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【885】連敗常套手段で上げる画期的怪気炎 [ビジネス]

 肩書が変わったからって『中の人』は昨日と同じだから、直らないんだけどね。
 今に始まったこっちゃないんだが、持たされた文章の中身をちっとも理解できとらんじゃないか。『余計な反論や質問をさせないよう、圧力を含ませてお達しを読み上げるだけ』という職務スキルがすっかり板についちまった古電球、スタイルを切り換えようにも今更どうにもならない感じである。

 いきなり横道から入ろう。
 今世紀に入った頃からではないかと思うが、『国民の皆さまにお願いする』みたいな、昭和世代が育ってきた日本精神文化の原体験からすれば、やたら不自然なへりくだり口調が場を問わず目立つようになっていて、私は正直好きではない。
 首長から見て国民全員は『同胞』なんだから、コレコレこういう組織の現状を鑑みて、国家全体のスケールとしてはこういう方針でやってくつもりなので、国民一同その方向を解って日本国組織の自我の形成をヨロシクと、本来これで必要十分なはずなのである。
 昔に比べて日本人にとっての『組織の一員』の意味合いが随分と変わってきたのを感じるのだ。端的に随分とみんな『同胞』から『お客さま意識』側にシフトしていて、かつてなら組織運用で何か問題が発生した時には『同胞なんだから、オマエの問題はオレの問題だ』と首を突っ込んで行って一緒に騒ぎまわっていたところを、昨今はいい大人が組織力にあやかっているのを自覚しつつ『問題に関わるかどうかは個人の自由』みたいな中二リベラル意識で開き直り、運用負荷への加担に背を向ける時代になったと思う。何というか、組織の姿や、組織の自我の在り処を、昔ほど人々が気にできなくなっている気がする。

 では本題に移って、今般の組閣について。
 どうせ超短期の場繋ぎ体制なんだから中長期的な展望を語っても仕方ないし、いわんや政権組織の構造改革なんぞ口走ったところで、絵に描いた餅にしかなり得ない。
 そのぐらい日本じゅうが周知の事実という前提で、万々が一多少の延命を目論んでいたとしてもそこは伏せておいて、短期前提の政策アイテム群に必要都度の将来展開の可能性をぶら下げる形でしゃべった方が、現実味を帯びたマトモな政策声明として響いたのに。
 つまり悪しき前例主義がどうたら、役所の縦割り文化がこうたら、改革がうんしたかんした、丸ごと全てが『解ってない勘違い野郎』に作文してもらった寝言だということだよ。読んでて解らんかなあ。

 まあ解るオツムがあったなら『官僚を使いこなす』なんて的外れな台詞は、本番のその瞬間に初見で台本に見つけても口には出さず言葉を換えるはずだけど。
 悪知恵じゃオマエの敵う相手でないことは誰もが承知の上であり、歯の浮く美辞麗句や自爆テロ政権の横車宣言ならともかく、こんな恥の十字架にしかならないようなトンチンカン雄弁は後々笑い話のネタになるだけだぞ。
 もっともその行く末まで計画済で言わされてるんだとしたら、ますます今の何もかもが超短期の臨時措置として噛み合って動いてるってコトなんだろうな。

 『おかしいことは直していく』という日本語の文意に普通に従うなら、まず一番古びて汚らしいオマエが辞退して、幾分若いあと二人のどっちかを推すんだろ?イチ政党のウチワ選挙ごっことはいえ、一応自組織の人員規模をまだ目いっぱいまで駆使して、組織の自我の意思決定の精度を上げる余地があったはずだ。

 だいたいがさあ、ナントカ大臣ってのがたんびたんびに増えていくばかりで、ロクに『当該の国務領域をさばく中心人物』になってないケースが多過ぎやしないか?コレっておかしくないか?
 昔スケートがちょっと速かっただけのスカート履いた昭和ダメオヤジ、コイツ言いなり放題のパシリ伝言役でナニしてるか判らないまま居残ってるし【843】、コロナ対応で国政の先を越した大阪府市政への当てこすりと【848】【852】ボンクラ専門家会議の公開処刑ぐらいしかやってない【862】無能っぷりのカマキリ人形も残留のまま放置されている。
 『国民のために働く』などと言いたいなら、こういう『もう終わってる不用品』は一旦大掃除して、ちゃんとマジな判断力を持ち寄り合議を取り付けるプロセスでもって、閣僚ポストの統廃合からやり直さないとダメである。
 デジタル庁?デジタル大臣?要らんわ、どあほ。

 今日の国政において、閣僚つまりナントカ大臣というポストが国家組織の運営機能と全く無関係であり、『肩書と高給の双六ゴール』以上の意味が無くなってしまっているから、こういうことになる。
 閣僚人事にこんな背景があるから、意味もよく考えず女性登用の実績を演じようとして、すべからくおっさんより数段質の落ちるスカート履いた昭和ダメオヤジを毎回無駄に入閣させる慣習も定着したものなのだが、今般の組閣では珍しく、世論も顧みずにオトコ比率を上げているのが興味深い。
 そろそろ政権勢力として雲行きの怪しくなってきた右傾インチキ詐欺与党において、この短命内閣で、古き悪しきオトコ政治時代からずっと入閣順番待ちになっている老人どもの処理を急いだんだろうな。

 どうせオンナとしての本来機能は望むべくもないんだし、スカート履いたダメオヤジなんぞゼロでも大した問題ではない。まずあからさまに女性登用の軽視だと声の上がりそうなネタを用意し、それを弁解するかのように意外性を演じつつ不妊治療の支援を持ち出したと見るのは、裏読みし過ぎだろうか?
 確かに不妊に困っている女性は大勢いて、日本社会の重大な問題であることに異論はない。だがこの臨時体制で突然に取り組みをぶち上げる課題ではないと思う。
 先に女性用品を軽減税率の対象品目にすること思いつけよ。不妊治療より、少なくとも社会全体レベルで女性を支援する即効性は期待できるはずなんだがね【422】

 永久に同じ失敗を繰り返しながら『官僚のために働く』つもりは直らない。
 『どうせ何も変わらない』が一昔前の日本人の政治観だったけれど、先の見えない長い道のりも歩いてみなければその距離とかかる時間の現実は判らないものであり、歩き切れば道理として目的地に到達する。
 前回述べた電撃自爆テロには注意しつつ、解って眺めて、引き続き御幸運を!
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