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【804】経済ルネサンスの組織生命プロローグ [ビジネス]

 またしてもSSブログへの移行操作が巻き戻されてしまったので【798】、何度目か知らないが再移行しての更新である。また妙なタイミングで同じことが起こらなきゃいいけど。

 国政の方はもう前代未聞のグッダグダ大崩壊もいいところで、指摘ネタは選り取り見取りの刺し放題だし、まあ気になった向きは徹底的にこの自爆テロ政権を追及すれば良かろう。そのうち社会に飽きの気風が来るかも知れないが、なあに間髪入れず次のバッシング大会が誰かにより起動される。
 この展開、実は2015年の終わりにはもう決まっていた。詳しくは【417】『古代帝国、崩壊の予兆?』を御覧いただきたいのだが、見直す時間の無い方のために最小限を引用するとこんな感じだ。

 この日本社会に居座り続けた古き悪しき社会風潮が、ぐらつきかかっているように思う。
 2015年の空気は明らかに違う。
 『お前ら、もうやだよ。自分も困るぞって?どうせ元々がロクなもんじゃないし、関係ない』
 裏切られ続けた良心は、根深い意地悪に裏返った。

 そう、この4年前時点の以前なら、1億2千万人のみんなで『良心の空気で埋まるのが当たり前の日本社会』をカタチだけでも維持しようとして、みっともない見映えになる手前で日本国組織はコトを落ち着けていた。
 そりゃ腹の虫は収まらないにしても、国家運営という大上段の課題を差し置いてまで糾弾に拘るのは、いくら何でも日本の社会人として適切な姿勢ではないだろう。悪いコトをしたヤツは、どうせ直近の人々に真実を見透かされながら暗く孤独な一生を過ごすんだし、自分がさっぱり忘れて済むんならそれが正解か…
 だが、あの時1億2千万人の過半数がどうにかこうにか括っていた堪忍袋の緒が、音を立てて切れた実感があったのだ。謝って直すならあれが最後のチャンス…いや、あの時点で既に終わってたのかも知れない。

 やんごとなき事情もなく悪意と邪心と私欲とウチワ囲いで仲間みんなを裏切って、日本国組織の自我を本気で怒らせたからには手の施しようが無い。
 『スキャンダル暴露なんかより国家運営の課題に専念すべきだ』の一般論はもはや通用せず、『粗悪スキャンダルを連発してマトモな後処置もできない連中に国家運営をやらせるだけ損害の上積みだから、ここで締め上げて首を刎ねておく』、この方が正解と誰もが確信に到達してしまった非常事態である。
 良心で埋まっていたはずの日本社会の空気が今1億2千万人の不信と怒りで埋まっているのは誰しもが肌で感じている通りであり、さすがにエセ識者どもも『スキャンダル棚上げ指南の一般論を能天気に放つと我が身がヤバい』と思い知っているようだ。
 おもらい目当てのどんなに鈍いヤツでも身の危険が先立ち、もう手先のコマになってくれないとなると、この自爆テロ非国民政権は政治家も役人もファミリー組織も、みるみる各々の生存空間内で孤立が進むことだろう。そこに安心して帰属するつもりがある以上、社会組織の自我には誰も逆らえないし逆らわない。

 さて国政の話題は置いといて、ステロイド離脱に関してはキホンいずれの整理・集約に送るつもりなのだが、始まりと終わりがはっきりしない現象は忘れるとヤなので、今のうちにもう少しだけ追加。

 夢のハナシである。脱ステ騒ぎを起こす前が生来どうだったかは覚えていないが、ここ最近たぶん毎晩見ているのではなかろうか。
 ツラいツラい頸椎の痛みが解消した今夏以降、まず夢の内容の記憶がほとんど残らなくなり、『複雑で緻密な、とても凝ったストーリーだった』という余韻だけが漠然と感じられるようになった。もう暗黒と極彩色光学現象の対比シーン【615】も無ければ、すぐ絵に描けそうな子供時代の懐かしい景色【700】も無い。
 深い傷にはならないにせよ、特に顔の上半分が断続的に赤みを帯びて面で微熱を発し、眉間から目頭一帯、あと眉毛は毛根ひとつひとつがびっしりと痒くなり痛くなっては粉っぽくなって解消…を繰り返している。その直下、理性領域の記憶情報を司る大脳の前頭葉で組織の置換が進んでいるのだろう。

 そういえば会話しながら対面の当の相手に関わるプロフィール情報を取り違えたりする、いかにも特徴的な失敗はここ1年ほどで数回記憶にあるぞ。やはり前頭葉では、断片情報の記憶ファイル同士を偶発的に結び付けては、因果性の認識を当てつける操作が行われていると思われる【692】【693】
 技術仕事で後進育成していて、他人視点では全く意味不明なジブン理論にハマり込んで頑として動かなくなるアレは【652】、このあたりに原因があるのだろう。生物が『手持ち情報を材料に新規の信念を確立し、未知への対応を決心する』ため脳に備えた、適応チャレンジの生存プログラミング能力なのである。
 インパクトの強い記憶情報を組み合わせて新規ストーリーを信念として起こし、それが現実と噛み合うや否や一気にその方針で突走る。競争相手のいない新天地での繁栄を求めて。

 そうか、かつてアリやハチなどコロニー形成する社会性昆虫を『機動性USBメモリー』に例えたが【770】【771】、彼等に明確な脳は備わっていない、つまり上記のような信念ストーリー構築プログラミングの機能は無いと考えられる。だから遭遇する環境を相手にDNA突然変異の確率任せで生き残りを繰り返しつつ、どえらく寂しい歩留りで、だがだからこそ凄まじいまでのバリエーションで多種多様な進化を遂げたのではなかろうか。
 いっぽう原始的な魚類に始まったといわれる脊椎の形成は、のちに神経節の集積を経て脳を作り出し、個体内完結の情報処理で新規性活動プログラムを自前調達し、環境適応していく道を切り拓いた。
 イチ個体が単独でいろいろ試行錯誤できるようになったぶん効率は良いが、逆にその個体ならではの現実解がトライアル成立要件の限度枠にもなってしまう。だから進化の枝分かれ多様性は必然的に限られた範囲に狭まり、昔のヨーロッパの異国見聞録や現代SF漫画の宇宙人なんかに見られるような、四肢および目・耳・鼻・口の概略配置から全く違うような異形の動物や人間がいないんだな、きっと。

 いま世界経済市場は『何でもアリの総模索カンブリア期』に向かっているのだろうか。だとすると自治体も営利企業も、組織の生き残り戦略策定の第一歩は以下の二者択一なのかも知れない。
 1.群生昆虫型=将来像をあえて決めずに自由行動の個々人を仲間意識で繋ぎ止める。
 2.脊椎動物型=自組織の現実像・将来像を共有し一点中枢で命懸けの意思決定をする。
 ひとつ確実なのは、2.で命懸けの一点中枢をただ旧態依然の仕組みとして踏襲したまま、そこに相応しい意思決定能力をあてがえなければ、絶滅の道を辿るしかないということだ。

 大阪都特別4区のコンセプトは面白く、原則は各々2.脊椎動物型をなす特別区がまず4つあり、そんな区のスケールで自由行動の4人仲間とすることで、1.群生昆虫型の優位性を狙っている。返すがえす盲目的に依怙贔屓で持ち上げるつもりはないが、なかなか良いセンスしてるのだ。
 もっとも一発100点はないと思うし、それを狙う必要もない。大阪の成長を止めるな。
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