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【1109】過密雑踏の島国が醒めるとき [ビジネス]

 他国のことだし、人が亡くなっているのでいい加減なことは言えないのだが。
 お隣の半島の有名な繁華街で制御不能の大混雑が超過密状態に陥り、百数十人の死者を出す大惨事となった。ここでかつて話題にした、明石の花火大会の事故と同様の大衆行動現象だと見受ける【907】

 少し復習しておくと、大衆が危機感に煽られ各自が離脱しようとして『整然とした組織性』を喪失するパニック現象とは区別して、むしろ大衆が願望にかられてひとつの大規模な潮流を形成した時に、その大局が成す動きを誰も制御できなくなる『グレース現象』なるものがあるというハナシだ。
 明石の事例では、帰宅の混雑に捕まる前に唯一の小さな駅を目指したい流れと、ラスト演出の百花繚乱だけでもぜひ観覧したい流れが、浜と駅を結ぶ一本の歩道橋で衝突した。怖いとも危ないとも思っていないが故に、自分らの潮流の先頭がどうなっているのか見えないままのユルい願望の駆動力が強大な流れとなって、逃げ場のない狭小空間でぶつかり無限に双方から加圧し続けたのである。

 今般の一件では、久しぶりのハロウィンで繰り出した大人数の中『人気芸能人がいる』という情報が急拡散したのだという。あの建て込んだ狭い路地だと見通しは利かないだろうし、近年の狂乱ハロウィンの夜ともなると、悲鳴も怒号も通行人を立ち止まらせる制止効果など期待できない。
 パニック現象にしてもグレース現象にしても、集団に働く内部応力の方向に関する定義は決まっていないようだが、例えばパニック状態の場合は全方位にてんでんこに散って逃げようとするパターンなどが結構あり得て、その場合は少なくとも一点集中して大規模なカタマリが事故を起こす形にはなりにくい。
 反面グレース現象の場合は願望が駆動力であるだけに、願望の求めるターゲットが存在するケースが多いと思われ、そもそも発生原理として一点集中の過密事故を起こしやすいと考えられる。
 しかも現場の路地は坂道だったようだから、自分の意思に反して歩が進んだり体重を乗せて押してしまったりしやすいはずで、結果論としてだが『起こるべくして起こった事故』ということになるだろう。

 他国のことなので、無責任な外野席から余計な評論をするつもりもないのだが、この事故の責任を行政に被せるかのような社会動向が見え隠れするのが気になっている。
 国や自治体が主催したイベントでもないのだし、ハロウィン名目で繰り出したいヤツが繰り出すぶんには引き止めない・引き止められない訳だが、その行動判断およびそれにまつわる出来事については個々人の自己責任だろう。狭い路地に突出していた建築躯体があったとかなかったとかの話にしても、誰もあんなせせこましい場所で意図的に大勢を参集させたりはしないから、誰にも過失は問えないと思う。

 何というか、損害に見舞われたら、いやその関係性を主張できると思いついたら、どう因果の理屈を当てつけて誰か犯人を仕立てて、その標的に償わせるかを目的にする『プロ弱者』動機の凶暴な断罪の構図を感じてしまうのだ。言っちゃ悪いが何年か前の慰安婦論争を始め、戦争被害ネタで見境も際限もなく絡んできていたあの外交姿勢には、その浅ましさの印象を禁じ得なかった。陰険な顔の不気味な少女像があったよな。
 大陸での激烈すぎるパワーゲームに押されて半島の先端で生き延びた血統のDNA特質ではないかと私は考えており、一方的にチカラで押し切ってくるイメージの大陸スタイルとは明らかな一線の違いを感じる。まあどっちも奇跡の列島に恵まれた平和な島国で育まれてきた我々日本人から見て、時として会話しづらい交渉術であるのは確かで、だから『精神規範として品が無い』という扱いで半ば見下すような習慣・常識もあったワケだけれど、これらはヒトがヒトと関わりながら世を生き抜いてきた結果としての特性であり、普遍的な善悪としての『良い』『悪い』で判定できるものではないと思う。

 もっとも全世界的トレンドの御多分に漏れず、世代が若年側に進むにつれてこういう民族性カラーが薄れて、グローバル情報網で共有された洗練度の高い社会性意識が広く普及してくる。いま日本国内で、旧態依然のダメ老人が黄色いサルのサル山古式慣習みたいなものがまだ通用するかのテイを引きずっている感じだが、恐らくお隣の大陸や半島も似たようなことになっているのではないだろうか。

 さてそんな半島の、今度は立ち位置ビミョーな付け根あたりの方なんだが、最近やたらめったら花火が上がる。…と日本国内では騒がれている。
 いや、前にも述べたが、武器兵器というのは、戦っていて相手に向かって放つのでなければ、お高くて面倒な特殊機器の無駄遣いにしかならない。だが万年待機状態だとキカイもヒトも錆びつくし、まあ実力行使能力の公開デモンストレーションも兼ねて訓練稼働はやっておくと。これが実情だ。
 今日の世界情勢を見るに、半島からそんなにぽんぽん花火を上げる理由は見当たらず、上げるなら上げるで少なくとも他国と悶着の火種をわざわざに作るような動機は考えにくい。よもや日本が突然の空襲を受ける可能性は到底見いだせない。
 あの暗転画面を背景にしたホラー明朝体の無駄な空襲警報に、ナニか国民意識へのメッセージ喚起が感じられると思うその感覚が、黄色いサルのサル山DNAの残骸だと思うのだ。自称ボス猿が声色おどろおどろしくキイイと叫べば催眠術にかかったようにサル山が動くと、まさにサル知恵で今さら小細工を仕掛けているつもりなのか。

 冒頭のハナシに戻って、大衆の緊迫感を煽る情報操作が成功したとして、日本社会に起こるのは思い思いの散りぢりに逃げ去るパニック現象の方である。半島が攻めてくるぞキャー怖い、大量の武器兵器を買い揃えセメント固めて防空壕、『欲しがりません勝つまでは』で社会をあげてナットクの大増税…などとコトが運ぶと思えるのだろうか。げに黄色いサルはサル以下である、やれやれ。

 いっぽう『ほおら人生の全てを捧げれば認めてあげるよ、アナタにもみんな仲良しの居場所があるよ』と巧妙に吹き込まれれば、その願望をつい暴走させてしまう辛い境遇の人間は掃いて捨てるほどいる。だから特定の社会現象スケールの目的性を仕込んだグレース現象が成立するのであり、この組織性原理においてはナントカ教会もナントカ学会もぴたり同質のものだ。『どんな日本語表現でそそのかして、おいくら巻き上げたのか』みたいな、一字一句や一円を追う判定基準でしか区別できない。
 形骸化を確信犯で合法vs違法のベタ具体的な線引きをしようにも、そこへ迷い込んだ当人の判断は同質なのだから、結局両方まとめて一蓮托生にしかなり得ないのだ。何にしてもここに法規制が設定されると、ナントカ教会にしてもナントカ学会にしても、人員勧誘と資金提供の両面で合法性の言い訳にミソがつく形となり、現・与党二党は宗教団体の看板を隠れ蓑にした集票マシン・集金マシンを失うことになる。だから今ぐずんぐずん動きが鈍いんだよ。

 民主主義でもなければ法治国家でもなくなっている日本社会の愚政失政の惨状だが、なるほどグレース現象に陥ってるんだろうな…とふと考えたので、ちょいとまとめてみました。
 自分の足元しか見えないままぞろぞろ前の人の背中を押して歩くのは、非常に危険な事態を招くと知るべきである。崩壊が始まりつつあるとも見える日本円経済に本気で危機感を覚えるなら、まず足を止めること、そっちに歩けと囁く声を耳から消すことだ。

 NHK朝ドラの舞ちゃん、小柄だし華奢だし元々アスリート志向でもなかったはずで、ここで夢を切り替える英断に踏み切った。そう、初志貫徹もいいけれど、まだまだ無限の展開を楽しむ余地が眼前に拡がっていると思うなら、あらゆる方向転換を思うままに試して楽しめば良い。
 悠人お兄ちゃんがビミョーな雰囲気だが、若いから平気さ!引き続きグッドラック!
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