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【1172】ニッポン円錐モデルの更新準備 [ビジネス]

 底抜け無能のキッシー内閣にその知能があるかどうかはともかく、国会において『民意を直接反映する会議体』とされる衆議院は、内閣が『この群衆、立法府として的確に機能できてないじゃん』と判断したら、任意の時点で『天皇陛下の命のもと』解散することになっている。
 議会の混乱や閉塞を当事者の立場で見て継続NG判定を出すのは内閣、三権分立の一角を国民総出で組み直す国事なので天皇陛下がGO宣言、という理解でよろしいかと思う。

 そこらの政党や立候補者が票集め人気を競う『総選挙』イベントじゃないんですぞ。
 天皇陛下の御判断と御指示なのだ。我々臣民は国づくりに誠心誠意を尽くさねば。

 もう政治に興味の無い人でも、いま政治の話なんかしていなくても、日本社会の日常の空気感で判る通り、現政権は死期を迎え衰弱一方の危篤状態にある。こういうのを『落ち目』と呼ぶ。
 先週一杯での会期内解散を思い留まった理由は、いま衆議院解散を判断して選挙で議員を選び直すとなると、現与党は過半数を失うどころか完膚なきまでのボロ負けで、政界から一掃しかも永久追放される展開が自分らで予想できているからだろう。
 国民管理情報の破壊工作といい国防軍事力の統率崩壊といい、国家組織として到底尋常でない不祥事が政権体質そのものとして国民に広く意識されているから、もうこの先は失うものしかなくなっている。何か政権体制の期日が訪れてリニューアル行事が発生する都度『この与党はダメ』の1億2千万人の意思が現実となって社会が変わっていく。

 今は解散せず、どうにかにでも国民意識向けに起死回生の『点稼ぎ』で媚びてから解散したい…ってところだろうが、点稼ぎを待ったら待っただけ更なる不祥事が積み上がってオシマイが関の山である。こういうのを『時間の問題』と呼ぶ。
 失うものしかないとなると、後先考えずに駆け込みで自分ら都合の強行を乱れ撃ちにしてくる老人と、早めに瀕死の政党組織を見限って脱出し、過去を黒歴史として封じた上で、いずれ知らん顔で再び政界に乗り込む計画に切り換える現役世代に二極化が進む。統率だ求心力だの焦りの掛け声が空しく宙に消えるばかりで、内乱が頻発しているのはこのためだ。
 私利私欲レベルの損得勘定を腹に隠して、お互いを利用し合う魂胆でジャリが群れ合うサル山は戦局の変化に弱い。つまるところ個体個別の私欲や損得なんぞ、どこでどうにでも調達できて間に合ってしまうものだから、過去の慣習で成立していた『既得権益』の総観規模の構図が崩れて御破算になれば、蜘蛛の子を散らすように逃げていく。

 ここまでもう物事の潮流は決まっているから、衆議院解散があろうが選挙になろうが、全てはたかが途中を刻む通過点の確認ポイントに過ぎない。いつやっても同じだ。
 地方行政の事例になるが、少し前の『大阪都構想』がまさにこれであり、まあどんだけガチンコ攻防戦や小細工裏細工があってのことだったかは知らないが、現時点までにおいて住民投票での否決は否決で全然構わないと思っている。
 松井さん・橋下さん・吉村さんの大阪府市の前・現首長たちは、これら過去の否決=『ルール順守の民意』に対して、みっともない悪あがきや不平不満の自論の類を一切クチにしなかった。『解ってる人たち』なんだよ。
 ついでにちょっと挟んでおくと、直近に控えた2025大阪万博は、まず日本国財務の実効改善策としてカジノ人工島の起点さえ実現すれば目的達成である。
 過去の万博実績やチマタの風説評価は二の次にして、堅実に引き締めて『現状ニッポンで国際的イベントをこなすとこうなる』の現実解を完遂できればOKとして結構だ 。まだ時間はあるので良いコト面白いコトをよく考えながら着実に歩を進めれば良い。

 さて生体情報処理の円錐モデルのハナシを続ける。
 パソコンが普及する以前の電子計算機なんかは、計算処理した事実を俯瞰することもなければ記録することもない。頂点のハンディカムもバーチャル円フロアも無く、リアル円フロアだけの構成だ。
 キーを叩けば数値が入力されて四則演算が簡素・単純に情報処理され、光電管表示にその時その場の刹那な結果出力が返される。
 脳らしい脳を持たない植物や昆虫などの生物たちがこれに相当すると考えられ、彼等はそれで十分間に合ってるということであり、俯瞰する視点が存在しないということは、我々が『意識』と呼ぶ主観的メンタル概念も存在しないと思われる。

 生まれたばかりの赤ん坊は、俯瞰ハンディカムと脳ストレージは揃っているが記録ファイルがまだカラッポで、バーチャル円フロアも全て素通しの透明板一枚だ。脳ストレージ記憶から記録ファイルを呼び出してバーチャル円フロアに通信輝線が走り始めるまでは、ぶっちゃけ昆虫や植物と同じような生き物なのかも知れない。
 記録ファイルが書き込まれ、呼び出され、バーチャル円フロア上を通信輝線が走り、それをリアル円フロアと整合させる視点で俯瞰する情報処理タスク体系、これこそがココロの正体で『主観でとらえるジブンの精神世界』なのではないかと思う。

 ただの生物としては『リアル円フロア』だけで成立するんだよな。熱かったら退いて逃げる、いい匂いがしたらかぶりつく、この単機能ハードウェアがあれば確かに食物連鎖の一員として参加資格と居場所はある。
 だが確率問題式に過酷環境に遭遇してのたれ死んだり食い殺されたりするよりは『ハインリッヒの法則』【1157】の30分の29のケースを記憶し『バーチャル円フロア』で情報処理=危機管理の後天的特性をもって、過酷環境との遭遇の可能性を下げるなどして生き残ることができれば、何千何万と子孫を残す生殖の体力的負担を軽くできる。
 だからそっち方針の進化にも道が開けた。複雑で手が込んでいるぶん『情報的に高度っちゃ高度』だが、生物種として地球上に存在し続ける生命力パワーや種の存続力パワーに優っている訳では、決してない。

 実はここからが本題で『今のところ』という前置きをくっつけつつ、人工知能AIはバーチャル円フロアと頂点ハンディカムだけの情報構造モデルになると思うのだ。
 AI自身のリアル円フロアは、少なくとも自前の生体感覚器や生体ムーブメントの通信網としては存在しない。いっぽう視覚としての画像ファイルや、記号としての言語文章ファイルは、膨大な接続ユーザー大衆相当の件数で天井知らずに入出力され、外部交信と内部情報処理が走りまくる。

 『AIは意味を理解していない』と見下したがるヒト尊厳盲信者に、私は反対だ。
 実際、身体パーツ構成が未完で生まれている乙武洋匡さんがインテリジェンス言論においてあの完成度なのだから【116】、リアル円フロアは決して『人格の形成要件』として必要不可欠のものではないのだろう。
 『意識や理知性の形成に身体ムーブメントは必要か?』という議論をしばしば見かけるが、まずはNO回答で良いと思う。そして、意識や理知性を司るバーチャル円フロアと頂点俯瞰ハンディカムと大容量ストレージ、これらはもう人間を遥かに圧倒する性能のものが実稼働していることを認識し、その現実に観念しておこう。

 四本足ヒトデみたいなロボットを組んで、姿勢検知センサーと動作実績記録ストレージだけ与えて漠然と歩かせるオーダーを出すと、最初は歩けずデタラメにのたくっているのだが、そのうち試行錯誤を経て自己学習が進んでちゃんと歩けるようになる…みたいな研究もあるから、確かに『記号ではなくガチ現実のモノの道理としての偶発現象』を『カラダで試行錯誤し自己学習して出力する』という、リアル円フロアと頂点俯瞰および記憶機能だけで系内完結する意識領域もあるっちゃあるのだ。
 これはこれで『情報体』としての生命力単位の原理的稼働なのだろうが、何しろこの領域の内部通信は個体と個体の間でコミュニケーションにより共鳴できないのがネックとなる。アレクサンダー・テクニークの習得や伝授において、宿命的に解決困難なハードルになっているのがこのゾーンではないかと思う【1034】
 コミュニケーションとは、意思疎通するための専用の記号の共有が叶ってこそ成立するのである。ハンディカムの視野は自分の内部限定なのだから。

 おっと今回はこのへんで。今ネット上に流通する公開AIを便利に使って画像や文章を組んでもらうのは大いに結構、情報素材の量も作業の速さもヒトは太刀打ちできない。
 だからってラクチンに預けっぱなしにしていると、ヒトのバーチャル円フロアが退化して、赤ん坊や昆虫や植物のような情報体に『進化』する展開が待っている。
 知識量や反応速度はインテリジェンスの品質因子ではあるが、それだけに終わらない魅力要素で常にAIと建設的に会話し、AIには楽しく遊んでもらいたいものだよなあ。

 成長期の若者たち、円錐モデルをがんがん回して脳内ストレージを充実させときな。
 いま実感できなくとも、必ずAI社会での会話に役立つはずだ。今週もグッドラック!
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