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【926】本土決戦用インチキ白モノ家電の軍事パレード [ビジネス]

 ええ~っと、話を持っていき損ねる前に、割と核心的なところから入るかな。
 気楽にイチ国民として暮らすのか、派手めに社会を仕切り目立つ立場で暮らすのかは別として、である。

 何だか浮かない気分で鬱々と暮らす人々がいっぱいいる、そんな空間がある。
 アナタひとり何の心配も無くエヘラエヘラ楽しみにも興じて暮らせるような、そんな平衡点が手に入ればそれでOK、それが安穏平和の到達点であり、ずっとそこにいて幸せな時間だと思えるかどうか、考えてみていただきたい。
 それって自他共々の自然な認識として、アナタが物凄くヤな奴の役回りになっているはずで、同じ空間を生きている大勢の人々には決して腹を割ってもらえないし、モノ言わずただ佇んで自分の言いなりに機能してくれる贅沢品と娯楽メディアだけが友達…みたいな、孤独と寂しさの消化試合の日々にしかならないのが容易に想像できると思う。

 大陸や半島で歴史を刻んできた連中も、我々日本人とおんなじ人間なのだ。
 彼等は、強権支配で統治する社会が生来的に大好きだったり、社会性生物としてのメンタル原理が根本的に違っていて、理屈抜きに主従体制の人間関係を生命の原則とするような精神構造を遺伝的に持っていたりするのではない。
 個々人みんな等しく、嬉しく楽しく満足して暮らす共存形態を求めている。
 その基本メンタリティをみんな同じの原動力に、ナニがどこまでうまく行ったのか行かなかったのか、うまく行っているのか行っていないのかは知らない。だがこの現状到達点の現実があるワケだ。

 『大陸や半島は、強欲でしゃばりの原始的有力者が強権体制を主張し、非・文明的なザコ群衆がやむなく流されて社会が形成されるのであり、和を重んずる我々日本人とは人間の質・社会の質が違うのだ』などという失礼にも甚だ的外れな自惚れ人類社会学を、何の根拠も無いまま妄信している日本人は驚くほど多い。認めたくないが、もしかすると1億2千万人の過半数いるのかも知れない。

 これを『愚か者が愚かゆえに自覚できない、自滅への入口たる差別意識』という。

 日本国内で穏やかならぬバイオレンス系の組織的活動をそそのかすつもりはないけれど、大陸でも半島でも、強権体制にはっきり自前で『NO!』の返答を突き付けて、自由を謳歌しようとする集団パワーは必ず存在する。だからこそ、とにもかくにも現存してしまっている強権体制が、武装勢力でもってこれを制圧にかかり、それがニュースとなって国際世論に反映されているという展開に気付いておこう。
 もちろん北米のトランプ式経済の支持層が今もって大人しく収まっていないのも、国家が布こうとするひとつの統治形態=バイデン爺の将来性不透明な経済指針の政権に反発する自立意思が、それなりの規模まとまって声を上げているという構図としては同じである。

 そんな他国のことを指差して批判めいた場当たり作文を宙に放つばかり、それなら我々日本人ってのは、優れた統治体制の的確な判断のもと、国難を排し繁栄を目指し、どれだけ他国に誇れるほど崇高に、立派にやれているというのだ?

 ちょいと技術ネタに話題を移そう。キホン日本列島で暮らすからには、皆さん冷房と暖房の両方に御世話になっていることと思う。
 ざっくり言って、冷房と暖房だと、冷房の方が機械としての効率は悪いのだ。人間がそこそこ快適を得るために投じるエネルギーが、冷房の方が随分と喰うのである。

 以前、この世のモノは全て熱=エネルギーを内包していると解説した【425】
 エネルギーを残らずさらえ切ったゼロ状態が絶対零度=マイナス273.15度であり、ここまで行くとブツが何であれ、ミクロからナノから一切の動きという動きが止まると思っていただきたい。エネルギーありませんから。
 例えば絶対零度の氷枕に顔を埋めると、人間の身体が持っている熱エネルギーは、エネルギー的にすっからかんのカラッポである氷枕に向け一気に移動する。人間の身体を構成しながら、ぬくぬくと元気に動いていた全ての物理アクションは、接触した先の氷枕の構造の方を揺さぶりにかかる。
 これが『熱伝導』だ。私の顔は『冷え冷え~』では済まない勢いで凍り付いていく。

 このハナシのポイントは、
 『冷やす=熱を奪う=低エネルギーの受け皿を用意して、そっちに熱を移す』
というプロセスで、冷却という現象が成り立っているという事実である。
 厳密には『輻射』という概念があり、例えば真空の宇宙空間で真っ赤に焼けた溶岩小惑星の温度は下がっていくのだが、ハナシが違い過ぎるので今は考えなくてよろしい。

 ミクロ振動・ナノ振動している物体の構造を、ガチっと抑え込む操作では冷やせない。もっと冷たいのを横に持って行って、熱を移し取るという操作しかできないのである。漫画に出てくる冷凍光線のように、狙った一点に照射して温度を下げられるなら、世界中の環境試験従事者が泣いて喜ぶことだろう。
 だから、特に設備機器に関わる仕事を知っている方なら直感できると思うが、マイナス20度台までの冷却と、マイナス30度から下の冷却には、大きな違いがあるのだ。マイナス20度台なら、まあ日用品ではないにしても割と常識的な汎用恒温槽で、その日のうちにこなせる実験検討も普通にあるんだろうが、マイナス30度から下の熱の掻い出しはそうは行かない。大概すっからかんの熱源から、もっとすっからかんを頑張らせて延々待ち受けるしかないのだから。
 大抵は電源動作の設備機械になるんだろうが、まず電気代はタダゴトではなくなるし、そこらの人が関われるとして、ブツ入れて一回閉じたら周囲の十分な放熱環境を死守しつつ、少なくとも常温環境下で決して開けてはならない。キホン迂闊に開けたら低温維持がパー、中のモノの品質保証は全滅である。

 マイナス70度だっけ、あんな大層なスペックのポータブル冷蔵庫を、熱環境要件守って一般空間を物流させるなんて、まあ失敗しかしないと考えた方が賢いんだろうな。大体おいくらするんだアレ?
 新型コロナの急造ワクチンみたいなものが本当に必要かどうかの論議からわざと切り離して、何台要るのかも怪しいこんなバカお高い特殊冷蔵庫の調達やら使用トライアルやら、なんでこれまた税金資本で勝手にやられちゃってる光景ばかりが、あっちでもこっちでも出回ってんのかねえ?

 大東亜戦争の歴史を闇雲にネガティブ視し、日本が『戦争ができる国になる』とか何とか抜かす左巻き言論には心底虫唾が走るのだが、他ならぬその私が言おう。
 この得体の知れない専用冷蔵庫が、いわゆる大量殺戮兵器や核ミサイルに入れ替わっても、日本社会は乞食サラリーマンどものデタラメ解説を添えながら平然と看過するだけなのだろうか。
 我々は致命的なまでの『自信と安心』の民族かも知れない。では今週も御幸運を!
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