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【447】組織調教師の資格試験対策マニュアル [ビジネス]

 英国はEU離脱の結論に後悔…という情報が目に付くが、英社会の組織自我に失礼な。
 『自分は残留を望んでいて、そうなると思っていたので、天邪鬼根性で離脱に投票してしまった』なんていう呆れた事例はゼロではないにしても、この全体規模でこの差なら結論は変わらない。残留の結論だったなら、それはそれで『硬直状態の打破に失敗』と失望ムードが漂っていたことだろう。
 そもそも再投票して残留が勝ってしまったら、英国組織の自我が空中分解してしまう。EUが離脱を加速させる動きになっているのは正しい処置だ。
 だが高齢者層主体の離脱派が間に合わず弱り始め、いっぽう若いが故に勇み足になりがちな残留派が『一旦は国家の意思決定を成立させる』という組織維持の儀式の必要性を理解せずに良からぬ気を起こしたら、その時は非常に厄介なことになる。

 離脱には最短でも2年、もしかすると4年かかるかも知れないという。
 え、縁起でもないこと言わないでくれ。私はステロイド離脱で3年7ヵ月経過の身だ。
 もう顔も動作も、誰も病人とは見てくれまい。早く真白なワイシャツにネクタイ締めて存分に動き回れるようになりたいもんだが、明日いや今日中にもそこまで行けそうなのに、最後の一歩だけは何がなんでも行かせてなるものかと言わんばかりの抵抗が続いている。
 これはめでたく離脱完了したら、どっかから恨みでも買うのかねえ。

 『欧州が揉め事を抱え、内部損失に力を喰われるぶんパワーダウンする』という傾向は確定的だから、日本国は従来の欧州事情を前提に組んでいた生活を変えねばならない。端的に相手が弱ったぶん、こっちが埋め合わせなければならない。
 その日本国に、そもそも他人んちを心配する余裕があるかどうかは言うまでもあるまい。
 そうそう大変なんだよなと溜息つく前に、ちょっと考えてみていただきたいのだ。私の予想していた通りのEU残留だったなら、先にこっちの話をするつもりだった。

 どこまで本気で景気が好転すると信じていたかはともかく、現実はデフレ停滞がべったり続いて手詰まりの状態である。つまりダメノミクスがちょっと前に吹聴した経済状態の真逆だ。
 だが『震災が起こらない限り』と条件をつけたら九州や北海道で震災が発生して生産力が大打撃、『リーマンショック級の事態がない限り』と条件を付けたら今度はEUショックで、円が慢性的な上昇気流帯に封じ込められた。

 『不可抗力の突発要因が続いたのでタンマ!いったん御破算にして政策の再検討をします』
と宣言して、今なら誰一人おかしいとは思わない。政敵を貶めたいだけの動機で、しつこくこれを言わせて失敗だと指差したがる民主党崩れのゴミ屑が目障りなだけだ。
 他のどんな時に無理でも、今ならすぐ路線変更できるのにやらない理由は何だろうか。

 実は、軽減税率の準備期間を前倒し方向に延長して、消費税率10%引上げを先延ばしにする一方それを待たずに、『軽減税率だけ手を付けにかかる』計画が進行中なのを御存知だろうか。いよいよ待ち切れなくなってきたと見える【349】

 選挙も近いのでどこの政治勢力の仕業かは書かないが、きちんと知り置くべきだろう。悪い大人は果てしなく、救いようがなく底抜けにずるい。この選挙はもちろんのこと、その後も継続してこのしぶとさいやらしさには目を光らせ、手を緩めず叩き続ける必要がある。
 『まさか、いい大人なら馬鹿馬鹿しくていちいち取り合えないだろう』というところを、実に小まめに何度でも攻めて来るのが大人である。それが生存競争を生き抜く戦術になってしまっているから手強い。
 それを精神的負担にして屈したり諦めたりせず是正処置の手を打ち続ける精神力、これは組織風土の整備員に欠かせない能力要件のひとつだ。よく言う『実社会の厳しさ』というやつの一面であり、この便所掃除を自然な流れで捌けるようになったら、なかなかの一人前と言える。

 いよいよ18歳選挙権の幕開けが近づいてきた訳だが、例えば期末試験までは学校の勉強に全力を注ぐにしても、試験が終わったその日から残り数日、ここの文章を何回ぶん書き写せるか挑戦するくらいの勢いで投票に備えていただきたい。やればやっただけ実力と自信がつく。きっと『やって良かった』と思えるはずだ。
 今日だって、たった一回ここを覗いたその数分が、日本社会の邪心のありかを知り得る収穫をもたらしたことに気付こう。やるべきことのその瞬間まで真面目に手を尽くす習慣は必ず実を結び、いずれ時間遅れの幸運を積み重ね始める。

 高校生のアナタは、これを読み切ったら期末試験の準備に戻ろう。よし、休憩終わりっ!!
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