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【786】発芽した成功体験株の絵日記1日目 [ビジネス]

 少々知識があり想像がついてしまう立場として、損壊家屋にブルーシートで繰り返し風雨にさらされる千葉被災地の映像は、とても心穏やかに見ていられない。
 かつて原野の開墾をやった時の経験について触れたが【370】、その最初の段階はAC100V電気と水道を土地の間口に引き込み、まず夜の灯り・食品保管の冷蔵庫・衛生的な真水の確保である。逆にこれなくしては、生活がそこに始まらないのだ。
 これらのライフラインが元通りにならないまま随分と日にちが経っているし、壊れた自宅は修理に手がつかないどころか被害が悪化するばかり、それを手をこまねいて見過ごすばかりのはずである。
 日本国憲法 第25条には『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』と記されている。この現状は、憲法に抵触する事案だと思う。
 ついでになって悪いがニュースで見かけてしまったので類似の別件。今なお修復工事の足場だらけの熊本城にムリヤリ観光客を入れるのはどうかと思う。先に完全修復するんだろうがよ、おかしな欠陥税制もどきにかける工数とコストを全投入して。

 『8%と10%、どっちがどっち?』の正解ナシ二択、テイク8%申告でレジ抜けし店内食するのが『イートイン脱税』で、それをチクったり直接指摘するのが『正義マン』、日本人とは全世界的な資本主義経済の転換点を迎え、こんな知恵おくれの幼稚園児にも劣るような密告社会ごっこで遊ぶ知的障害民族なのか。たった一度の人生で、こんなことをして日本社会に暮らす時間に誰も後悔はないのか。

 人間や組織が行動を起こすにあたって、何らかの思考が先にあって、そこに現実を対応させにかかる一方通行で行動が決まるのではなく、何らかの行動が先にあって、これが思考に反作用を返す逆順とトントンだと述べた【98】
 未開の原野に暮らす幼児にも馬鹿にされ笑われそうな、そして経済現場の現実では三流コントの滑りネタにもならないような、世界中の誰がどこからどう見ても激しく狂った行動パターンを国民に強制すると、国家組織の思考がこれを受けて失調し、国家組織の自我の知性がみるみる壊れてくる。
 これでは日本があほの国になってしまう。というか、既にかなりそうなっている。

 『日本を支えたシニア層のかけがえのない価値』の正体だよ。ゴリッパなこった。

 例によって結論から行く。
 消費税率は8%に戻そう。
 一同ウソっぱちの徒労が身に染みたであろう景気対策とやらも、全部御破算にしよう。
 今この瞬間に比べて、ぐんとやりやすくなって、気が軽くなって、生活が楽しく面白くなる。
 日本経済が一気に活性化するというのは、まさにこのことであり、だから経済政策として『消費税率8%』は正しい。

 まずこれをクリアしたら、そのちょっと先に、確実に手が届く新ステージが存在する。
 消費税率5%への引き下げだ。
 今なら日本国民の大半ががっつり実感をもってイメージできると思う。消費税率を5%にすれば、決して正真正銘の安定した好調作動ではないにせよ、爆発的に消費が増えるしお商売もラクになり、規模拡張や起業にイケイケのブーストがかかる。

 まず8%、頑張ってそれができたら次は5%だ。
 どうかね若い人たち、やれてるイメージが具体的に思い浮かぶだろ?
 明日もっと良いコトがありそうな毎日、うまく行きそうだろ?ワクワクするだろ?
 1億2千万人の過半数、つまり日本国組織の自我がマジ本気、心の底からその気を起こすなら、それこそが1億2千万人その通りに歩調を合わせるべき『組織の正義』の方向だ。
 コトが動き出せば、それは現実になる。

 先に共有しておくべき注意点を挙げておくと、消費税率8%さらに5%でイケイケの空気つまり『好景気』にはなるのだが、ゆめゆめこれに一斉に舞い上がってやり散らかしてしまってはならない。明日も未来もまだまだ無限に拡がる現役世代に若年層の人たち、もう失敗を重ねるのはやめようぜ。
 経済市場が元気になったところで、前回述べたような『平凡な高齢会社員を囲うような帳尻合わせは成立しない』など高齢化社会ならではの原理的不採算は変わりようがないのだ。
 イヤもチンドン屋もなく、省力化・自動化が加速する経済諸活動において、それと競い組み合う勢いで進化・円熟せずに経時劣化した人間がぞろぞろ増える一方なんだからしょうがない。
 そして省力化・自動化で人間にとって代わる機械たちは、いま日本中が目の当たりにしているような、これこの通りの幼稚すぎるもしくは気の狂った間違いは犯さない。
 『ソイレント・グリーン』に描かれるような、『少数の高度文明フェーズ生活層vs廃墟でただ時を過ごす無気力大衆層』の社会構成が到来するただならぬ可能性を、私自身が感じている所以である【663】
 人間が『生産』『創造』と定義している活動現象がどんどん機械化され、大勢の人間が『生きる意義はともかくただ生きる』ため、社会に文明的・文化的な生存環境を維持する負担だけ要求するスタンスに移行してしまうのだ。

 こんな境遇に置かれた人間は、自然界の生存競争の負担から解かれ、積極的な善人とは言わないまでも、無難に社会組織に『ただいてくれる』ものなのだろうか?それとも負担なき空間でバランスを失った生存本能が、とんでもない破滅的な兆候を顕し始めるのだろうか?
 シンギュラリティ到来で確実に直面するこの問題をいち早く見極めて対処策を決心し、みんなシアワセ大満足の人生で溢れる1億総ハッピー社会は難しいのかも知れないが、せめて宿命的誤作動に起因する理不尽な犠牲者を最少化する問題意識は普及させないと国が滅ぶ。
 そんなことにならないよう、経済市場に気力・稼働力の余裕を捻出しそれがあるうちに、例えばベーシック・インカムを始め、従来型経済定理からのブレークスルー案をどんどん試して、全く新しい時代の経済作動原理を開発する必要があると思う。
 これは2025大阪・関西万博と相前後して概略でも基本コンセプトが語られ、夢洲人工島で社会実験のとっかかりが始められるスケジューリングを狙いたい。

 いかなる都合があっても、焦ったり慌てたりの心理状態では人間の能力は全力作動できないものだ。ただの冗長にさえ陥らなければ、少々悔しかろうがもどかしかろうが間に合えば良い。1億2千万人日本国組織の自発的な意思が自然に整い、整ったらそれに逆らわないことが重要である。
 いずれ国際社会の将来事情を考慮した次世代産業構造やベーシック・インカムなど新規性アイテムの流通設計を交えた新・経済モデルのアイディア談義を始めたい。2025大阪・関西万博、夢洲人工島YAIL、大阪都特別4区再編案までが、既に事実をもって進捗を刻んでいることを確かめておこう。

 組織の自我は現実を得てその心の在り処を決め、個々人ひとりひとりに組織の空気となって働きかけてくるものだが、その現実は個々人ひとりひとりがまず動いて決めていくものなのである。
 そしてその現実は、『風が吹けば桶屋が儲かる』式の上流から下流に向かう一方通行で展開していくのではない。
 大阪の成長を止めるな。
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