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【925】お茶の間向け台本のチャンネル選択肢 [ビジネス]

 『特別定額給付金を求める世論が高まっている』との指摘に対し、古電球が『給付金は考えていない、最終的には生活保護がある』と抜かしおった。自分の抜かしてる意味わかってんのかコイツ?
 こんなものに総理大臣の名札がついてしまっている原因について日本国民がちゃんと気にして、実効力のある対策措置を実行にかかるには、良いきっかけのひとつになるのかも知れない。

 『特別定額給付金』という聞き慣れない呼び名がついているが、要は日本国民が『カネくれよー』と役所窓口に言えば、何の対価でもなく『ハイ10万円!』とか現ナマを渡されるんだよな。
 少なくとも昭和世代としてはあり得ないハナシで、『え?このおカネ何と換えてきたの?』だとか『いつまでに返さなきゃいけないの?』だとか、いずれにしても経済の流通媒体の入口・出口が見えて、世間さまとの決着が確信できなければ落ち着けない。
 これこそが自由経済市場をこの世に成立させている、資本主義マインドである。自分が好きなことやりたいこと、自分に何とかできること、自分がやらないとしょうがないこと等々、社会にプラス稼働を提供することでカネ経済の一員として生きていくのだ。
 世間さまに役立って、お付き合いいただいて、居場所があるということですな。

 例えばコロナ感染対策がまだまだ必要だとする状況が続いてしまったとして、緊急事態宣言が継続しっぱなしになれば、日本国民はまたいくらも経たないうちに『カネくれよー』というしかない。前述のマインド規範には激しく抵触するのだが、背に腹は代えられぬとばかり通常営業の自律稼働に戻そうものなら、そっちが違法行為として咎められるようなことにしてしまったし。
 まあ役所の窓口でポンと渡されただけのカネであっても、消費の現場では何らの不都合なく物品・サービスと交換されるから、日常生活を送るのに当面の障害はない。

 ここに到った経緯や、どんな理屈でこのやりとりに解説を付けるのかはともかく。
 『国が決めた金額のカネを、国からもらって、国民が生活費にする』という一点において、これは事実上の共産主義あるいは社会主義のカネ流通パターンであることに着目しよう。

 軽く確認しておくと、国内の産業を国営化しその経済効果を国内に均等分配するコンセプトのことを共産主義、さらにこれを労働vs賃金といったベタ経済領域・産業領域だけのハナシから拡張して、国営事業で得た人類価値としての成果や文化的な充実度全般を国内社会保障に還元する形で、国家運営全体を切り盛りしていくコンセプトのことを社会主義と呼ぶ。
 いま現在、この日本国が国際社会において稼ぎ頭の得意分野とするような産業は見当たらないから、後ろ向きの理由で共産主義というより社会主義性が濃厚だということができるのかも知れない。

 ともあれカネが『自由意思に取引メリット有と判断してもらって、手持ちの財・サービスと交換するモノ』でなくなり、『国家の中央事務局から何物とも引き換えず、一方的に配られるモノ』に変わった時、国民が暮らす社会空間の質はどうなるのだろうか。
 いろいろ考えるポイントはあり、また他のファクターがどう効いてくるか次第で予想される行先もひとつには決まらないのだが、ここでは兼ねてから話題にしている『そこにいるだけで、嬉しくて楽しい』という精神状態の実現度を軸にして考えてみる。
 判り易くは、向こう三軒両隣はもちろん、メディア情報回線を通して見る自国民みんなが『ああ、似たような生活をしながら、国民そのイチ同士に収まっているんだなあ』と直感できる事実をもって、『誰もが嬉しい楽しい』の正解あるいは完成としよう。

 先にちょっと余談を挟んでおくと、この正解がもし実現したならば、他国の暮らしが金銀財宝に溢れて毎日豪勢な食事が絶えない…と海外メディアが報じ続けているのが垣間見えたとしても、恐らくは大した騒乱は起こらないはずなのだ。むしろ誰にも羨まれない日々を自分たちは存分に楽しみながら、失って悲しい贅沢が当然になってしまっている他国の将来を心配するくらいが普通ではないかなあ。

 ではハナシを元に戻して、そんな穏やかに幸福な正解が実現した例は、あんまり見当たらない。攻め込まれもせず濡れ手に粟の外貨収入を得ている、お手頃サイズの石油産出国ぐらいだろうか【518】【754】
 大概は国民個々人が現状の自らの生活水準に満足できず、自分ちの国家統治の在り方に疑問を抱いてしまうためであろうが、インターネットの普及によりグローバル情報化時代が到来する以前は、社会主義国は総じて周囲から隔絶された情報空間という共通した国風に落ち着いていたと記憶している。

 つい不満を抱いてしまうような生活水準にある人間は、ラクをしてトクにあやかりたくなるものだ。だらしない怠け者でなくとも、自分の能力と立場の組み合わせ到達点にどうしようもない限界を感じたら、人の心が自然と向くのはこの方向となる。非難してどうなるものでもない、そうならないようにするのが正しい現実解だ。
 いっぽう社会の仕組みとしてカネが国家の中央事務局から一方的に配られるモノなのだとすると、よっぽど機械的の画一的に定額を守らないと、『現状国政に賛同する者はラクしてトク、反対する者はハブられてソン』の差が付いてくるのは簡単に想像がつくと思う。中央事務局なる機能体を成すのも所詮は人間だから、自分の立場を脅かさず都合よく調子を合わせてくる者ばかり優遇する傾向は避けられない。

 結果、多くの国民が満足いかない生活水準を強いられながら、統治体制のスタッフ層に忠誠を見せてトクするための振舞いに甘んじて生活し、そんな構成の国力だからますます経済的に衰弱して、国民は僅かなカネという紙切れの優待給付権を争う…という破滅一直線の無限ループに突入する。
 自力で有価物を創出あるいは量産する訳でもなく、大衆からは労働の対価でもない生活費を要求する世論だけが強まり、国力が見るも無残に衰退しているのに、なお税金資本で期間限定的なボロ儲け目当てのデタラメな公共事業ばかりが強行される。

 例えばお隣の半島なんかだと、こういった内情を国内向け公共電波で伝えるにしても、あの背広のオッチャンと民族衣装のオバチャンが精一杯の仰々しい声色を使って『偉大なる祖国の善政の大成功』ってことになるんだろうな。
 それに引き換え我等がニッポンは、フリーランスの隠れ蓑かぶったのもポロポロ紛れ込んではいるが、結局のところ『どうせ俺たちゃ』でどんな不道徳でも気にせずにやれてしまう組織モラル崩壊の無気力奴隷サラリーマン【127】が、視聴率競争用にタイコ持ち人形の女の子つけられて、コロナ凶悪コロナ死ぬ、だからマスク命でワクチン神!…って、やってること同じじゃねえのか、もしかして?
 無駄に数が多いぶん、御多聞に漏れず日本の方が効率は悪いかも【858】【862】

 かつて後ろに見たつもりの、半島や大陸の『全てに貧しい』あのイメージが、日本国政の未来像ではないかと述べたのはイヤミでも例え話でもない【906】
 明日を生き抜くために今日10万円を要求するのは仕方ないが、二度とこんな苦境に陥らないよう考えてきっちり実行に移さなければ、我々は見て知って笑い飛ばしていたはずの歴史を逆行する。
 おっと最後に、今回の内容は、このあまりに意味不明で破滅的な失政がもたらした経営苦の災難のもと、給付金を受け取ることに抵抗を感じさせる目的ではないと念押ししておく。みんな頑張ってください。
 腹が減っては戦が出来ぬ。まず食って気を取り直し御一考あれ。ではグッドラック!
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