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【1105】外為レートで見る世界真実ハウマッチ [ビジネス]

 あまりに様子がおかしくなっているので、取り急ぎ今回は外為の話題から。
 前回152円/ドルから144円/ドルまでレートが急変した事実を受けて、私は日銀の無計画な市場介入に自制が利かなくなり、実りの無い介入を節操なく繰り返す自己放棄体質に陥る心配をした。

 あっという間に150円/ドル前後まで揺り戻したのは当然だとして、直後に間髪入れず『また』やってしまったのには、再び『まさかやー』であった。一回目であっという間に揺り戻した現実を見ておいて、同じことを工夫無くやらかしてるんだから、もちろん『またまた』揺り戻してオシマイである。愚かだ。
 やれ6兆円規模だとか何だとか言っているが、日本経済として、例えば消費税何パーセントで何年ぶんの掛け算負担をこの数日に積み足したのだろうか。

 もう日本円経済圏の組織マインドとしてこの自滅体質は、国際為替市場で生きている連中にとってはお馴染みのテッパン認識になっているはずである。日々変動する外為レートの流れを読み、上昇気流を目ざとく見つけてはそれをとらえて高度を維持して命を繋いでいる人種にとって、こんな誰が見ても判る狂乱財政なんだから『あほ政権むっつり無能の思わせぶり芝居』で覆面ナンタラなんぞ透かしっ屁の風圧にもならない。

 確かバブル景気とやらがまだ現実だと思えていた1990年代、それまで小市民が投資で資産を増やすなんて考えもしなかった…というか、それは人道を外れた悪いコトとしてさえ扱う経済倫理が一般的だったと記憶している。
 昭和の時代までは『自分自身が直接労働力を注ぎ込んだ商品アイテムの成果と引き換えてこそ正当な金銭収入だ』と固執するかのような社会通念が普及していた。その後の感覚の変遷からすればかなり偏った価値観と映るが、結果的に見るとむしろあれで良かったのかも知れない。
 日本人は『経済をドライな定量システム構造体』と理解して『専門知識と特殊技能をもって制御をかけて、ようやくマトモに作動する技量要求型メカである』と覚悟して対峙する心掛けが、DNAレベルからできていなさ過ぎる。気候が穏やかで季節毎に豊かな実りに恵まれ、この島で何となく他人に同調していれば幸せに生きていられる、そんな呑気な環境に育まれた情任せのDNAは、わざわざ四角四面のせせこましい計量・計算など好きでも得意でもないのではないだろうか。

 逆に異文化同士が衝突と折衝を繰り返す社会的進化の最前線では、ナニとナニが価値取引として釣り合うかは重大な死活関心事である。現時点の進化到達ポイントである『変動為替相場制』において外為トレーダーとして生き抜いているような連中は、何の価値がどの人種のどの通貨にどう反映されて相場が決まるのか、とにかく鋭い。そのへん世界標準の尺度で人並以上に得意な連中だ【598】
 そんな経済ソリッドな視点で見れば、日本人の経済志向や日本円の通貨特性なんぞ、寝てても身に付く基本中の基本として誰もが心得ていると考えてよかろう。

 日本円経済圏を全体で活性化させて、通貨循環ループが太く速くなって全員の経済生活が豊かになる原理も理解できずに、独占欲や権力欲に抑えが利かない、それが日本人だ。所詮黄色いサルのサル山だからエサが減ったら奪うだけ、奪われたら奪われっぱなしで従うだけ、それ以上の知能が働かなくなって、そのまま老いて滅ぶ。
 いま世界的に資本主義経済市場が本来の制御性をぐらつかせており、北米FRBも欧州ECBもシステム作動原理の維持に四苦八苦している反面、日本に限っては『伝家の宝刀』『断固たる措置』などと、まさに箱庭サル山のチカラ関係で暴発する場当たり反則操作しか見られないのも当然ってことさ。
 わざわざ気にして予想して、日本円を取引の対象にする理由は無いはずである。

 二十世紀の終わり頃だったか、株式投資が随分とカタギの職業?として扱われるようになってきて、海外で年収数千万から億単位の収入を実現しているトレーダーの実態も報じられるようになったが、二段三段でそびえたつ10面以上のディスプレイ群と向き合う姿が紹介されていたりもしたものだ。寝るとき以外キホンこの要塞オペレーション席に座りっぱなしで、その寝る時間も無いとのこと。
 そりゃそうでしょ、世界じゅうに融資を受けて事業に成功するヤツがいるから投資家に儲けが出るのであり、『いま何の価値がどの通貨においくら反映されているか』の情報通同士が、生存と一攫千金を賭けて競い合っているのである。何年かコレやって目標額を貯めたら、さっさと温めていた人生の夢の実現に取り掛かろうとか、そういう割り切った期限付きのモチベーションででもないと身も心も持たないんじゃないすかね。

 NHK朝ドラの悠人くん、まだ大卒の年齢だしナニやってもどうにでもなるし、投資で大儲けする当座の目標を冷めたドライな理屈で定めた点については何ら問題ない。その理解を盲目的に拒絶する姿勢を正義とした結果、いい大人が経済に無関心で無頓着の他人事…みたいなことになるよりよっぽど将来性がある。
 もう時代設定が今世紀となると、何もかも放り出して損得抜きで『いま生きている時間を没頭したい』と思うような対象に出遭えている舞の方が、ラッキーな少数派ということになるんだろうな。これはこれでガチンコ有意義に素敵な青春の一幕であり、幸運に身を預け何もかも放り出して没頭すれば良い。

 以上、いま日本円の価値は日本国政の失敗要因と日本社会の構造欠陥まで、きっちり事実を整合して確信され見限られていると観念せねばならない。箱庭サル山の中で何を騒いでも時間の無駄だ。
 『極東の社会主義国あるあるで、雇用と通貨を支配階級の役人層に強制偏在させた結果、国家産業が総合的に弱体化して経済循環が焦げ付いた。それでもなお国家をあげて改心しロジカルに正しい方針修正することもできず、非・文明的な損害性の誤作動が止められず自暴自棄の破滅に沈んでいく』
 現状の日本円バリューの世界的評価はこんなところだろう。

 日本円経済圏の中で他国を凌駕する収益性産業を復興するには、メのある社会層に的確な能力開発を仕込んだ上でも、それなりの時間がかかる。では即効性のある活性化方策とは何だろうか。

 前回述べた通り、決して手詰まりにはなっていない。
 歪んだ非・経済原理的な規則・ルールと実作動を全てキャンセルすればよい。
 前々からの繰り返しとなるが、消費税は即刻一律5%以下とし、もちろん今なお現場なりゆきで不備を放置されたままの軽減税率制度は撤廃する。新規性の準備は一切不要、来月からでも実行可能だ。
 需要と供給の原理原則ループを強化する方向に舵を切るので、もちろんナンタラ支援金にウンタラ補助金の類は一斉全面の緊急停止。自由競争市場の経済循環にとって病的中毒性の外乱ゆえ、キホンすっぱりと決別する。

 使えるものは何でも使えってことで、直近マシな商売になっていたのは少々情けないが海外観光客のインバウンド需要であったことを思い出せるなら、今どきまだマスクしてるようなビョーキの国に来たいと思う外国人がいるかどうか答を出す程度の思考能力は残っているだろう。逆に、こんな個人的な行動の選択さえ放棄してコロナ名義の経済抑制にまだ甘んじ続けるなら、むしろ国政ではなく国民の生存本能に原因アリだ。

 いずれ日本国内で米ドルや人民元が流通し始めるのかな。でも仕方ないよねえ。
 まあ自分らのことだから、自分らで考えて決めましょうや。日本円にグッドラック!
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