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【1171】アタマが良くなる謎と神秘のIQとんがり帽子 [ビジネス]

 あらまあ、自衛隊で『また』まとまった重大人身事故かよ。言わんこっちゃない。
 不透明に隠された組織内の邪心が仲間を10人死なせたのは4月のこと。
 現場の事故現象そのものよりも、不況ニッポンで南西諸島を軍事要塞化しようなどと闇バイトならぬ闇政策を企み、日本国民に隠してそんなものを強行していた意思決定に事故発生の本質がある。それを上層部が不誠実にとぼけているのだから、今度は上層部以外の組織員がとぼけようのない死傷事件を起こす。道理だ。

 本来業務で敵の軍事力と戦闘している最中でなくて良かったよ。
 宮古島ヘリと併せてマジメ誠実に処置しないと、もっと怖い『次』が確実にあるぞ。
 『閣議決定』の実行犯グループには手錠が必要だな。

 さて前回ちょうど『理解』という演算処理の正体に言及したので、もう少し続ける。
 知らぬが仏のステロイド依存体質に陥っていた自分の身に気付いた私は、劇症リバウンドが危険につき一般的には禁じ手とされる完全断薬に踏み切った。これが2012年12月のことで、今時点で満10年半とちょっとのところにいる。
 耐え難い苦難としての痛み痒みは解消しているものの、とにかく稼働力の復旧には時間がかかっており、まだ本調子とはいかないのが悔しいが、これ以上はどうしようもないし引き続き着実に進めるとしてだ。

 そりゃあもう散々な目に遭ってここまで辿り着いた今だから言えるのかも知れないが、私はステロイド依存体質から離脱過程まで経験できて『良かった』と思う。
 自然な道理であるかのように自分の関心の対象にすることもなかった、気にしようにも気にできずにいて、それで何とも思わなかった体内情報処理の原理が、意識的な感度と探索思考をもって観察・分析・記憶の対象となり、再構築過程を通して、それら一連をじっくり実体験することができているからだ。

 私を見て自身もステロイドを中断し、私を越える激しい劇症に見舞われた知り合いもいるから、ステロイド依存体質は原則として相応の自覚症状が無いと考えて良かろう。本人が自覚する頃には結構な深みにハマっているのが普通と思っていて間違いない。
 この段階でも、断続的な痒みや肌荒れが自覚されてはいるのだが、何しろ『痛み』『吐き気』などのあからさまな定番の苦痛カテゴリーの感覚が無いため、自分の身体が深刻な機能不全に陥っていると気付けないのだ。
 まず本人が医者にかかろうと思うかどうかが最初の問題であり、かかったにしてもこの段階だと健康診断の問診には表れてこないし、本人もムチャに困っていないから少し様子を見ましょうで結局放置されることになると思う。

 ステロイド依存の軽症状から爆発的な重症化まで、実体験に基づく五感の特徴的動向や、それが生活稼働にどう現れ出るかの記憶ファイルを脳内ストレージに備えた医者が、検診データ所見と問診の言語表現を越えた領域まで情報収集するようなコミュニケーションを工夫しないと、患者の身に起こっている事態を正確に検知するのは難しい。
 だからってまず皮膚科の医者に…というか、皮膚症状が目立って表出しやすいだけのハナシでしかないから、実は内科も耳鼻科も脳神経外科も、本当はあらゆる医療区分の医者に求めたいところなのだが、それにしても医者自身にステロイド依存症と離脱過程をガチに経験してもらうというのは現実性のない提案になってしまう。
 これでは永久に『検診コミュニケーションにおいて、受信者側=医師の脳内には検索すべき記憶ファイルがカラッポ』の状態を打開できないことになる。

 私に医師の資格は無いし、医師だったら今ごろ生業としての診療業務が破綻しているから、むしろ断薬せずに『騙しだまし』『うまく付き合っていく』がノーチョイスの選択となっていたはずだ。
 逆に私は医師ではなかったので、破綻しない限り生活稼働を調整して時間をかけて、記憶ファイルの脳内ライブラリーを着実に構築できている。この作業の背景として医学の知識が一式準備できていたのはラッキーだったと思う。
 この脳内ライブラリーを、何だかんだで言語情報にはならざるを得ないんだろうけれど、現代文明の通信技術に乗せて誰でも使えるようにすれば良いのか。う~ん、何かいいコト思いつかないかな。

 さて何故こんな話を持ち出したのかというとだ。
 視覚が『輪郭線図なる記号=現物の光景とは異質の映像』をとらえて、現物にまつわる実体験記憶と結び付けるプロセスが『理解』という演算処理なのではないか…と前回述べた。
 言語情報も、音声なり文字なりの『記号』でしかなく、これを受発信者双方が『脳内の現物の記憶に結び付けるお約束』の共有あってこそ、コトバが通じる。おやや意外とおんなじコトっぽくないか?
 『百聞は一見に如かず』というのは、ドンピシャに伝達内容に対応する言語記号が見当たらない場合、言語通信を諦めて、受発信者がふたり並んで同一の現物を目の当たりにするしかない、という意味なのだろう。逆に誰にでもよく響く便利な記号を考え出して『ハイ、この記号はコレのことね』と皆で示し合わせて、教育でその法則を各自の記憶に洩れなく普及させられれば、コトバ通じる社会文明の完成である。
 ポイントは、自然界の偶発では起こり得ない『異質の情報を同一視するプロセス』、こいつを記憶に残すことこそが『理解』の本質ではないかということだ。

 円錐をひとつ想像していただきたい。底面は円だが、その上にもう一枚入れて、二階フロアを作る。この二階フロアは透明アクリル製にしておくところがミソである。
 とんがり帽子のぼんぼりがつく頂点には下向きにデジタルハンディカムを据え付け、透明アクリル二階フロアを透かして一階フロアまで見えていると。よろしいかな?

 一階フロアの円周上にはずらりと『目』『耳』などの感覚器、さらに『心臓』『肺』『胃』や『親指の腹』『背中の真ん中』などなど、とにかく全センサーおよび生命活動パーツの数々が並んでいる。
 そして円周上のこれらのパーツは、全て他のパーツと直線で結ばれていて、相互通信している。これが生物の体内通信網の原始的な領域の姿『リアル円フロア』だ。
 生きていくうち、熱いものに触れてアチッと手を引込めたり、リンゴをかじって甘くて美味いと感じたり、それらの『検知して対応する』出来事は一階フロア上を光って走るモールス信号の映像として、頂点のハンディカムに撮影される。この動画を記録する十分な容量のストレージがあれば、どんどん記録ファイルが残っていく。
 これが我々の概念にある『実体験と記憶』のモデルだと思う【628】

 次に、ストレージに残った記憶ファイルを呼び出したとしよう。呼び出された記憶ファイルたちは、アクリル製の二階フロアの周上に次々と一時保存される。記憶ファイル同士、情報vs情報となると一階フロアよりモールス信号の光り方が多様で『一致=緑ビーム』『拒絶=赤ビーム』など織り交ぜて、情報量の多い映像になる。
 こうして、この円周上の一時保存ファイル同士も色とりどりに輝く直線でつながって相互通信しており、これが生物の記憶情報通信網の姿『バーチャル円フロア』だ。

 熱いものに触ってアチッ!の記憶だけ呼び出して『何故熱かったんだろう?そういや他にも熱い思いをしたことがあったな…』と、バーチャル円フロアの情報世界だけで情報生命体的な思考活動が完結できて、その情報処理の経緯もハンディカムが撮影し、ストレージに記録ファイルが残っていく。
 ここでバーチャル円フロアはリアル円フロアと重ねたビューで撮影し記録できるため『記号と現実の整合』という情報が、発生都度にストレージに蓄積されていくところに気付いておこう。
 これが我々の概念にある『思考と記憶』のモデルだと思う。

 もうお察しの通り、頂点のハンディカムと記憶ストレージが脳の役割、特に大脳の機能がこれである。脳って結局ストレージ機能なのではないだろうか。
 今回はこのへんで切りにかかるが、『理解』とは情報処理の実績記憶のストック充実がカナメなのだとすると、案外と単純な形状のモデルになるんだよな。
 裏返せば、人間を始めとする地球上生物の生体情報処理を『人工知能の達成目標』とするのなら、その目標っていま神格化して崇めているほど凄くはなくて、もう今日のAIの完成度でかなり良いセンまで来ちゃってるってことになる。

 デジタルネイティブ世代の若い人たち、公開AIの正体も解らず考えず、自分らの意識の原理も解らず考えず、ただ『うまく使う』だの『利用する』だの強がり空論の大喜利で虚勢ばかり張る老人どもの怯えっぷりをよく見ておきな。
 こんな虚弱な生存戦略に将来の進化代など無い。あなたがたはこんなの見捨てて、不連続に次の進化の道筋を起動し探っていけばいいのだ。

 生来の『ヒトの善さ』でAIと『共存』していこうぜ。頼むぞ、ではグッドラック!
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