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【927】献身激務の御褒美は1億2千万人のツケで [ビジネス]

 さすがに不思議を感じるのだが、サメ脳って何がそんなに役に立ってんの?
 かのガイキチ鳩ポッポみたく大金持ちで党の生命線スポンサーになっちまってるなら、資金源確保のため背に腹は代えられぬというのも解るんだが。
 まあシンプルで見えやすい論点でいろんなところからツッコミも入るんだろうし、ほかっておくとするか。

 一方どれだけ求められているかもあやふやなまま、ますます相互に噛み合わない断片的な怪情報ばかり飛び交うのが、ワクチンに関するトピックである。
 先に技術モノの内容を少し追加しておきましょう。極低温冷凍機械の話だ。

 今こうして我々が吸っている空気の中にも、かなりの水つまりH2Oが含まれている。これを水蒸気という。
 水分子同士がガッチガチにスクラムを組んで個体構造を形成しているのが氷、このスクラムが解けて分子同士が引き合いまとまりながらもお互い自由に動くのが液体の水、さらにこれが分子ひとつの単位として空中に飛び出している状態が水蒸気である。
 よってH2Oが水分子単体にまでバラけている水蒸気は目視できない。梅雨時の死ぬほど蒸し暑い日でも遠景が見通せなくなることはないし、お部屋で加湿器焚いてモヤったこともないでしょ?遠景が白く霞んで見通せなくなったなら、それは水蒸気が液化して水となり水滴になって空中に浮遊している『霧』『もや』であることを意味する。

 まあいいや、そんなワケで湿度0%にでもしない限り、空気中にはH2Oが存在するのだ。ちょっと補足しておくと『大概すっからかんになっているトコからもっと掻い出すのは超タイヘン』の原理により、湿度0%も厳密にやろうとすると、ちょっとやそっとの手間では済まない。結構カラッとした日でも湿度50%は普通にあるし、30%となるとかなり珍しい。あ、この割と一般的な『相対湿度』だけではなく『絶対湿度』ってのもあるのだが、そのへんはまたいつか。

 さて氷水を入れたグラスを置いておくと、表面に水滴がついてきて流れ落ちる。
 目に見えないが空気中に含まれているH2O=水蒸気が、グラス表面で露点温度まで冷却されて状態変化し、液体の水になってほおらこの通り…と凝結現象を説明するのによく使われる定番の事例ですな。
 これ、別に氷水を入れたグラスでなくとも、その場の湿り空気の露点温度以下の物体があれば、当然同じことになる。露点温度を通り越して氷点下の冷たさだったりすると、真夏であろうがその表面は凍り付く。

 冷凍設備の機械装置は、もちろん動力を使ってマイナス何度という低温を作り出しているワケだが、冷やしたい庫内がめでたく目標温度まで下がったとして、メチャクチャ大変なのがその周辺機器まで含めた、常温部位との境目の断熱なのだ。
 御存知の通り、水は氷になると密度が下がって体積が増える。思わぬ配慮漏れの設計ミスをしてしまい、凝結水が出て始終びしょびしょならまだ良いが、これが氷点下で凍り付く部位だったりすると、もう水が入り込むあらゆる隙間を押し拡げていくため、故障し、壊れて、時として使い物にならなくなる。その機械本体はもちろんのこと、設置場所にあって大気中の湿度にさらされながら低温が及ぶ範囲の全てのモノが、湿って、濡れて、凍って、割り拡げられていく。高額の電気代を喰いながら。

 こんなもんいきなり病院に持ちこんで、そこらへんにスペースだけ見つけて俄か工事で設置する訳にも行かんし、どこに設置するにしても既存設備・既存業務への無駄な追加負担が凄いことになるはずである。マイナス70度なんて、結構な専門職でもそうそう管理しないようなスペックの超・低温機器だと思うぞ。
 今もってのナウ、医療機関の病床キャパシティに対して重症者数が多くて対応が逼迫しているというのなら、それこそどんなにガチで効く夢のワクチンであっても、この維持保管に手がかかり過ぎる一点だけをもって不採用を決心するのが当然だろう。打ちたいヤツは特化機関の専用窓口まで打ちに行くんだよ。一般流通で運べないんだもん。

 本件、知識の無いシロートどもが空論を弄ぶにも程がある、医薬品の関連情報だぞ。
 来週半ばだと?現地で封切って接種に辿り着けるのは、半数にも遠く及ばねえよ。

 で、付け焼刃の作業標準で運ばれてきた、こんなにも事故確率の高い薬剤を、見ても判らない事故履歴を見た感じで判定して直接自分らの血管に注射しようってワケだが、ここでまた『釣り堀のサカナ』理論を考えねばならない。
 どうせ『ワクチン打ったよー!何ともなかったよー!コロナの心配ふっとんだよー!』みたいな怪しいフェイク宣伝が横行し始めるはずなのだが、しかしそこで『わかったわかった良かったな、それで?…はて?』となるはずなのだ。
 先取りで解説を済ませておこう。所詮はウソっぱち、取り合うのは時間の無駄だ。

 端的に、せっかくワクチンを打ったのに、新型コロナ感染してしまった…という事実をもって『ああ、失敗だったんだなあ』とFAIL判明するケース。
 おサカナ釣れました、確かにいたよの事実関係で、ワクチン接種の確実な結果刈り取りが成立するのは、実はこのパターンのみに限られる。

 ではパターン1:新型コロナに感染しないパターンから…って、いつまでの間だよ?
 まあいいや、とりあえず話を進めるため向こう1年としてみるが、1年間感染しなかった理由は永久に判らない。わあいワクチン打ったお陰だー!と自分に言い聞かせて満足感に浸るのみである。

 ではパターン2:新型コロナに感染しちゃったパターン。それが何年後であったにせよ、結局『ワクチン打った甲斐が無かったなあ』という事実だけが残る。
 だが問題はむしろここからで、そもそも自分の体質にとってワクチンが効かないモノだったのか、接種作業の管理を失敗してワクチンが効力品質を失くしていたのか、これまた永久に判らない。
 いや、薬剤成分とその効力メカニズム次第であることを固く断った上でのハナシとして、既存の無毒化・弱毒化ワクチンでの事故例なんかがそうだが、打ったがゆえに感染・発症する可能性も無い訳ではなかろう。低温管理がユルんで弱毒化ウィルスが活性化したりはしないのかねえ。危険すぎると思うんだが。

 要は、感染しようがしまいが、ワクチン接種との因果ははっきりしないのである。
 副作用なんかは現実として起きてみて、その症例をいくつか集めて共通点を分析するまで見つけようがないから、これに関しては『当たったらドカンのロシアン・ルーレット』の原理から逃れようが無い。
 インフルエンザなど、病原体と感染メカニズムについてかなり解明が進んでおり、大衆への投与が例年繰り返されて、その効果と安全性に関して統計的なデータも蓄積され、さらに製造・流通・保管・接種まで日本じゅうの医療現場で使える作業標準が完成して、予防接種普及の今があるのだ。
 『後遺症』ってのはな、つらい薬効の副作用が長引くパターンだってあるんだぜ。

 では質問。
 現時点で、仮に強制的に国民総数接種までしたとして、何が良いコトあるのだろう?
 止めるに止められない必須業務として、緊急事態宣言下の街を飲み歩いて、桁違いの感染率にさらされているタイヘンなタイヘンな国会議員の皆さんが最優先で、是非とも全数接種と行こうじゃないか。
 拒否ったヤツが感染源で居残ると困るし、当然強制である。…ま、グッドラック!
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