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【1074】箱庭デモクラシー帝国の治安崩壊リミット [ビジネス]

 今日は選挙の日、有権者の方々は確実に一票を投じましょう。
 立候補者の選択肢に決心がつかなければ、白票で精一杯の勝負だ。

 まずは取り急ぎ、通信トラブルの話題から。
 御存知の通り、ここは概ね10人前後の物好きなお得意さま方が、私の日頃の吐き捨て愚痴にお付き合いくださることで成り立っている。インターネット空間の草葉の陰で、ほんのささやかな独り言にわざわざのお出向きで繋いでいただいて続いている、知る人ぞ知る零細サイトだ。
 前回7月7日木曜日の夜、管理画面を開いて新規文面を書き込み『保存』をクリックした。このところ、この操作をしてから実際に公開画面に反映されるまでの時間が異常に長くなっており、数分単位の待ち時間になるのもしょっちゅうである。ともあれ待っていればアップできるし、それはイイとして。

 今度はちょっとした『てにをは』プラスアルファの修正を入れつつアップした公開画面の体裁を整えるんだけど、この操作がどうしようもなく重い。以前もあったような、特定フォントの加減操作を受け付けなくなる現象も出てくるし【999】、いったん作業順を入れ換えて前回いただいている『nice!』の御礼に上がろうともしたのだが、こちらも反応悪すぎでにっちもさっちも行かない。
 一手一手こんな不毛な作業に時間を割いていられないので『ドラフト文章はアップできてるんだし、寝る!』という決断を下すことにした。
 以上、アップ直後の更新文面の完成度と、nice!御礼巡回に少々の時間遅れが発生することもあるかも知れませんが、当面御容赦ください。悪しからず♪

 さて世襲のガキが銃撃を受け、落命したとのこと。
 人間ひとり死去して後に残される悲しい事態は理解する。残念だ。
 追悼の文言は他に任せるとして、本件を指して『民主主義への挑戦』という台詞が散見されるのが気になる。この機会にもう少し民主主義とは何なのか考えておこうではないか。
 すまんね、私はマシンなので涙を流せない。より優れた生産性を発揮し、人々が幸福に暮らせるような組織運営を実現するための方策を考えるのみだ。

 結論から行くと、今般の一件は『日本国内で過激な抗議行動が発生しづらいのをいいことに、民主主義が保証する日本国民の権利を無碍にし、まさに民主主義に挑戦していたら、ものの拍子で殺されてしまった』というのが真相だと思う。

 社会組織の自我は本当に恐ろしいのだ。
 『インチキ学校に関わっているとなったら議員をやめます』と議会でクチを滑らせておいてだんまりスルーでごまかすとか、そんな汚職のコマに使った人員が自ら命を絶ってしまったのを横目に知らぬ存ぜぬでシラを切り通すとか、ひとつひとつ確実に1億2千万人は見て記憶している。
 その怒りが遂にブチ切れて、たまたま出どころが悪かったがために、この取り返しのつかない結末を迎えてしまった。そういうことだろう。

 現状の日本社会の仕組みでは、事件の発生原因を原則『犯人の個人的事情』で結論付けることが前提となっており、例えば『被害者のコレコレこういう言動が、自分の生活を脅かしていると思った』みたいな動機を自白させて全面解明とする論理が一般的だと見受ける。
 実はこれ『責任も権利も人間ひとりという物理的単位の実体に帰着させれば管理しやすいから』というだけの作業都合の産物であり、実際にこの世の出来事として人間社会の動向を決めるのは『社会組織の自我』の方なのだ。でもこっちは実体が確定しづらいから、世間一律に人格を見出して処置する対象にはならない。対象にならないんだけど人格として存在し、怒らせると怖いし人も殺す。

 個人で頑張って納税する国民もいれば、事業単位で納税する法人もいる。
 この数年で個人の頑張りが限界に達して、自ら命を絶ってしまった日本国民も一人や二人ではないだろう。事業の採算維持が限界に達して、代々続けてきた大切な商いを絶命させてしまった組織もひとつやふたつではないだろう。様々なスケール階層の様々な自我が、苦しんで困って泣きながら消えている。
 それでも総じて『日本国組織の自我』がその負担の必要性を認めて、どうにかでも生き延びて息のある残党が、懸命に拠出した国力が他ならぬ税金財源だ。これを平然とダメノマスクの強制配布なんぞに使い捨て、懲りずに昨今は東欧の紛争をダシにした防衛費散財の焚き付けに執心していた【1047】
 …そりゃ1億2千万人母数なら、命狙うヤツ出てくるんじゃないの?
 どうにかでも弁護してやろうと思っても、私には手が思いつけない。

 日本経済の現実を成人社会人として生きているのなら、家計や事業の採算が合わずに追い詰められる負担感や緊迫感は常識的に想像がつくはずなのだ。大人なんだから、社会人なんだから、みんなに迷惑はかけられない、社会に迷惑はかけられない。みんな苦しい。だが。
 いくら他人に迷惑をかけても大衆に険悪な失意を抱かせても、それが解らない。
 大人として社会や経済に取り組めない。だからここでは『世襲のガキ』と呼んだ。

 ここまで理解して『民主主義への挑戦』という安キャッチコピーの件に戻ろう。
 世界中から当該国家社会を選び採り、目掛けて移住してきた人々で構成された、おセンチ郷土愛メンタリティから最も遠いところにあるドライ参画志向の民主主義国家、それがアメリカ合衆国だ。
 だから国家運営戦略をああしたいヤツvsこうしたいヤツの間で、相手をこの世から消したいほどの異次元レベルで目的意識が違っており、だから『大統領の暗殺事件』と言えば、真先にリンカーンだのケネディだのの事例が思い浮かぶんだよな。これが『民主主義の原点』だよ。
 何しろ新大陸に欧州側から『やりたい放題』を求めていろんなヤツがなだれ込み、戦争を繰り返しながら元いたヤツらを追い散らして滅ぼして今の統治マップができたようなもんだ。そんな血で血を洗う悶着の歴史の解決策として、『ルールとして』民主主義を採択したのがアメリカ合衆国社会なのである。
 歴史年表上に並ぶ大統領暗殺事件の数々は偶然ではない。異なる人生観を持った人間同士が衝突を経て折衷点を見出し、表面的にでも穏やかに共生する過程はこのくらいにはなるということだろう。北米各地をあちこち訪れると実社会としてそれが見え隠れするのだが、そのハナシはまたいつか。

 いっぽう日本社会では、ぶっちゃけ昭和20(1945)年の大東亜戦争終結とともに日本国民これ一律平等とする日本国憲法が制定されたのが、民主主義定着の基本枠である。
 日本列島がある意味豊か過ぎて、ムカシ確かに士農工商だの旧財閥階級だの社会運営の参画権が一律平均でなかった時代もあったんだが、少なくとも近代社会の原型ができ始める時点において、相手を人間扱いしない勢いの殺し合いの決着点としての社会制度ではなかった。
 だから日本人にとっての民主主義は、人任せの申し伝えで保証されただけの、漠然とした権利意識『らしきもの』にしかなっていないのだと思う。そのコンセプト構築の経緯に籠められた真意が理解できず、ゆえに有難みも無ければ、その権利行使の義務感も動機も起こらないし起こせない。

 世界にも他例を見ない温厚な箱入り育ちの日本列島は、生粋の平和ボケにより『争わない傍若無人』の独創空間を作り出し、その不思議すぎる構図ゆえ人類文明の世界基準には理解されないまま、驚くほど幼稚な失敗モードで一触即発の独裁奴隷制度を野放しにしていたのではないか。
 そんな権力横行の水面下に溢れた1億2千万人日本社会の自我の不満が、遂に堪忍袋の緒を切らすカタチで表面化したのが今般の銃撃事件だろう。実効的な発言権に絶望した国民が、過激な実力行使で単独デモに踏み切ったのであり、これは『言論弾圧』などと日本語の陳腐な誤用で表現すべき事象ではない。『弾圧されていた言論の暴発』の方がまだ自然な語感として響くように思う。
 まかり間違っても『対策として税金で日本版ビースト(大統領専用の防護リムジン)をウン十台調達しよう』などと言い出すバカが出て来ないよう祈りたい。そっちじゃないんだ、問題・対策の方向性は。

 子供たち若者たち、日本国の自我に『シンシでテーネーに』向き合った者の末路だ。
 こんな事実を目の当たりにした時ちゃんと大人が自らの責任として『直したい』と目標設定し、公共言論が正直に人々の本心を反映した率直な情報を流通させないから、こんな暴発事故が起きるのである。
 バカな大人どもが大好きな『卑怯』『卑劣』の定番フレーズは、本件の顛末のどの局面で誰に向けられるべきものなのか、冷静に考えてみたまえ。あなたがたは、辛い失敗をしないように。

 『真摯で丁寧』の心掛けで心底真面目に取り組む限り、もう本来的・根源的に絶対に理解し合いようのない、血統繁栄と生存の時空を根絶し合う敵対レベルの対抗勢力はそもそも存在しないのが、この奇跡的な幸福の素質に恵まれた日本列島なのだ【404】
 日本列島をあなどってナメた未熟なガキが、日本列島に喰われて消えた。
 決して無駄にせず、確実に日本社会の改善に役立てる方策を考えよう。
 我々はもう日本列島の怒りを買ってはならない。確実な一票で御幸運を!
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