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【864】仲良きことは、リスキーかな [ビジネス]

 新型コロナ・ウィルス新規感染者の確認数が再び増えてきたようだ。困った話だがそうなる時にはそうなるのだから仕方ない。
 ただ最初の感染拡大で『気にしない』ではとても済まない致死率だったものが、随分と命の心配までは及ばない雰囲気になっているように見える。この数ヶ月で何がどう変わってそんな違いが出てきているのかはよく解らないが、有難いことに、深刻な後遺症もあまり問題にはなっていないようだ。

 裏返して、よく解らんのだが初戦の頃に比べれば危険は減っていそうだと考える。
 ここ数回を使って述べた内容を思い出していただきたい。我々の目的は何だろう?

 普段の生活、いや生業の採算ペースを失ってまで、ウィルス感染対策を優先した不便な暮らし向きに甘んじている。端的に、これを元に戻したいのだ。

 何故そこまでウィルス感染対策が絶対的になっているのかというと、感染し発症すると命に関わる危険性があるとされるからだ。死んでしまっては元も子もない。
 逆に、感染して発症したにしても、大した後遺症も無く、何年も臥せって暮らす闘病期間も無く、超高額の新薬投与も必要なく収まってくれるなら、そっちの道を選ぶ解法があるということだ。
 まだ病理学的に解明され切っていないのでいい加減なことは言えないのだが、それにしてもここまで来たら、もう未感染者を永遠に感染機会ゼロのまま守り切るという道は捨てる決断をすべきではないか。少なくとも日本人の致死率を見るに、幸運にもその決断が可能として客観的に認められる段階にあると思う。
 未感染者は検出され次第に宇宙服着て外出することにでもして、完全無欠の予防ワクチンが開発されるまで生活空間のあちこちに無菌室を置くとでもいうのか?あり得ない。

 目前の症状にどう対応するのか決められないまま、後から後から駆け込んできた患者が苦しみながら積み上がっていくばかり。こうして医療機関が処置できるペースを遥かに上回るスピードで感染と発症が拡大するから、社会が大混乱し、社会の自我が浮足立って社会不安が嵩むのである。

 現時点で打てる対策を要点集中的に配備し、発症してくる人数を効率的な定型プロセスで洩れなくさばくことができるならば、それが当面の現実解だろう。これまた幸運なことに、新規感染者の再増加が確認されているのは今のところ首都圏と大阪など大都市だけ、しかも既にその方向性をもって感染者の検出と医療機関の整備強化が進められている。
 また、自分が未感染者だったとして新規感染するにしても、体力に余裕を持たせるべく意識して負荷を低めに保って構えておいて、症状が出たら出たで早期の段階で治療に転がり込む。個々人も最大限に分担して、医療機関の稼働ペースを分散するのだ。ちょっとハナシが上手すぎるけれど。

 もっとも、日本人もこれだけ大勢いるんだから、どんなにコンディションを整えようが感染したが最後、発症して重症化し命を落とすという人たちも一定数いるはず、それは確かにその通りだろう。
 だが、だとするといずれ感染がいきわたって当人の順番を迎えた時点で、どのみち助からない。個別なりゆきにできる限りの手は打つとして、後の経過は運を天に任せるしかない。
 冷酷非道な発言なのは判っている。だが業界=社会組織規模の経済的な困窮で、自分や家族の生命あるいは人生の岐路で極めて危険な局面に立たされている日本人がたくさんいる。ついこないだまで、ごく普通に日本社会で活動し、組織力としての日本経済を支えていた人たちだ。
 日本社会組織が生き残る目的に照らして、こっちの領域が優先だろう。

 ちょっと話が飛ぶけれど、今年またしても、この7月早々に豪雨災害が発生してしまった。単純増加で毎年日本中の住宅地にブルーシートが増えており、その下には一瞬にして何百万単位の家財を失った人々が生活している。真面目に暮らしてきて、いきなりの酷い目に遭って、頑張る気力も削がれて打ちひしがれている人も少なからずいるんだろうが、それでも自分の取り分だけ奪ったり盗んだりせず、仲間意識の規律に準じて大人しく暮らしている。皆さま、どうかお大事に。
 この状況下で、その程度の損害額ならひと月ふた月で埋め合わせられるほどの税金を注ぎ込まれた国会議員どもが、あんだけ群れて、たかが消費税率を5%に引き下げることもできないのは何故だろう?

 日本国は、日本社会は、昨年までの、いやもっともっと以前の、産業が盛んで、煩わしい行動の制約も受けずにみんな元気に動き回って、賑やかに暮らす国家組織運営を実現したいのではないのか。
 そのために有効なコト無効なコト、全然関係なくて損害にしかならないコト、日本人たちは本当に判別できていて、本当に目的の実現のために取捨選択して、自らの実行動に反映させているのだろうか。
 これ、冗談抜きの真剣になれない限り、日本国はどんな資産ダメージを喰らっても『まあ騒ぐヤツは騒いで、取れるヤツは取って、何となくそれっきりでいいじゃん。どうせみんな余裕綽々って暮らし向きでもないんだし』みたいな、負のフツー意識・仲間意識でお互い見て見ぬふりをし合う『新型ニッポン社会常識』から抜け出せなくなるぞ。

 『理想そのままにうまく行かないのが現実だ』という台詞はよく聞くし正しい。
 だが、のっけからアタマのおかしいエラー作動しかしないできないで始まり、ダメを判ってそこを各自が自力で行動選択せず気が狂った会話で申し合わせてしまい、結局は集団丸ごとが破綻を承知しながら、組織力としてダラダラ無意味なことにばかり時間を浪費して憂鬱に沈没していく。そういうハナシじゃないだろうよ。
 目的事象に対してぴたりハマる業務スキルと精神力を備えた人材がいないだとか、せっかく有能な人材に恵まれたのに目標値が純度高く共有できず成果が出ないとか、そんなマトモかつ実は人間として普通の課題にぶち当たる前に、日本人というのは人種固有の重いハンディキャップを背負っているのである。

 日本人が動かぬ現実を『動かない』と認めて受け入れるその判定基準は、他国の精神文化に照らして全くの意味不明だと断じてあながちハズレではない。『世の中そんなもん』ではなく、『そんなもん』なのは日本社会だけなのだ。
 おっと日本社会『だけ』じゃないか、ビミョーに日本海挟んで大陸や半島にも共通項はあるんだよな。各々カラーは違うのだけれど、理不尽を押し切る方・理不尽に押し切られる方の両方に『合理性よりつい人治性に向きがちな、組織の自我のDNAメンタリティ』が潜在しているように感じられる。
 だから欧米人から見て、日本列島も大陸も半島も十把一絡げでおんなじ人種カテゴリー枠に括られちゃうワケだよ。たかが日本人の内向き自意識ごときで正当性を確信して、大陸や半島を指差して批判したところで、国際標準視点では目クソ鼻クソ小競り合い程度のウザい心象に終わっているのが実態だと思うけどね。

 他国にとっての、我が日本国の交流する価値とは何なのか、我々日本国民で考えて狙いを定めて強化を急がねばならなくなって久しい。だが経済市場のカネ廻りが底なしに低迷する反面、巨額が動くハナシが目立つのは汚職と失政ばかりだ。
 今日の東京都知事選がニッポン仲間意識を国力に昇華するための1ステップになるように、東京都民の皆さんはちゃんと選挙に行きましょう。『政治なんか解らない』ではなく、今この瞬間からギリ20時までじっくり考えて結論を出す時間はありますぞ。

 できるところから、実行!では東京都も、タイヘンな被災地も、皆さま御幸運を!
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