SSブログ

【877】成長前夜の想い出ふるさと収穫祭 [ビジネス]

 盆休みも過ぎて終夏となりつつあるが、いや~あっつい暑い!
 梅雨が長かったがその後かなりハッキリした夏の気候が続いて、これコロナ騒ぎが無ければ盛夏に絡んだ経済は随分と潤っていたろうに。
 残念だがどうしようもない、思いっきり大ジョッキ空けたいな~。

 その新型コロナ・ウィルス、今まさに重症者数の増加に警戒せねばならないのは確かだが、それでも日本は致死率が低くて幸いだと思う。
 ウィルスはひたすら感染経路を介してヒトからヒトへと乗り移るだけだし、感染者がいつ未感染者相当に復活カウント(?)される状態になって社会復帰しているのかも不明なはずだから、チマタで言われる第1波・第2波のような波状現象のイメージで捉えて良いとも一概には考えられない。
 だからメクラ滅法でもどうせ何も変わらないというハナシではなく、徐々にでも現実的なセンで視野に入れていける限りの現状を探りつつ、とにかく社会生活を回すための経済操作を加減しながら、最終的には無駄に怯えず打てる手を打って完結させることとし、通常稼働への軌道復帰を諦めずに目指すしかない。
 GDPが一気に3割近く落ちた報道もあったばかりだし、これは前例の無い長期戦を覚悟しておいて間違い無いんだろうな。全世界的にしんどくなってるから、どこかの活力を頼る作戦は立てられない。

 ま、どうにかするしかないのだけれど、そのとっかかりのひとつの方向性として、第一次産業=農林水産業の独自強化がどのあたりまで叶うのか試してみたいものだ。
 我々世代が子供だった時代の高度経済成長期、御存知の通り我が国は加工貿易により工業製造技術が急発達したのだが、このころ日本国民が一斉に第一次産業を離れて、第二次・第三次=製造業・サービス業に転向した『社会構造の民族大移動』的な肌感覚の記憶がある。

 裏返せば、そもそも日本列島は1億2千万人日本国民の第一次産業操業ゾーンに受け皿を持つ土地のはずであり、高度経済成長期かなり無理をしてまで農地を宅地に変えたり、原野を宅地開発したりしたぶん【866】を元に戻せば、単純計算として事業地はそこそこ確保できるのではなかろうか。
 いま経済の停滞で困っている大勢がごっそり第一次産業に転身できて、その全員が難なく農・林・水産に分散配置されて収まるとはゆめゆめ思わないんだが、それにしてもまずどこまで収まるものなのか確認してみたい気がする。

 国民各自の生活現場レベルで自給自足率が上がることにより狙えそうなメリットもいろいろ思いつくのだけれど、特に古くからの土地利用の知恵に反してまであまりに無理な宅地開発をやり、最近になって繰り返し風水害に遭っては、無駄な経済損失を出している場所がちょくちょくありそうに思うのだ。
 近年の自然災害の被災地を分析して、宅地から農地に戻すをことをテーマにした産業回帰プロジェクトが成立しそうな場所をモデルケースに据え、とりあえずやることやって、ナニが良いコトあってナニが悪いコトあったのか実験確認する。
 ヒトの暮らしの問題ゆえ、せいぜい数年のプロジェクト終了時点だけで結果判定をするのは原則的に浅はかだが、そこはそこ、地元古来の土地利用コンセプトに忠実に戻す限りは、総観的・最終的には成功率は悪くならないはず…という理屈である。自然災害相手の防災は、ちょろい行政アイテムごときでは限界が知れていると思うのだ【825】

 今の若い人たちはもう学校で習ってないかも知れなくて御存知ないかも知れないが、我々世代は小学校の授業で『3ちゃん農業』というコトバを習っている。爺ちゃん、婆ちゃん、母ちゃんが農業の担い手であり、各家庭で労働力の中心だった父ちゃんは、単身都会に住んででも第二次・第三次産業に就くというのが社会の定番パターンになっていたのだ。
 平成初期のバブル期過ぎまでこの社会風潮は続いており、日本社会あちこちの製造工場で『期間工』と呼ばれる出稼ぎ労働者も普通に見られたものである。元来は農林水産業の従事者なのだが、本業のオフ・シーズンに短期契約でやってきて働く工員のことだ。まあ体力は文句なしの人一倍だし、軒並み日本の製造業は重宝していた。
 だがその日本国内の製造工場で、いま日本人男性の労働力がどのくらい稼働しているというのだ。日本国内の工場の生産力の落ち込みがそもそも問題は問題なのだが、そこからいなくなっている日本人男性を第一次産業に押し戻してどのくらいコトが収まるものなのか、とふと気になって書き留めた。

 日本列島って、美味い米が実って、美味い魚が獲れて、立派な木材も採れて、そして何より綺麗な真水が潤沢に手に入る豊かな島であるはずなのである。
 今般、これだけ世界的に経済=カネ巡りが大打撃を受けたとなると、まず自分ちは目いっぱい頑張ってどこまで衣食住を自前調達できるのかの基本をきっちり押さえておく必要がある。長らく成長してきた結果の御立派な経済規模で痛い目を見たのなら、いったん成長前に戻ればその回復仕事のハードルを下げる現実解にもなるのではないかと考えてみた。
 あと隣国の軍艦相手にケンカ腰で当てつける必要までは無いにしても、国境近海の漁業なんか、少しでも盛んであるに越したことはない。

 いまコロナ騒ぎは圧倒的に都会でダメージが大きいし、もちろんまだ迂闊に人々の動きを掻きまわすようなことはしてはいけない。だが、いわゆる『田舎』は重要な日本列島の財産であり、この世を生き抜く強力な武器であり、故に地元の思い思いの工夫で『日本列島の自然な暮らしの国力ポテンシャル』を測ろうとする動きが出ると、少しは面白くなりそうに思う。

 今日はあまりに暑すぎて、標的目掛けて世知辛い話題を展開する頭脳が回らない。
 危険な暑さには逆らわず従って、この地で食って暮らせば次がある。御幸運を!
nice!(15)  コメント(0) 

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。