか、更新・継続されなくなり結末が判らないケースばかりが目に付く。たまに3年も5年も頑張って完治できず、そこで諦める決心をして離脱症状を抱えてステロイド治療に戻っていく女性もおられ、胸が締め上げられる。脱ステを妊娠・出産と重ねる訳にはいかないからな。
 私は絶対に一発必中で撃ち落として、完全離脱の宣言までやってやろうじゃないか。

 『手先足先にいつまでも症状が残る』とする解説をよく見かけるが、現在消化中の11年目は、末端と言わず深層部まで交えた全身症状が結構ハードである。
 手先足先は全部の指が関節リウマチ症状で関節痛、手指も足指も寝ていてビシバシ攣るわ、原始人風にむくんで巨大化するわで【1013】、のちにこれらがあちこち割れまくる。特に今年の2月頃は足の裏の母指球や踵が深く割れて痛くて自宅でも歩けなくなり、知らず大出血して畳に染みもいくつか作ってしまった。元気になったら裏返えそっと。

 うまく眠れないとか、アタマがとんでもない誤作動をするとか【1186】の脳神経系トラブルは相変わらず残っているが、車酔い的な不快感の雲【1115】に絡まれ覆われ、つきまとわれることはもうなくなった。
 ただ頭の中のの脳神経系症状が軽くなっていくためには、その原因を顔を貫通して外に排出しないといけないため、随分と穏やかになったとはいえ、顔を焼かれるような赤面感と不自然な発汗が襲ってくる。どこにいてもハンカチ一枚でさばき切れるところまで来ているのだけれど、そばつゆを拭いたような臭いがする。腐臭・汚臭・悪臭の類ではないし対面相手は判らないというが、女性は激しく気になるだろうな。
 ともあれ顔と身体がぱっと見いの全体的に、以前の『赤』から『白』の印象に転じたのが嬉しい。首回りに若干暗い色づきが残るがまずまずの達成感、あと全身がカイロプラクティック的に軽くなったこと!

 ところで今回の着目点は体毛である。過去にも眉の一帯に症状が出た時、眉毛が異常に伸びる話はしたと思う【605】

 昨年の春ちょっと調子が良くなった時期に『満9年半でこれだから、脱ステ期間は一声10年と宣言できるんじゃないか』と期待してしまったことがある。しかし万歳はまだだと思い留まった。
 やはり身体の色が暗かったのもあるけど、下腕の体毛がまだ最長8センチくらいあったからである。因みに、痒み痛みにのたうちまわっていた時代には最長13センチあった。まるで髪の毛だ。
 この時期、確かに髪の毛も髭も驚くほど伸びるのが速かったし、耳珠の下に生える、いわゆる『耳毛』が陰毛のように伸びた。だいぶ前に消滅したが、髭はのどぼとけにまで生えた。
 陰毛のようにと言えば、その陰毛も中央にぶら下がる真打ちを埋めるかのような長さと量でふさふさになり、胸毛も腹毛も生えた。いずれも身体の色が白くなって解消した感じである。

 体毛は明らかに体内の代謝物を排出する機能を持っている。眉毛では、ずっと赤く腫れているところの毛根から出たぶんだけ局所的に極端に伸びたりもしていたから、それが腕全体でまだ8センチもあるというのは、いっときマシだからといって残症状の原因がまだ腕の中に残っているという証左だろう。
 なるほど薬物使用歴を判定するのに体毛が検査されるワケだよ。

 果たして程なく昨夏を迎えて再び腕も身体も荒れ始め、脱ステ初期の濡れたホラーなぼろぼろ傷の様相ではないにしても、とうとう今年の明け1月2月には結構なアトピールックスに戻ることになる。大体このゴールデンウィーク一杯ぐらいまで続いて、また多少落ち着いてきてこの夏を迎えた。
 全体的に、劇症の初期に比べて始まりも終わりもはっきりしない症状が広く全体的に出る感じで、なかなか節目づけてテーマに取り上げて解説しづらいのですよ。

 今夏の始まった頃は手首・肘・膝の内側に鼠径部などあせも式に症状が出て、道を歩いていて立ち止まって人目を忍んで掻いていたりもしたのだが、ひと夏すぎてどうやらその時期も過ぎたようだ。
 そして今の下腕の体毛をつまんで計ると…最長5センチかな。
 ウチの百科事典には『手足や胴体の体毛は3センチを超えることがない』と書かれていて、私自身もまだこれが完全な元通りだとは思わないので、もうちょっと残症状あるんだろうな。そんなこと考えながら冒頭の『干支ひとまわり説』を仮組みしてみました。

 ところで最近ちょっと心配なのは、永久脱毛で医療トラブル…という記事をよく見かけることだ。永久脱毛したい人って増えてるんだろうか?
 恐らくは何年何ヶ月にもわたって毛を生やしたり伸ばしたりして、体内の健康バランスを大きなスケールで底支えする機能を失うことになる。30億年生命の進化を経てのオリジナル仕様は大事にした方が良いような気がするのだが。

 私の人生年表の相当なイチ区画をべったり灰色に塗り潰した脱ステ期間だが、引き換えにその先の真っ白な未記入領域が手に入るなら喜んで納得して収まってやる。
 まだ終わらない、長い長いと愚痴っていたら、知り合いに『これまでドタバタ忙し過ぎたから、一度ちょっと落ち着きなさいってことなんじゃないの?』と笑われたことがある。確かにこの期間が無かったら、私は一生こんな時間を持たずに全部やり散らかしで走り切って散るタイプだったかも知れない。必要な時間でした。

 いま頑張ってる方々、いずれこのぐらいにはなります。御健闘を、グッドラック!
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