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【1162】伝説と経済履歴のニッポン昔話 [ビジネス]

 宮古島ヘリコプター事故のフライトレコーダー分析が進んでいるようだ。
 爆発などの激力が加わったのでもなく焼損もしていないのであれば、迂闊にいい加減なことは言えないにしても、記録はまずまず無事に残っている可能性が高い。

 だからこそ、この一件は民主主義法治国家・日本国として確実に処置すべきだ。
 自衛隊うんこ組織のお飾り士官が『機内の会話に重大な欠陥は無い』だとか何とか、イミフの日本語を言い放って済むハナシなんぞ、どこにもないんだよ。
 しっかしこのバカ普段役職の席から部下にどんなクチのきき方して過ごしてんだ?

 問題事象は『公務で飛行中のヘリコプターが墜落した』という事故なんだよな。
 その運行計画に、危険な行程があるとは微塵も判断されていなかった。
 だが現実に墜落事故が発生した。

 『出発してから墜落の瞬間まで、機内に異常を訴える音声は一切無かった』というのであれば、では事故機に何があったのかは疑念が深まるものの、その事実が確認されたのなら否定の余地は無い。そう言えよ。
 ただ例えばだが、今後いま以上の手掛かりが見つからなかった場合、当該海域は『好条件下で原因不明の航空機墜落事故が発生した特別危険ゾーン』として非常線を張り、原因が解明されるまで専門調査以外の立ち入りを締め出すのが、むしろ航空安全管理としての必然処置である。とにもかくにも何も判明していない現状においては、航空機どころか船舶の航行も全面禁止してやりすぎではないだろう。
 事故が起きた以上は遡って原因を明らかにして、発生メカニズムを見切って、その原因を原理的に根絶する形で対策しなければ必ず再発する。誰かが気付かずに同じ原因に迷い込んで、気付かずに同じ経緯を辿る。

 『その場所』で今後も何かをやりたいなら『わからない』では済まないのだ。
 まず事実情報を残らず明らかにし、現象発生に到る一連の経緯の仮説を立て、再現実験で仮説通りの事故が起こることを確かめ、更には対策案がその解釈の通りに効果を発揮するところまで確認して、ようやく再発防止策『案』の提示ができる。
 もちろん再発防止策が現実解として有効作用する業務管理体制まで完結させるのだ。
 この使命感もない無能フヌケに士官の名札付けて会見でしゃべらすな、どあほ。

 『誰それさんが言うから、ああしましたこうしました』の無責任な指示命令でやらかした失敗に観念できず、仲間10人死なせてまだ『誰それさんの顔色が気になって世間さまに真相が明かせません、これ以上隊員を失わないための改心に本気になれません』と抜かして許されるつもりなんだから、まったくどんだけしょうもないジャリ当番に士官やらしてんだよ、このワンパクちびっこ戦隊は?

 現時点で日本国民のだいたいの目測は決まってるんじゃないのか。
 日本国民の意思を裏切って、少数の不心得者の集団が内々に『閣議決定』した南西諸島の勝手な設備増強の計画があって、それを現場実行役がこそこそ水面下の小細工を進めていたところ、思いがけない事故が起きてしまった。
 ちょっとしたミスで接触するような障害物も無い開けた海岸線で、静穏な晴天条件にも関わらず、実に乗員10名全員が帰らぬ人となり、そのうち4名は残るモノさえ残さずに海に消えている。

 まず、特に若い人たちには、よく見覚えておいていただきたい。
 大のオカルト嫌いのこの私だが『悪いことをするとバチが当たる』という古来ポピュラーな言い習わしを固く信じている。まさに御覧の通りだ【1095】
 いや、片方のエンジンが故障しても飛べる双発ヘリコプターが、そして両方のエンジンが止まってもオートローテーションで軟着陸できるヘリコプターが、それでも軽事故や不調で『不時着』する可能性はゼロじゃないと思うんだよ。
 だが接触する相手も無い見通しの良い海上で、静穏な晴天条件にも関わらず『墜落』し、間近の岸まで絶望的な距離でもないのに、10人もいて10人全員が助からなかった。

 何故なのか解らないが、最初からよこしまな気を起こさなければ無事だった。
 それは確実なのだ。悪いことをするとバチが当たる。

 次に組織表の末端側にいる若い人たちに、よく見覚えておいていただきたい。
 無能フヌケのお飾り士官がイミフの日本語を言い放って『それでいいこと』にしてしまうママゴト慣習を組織文化にして『ま、この世こんなものだ』とコトを収めていたから、自衛隊はうんこ組織になり、だから常識では考えられないような、こんなお粗末な事故を起こしたのである。
 ママゴトを卒業したい、ちゃんとオトナの本気の仕事として、決着をつけて自衛隊員として安心して暮らしたいなら、あなた御自身からママゴトを卒業することだ。おかしいと思ったらまず『迎合しない』、そして指示命令内容に抗議するなり離脱するなり対処していけば良い。

 戦後復興から高度経済成長期と呼ばれた時代、画一的に同調性の高い島国の民族性として、日本社会の底力は『組織単位で発揮する組織力』に強みを発揮した。日本じゅうの生産力が『カタチだけでも組織構造を整えて組織力で成果を上げること』を前提に、日本労働市場の仕組みが発展したのである。
 この進化フェーズが、とりあえず組織構造を組みたいから組む、そこに設定された職位ありきで誰か人を充てたいから充てる…という『組織枠の受け皿ありきの買い手市場』のような土壌特性を蔓延させたのだと思う。
 つまり『会社なんだから、役所なんだから、課長席・部長席は常識として存在する。ではそこに誰々が収まるか』のスタンスで職務ポストが数多くクチを開けて待っており、能力要求値に適合してそこに収まるパターンは問題ないとして、そうでない不適格者の間に合わせ就任みたいな例も散見される事態に陥ったのだろう。

 本来『組織』は個人と個人を組織表の位置関係に配置して、そこに意思決定順や指示命令系といったコミュニケーション=情報流通の交通整理を布いて、その目的たる『組織力』を発揮させようとするものだ。具体的には、そこにいる複数の個人が各自の手元動作を直接作業として共同成果を上げるのだが、同じ人数のただの群衆に比べて、『組織』は質も量も高い成果を実現できるようになる。
 いわゆる組織設計で『組織表』と『情報交通整理』があってこそ、組織の価値が創出されるということなのだけれど、高度経済成長期に猫も杓子も組織、組織とカタチだけ一般普及が進んでしまい、ここに当該職位として満足に機能できない不適格者がたくさん紛れ込んでしまった。そういうことだろう。

 実は大勢で成す組織なのだから、現場の連中がしっかりしていればそこそこイケてる直接作業域が固められ、管理職層がまともに機能しなくても、世間が平和で好調の好景気だったりすると曲りなりにもやれてしまう。
 高度経済成長期だ好景気の時代だと言えば聞こえはいいが、日本人の心、日本社会の意識にある『組織』が品質未管理のまま野放しにされ、どうにも手直しのしづらい始末に悪い『お飾り管理職文化』のお荷物を背負い込んだ時期だったというのが、今になっての、この厳しい現実の種明かしではないのか。

 おっとそろそろ今回はこのへんで。日本社会の現場安全衛生管理は非常に優れたものであり、それは現場作業者の高い組織力で実現しており、それなのにこんな酷い事故を起こして、上層部がこんな稚拙な反応…とも言えないうろたえ方しかできない原因は、日本人の意識にある『組織の姿』が間違っているところにある。
 宮古島ヘリ墜落事故現場では、当面のところ現地として何がどう危険なのかも手掛かりが無いまま、まだ見つからない4人の犠牲者の行方を捜索せねばならない。非人情な冷血発言だが、乗員の安否を逆転させるほどの処理作業がもう残っていないなら、迷わず捜索断念の腹をくくらないと次の失敗が防げない。

 この現実があまりに辛すぎるから、再発防止をとぼける邪心を摘発し駆除・根絶しろと言っている。引き続き現場処理の方々、細心の注意で無事故・安全の御幸運を!
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