SSブログ

【1186】焼け野原の再開発は時代刷新プラン実験場 [ビジネス]

 今日は原爆の日なのだが、さて財布の落とし物のトピックが片付いて…と。
 そう、私としたことが、よもやこんなミスをするなんて到底あり得ないのだ。

 あんまり偉そうに書くと次に失敗して幸運に恵まれなかった時が辛くなりそうなのだけれど、それにしても、いわゆる貴重品を失くすミスは比較的しないタイプだと思う。
 こっちにコレ!こっちにはコイツ!と定番の持ち方を自分ルールで決めているので、生活動作の節目節目でそれを再確認するクセがついており、そこで一瞬ドキッとしても『ん…っと?ああ、あるある』というのはしょっちゅうだし、ホントに失敗していたらそのチェック頻度で検出できるのが効いているようだ。
 今回も落としてから30分経たずに気付いたのは、運転中の車内センターコンソール近辺のアシスト座面に、いつも見えているはずの定番配置のテンプレ光景が追従しなかったためである。

 …と小難しく自己分析して、実はこういう領域の認知機能が極端にボロくなっているのだ。もう原因は判っていて、お察しの通りステロイド離脱症状である。
 8月に突入したので完全断薬から満10年7ヶ月、ここに到って情報処理機能のエラー作動の頻発が目立っている。皮膚はすっかり良くなった…訳では残念ながらなく、身体のコア芯で代謝された体組織は身体の厚みを貫通して体表面から廃棄されるため、その都度に全身のあちこち断続的に痒い痛い見苦しいの残症状を喰らっている。
 有難いのは、特に満9年半の昨年春あたりから、とりあえず顔が綺麗になっていることであり、これだけで随分と気持ちが軽い。頭の中で離脱過程が進んだぶん顔に症状が出る訳だが、断薬直後の離脱初期は顔立ちの基本構造からむくんで人相が変わった。
 見かけ商売でなくとも安心して普段の自分像で振舞えなくなり困ったのだが、だいたい9~10年で対面会話する人の視点で、自分の自信を持てる人相が戻ってきたかなあ。

 もっとも、今も微かな赤斑が顔じゅうを移動・出没しており、眉毛や眉間は深いところで痒いし、眠ると特に左は目やにが酷くて上下の瞼が接着されている朝もしょっちゅうだ。これまた随分改善はしたが特に左は高周波の耳鳴りが続いていて聴力も完全回復していない。
 離脱過程を加速させるための自分自身の随意操作として十分眠るようにはしているが、未明に突然目が覚めてしまう夜があるのは相変わらず、逆に時間を問わず日中に泥のような眠気に襲われることもちょくちょくある。一日の情報処理サイクル稼働として、就寝中にきちんと一回でデフラグ操作を完遂できず、覚醒中にも関わらず強制的にデフラグ再開しようとしているかのようだ。アタマの機械的制御が直っていない。
 判りやすく自覚するのはこの不安定なデフラグ起動なのだが、これ以外にかなりいろいろな情報処理の機能不全モードがあるはずで、どうにか問診での検出方策まで方法論化を編み出せないものかとも考えるのだが、自覚できるもの・できないものが自分では判別不能だし、そもそも現状の私の頭ではロクな思考も回らない。もどかしく困難だが、何か整理して紹介できそうならここで取り上げたい。

 こんなポンコツ故障の情報体に落ちぶれているグダグダの私なので、ああ~遂に財布を落っことしちゃったかトホホ…という自覚でいる。これが前回を書き始めた当初のテーマであった。
 さて今回は、結論を先に上げて話題を固定しておこう。

 円周上のあらゆる身体デバイス同士の通信が交錯する1Fリアル円フロア、
 その上層に記憶ファイルなどストレージ情報が交錯する2Fバーチャル円フロア、
 頂点から2Fバーチャル円フロアを透かして1Fの交信状況まで全て撮影しているハンディカムと、その画像を片っ端から記録に残す記憶ストレージ、これが私の提唱する『思考と記憶の円錐モデル』の構造だ【1171】~【1174】

 今の自分を観察するに、この頂点のハンディカムがやられており、レンズはあちこち曇って1F・2F各フロアの出来事を映せてないわ、映せたところでその映像を正確にストレージに転送できてないわで、情報検知は抜け洩れだらけの処理も記録もガッタガタ、こりゃもう何をするにつけミスのリスクがつきまとう。

 実は断薬直後からだいたい3年目ぐらいまでを振り返って、最初に全身が傷だらけの血だらけになっていた頃には、痛い痒い辛い苦しいと泣き叫びながらも、まだ円錐モデルは正常に機能していた気がする。
 ステロイド離脱の初期症状にやられ放題、雨あられの被弾情報でまさに戦場と化した1Fリアル円フロアをじっと静観しながら、それでもダメと判って楽器に手を出す瞬間があったし、複雑な演算をしない簡単な計算リストぐらいなら作れた。
 これが次のモードに大きく移行したのが満5年あたり。頭の中のケーブルを引きちぎられ、基板を引き抜かれて叩き割られ、全てを破壊されたかのような、情報機能体としてスクラップになった極めて苛酷な症状期である。この頃から、五感の検知入力を思考処理プロセスに乗せられずに何もかもをスタックさせ、途方に暮れるケースが激増した。
 顕在的症状としては、真冬でもひっきりなしに滝汗が噴き出して、まるでバーナーで顔や首を炙られるかのような凶悪な神経痛に襲われ、もちろん顔も体も傷や出血はまだまだ残っている。脳や脊椎に離脱症状の中心が移行したのだと思われる。

 以前に私が『球体式戦略思考術』として、人体を球体に模すと球の表面から順に離脱が進んでいくという考え方を提唱している。情報構造としての円錐モデルに対して、ハードウェア構造としての身体の離脱過程モデルである【381】
 ヒトに限らず生命体の基本構造として、外界検知や運動出力を司る感覚器や筋肉などのパーツが外層側、それらを適宜に統合的に協調制御する脳神経系回路網が内層側に配置されているから、つまりステロイド離脱の後半は情報系サイコなトラブルが目立ってきて理に適っているのだ。

 今般の財布遺失事件は、まあ日常に無い特殊な条件下だったとはいえ、通常私が張り巡らしている情報処理セーフティネット=『注意力』がぽかんとその時OFFになっていたのではないかと思っている。せいぜい十数分でこれが再起動する瞬間があって、運と人にに助けられ事態を修復できた訳だ。
 ステロイド離脱の後半戦に入ってからかれこれ6年近く、この『注意力』『集中力』などの目まぐるしい一時性故障に悩まされ続けながら、世間一般的に『注意力』『集中力』などと呼んでいる精神力アイテムの概念って、案外と的外れのイメージだぞ?と考えるようになった。

 『フィジカルな肉体 vs メンタルな精神』のふたつの対照的なヒト型3Dデータが、SF映画のCGみたくすう~っと二重に重なって一致してヒトになっていて、そのメンタルな精神データの方に『注意力』『集中力』が宿っている。ちょうどフィジカルな肉体を鍛えて『筋力』『持久力』をパワーアップさせるのと同じく、メンタルな精神も『注意力』『集中力』を鍛えてパワーアップすることができる…
 割とポピュラーなこの感覚は、実は1Fリアル円フロア上のイチ要素でしかない骨格・筋肉構造の特性を、神秘の空想ブラックボックス『精神』ひとつにドカチン転写し、深く考えず同一視する習慣を普及させただけのものではないだろうか。

 変なタイミングで財布を落としたので、広島原爆の日がこんな話になってしまった。
 この夏、広島を訪れる方は福屋デパートを御覧になっておいてはいかがだろうか。当時の写真も残っているが、原爆投下で焼け野原になった広島で福屋は焼け残った。
 何しろ街の構造物が軒並み崩れ落ちて瓦礫と化し、広島の家の址(あと)を確かめに行ったら遠く山のふもとまで見通せたと私の母は語っており、そんななか原型を留めて立つ福屋の建物が強く記憶に残っているという。

 まあ完膚なきまでに破壊し尽くされても、生命力が残っていれば元気を取り戻せるということで、この私もえっちらおっちら頑張るとしよう。そしてせっかく元気になっても、油断して健康管理を怠ると何十年も不調に喘ぐ展開に逆戻りだ。
 78年経った今、崩れ方は違うが我々はここから元気を取り戻さねばならない。

 まあ美味いもの食って、たくさん見て回ってください。充実の時間にグッドラック!
nice!(12)  コメント(0)