SSブログ

【1166】ニッポン積年ヤケ酒のカウンセラー救命隊 [ビジネス]

 このところ物騒な事件が続いている。子供の頃たまに通り魔式の無差別大量殺人のニュースなどが報じられることがあるたび『アメリカは怖いねえ』などと言っていた時代が懐かしい。
 まさに北米なんかは、チャンスの国であると共に自己責任の国だから、チャンスを求めて北米社会の一角に住み着いたはいいが、それ相応に実力と実績が伴わないと、社会の仕組みとして誰かが手を差し伸べてくれる保証はない。実際、世間で騒がれるほどではないにしても一応にでも成功できるヤツは過半数を割っていると思われ、成功できなかった残りは、結構な確率で飢えた貧困層として社会に定着する末路となる。

 実は先住民もいた広大な北米大陸を、一方的に『未踏の新天地』扱いで欧州対岸の東側から西方向へ文明の利器で侵略して今のアメリカ合衆国の広さになっている歴史があるため、護身も自己責任ってことで銃の所持も許されている、いや許さないと呼ばれて誰も守りに行けないケースが多すぎて、北米国民の護身が成立しない【1043】
 こんな社会構造において、国家社会の治安維持のための緊急現実解として『国民全員に10万円を配る』という、経済原理を無視した強行案も出てくるという訳だ【850】

 もちろん国の財務負担はどかんと増えて、その後のやりくりはタイヘンになる。何の有価物品とも交換せず国民にカネをばら撒いた以上は、そのぶん国民にとってただの搾取として、いずれ国民からカネを取り返さなければ通貨経済ループの平衡バランスを復元できない。
 こんな荒業は国家財務の基礎体質として、イチに高収益性、ニに資産の貯蓄、このふたつが揃っていなくては単なる自殺行為に終わる。
 むむ、さすがはチャンスと自己責任の経済大国・北米…と思っていたら、まさかのまさかで万年ジリ貧のサル山帝国ニッポンがこれをマネてしまった。
 国内産業が腰砕けになり『収益性』どころか雇用確保のため公金補助で赤字延命する『ゾンビ企業』だらけ、『国家資産』といえばカネ計上だけで泣く子も黙るマイナス1千兆円。赤字尽くしの一方で幸運なことに銃が普及していない、そんな日本社会で実に軽々しくも迂闊に、ばら撒きのところだけ、だらしなくも猿マネをしてしまった。

 後世の義務教育の教科書に載せるべき日本国政の歴史的な大失敗であり、これで理性のタガの外れた日本財政は、自暴自棄の狂った散財体質を際限なく加速させていく。
 あぼん世襲のガキのダメノマスク押し売り商売なんか、現実を見知っていなければ、乳幼児向けの絵本の中の出来事としか思えない。

 さて冒頭のニッポン物騒化のハナシだけれど、まずは殺人だろうが強盗だろうが、やっちまうヤツはやっちまう、これは昔も今も同じだと思う。
 一般大衆向けの報道にしても、国家運営層向けの対策指南にしても、識者と称する無知無能の漫談屋が、さも専門知識を駆使した理屈を立てて解説したかのようなテイで何か発信したところで、全ては悲しいくらい完璧に的外れである。そんなものが多少でも当たっていたら、一般通念で生きる誰か他人に、殺人や強盗をロジカルに説得して思い立たせることができるということになるからだ。
 泣いたり愚痴ったりしながらも一応社会で生きていようと思うようなフツーの小市民から手の届かない領域の動機は、特殊すぎるので少数派として置いとくとしてだ。やはり殺人や強盗などキホン準備も実行もその後も、たった一度の人生を台無しにするほど面倒くさいことになるのが判っていて一線を越えてしまうのだから、そのGO衝動に実効性の対策検討の余地があると思っている。
 早い話が『鬱憤を晴らして面倒なことになるくらいなら現状維持がマシ』の原理だ。

 暴発した『鬱憤』を晒し者にすべく『卑怯』『卑劣』と陳腐な台詞でけなすより、
 あるいは『面倒』が凶行を思い留まる心理ブレーキとなるよう重罪化を図るより、
 『維持したいと思う現状』の社会品質を実現する方が遥かに低コストで建設的だ。

 ここ最近、家人が在宅中のところを確かめた上で強盗に押し入ったり、防犯装置の設置と反応を承知の上で高級品や自動支払機を狙い撃ちする事例が散見される。
 法治社会における『犯罪』にもいろんなパターンがある訳だが、いま日本では明らかに貧困国の犯罪パターンが新たに増えてきているように思う。その反面、古典的な空き巣狙いなどが減ったりはしていないと思われ、かつて『女性が夜道を一人歩きできる国』『自動販売機が無人エリアに並ぶ国』として、安心安全を世界に誇っていた日本治安事情は今や見る影もない。

 『銀行と酒屋の窓にごっつい鉄格子が嵌まっている区画は、貧困層の多い居住区だから危機検知の感度を上げること』というのは、北米を車で走っていて現地赴任の同僚から聞いた注意事項である。
 酒好きの私としては納得するやら戸惑うやらなのだけれど、まあ確かにそういう場所柄の街角では高級ブランド店なんぞ最初から建っていない。日本社会の光景も、いずれそんな経済事情を反映した陰影分布の絵柄になるのだろうか。
 まず狙われるのは『カネ』、もしカネがあれば当面はどうにかなるのに、そのカネが無くてこみ上げる不安や不満を刹那に忘れるため『酒』の順番ですかね。なるほど麻薬を別にした合法ゾーンだとそうなるか。
 これだけ日本社会の庶民生活の貧困化シフトが明らかで、それでもまだ国会では庶民層の国民負担率を上げようとする=庶民層からカネを召し上げる話ばかりしているから、まだしばらく安心安全の日本社会の深層崩壊は進むと思われる。

 大きく見ると、ウチワのカネ欲しさに『閣議決定』とやらで宮古島ヘリ墜落事故をやらかし、こんなものを毅然と処置して、判明・特定済みの『閣議決定』の犯行グループ摘発にも動けない日本社会だからこそ、『閣議決定』で野放図にやらかす経済損失がいつまで経っても止められず、その結果として遂に貧困国相当の粗悪な治安クォリティにまで落ちてきたという因果関係になるのだろう。
 ある意味…というか、かなり直接的に、在宅中の押し入り強盗に遭って殺された一般庶民たちも、宮古島で亡くなった10名の自衛隊員たちも、社会組織の未熟で幼稚な運用失敗の犠牲者としては同じである。
 そして最新情報網を駆使して『現地集合・現地解散グループ』でアシがつきにくくする当代流の組織犯罪も、『閣議決定』の犯人リストをだんまりの政府に、上から下まで箝口令にひれ伏すフヌケ自衛隊のサル山組織犯罪も、法治社会のだらしない運用放棄の実態を突いた作戦思考としては同質のものである。

 『正しくなければ死ぬ』と言った。正しくない日本国は、なけなしの元気な若年層の活力を国力回復に使うこともできず、哀れ日本人は共食い状態に陥り、日本列島の箱庭の中で自滅に向かうばかりになっている。
 何だかんだで選挙がそんなに遠くない雰囲気なので、次の選挙でまた一段改善を進めていくのが、まずは起死回生の実効解だ。無理せず一度に叶う歩幅で構わないので、着実に踏み固めながら進めたい。
 日本国組織の本能に『正しい』理系安全衛生の管理意識を叩き込みましょうぜ。

 失敗したら、真っ先に『間違い』の原因と過程を公開して仲間に意識づけ【1161】、迅速に対策を打って現状を『正しく』改変するのが筋だ。これを日本語で『改正』と表現し、つまり日本国は『組織改正』の時期を迎えている。
 右傾インチキ詐欺与党が口走る『ケンポー改正』は誤用の妄言なので、念のため。

 いったい何の業務目的で、何の現場作業をやらせて熟練人材を10人も死なせた?
 おかしな『閣議決定』をやらなければ、10人は今も無事に勤務していた。
 10人死なせた『閣議決定』をやらかしたヤツらはどいつらだ、と訊いている。

 このところ不祥事を連発している政府だが、『謝罪声明を出せばそれで処置が済む』と勘違いを決め込むナメた態度があからさまで、この甘さタルさを許してはならない。
 謝罪で済まねえよ、失敗したら公開で対策して再発防止するんじゃ、どあほ。

 被害を被った国民の皆さま、その対応も次の選挙も好結果に響くよう、御幸運を!
nice!(12)  コメント(0)