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【785】みんなで喰らって考える、ニッポン親父の威厳の集大成 [ビジネス]

 無事『SSブログ』への移行が完了できたのかな。改めてよろしくお願い申し上げます。
 とうとう無策放置のまま10月を迎えちまったか。まあ現実をもって体験しないと日本社会がその実態を認識できなかったということだから、認識するしかない。御覧の通り大混乱である。

 イチ企業やイチ店舗の規模であっても、作業手順や業務ツールなどを馴染みの仕様から改変すると混乱が起こるのは珍しくない。あれ、これってどうするんだっけ…と逐一確認に時間がかかり、作業ミスも散発して大なり小なり損害が出る。だが。
 今般の混乱は『質が違う』ことを、我々日本国民はよく理解しておかねばならない。

 結論から行こう。
 『市場流通するカネの一元的価値』と『国民一人あたり納税額の確定根拠』が崩壊した。
 『同一商品・同一価格』の大原則つまり『何がおいくらか』がガッタガタに緩んだ状態で、『誰に何%か』何の手がかりもないまま個人の判断に丸投げされた形であり、もちろん後出しジャンケンでダメ出しされる事例も多発すること間違いない。  
 どうせ、やり直しを要求される努力だってことさ。先の見えない徒労感はまだまだ続く。

 この日本中の大混乱、どれだけ七転八倒しようが実質GDPの足しにはならないことを理解しておこう。日本経済にとって100%満額の『やり損』でしかない。いっぽう税制運用に関わる公務員の職務ポストだけは、この無駄手間発生の勢いでとんでもない数が増えて、そこに将来にわたって税金で給料を支払う財務負担が洩れなく付いてくる。
 早々に幼保無償化どころか、逆に値上がりの悲鳴が聞こえてきた。当然だが幼稚園も保育所もそもそもから経営がきつい業界なのに、消費税率アップがその運営コストに跳ね返る。
 幼保教育に限らず、今般の消費税率の増分が日本社会のさまざまな経済単位の財務を苦しめているが、肝心の国家財務の税収はさっぱり増えていない。それ以上の額が、軽減税率を始めムダ付帯公務の新規コストに消えているからだ。

 一刻も早くこの欠陥税制もどきの中止を決断し、とりあえず9月までの元に戻す。
 それができるどうかの勝負だ。
 まだコレをやりたい国民ってどれだけいるのか、真面目に畏れた方が良い。
 このトライアルの損害をキャンセルするためにも消費税率5%への引き下げは必須になったと思うが、まず変更点を最小限にして消費現場の復旧を早めるため、当面は消費税率8%が適当だと思う。

 すべて現・与党二党がやったことだ。
 公務員組織の政治介入窓口として機能するナントカ学会ゲタ与党が、『公務員職層への利益誘導』のために企て、『改憲の二文字さえ手に入れば国民をも売る』自称保守クズ与党がこれと交換取引して、この与党勢力が国会で過半数を占めてしまったのが原因である。

 国会の誰々何人がどう決めたではない。国民の誰がこんなものを望んだというのか。

 さすがに世襲のガキ以下、古電球もセメント屋も甘ちゃん坊主も『やっべえな…』の表情がアリアリだ。『バーイ、マーイ、ダメノミクス!』でグー握ってカッコいいポクちゃんに酔払った得意ヅラが、今や見る影もない。
 社会保障の充実も、税収増の必要性も、景気対策のための税率操作も、何から何まで全部ウソではないのか。1億2千万人組織のガチンコ認識がどこにあるか、もう日本社会の空気になっている。

 ただでさえ若い人が減る一方で日本国の額面馬力をどう維持していくか難しいのに、この莫大なムダ公務の新設で、国家財政の運用負担=出力にならない内部損失を積み足すなどあり得ない。緊急停止が必要だ。

 組織高齢化への処置に直面するマネジメントの難しさが社会問題になって久しい。
 革新的ビジネスのヒット連発ボロ儲けで超絶大繁盛でもない会社が、特段の高度専門能力も無い40代・50代以上の平凡人材を抱えていられる計算など成り立つ訳がないのだが、今なお『シニア層にはかけがえのない雇用価値がある』とする主張は根強く散見される。
 まあ時代も移り変わっているし、若年層とシニア層の人材特性に違いがあるのは自然なコトであり、しかし双方ひっくるめて生きているのは『いま現在』だ。単純に過去とは無関係に『ナニガシか現時点で文句なしに効く業務能力』をナウ発揮できなければ、そのシニア人材は組織のお荷物となる。
 いま定年廃止だの何だのと雇用期間延長を制度化する動きもあるけれど、それなら責任もってシニアの実効戦力化まで制度にしないと意味が無い。有能な若年層から見て足手纏いや邪魔にしかならないようなシニア層を増やしたところで、日本中の生産現場が全年齢層一斉に疲弊して心中する末路を辿る。

 会社の一員として、日本のイチ国民として、特にシニア層の読者さま方に尋ねたい。
 アナタが若年層も交えて暮らす経済の現場が、今これ程までの惨状になっている訳だが、誰のせいだろうか?
 『誰か他人のせい』だったり、『誰にもどうにもできなかった』あたりの回答ならば、アナタは既に若年層にとって足手纏いであり邪魔にしかならない存在である。
 みんないる組織構成の中で、移ろい続ける時間軸上で、自分自身が受け持つ負担と、発揮すべき効果をきちんと自覚し実行できていない。

 今のシニア世代は、前時代的な物欲・金欲文化の意識背景に、降って湧いた高度経済成長期の理想実現ストーリーがドンピシャにハマってしまい、各自が労働力の現場でカネがもらえると定義された作業さえしていれば、精査なく及第点評価されてしまった。
 『一家の大黒柱』『一国一城の主』などと大層な完結感だけ強調した表現でおだてられ慰められ、平均的な人生テンプレートに閉じ籠もっていれば、誰かが何くれとなく面倒みてくれてしまった時代の記憶しか持てていない。
 世代の常識として、組織を自ら感じその帳尻を合わせ、変化する時代への適応進化を模索し、生き残りを賭けてチャレンジし続ける自立の精神が、総じて『根本的になってない』のである。

 『シニア層にかけがえのない価値』を主張したいのなら、このデタラメな国政を止めて、みんなに暮らしやすく直して若年層に見せないと相手にされないだろう。
 悪いコトを指摘し間違ったことを直しにもかかれない役立たずのフヌケ老人が、安全地帯から偽善のアピールだけやって取り繕ったつもりで厚かましい態度を決め込むから、若い人に接点を切られ遠ざけられるのである。

 高齢化ニッポン、まず高齢化層が幼少層・若年層に腹割って遊んでもらえないと、総合的に嬉しく楽しくパワーアップする国家像が期待できない。
 『イノチ輝く未来社会のデザイン』の、美しい部分の現実的イチ要件なんだろな。
 大阪の成長を止めるな。
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