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【793】裏切り者たちの箱庭 [ビジネス]

 やれやれ、これ『2020東京五輪』ってのが『東京五輪』でなくなって開催、なんてことになるくらいなら、もうヤメだろヤメ。御破算にしてナニ五輪にするかから決め直し、でないとハナシになんないよ。

 まずどこのナニ人かはともかく、現代の文明世界に暮らす人類として忘れちゃいけないのは、『平和の祭典』だか何だか知らんが、別にこんなもんやめたって地球上の酸素が消え失せて人類滅亡なんて惨事には絶対にならないってことだ。
 まあほんの一部の人間が、カネだ立場だの文句で多少ガチャガチャ騒ぐ程度だろ?
 やめちまっても怖くも何ともないし、こんな人類史上的に無意味な揉め方するんなら、この際これを契機に4年に1回のペースは一回休みして、続ける意味があるのかどうかから考えるのが賢い。

 『時間が無い、早く落としどころを』『みんなで協力して答を』『独善で札幌に反対するな』
 早いハナシが、進んで泣き寝入りして、全部日本の税金負担で言いなりになって、事なかれに収めましょうよってことだな。
 これがニッポン公共言論の安全地帯、今さら論評はすまい。時間の無駄だ。

 さてそこでなのだけれど、東京都が大会運営本部と日本国政府を相手取って国際司法裁判所にでも駆け込めば、実効性のある展開が起動できるかも知れない。
 実効性とは、こんな非・理性的で文明退化方向の誤作動をまず制止して、その無駄さ加減をみんなで検証しながら、二度と同じ愚行を繰り返さないよう、人類一同の記憶に刻んで歯止めをかける、この一連の作業に役立つという意味だ。気が向いたらどこかに条文化すれば良かろう。
 国際司法で扱う事案となると国家間係争が原則だろうが、今般に限っては『1億2千万人日本国家が原告』、『その国家から乖離し不利益をもたらす自国政府という小集団および、その不利益を主導する国際組織までひっくるめて被告』という構図になるので、あながち的外れではない。
 やってみてナンボというか、世界中の目をこちらに向ける目的のダメ元提訴で全然構わないのだから、こりゃ十分アリだろう。徴用工の何倍も注目度があるはず、保証する。

 『決定事項は進んでいる』も何も、日本のスタンスとしては、費用の追加負担を拒否するどころか損害賠償を請求するのが、どう見ても普通である。日本側の関係者が我々国民の目に映っている限りの通り、普通に大会準備を進めてきたのであれば…のハナシだがね。

 ところで、もうひとつの可能性があるのだ。
 何より悲惨すぎるのと、模造五千万円がバッグに詰められずあぼんの元・都知事はともかく、小池ねえさん現・都知事の努力に水を差すことになるのを避けたかったので、リアルタイムで言及するのは控えていた。だがコトここに到った以上は解禁だろう。

 『五輪大会の開催には程遠いレベルで、スタッフは集まってない、チケットは売れてない』
 チケット売上がさっぱりだからと言って、さすがに五輪運営本部が売上ノルマ額を開催国から実費で直接ふんだくるという訳にはいくまい。つまり興行収入が目標大幅未達のまま『スイマセン、できませんでした』で済まされてしまうと、五輪運営としては大損害を被ることになるのだ。
 『日本組の奴等、経費削減目標を無視してウチワ利権ゴッコで好き勝手荒らしやがって』
 何度も勧告し、忠告し、警告してきたのに、やりたい放題の魔法の箱庭・日本国政と似たり寄ったりのだらけっぷりで、直す気がさらさら見えない。

 ナメてんじゃねえぞ、おら。そういうことじゃないすかね。
 …つか、五輪運営の国際トップも利権漬けの名誉職になっちゃってて、所詮はニッポン認知症チームとおんなじ穴のムジナという可能性も低くない。つまり、こんなにダメダメの東京五輪では、委員長さんも会長さんも『国際ダメオヤジ』として糾弾される流れになっている訳だ。
 ならば『東京五輪、空前の大コケ大赤字が不可抗力だった』という言い訳シナリオが立つような、ドッカン突発事故が必要となる。ちょうどドーハで選手が大勢のびちゃったし、無理めは判って押し切るならこの手しかない…ってところか。だとすると、もう『国際自爆テロ』だな。

 当初から、ボランティア・スタッフ確保人数の大半は高額の手当て=税金資本の支出をつけて総動員した公務員、チケット販売はすっかすかの閑古鳥なのを嘘っぱちでモッタイつけて落選出し&二次募集…とこのあたりが実情であることは想像に難くない。国が絡んだ公表値に真実などあろうはずがないことは、近年たてつづけに事実が証明している。

 ま、現実が平和の祭典としてホントに順風満帆な進捗状況であれば、ドーハで出場者の半分死んでてもこんな破壊工作じみた計画変更にゃならないよ。
 『一人で反対する小池都知事をどう説得するか』ではない。個人の判断ではないからだ。
 あほの不始末隠しに付き合う謂われなど無い。何より大事なのは、社会組織の自我を背負ったリーダーが、組織の自我を裏切って卑小な個人ひとりに逃げ戻り、自分都合になってしまわないことだ。
 日本国も東京都も、我らが組織生命体は心を決めている。東京都組織の代表として、筋の通らない押し付けを断固拒否する小池ねえさん、それで正解だし、そうする義務があると私も思いますぜ。

 …と書いたところで、東京都が費用負担しない方向で合意、かあ。やれやれ。
 あとは詳細がわかってきてから論ずるとして、どんだけ無駄な五輪なんだよ、コレ。

 おっと、あっと言う間にいい分量になってしまった。
 いずれ話題にし直すが、野党が『消費税率5%』を掲げて集まろうとしているようだ。
 ただ消費税率がいくつかよりも、『軽減税率の完全撲滅』が至上目的であることを忘れないでおいていただきたい。
 本気で取り組んでくれるなら、がっつり応援すると約束する。是非お願いしたい。
 どうかね、野党たち!?
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【792】嫌われ裸王さまへのパワハラ絶交通告 [ビジネス]

 今度はさすがに沖にそれたか…と思いきや、それでこんなに降るものなのかと驚くほどの記録的な大雨が、またしても関東から東北地方を襲った。
 特に浸水被害の後片付け中を再度やられてしまった方々にとっては、とてもお気の毒では済まない仕打ちであり、そのぶんここから特段の御幸運をお祈りする限りである。頑張れ!

 『リーマン・ショック級の出来事が起こらない限り』と御門違いもいいところの判断基準を掲げて、世襲のガキは消費税率10%と欠陥税制もどき・軽減税率の自爆テロ強行宣言を抜かしおった【745】
 このどあほはこの期に及んで、日本国内の経済市場にとって、海外の証券会社が倒産して喰らうダメージと、日本列島が自然災害に見舞われて物的・人的被害をダイレクトに喰らうダメージと、どっちが深刻か見分ける程度の知能すら持ち合せない。ハイ失格、クビだクビ!

 お前らが汚い裏取引で勝手にやり散らかした欠陥税制もどき、ひと月経ってないんだよ。
 とっととやめて元に戻せ、この無能!日本国じゅうその方が圧倒的に幸せになる。
 同一商品・同一価格の原則は崩壊したまま放置だし、キャッシュレスだプレミアム偽造紙幣だの適用機会の不公平も何ひとつ是正されず、ただでさえ使用方法が決まらないインチキ製品の軽減税率あほレジ機もさっぱり普及していない。
 『バーイ、マーイ、ダメノミクス!経済最優先!』とか大ウソ吹いて回ってたよな、このガキ?

 …さて、先週いきなり降って湧いた2020東京五輪一部競技の開催地変更案の話だ。
 まず大体どんなことになっているかを、単刀直入に解説するとこんな感じ。

 ベートーベンだかモーツァルトだかいう五輪運営の会長さんとしては、ニッポン認知症高齢組を問答無用で制するズバリの意図で、会長職位の強権発動をやっている。
 というか、そういう構図には行きがかり上なるとして、ホントにヤツ個人の独断でやっちゃえるはずがないので、要は五輪運営の要職組織の総意としてこれをやっている。みんなで合意したんだよ、『ニッポンがイヤだ、ニッポンがダメだ』と。

 こんなことをすると日本国民、特に東京都民から凄まじい反発を喰らうのは誰でも判る。そういう展開なんか避けるに越したことはない。いずれも承知の上である。
 来年、東京冷夏・札幌酷暑になる可能性にしても、それがけっこう現実的な確率をもっていて十分あり得る、これも指摘されるまでもなく想定済。
 この一件で国民的反感をもって懲りた日本国は、五輪開催に金輪際立候補しなくなるかも知れない。ウンウンそれもしょうがないだろう、構わんと。
 第三者的立場の他国から批判が出る可能性はゼロではないが、先に『なんでこんなムチャやっちゃったんですか、会長?』と真意を直接訊いて確かめるのが社会の常識であり、その理由を明かされれば公然の批判はあり得ない。そこまで鉄壁の確信の上…で読み外しは無い。

 コトの流れは前々回に述べた通りで、地元日本側の大会運営筋が一線超えたルール違反の自覚もないまま、ニッポン伝統芸『ハダカの王様』劇の仕込みを執拗に捻じ込んだ結果の騒ぎだろう。
 近年、五輪大会が『国家運営に意識が低いボロ政府のお祭り散財ネタ』になり、開催国の先々でいわゆる『負の遺産』を積み上げるばかり、それこそ続けざまに国際的な批判の的になっていた。だから2020東京五輪は、従来比で大きくコスト削減する約束で招致が決まった面もあるワケで。
 ちょっと古い話になるが、以前ここで使った数字は ‘00シドニー572億、’04アテネ360億、’08北京525億、’12ロンドン583億、’16リオ440億であった【384】
 ここで私はこれらの平均概算値から15%下げた425億円の初期見積値を提案しているが、その後いつの間にか飛び交い始めた数字は確か900億円弱だったように記憶している。倍額じゃねえかよ。

 ところがビックリ仰天2兆だ3兆だという文字通りケタ違いの数字が横行するようになり、つまりこの国の認知症政府は最初からそんな約束を守るつもりなど微塵も無いとばかりに、五輪大会の国際運営本部を手酷くコケにしていたのだ。
 うわべ接待に漬け込んで袖の下をつかませれば『魔法の国』の住民登録が完了したとでも思い込んでいたのだろう。顔でへつらい心でナメて、慇懃無礼に傍若無人を働いて、怖い相手を本気で怒らせている自覚が無かったのだ。
 ここにもうひとつ我々日本国民が気に留めておくべきは、『こんなことでは計画値の契約違反になり五輪運営の将来にまで迷惑がかかるし、このさき世界中から何の約束もしてもらえなくなる』と国民総出で止めにかかる世論が形成されなかった事実である。

 国際社会での信用を無碍にして平気というのも大概印象が悪いが、税金をこんなデタラメ放題にされて涼しい顔でいられる群衆だとなると、どうせ長くは持たないだろうし今後のお付き合いを見越した気遣いなんか掛け捨て損の無駄にしかならないと判断されて当然だろう。
 破綻が決定的だしもう潰れるに任せると一旦決めたら、むしろ日本円デフォルトに賭けた政策や投資で準備しておいて、コントロールを効かせられるうちに財務負担をどかんと乗せられるだけ上乗せしてやる戦法が賢い。どこの国も、今日の資本主義システムで行き詰まった自国の国内市場を、当面とりあえず延命させるのに必死なのだから。
 別に真面目一徹で良心的に頑張っている日本国を騙し討ちにするワケじゃなし、この調子で最初からきちんと自己管理するつもりのないダラけた1億2千万人なのだから、まあデフォルトしたらしたで怠惰にくすぶるだけじゃね?あとは残骸の様子みて利用価値を探すんでしょうよ、あたりか。
 国際的スケールでの世間さまの目は、こんなところだろう。ぐうの音も出ない。

 月末の調整委員会がどうたらまでペンディングする話はなく、いま既に『会長の強権発動でマラソンと競歩は札幌でキマリ、その費用は全て日本持ち。日本国か東京都かは関知しないので、よきに計らえ』の断定的方針を押し付けられていて、日本国内の内弁慶ダメオヤジ連がそれを我々国民に言い出せずに隠しているだけである。
 本来どこの誰に何の決定権があると条文に定められていようが、ヒト・モノ・カネに時間までがそれなりにかかって現実の準備が進むのだから、その現実にガチの前進力として携わる人たちには、条文の内容の如何に関わらず常に明け透けに情報開示して内容を諮りしっかり合意を得ておかないと、現実がついて来ない。組織マネジメントの基本だ。
 恐らく会長さんはここまで全部解っており、逆にそれを解っていないニッポン自爆テロ認知症ダメオヤジ群が『魔法の効力』を前提に限度知らずの小細工で突つき過ぎたため、遂にこんなクズ奴等ともども『日本文化そのものに愛想が尽きました』の三行半を叩きつけた。
 『ニッポンがイヤだ』が真意なのだ。なあなあ日和見で、組織認知症ダメオヤジに調子を合わせて済ましてきた日本国民全員まで一絡げで、国際視点の常識が『NO』を突き付けて来たと理解して当たっていると思う。

 毎度の持ち上げで申し訳ないが、このあたり合理的な組織運営、もちろん財務改善が最も象徴的であるが、その後のサンフランシスコ姉妹都市解消【313】など渉外領域においても、『魔法の国』なる小さな箱庭の垣根をいち早く取り払ったのが大阪府市政だ。
 大逆転の起点は大阪にある。大阪の成長を止めるな。
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【791】最適ルート自動運転のAI、最適ルートを踏み間違う日本人 [ビジネス]

 令和天皇の即位の礼が無事終了。見受けるに、雨風ちょっときつ過ぎたかも。
 ともあれ、これをもって正式に皇位が世代間で引き継がれたことになる。世界中の人々にとって、この日本史一大イベントはどう映ったのだろうか?
 恐らくは繰り返し解説されても腑に落ちない、不思議な二重構造の国家像のことだ。

 概して内向きで、何でもアリの自由開放空間に対しては臆病、すぐ内輪で群れて箱庭ヒエラルキーの駒ひとつに収まろうとする『島国根性』は目立つが、異文化を持つ他民族を自分たちと並列平等に置いて関係を構築しようとするので、結果的に支配vs被支配を賭けた油断も隙もない緊張感とは無縁のお付き合いを期待できる日本民族。
 初対面ではなかなか心を開かないが、それでも友好な関係の下準備となる礼節は絶やすことがない。最近かなりイージーに崩された感がある『おもてなし』の気質は、古来日本社会が自然に維持していた上質の空気だったのだ。
 この日本国のイメージは、この度の皇室行事一連を通してドンピシャの納得で来賓の皆さまに響いたことと思う。最先端技術に溢れてはいても、この日本の空から降り落ちる潤沢な真水に生かされてきた奇跡の島のメンタリティは、神秘を湛えた独自の様式を守って脈々と受け継がれているのだと。
 そして『天皇』に相当する英語は”Emperor”なのだ。”King”との語感の違いは正直よくわからないが、大勢の意志が介在する強力な指示命令系の頂点を指していることに間違いはあるまい。

 一方、キホン組織に協力的で実直かつ勤勉で、世界的にも突出した組織力発揮の素質を備え、ちょっと前の高度経済成長期には他国視点で働き過ぎを指して『エコノミック・アニマル』とまで揶揄されたほどの一面も併せ持つ。これもまた日本民族である。
 これほど強力な国民1億2千万人に恵まれながら、やることなすこと非合理とか理不尽とかいう単語で表せるレベルでは到底なく、完全に気が狂った意味不明の誤作動ばかり繰り返しての万年独り負け、今や世界も呆れる笑い者に落ちぶれた日本国の姿が残念ながらここにある。
 この醜態を象徴するのが行政のトップ、世襲のガキだ。いや、1億2千万人日本国組織の自我にはとうに見放されていて、トップの認識なんぞ雲散霧消している訳だが。
 普段はこんなのが代表者ヅラして歩き回っている日本国の統治って一体どんな仕組みになっているのか、世界中が不思議を感じていたのではないかと思う。

 何だか日本列島が支配する清々しい精神風土を前に、卑しい自爆テロ非国民政権が断末魔の叫びで憐みを請うているかのような、対照的な万歳三唱の光景だったことよ。

 国家組織の運営を決定づけるリーダーが原則1人であることは、社会性生物の人間として誰もが自然な感覚として判るだろう。
 リーダーは組織全体を従える意図をもって画一的に発信する指示命令系の原点なワケだが、いっぽう国家組織の実体を成す庶民生活の方を切り回す行政領域は、リーダーの思惑がどんな脳内展開になっていようが、ママ認めざるを得ないガチンコ現実に即した稼働業態でキマリである。
 人類文明は『誰か代表者の思う通り、を周知徹底して一丸の組織力を発揮する』時代から、『合理的な現実解の導く方向、を周知共有して総力加担の組織力を発揮する』時代に移行して今がある。『個人の意思決定ありき』から『現実にまつわる自然法則ありき』への意思決定根拠の転向だ。

 自然科学が発達するにつれ、この世の諸現象に人間が構築した規律性概念の適用が試みられるようになった。森羅万象をロジカルに考察し、その解釈コンセプトを一般化することにより、そういうのが得意で優秀なタイプをより効率的にその業域に連れ込んで更なる効果を得ながら、組織の生産性を向上できる。そうやって生産性の上がった組織は生存競争を勝ち抜いていく。
 これは人間が言語や記録手段などを発達させ、組織内の交信を対面会話からより多様で広範囲の情報伝達に拡張させた結果、『社会組織が情報的に進化した』ということができるだろう。直面する現実を的確に把握し、現実がただ人間の思惑通りには行かないと学習し、人間が起こす奔放な動機を適宜に制し封じて、この世の道理に沿って、おのれを取り巻く全てと共生する術を覚えてきたのである。

 こうして国家の行政機能が、国民の生活現場と直接触れ合う最前線を起点に『独立した現実本位のフィジカル稼動力』を持つようになり、時に祈祷や推命を通して意思決定する原始的なスピリチュアル組織運営力に台頭してくるようになったのだろう。
 この論法に則る限り、科学ベースでフィジカル実動が優位の文明史観となるのだが…

 各国の伝統文化を見るに、人治式のスピリチュアル組織統治に始まり、ヒト対ヒト社会の時代の経験則を方法論化した国家運営の様式が、その国のアイデンティティとして色濃く残されているケースが多い。だから科学がどんなに発達しようとも、その一方で伝統文化を保存し維持しようとする動機が消えないのだし、例えば生存を賭け血で血を洗う民族間抗争を繰り返してきたような地域では、戦勝民族が相手の文化財を完膚なきまでに破壊し尽して、凌駕の証としたりもするのだ。
 バチが当たりそうな下衆な言い草なのだが危険を冒して論ずるなら、原始的な人治式統治構造に端を発し歴史を紡ぎ、この現代に到っては大衆生活への行政実効力を一切取り外された皇室が、今日むしろ日本国民の心と共にあり、実質的に1億2千万人の首長と認められているのが面白い。
 日の丸の旗振って声援送りましょうよ、日本人で良かったと心底思いませんか、皆さん?

 科学技術が進歩したは良いが、それを曲解し悪用してしまっては、当然もとの合理性が失われるため国家は丸ごと滅んでしまう。
 人間は社会性を持つ高度情報生物であるが故に、『社会の一般通念』として人工文明でロジカル設定された『社会的価値』を手に入れて承認欲を満たすことに夢中になりがちなのかも知れない。一旦この情報処理タスクにのめり込んでしまったらそれで容量いっぱいになってしまい、素朴に自分ひとり日本列島に大事な仲間たちと生きていて得られる精神的満足の認識が疎かになるのではないだろうか。
 だが詰まるところ人間は生物だから、生物が『生きてて良かった、嬉しい楽しい』と感じる気持ちを意識して維持管理しないと、人工文明にウツツを抜かすうち寿命を削り尽くされ、生命維持の本来目的を見失って自滅する末路を辿ることになる。
 因みに、人工知能AIは科学技術由来の合理的な統治判断プロセスでプログラムを組めば、こんな持って回った議論など一切かっとばして問答無用の最適解でぐいぐい成果を上げて来る。『人間なんだから』を言い訳に、それと知って非合理や理不尽に手を汚す自爆テロ人種など、即刻『存在そのものが迷惑、消えた方がマシ』と判定してゴミ箱行きだ。

 まずは税制というロジカル概念の悪用を直ちに中止すべきである。

 グーグルが量子コンピューター開発に成功し、従来1万年かかる計算が3分20秒で可能になったという。いや、それって文句言いっこナシの結果事実でガチ検証するなら1万年かかるじゃん…というハナシは置いといて、既成概念でマトモな検証が不可能なら不可能なりに、人工知能の出す最適解を片っ端から実験にかけ、現実ベースの結果系で成否判定ができる環境を準備しておきたい。
 まずは夢洲人工島と大阪都特別4区の社会実験場である。大阪の成長を止めるな。
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【790】ママゴトを本気扱いしていた箱庭の末路 [ビジネス]

 ま、アレだな。小池ねえさんのマラソン北方領土案はウケたよ。よし乗った、一票!

  『日本じゃ政府が一度決めたことは絶対に変えられないことになっている。お断りだ』
  『ドーハの一例をいきなり適用されても困る。出場選手が減るのは止む無しと判断する』
  『それでも非現実的な計画変更に拘るなら、マラソンは開催ナシの中央判断を求める』
 このあたりで『毅然と』突き返して、『躊躇なく』東京開催に変更は無いと国内外に発信するんじゃねえのか、おら?世襲のガキ、オマエ税金で地球の裏側まで行って得意気にコスプレで遊んできたろ?ちゃんと表に向かって吠えろや、このフヌケ役立たず。

 若い人たち、よく見ときな。日本社会で権力者ヅラして口先勇ましく偉ぶってる昭和ダメオヤジなんぞ、この程度のもんだよ。
 強くもなきゃ怖くもない、ただのみすぼらしいオヤジ狩りの被食者、人の決めた組織表の位置関係を傘に着て威張り合うことだけ覚えて生きてきた、無能弱虫の成れの果てだ。だらだらと無駄にイイ歳だけぶっこいた末の結果がようやくコレってことで、やり直しもきかない。
 こいつらの過去がもう巻き戻せないのはどうしようもないし見捨てるとして、若いあなたがたはもっと違う人生の時間のために、きちんと未来を選びなさい。ゆめゆめこんな劣悪な人種に絡まれてはいけない。

 なんで今さらじゃねえよ。そのへん全て承知の上で意図的にヤラレちまってんだよ。
 ゴマメ日本がうざくて前々からイライラしてたところへ、まだ何かあまりにもシチ面倒くさくグズったんじゃね?
 五輪大会の開催国が現実対応をさばけずに破綻したら、今後一連の五輪運営そのものに不利益が出る。全世界的に経済の減速が懸念される今日、次の五輪開催に名乗りを上げる国がなくなったら、指名して強制する訳にも行かない。運営センター役としては何としても避けたいパターンだ。
 極めて例外的などこかの国と違って、『国家財政として採算不成立につき、五輪大会の受入れ不可能』というのは、自他ともども解決策の見当たらない絶対的な障壁なのだから。

 こんな流れになるからには、更に上流に遡ってどんな経緯だったかが読めてくる。
 つまり、2020東京開催が決まる前後の当時はダメノミクスに日本社会の一定数が呑気に騙されてくれていた時代だったし、ここでどこぞのクズ与党としてはお手柄がどうしても欲しいってことで、五輪運営の決裁権があるあたりに、土下座外交でおいくらかニギらせて招致した可能性があるってこと。
 そこまでの頼み込みに応じて開催地の祝・当選を恵んでやったのに、デタラメ計画のボロを出してモメては工事現場に呼び出してくるし、そこで東京会場を礼賛する馬鹿馬鹿しい茶番劇の片棒担がされて時間も無駄になる。いい加減アタマに来ていたのではないだろうか。

 ここ最近、この自爆テロ認知症政権が死にもの狂いで『レイムダック隠し』に躍起になっているのは御覧の通りで、東京五輪でも何か小細工を仕込もうとしつこく絡んで、とうとう五輪運営の中央組織を怒らせてしまった。そんなところだろう。
 米中あるいは中東諸国あたりってのもあり得るが、日本が英雄的な仲介を演じて何か協調声明が発表されるだとか、くすぶり続ける日韓対立の大どんでん返しで半島の南北融和が日本の裏方貢献で実現するだとか、オツムの足りない自称保守がそれ系の演出を捻じ込もうとする動機は十分にある。
 『日本国の名誉を一気に高めた報国の政権、よって改憲の資格アリ!日本史に名を残す資格アリ!』と雄叫びを上げたいワケだ。

 現時点でナントカ学会ゲタ与党との協定要件、『役人老後ウハウハ高給閑職計画=軽減税率』の導入は成功したことになっているから、今のうちにこっち手持ちの交換条件である『改憲』を、何としてでも達成に持ち込む必要がある。喰いっぱぐれる訳には行かないのだ。
 多少でも財務や会計といったコトバに関わる業域で暮らす方なら実感でお解りの通り、この欠陥税制もどきは実体をなす前に破綻し消滅する。『同一商品、同一価格』を始め、カネ経済の原理的領域がそもそも設計思考されておらず、『税制』とは呼んでみたものの組み上がって合理的に作動するシステムとしての実体が無いからだ。
 だから自称保守クズ与党としては、今のうちにどんな手を使ってでも改憲しないと…と気が気じゃないのである。裏取引で欠陥税制もどきの片棒担いだ汚名だけ刈り取ってたんじゃ世話無いからな。
 本来この大災害を機に『日本経済を病ませる欠陥税制もどき、緊急撤廃!』を叫んで悪評一掃の大手柄を獲得したいところなんだろうが、それをやるとナントカ学会ゲタ与党が協定を破棄してしまうから、今度は議会で過半数を取れなくなり『改憲の野望』がポシャってしまう。このままではあっちもこっちもやられ損だ。
 だからトチ狂ったように他で大穴の点稼ぎをしようとして、五輪運営の親玉組に行き過ぎた絡み方を繰り返しとうとう堪忍袋の緒をぶち切った、そんなとこじゃねえの?
 結構やらかしちゃった感じだよな。果たして強気の抗議などできる立場なのか…?

 1億2千万人日本国組織はもう内情自覚の認識を固めており、役人や国会議員の小集団ごときが支配者気取りで何を画策しようが無力である。『組織の自我』が気分の行方として決める『組織の正義』には、誰も逆らえないのだ。
 『戦争は愚かだ』などと口走る愚かな自称識者は掃いて捨てるほどいるが、大東亜戦争の末期、物資面でも人員面でも、逆転どころかただの抵抗にすら現実解を失いながら、日本国内の新聞が軒並み日本軍の大勝利を偽って流していた事実は、確かに賢明とは言い難い。
 それが結果的にでも愚かだと理解できるなら、なぜ現状の日本社会でこの組織機能不全を公共言論として発信し、物事の道理に沿った世論形成に取りかからない?
 かつて世界大恐慌が発端となって第二次世界大戦が勃発し、これを国際的背景に、極東地域の紛争として一環をなしていたのが大東亜戦争である。今とは社会構造が随分と違うはずだが、当時もまず不況により自立できなくなったマスコミが税金資本の注入により行政のパシリ小間使いと化し、我が身可愛さで世論を狂わせる役回りを率先して選んでいたのかも知れない。

 日本人の高齢男性には一定のレベルで、国際視点でかなり独特を感じさせる、迷惑な自己主張の特性があると思う。
 老若男女の全てで形成される組織全体の自我が、モノの道理=森羅万象に基づくメカニカルかつロジカルな現実の展開を自然に関知して心を決めているのに、それを直視せずそれに従わず、卑小な我を卑小と知って押し通すことに執着してしまうのだ。
 高度経済成長期に自立・自律型の生存本能を忘れたまま成長し損ない、組織表由来で人に決めてもらった権力概念をもって絶対的な世界観を固めてしまい、その小さな箱庭ママゴトから出られもしないし、いずれは自ら籠城して居直ってしまう。
 他人が自分の言いなりになってくれる『魔法』が通用する小世界からは、怖くて一歩も踏み出せないのだ。日本人はDNAレベルでこの小世界を集団構築する習性を持っており、これが海外の開放空間で日本人コロニー形成が目立ち、それが傍目に死ぬほど恥ずかしい光景となる理由でもある【313】

 自然界の生存可能性尺度に照らして最も質の悪い層が、何故いま日本社会において筋違いな権限を持ってしまっているのか再考し、日本国組織として前時代のカビた魔術を解く取り組みをし、若く新しい実力で他国と張り合う腹を固める時代が来た。
 茶瓶ムネオ君やチビひょろペテン眼鏡が、その職域では強権支配式の『コワい暴君』で有名だったなんて、一体どこのアッパラままごと世界の幼稚園伝説なんだよ?

 日本じゅうの被災地で、生活を失い生業の存続を悩んでいる人たちが大勢いる。そんな人たちのお陰で支えられていた物品・サービスが枯渇すれば、まさに日本国民全員が困ることになる。いちいち役所が被災証明出してどうたらこうたらでは時間がかかり過ぎるし、その対象1件しか助けられない。
 だから巨額の無駄経費を垂れ流しながら日本国民全員を困らせている、あほの欠陥税制もどきを即刻中止するのが現状の最適解だと言っている。国民が審判を下す、ポマード教祖出てきやがれ。
 既にあちこちで税額の誤請求が多発しており、これが過失だ恣意だの論争になってきたら、消費の現場で売り手と買い手が険悪なチェックを入れ合う疑心暗鬼の不吉な空気に陥ってしまう。まさに暗雲垂れ込める、日本経済の危機だ。

 今般、大阪は台風被害を免れた。2025大阪・関西万博は合理性志向の大阪府市政で着実に進捗させ、カジノIRによる外貨獲得を交えたガチの反転攻勢を実現したい。
 大阪の成長を止めるな。
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【789】いじめられっこの見返り脱出解 [ビジネス]

 世襲のガキが国会を逃げ出して物見遊山に被災地視察だと。
 組織の決裁者が、組織の現場の直面する現実を把握できておらず、適切な処置判断に迷ってしまう状況において、『事態の逼迫度と物理的展開が的確に伝わる代表事例』を決裁者に直接見せて、判断を促すのは常套手段である。
 本来ならこんな時のために、決裁者ポストに座る人間は全てを見て理解して正確な判断ができるよう、博学であり、合理的であり、経験豊かであり、冷静かつ勇敢でなければならない。

 裏返せば、何を見ても理解できない無能がいちいち危険な場所へ視察に出掛けたところで、『自らちゃんとタイヘンな現場を見に行った』という事実のデモンストレーションでしかない。
 カネと時間の無駄だ、とっとと戻ってきやがれ。お前ごときが遊びに行って何になる?

 毎度の通り、結論から行こう。
 税制を先月までの元通りに戻す。次に大至急でその消費税率を5%に引き下げる。
 それが日本経済…というより、今の日本人の暮らしに対する即効性の最善策である。

 それにしても烏合のマスコミ、消費税のハナシをぴたりとしなくなったよな。10月が明けてすぐにはちょろんちょろん現場の混乱を取材して、『おトクに暮らす方法』なんていう脳足りん企画やってたのに。

 現時点でもなお台風19号の被害の全貌は明らかになっていない。
 日常の食卓を支える農産物の生産拠点と交通インフラの両面がズタズタに大打撃を喰らっている以上、広範囲で食料品の値上がりは免れない。日本じゅうの食生活が苦しくなるとして過言ではなかろう。
 被害額を算出し、復旧計画額を算出するにも、今のアナだらけの欠陥税制もどきを解除しないと額が決まらないし、その決まらない額をどこでどう税務処理するのかも判らない。

 世襲のガキがいとも軽々しく『国としてできることは何でもやる』と口走った。
 消費税5%が、日本人なら誰でも共感できる、その現実解だろうが。
 お前なんかに寄り添われても気色悪いだけだが、そんな具体化の段階でどうにでも解釈できるような、無意味な日本語なんぞ癇に障るだけだ。美し国語のひとり大喜利やってんじゃねえぞ、あほかコイツ?

 以前にここで話題にしたかどうか忘れてしまったのだが、子供の頃『大人は社長さんなど偉くなると、一生懸命に歴史を勉強するようになるもんだよ』とよく聞かされた。
 昔も今も人間は変わらない。リーダーになった人は、歴史上の人員組織とそのマネジメントがもたらした結果について記録を漁り、自分が傘下に従え制御せねばならない人間とは一体どんなものなのか?という永遠のテーマについて学び考え続けるのだと。

 人類の文明は原則積算方式で進歩を積み上げていくものだが、人間の社会参画意識は過去に何度も熟し切っては自滅を繰り返していたのかも知れない。オカルト系SF(?)には、遠い過去に何度か人類は発達し切って世界滅亡を迎えたという話もあるのだが、まあそれは今は置いといて。

 元々人間とは、原野に行き惑い不安や恐怖に苛まれて彷徨い、これが出遭って徐々に数をなすうち安定した生存が可能になってくる。ここでも話題にした通り、人間は情報的にどんどん進化する特性を備えているから、数をなした人間の群れは、自然由来の群生本能の働きに加えて、ただの複数ではなく総合力の機能向上をめがけてシステマチックに組み上がる『組織』に進化していく。
 だが組織が進化を繰り返して手厚く高機能になると、そのうち人間が自らの生存を組織に依存し始め、最終的には自滅に向かう破壊工作と知りながらも、組織を寄り倒すほどの過大な依存にまで行き過ぎるのではなかろうか。
 まず地球上で、世界中で、『人間』とはこんな生態の生き物であったと。

 ところがこの日本列島においては、熟し切って社会組織が狂い始めた頃には、自然災害がオールリセットの節目をもたらした。気象学的にも地学的にも変動を続けるこの日本列島が、極東の島国で人間の持つ危うい不完全性の誤作動を、定期的に文字通り『水に流して』再構築で鍛え上げて来たのではなかろうか。
 世界史上まれに見る、国民粒揃いの情操と教養に恵まれた特徴的な自律型文化が育まれたその理由こそ、いま我々が目の当たりにしている自爆テロ政策のリセットではないのか。

 与党二党で結託してやったことにも、議席数の比率からして自称保守クズ与党が前面で目に付くのは当然なのだが、この欠陥税制もどきを垂れ流した国力汚染源はナントカ学会ゲタ与党である。
 現状日本国の局面において、欠陥税制もどきの中止・撤廃は日本国民の相当数が求めているはずであり、ならばポマード教祖にその可能性を語らせる処置が急務だ。もちろん、改めてこんなものの導入が必要だという根拠の解説から始めさせて欲しい。

 取り越し苦労であって欲しいが多分そうでないと失望させられるのが、外交面の一連の近況である。端的に、『日本って、どこまでナメてコケにしてもイケそうか』を寄ってたかって試されている感がありありだ。
 2020東京五輪は最初から採算合わせて予算管理する意図も全く見えないし、当代流行式の人道措置で選手ファーストをアピールするネタを押し付けて、いくらでも言いなりに追加経費かけてやれや、どんだけ泥を舐めるか見てやるよってことだろう。日本円デフォルトで大儲けを狙ってるヤツは大勢いるし。
 いっぽう半島の将軍さまはこれ見よがしにポンポン飛び道具撃って、実効性ある抵抗措置にも出て来ないと見るや、次は海上で当たり屋やってみてナニ反応するのか様子見てんじゃないかなあ。
 高齢化ニッポンはバレバレの内弁慶宣言を国内に向かって勇ましく叫ぶばかり、遂には内政のボロから国民の目をそらすため他国の要職をタマネギ呼ばわりで侮辱するという、国際視点で恥ずかしくもみっともなく見劣りする非礼まで横行させているから、将軍さまとしては半島の先端とちょっと融和ムードにしときゃ、直近の日本海覇権戦略として失敗は無い。これを半島の南北WIN-WIN、ニッポン独り負けと言う。

 今や我が国って、どう潰して利用するかのなぶり標的に落ちぶれているとしか見えない。
 情けないし悔しいしハラハラもするが、実に幸いにも現代社会の国際的倫理通念に照らして、いきなり武力で侵略されたりはしないだろう。
 早く2025大阪・関西万博に大阪都構想特別4区再編から大逆転したいところだが、その土壌となる日本経済がまずやる気満々であって欲しい。

  『大変な台風だったけど、あれで消費税率5%に目が覚めて皆が元気になれたんだよ』
 再度、これが当面の最善策である。大阪の成長を止めるな。
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【788】ニッポン森羅万象の緊急赤信号 [ビジネス]

 前回に引き続き、この日本があほの国になっては困るので、賢い人の上質な社会の実現が必要だというハナシから入ろう。
 人間いったんナニガシかの作動モードに入り込んでしまうと、『それはコレコレの理屈で良くないから、かくかくしかじかに直しましょう』といくらコトバで説得されようが、いわゆるワカランチンでなくともなかなか直らない。言われたコトバの意味は正確に理解できたとして、『ジブンが何か自然な動機をもって行動を起こす、その一連の事実』が、コトバの内容通りに合致するかどうかは全くの別問題だからだ。
 先に成功事例の現実が視界のどこかに巻き起こっていて、羨ましいし何だか自分もその気を出せば同じことになれそうな気がする、じゃあどうすれば良いのだろう…?と本人から動機と行動の模索を始め、一致に寄って来るように仕向けるやり方で攻めるのが勝率高い。

 ちょっとさ、まず与野党問わず『改憲』という単語を口走るのやめようよ。いま日本国が直面する現実問題と無関係すぎるのが判らんか?時間の無駄だ。
 とにかく国家社会の文明的生命力とも言える『経済』と、その文明が自然災害で破壊されているので『被災地の支援』、これに尽きる。損傷した組織では生命力を発揮できない。
 みんなが理性的に暮らす日本人として、日本社会がどっち向きにベクトルを揃えるべきなのか考えないと、国家そのものが傾いてしまう。
 理性的というのは、別に微分方程式を解くとか三か国語を使いこなすとか知識や思考力の豊富さを指すのではなく、例えば『組織=みんなのこととしてうまくやるためには個人がどうあるべきか』を先に結論付け、次いで『その結論に自分らが従うかどうか』の判断をする優先順位付けの概念だ。大人数で組み上がってまわる社会組織を知らない原始的な暮らしの人間は、この概念の存在感があやふやだという話はした【501】【502】

 『あほ』の意味にはいろいろあるが、社会組織で暮らす人間として成立しない特性を持つ個人、つまり本来なら文明社会の一員として暮らせない個体として定義するなら、それは『組織の致命的現実に対して、みんなと違う方向にズレたことをしちまうヤツ』ということになろう。言い換えれば『組織の正義』に逆らうヤツのことである。
 『あほの個人』に対しては、周囲が理性的な根拠で制止をかけ、必要なら処罰その他の手段まで講じる、つまり『理性ある組織』により抑えがかかって文明社会が維持されるものだ。一定の確率であほの個人が発生するぶんには、組織力が文明社会を守り切れるのである。
 だが社会組織の側があほになると、この抑えが効かなくなる。『組織の致命的現実』を眼前にした局面で、それを致命的だと相応に認識できなくなるのだ。

 近年急増しているのが、異常なまでの安全衛生への拘りアピール合戦である。
 何かにつけわざとらしく『危険極まりない』を連発し、アレも危ないコレも危ないと片っ端から物理的手段による強制フェールセーフを模範解答にしたりもして、その実現性は真剣に議論せず結論を逃げたような放談で満足するかのような、不真面目な理性放棄の風潮が気になって仕方ない。文明社会なんだから、みんないて何でもあって誰かが何とかするだろう、だからテキトー漫談だけ弄んでおけば社会性のある公共言論として及第点ってことで良いにしとけや…という屁理屈が立ってしまっていると思う。
 この瞬間、どんなイノチも生まれて来てくれてありがとう式の定番ポジティブな一般論をあちこちに当てつける限りは、何を言っても安全地帯だ。

 この手の、ガラクタのような陳腐な問題意識で標的を見つけ出しては良識を演じる慣習は、ただアタマが悪いだけの三文芝居に終わらない。理性退化の風潮を撒き散らす、遥かに危険な流行り病である。
 『文明社会に暮らす人間が、生存を賭けた真剣さで現実を認識し、自発的な行動を選択する』という大事な組織生命体の機能要件を鈍らせているのではないだろうか。
 成熟を通り越した文明社会が人間個人の生存本能を劣化させ、個人は組織の一大事を認識できなくなって、社会組織があほになる。
 高齢化社会の個人が組織認知症により『組織の正義』にタテついたとして、そのとき組織の方がそれを悪性新生物と断じてハジき出す若さを残していないと、個人と組織の多重階層でフラクタル老化が進行してしまう。高齢化ニッポンの現状がその実例ではないだろうか。
 組織認知症は生物の老化現象であり手におえないが、社会組織の風土管理は制御が効く。みんなで論じて決心して、対策の実行動に走るならこっちだ。

 既に日本社会の経済市場は、欠陥税制もどきのデタラメ強制により、ただの自爆内乱で『前々から確定的だった予想の通り』大打撃を被っている。日本経済体力の危機だ。
 世襲のガキとポマード教祖に、イチ日本国民として問い質したい。
 この重大な局面で、国会なる国家運営議会において、お前らは『円滑な導入』だの『万全を期す』だの、一体どこの国の何の話をしているのか?
 1億2千万人の大所帯だから、ただの1人も置いてきぼりを出すなとは言わないが、『円滑』『万全』とは、例えば7割なり8割なりの、現場・本人のどんな事実根拠をもって『円滑』『万全』の判定をしているのか?
 正確なところを我々国民にきちんと公表してもらわないと、大所帯の意識ベクトルが揃わず組織的活動として物事が進まない。

 現時点で日本国1億2千万人組織は『こんなもの税制として機能しない』の印象が圧倒的に強く、むしろ千葉県など自然災害の被災地を黙殺してまで強行されたことに対する疑問と不安が蔓延していると思われる。
 野党たちしっかりしてくれよ、今のままじゃお宅らまで全員そろって『日本国の現状をちゃんと認識できない国会=日本国と関係ない話をしている雑談会』ってことになってるんだぜ?気を確かに持てよ。

 被災地支援を誠意の無いのらりくらりの中途半端対応で済ませてばかりいたところ、遂にこのタイミングでとぼけられない形の台風19号首都圏直撃が命中した感じである。
 目つきのおかしい猫の折り紙が薄気味悪いプレミアム偽造紙幣のCMがまたしれっと流され始めているが、この大ヒンシュクの集団自殺行為、本当にまだ取り下げないのか?

 国会の答弁で、国家運営にあたっての現状把握・対策検討と何の関係も無い発言だけ読み上げて済むという、あほらしい時間潰しが許されているところに問題の本質があると思う。
 言語情報は、キホン現実空間の現物事象を指すだけ指して、文字・発音としては実際全く無関係な、任意の如何なる発信も可能だ。言語体系を扱う人間だけがウソをつくし、現実と乖離したあほ論議を延々繰り返すという出来事も起こせてしまう。人間特有の、生物学的に狂った種の破滅の新形態である。

 この国難は与党二党、自称保守クズ与党とナントカ学会ゲタ与党のせいだ。そして。
 いい加減な社会参画意識で選挙を形骸化させ、こんな国会にした我々国民のせいだ。

 またしてもで申し訳ないが、大阪府市政においては莫大だった負債の総額をいったん明らかにし、これをキャンセルするための支出の削減を現実の政策として掲げ、狙って実行し、十分な目標達成度を得て成果を上げている。
 物品・サービスなど魅力商品の販売業でもない役所組織においては、売上増による収入増がキホンあり得ないため、支出を絞り込む戦術とならざるを得ない。だから大モメしながらも、それを実行したということだろう。
 『賢い人の上質な社会』の素質があるのだ。大阪の成長を止めるな。
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【787】無知爛漫な毒牙の血清ストック [ビジネス]

 またしても台風の来襲が予想されている。なんでまた今年に限って、今頃こんな。

 今さら私から起案することでもないような気がするけれど、もう『あほ』はやめませんか。
 すいませんね、ノーベル化学賞受賞の祝賀ムードには水を差す行きがかりになっちまって。確かに同胞である日本人の努力の成果が世界的に讃えられるのは、我々日本国民にとって誇らしいことなんだけど。
 それは素直に受賞者さんに対して『おめでとう、やりましたね!』を申し上げて喜ぶとして、問題なのは日本社会の空気=日本人の過半数が『日本国って所詮こんなもんだ』と思い始めかねない、社会規律の多面的かつ同時多発的な崩れ方である。

 我が国での出来事として、成人が真顔で取り合ってはならないことばかり続いている。
 それらが社会のいろんな場面であまりにも行き過ぎており、それぞれがただならぬ二次三次の弊害をばら撒いている。違うだろうか。
 くだらないことは目に付くところに出すな、人として語るなとは言っていない。いや、事実が起こってしまったら、それが我々日本社会組織の率直な現状なのだし、むしろそれは皆に周知されねばならない。

 そんなものを周知するかどうかという問題を大のオトナが考えないで済むように、そもそもから日本社会で起こってはいけないようなことは、皆で協力し合って起こさないようにすべきだと言っている。
 『こんなの我が日本国の出来事であってはイケナイ、何とかしないと大変なことになる』というネガティブ不安感でまず始まる情操反応を、日本人の過半数がきちんと備えていて欲しいと切に願う。

 ポイントを絞っておこう。
  『組織の正義と、一般論の正義は違う』
 子供を相手に、所謂『オトナの理屈』なる概念が語られるのは、この違いに基づき
  『子供の頃に学んだ一般論の正義ではなく、社会人が生きる社会組織の正義はこう』
という理屈が存在するためだ。
 だからこそ子供たちには、成人までの発達過程で確実にその相違点を理解させ、納得の上で習得させる必要がある。社会人になるための大切な情操教育の必須ステップである。

 解りやすさを優先して、少々ショッキングな極論を挙げよう。
 単純なハナシ、人が死んでも、死んだという事実だけなら殊更に問題視するに値しない。

 そいつが原因で社会組織の多くの仲間たちが、それこそ命を落とすほどの不利益を被っていたり、社会組織全体の生命体稼動に大きな失調がもたらされており、ママ放置すれば同列にいる他組織の餌食となってしまう…なんていう行きがかりがあったなら、そりゃ端的にそいつは『いるだけ迷惑、死んだ方がマシ』ということであろう。
 ここに涙目で『どんなイノチにも、この全世界より大切に思う誰かがいる。死んじゃうなんてあり得ない、生まれて来てくれてありがとう』みたいなトンチンカン自己満美談に酔払いつつ、個人的な感情解決の手段として騒ぐのは勝手だ。
 だがこれを『組織の規律』『生きとし生けるモノで無条件に共有すべきこの世の規律』というスタンスで他人を撒き込むとなると、これは許されない行為だ。

 組織枠で考える最もシンプルな理屈として、そいつに迷惑をかけられていた立場の人々の実害やその賠償の方が、遥かにナウ・リアル現実的な組織の損害だからである。
 その処置を誰が引責し、実際にどう完了すべきかの問題が二の次にされてはならない。というか、二の次にしようとしても、現実問題として二の次では物事が進まない。

 生命体としての社会組織は、人間個人にとって『イノチある生物』として意識されにくい。何か実体をもって苦痛を訴えるとか、会話できなくなるとか、臓器の活動が停止するとか、人間個人相当に痛がって辛がって死んでくれないので、すぐないがしろにされてしまうのである。
 我々は社会組織なくしては生きて行けないのだ、と言えば普通に大多数の人々が疑問も感じずに賛同する。だが今いきなり社会のそこらで生きている人間一人を未開の原野にぽんと放り出したとして、即刻に呼吸が止まってあの世へ旅立つ訳ではないため、実はほとんどの個人には相応の逼迫感をもって認識されないのだ。ここが難しい。

 社会組織には質の違いがあり、もちろん我々現代の高度文明に暮らす人類としては、個々人が満足度の高い生活を送りながら安心して暮らしており、みんなで思い思いに力を合わせて役立つモノを産み出して、人がそこに帰属していたいと思えるような、そんな生命単位を成立させていたい。
 この上質な社会組織を維持するためには、暮らしに役立つモノを産み出す知恵や技巧を伝承・進化させて、広く個々人にフェアに満足感が湧くような仕組みが必要だ。概して、いつも仲間を良心的に気遣い、一定の規律志向に沿ってベクトルを揃える人生観が、その大切な要件となる。

 このベクトルの同調性が『組織の正義』であり、これを不当に乱すとなると、その個人は組織から消えろということになる。条件次第でそれは当人の『生命の消滅』を意味する。
 これが先ほどの『人が死んだという事実だけなら問題視するに値しない』の読解である。

 おっと、本題に言及する前にえらい分量になってしまった。
 古い言い回しを流用すると『いま日本社会が狂っている』ということになるのだろうが、目前の現実を的確に認識し、複数の人間が協力し合って、ある一定の規律性を軸に、組織活動で暮らす幸せな生活が流れていく…という文明社会のキホンに人の目が向かなくなっている怖さを感じるのだ。
 ちょっとヘンテコな切れ目になるが仕方ない。デジタル・ネイティブならぬ現代文明ネイティブは、案外深刻な致命的弱点を生まれ持った人種なのではないかと思っている。

 コトバの選択が少々アレだが、『賢い人たちと上質な時間を暮らしたい』という永遠不変の願望がまずあって、『賢い人たち』を集めた『上質な社会』をどこか現実に確保する必要があるのかも知れない。
 大阪の成長を止めるな。
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【786】発芽した成功体験株の絵日記1日目 [ビジネス]

 少々知識があり想像がついてしまう立場として、損壊家屋にブルーシートで繰り返し風雨にさらされる千葉被災地の映像は、とても心穏やかに見ていられない。
 かつて原野の開墾をやった時の経験について触れたが【370】、その最初の段階はAC100V電気と水道を土地の間口に引き込み、まず夜の灯り・食品保管の冷蔵庫・衛生的な真水の確保である。逆にこれなくしては、生活がそこに始まらないのだ。
 これらのライフラインが元通りにならないまま随分と日にちが経っているし、壊れた自宅は修理に手がつかないどころか被害が悪化するばかり、それを手をこまねいて見過ごすばかりのはずである。
 日本国憲法 第25条には『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』と記されている。この現状は、憲法に抵触する事案だと思う。
 ついでになって悪いがニュースで見かけてしまったので類似の別件。今なお修復工事の足場だらけの熊本城にムリヤリ観光客を入れるのはどうかと思う。先に完全修復するんだろうがよ、おかしな欠陥税制もどきにかける工数とコストを全投入して。

 『8%と10%、どっちがどっち?』の正解ナシ二択、テイク8%申告でレジ抜けし店内食するのが『イートイン脱税』で、それをチクったり直接指摘するのが『正義マン』、日本人とは全世界的な資本主義経済の転換点を迎え、こんな知恵おくれの幼稚園児にも劣るような密告社会ごっこで遊ぶ知的障害民族なのか。たった一度の人生で、こんなことをして日本社会に暮らす時間に誰も後悔はないのか。

 人間や組織が行動を起こすにあたって、何らかの思考が先にあって、そこに現実を対応させにかかる一方通行で行動が決まるのではなく、何らかの行動が先にあって、これが思考に反作用を返す逆順とトントンだと述べた【98】
 未開の原野に暮らす幼児にも馬鹿にされ笑われそうな、そして経済現場の現実では三流コントの滑りネタにもならないような、世界中の誰がどこからどう見ても激しく狂った行動パターンを国民に強制すると、国家組織の思考がこれを受けて失調し、国家組織の自我の知性がみるみる壊れてくる。
 これでは日本があほの国になってしまう。というか、既にかなりそうなっている。

 『日本を支えたシニア層のかけがえのない価値』の正体だよ。ゴリッパなこった。

 例によって結論から行く。
 消費税率は8%に戻そう。
 一同ウソっぱちの徒労が身に染みたであろう景気対策とやらも、全部御破算にしよう。
 今この瞬間に比べて、ぐんとやりやすくなって、気が軽くなって、生活が楽しく面白くなる。
 日本経済が一気に活性化するというのは、まさにこのことであり、だから経済政策として『消費税率8%』は正しい。

 まずこれをクリアしたら、そのちょっと先に、確実に手が届く新ステージが存在する。
 消費税率5%への引き下げだ。
 今なら日本国民の大半ががっつり実感をもってイメージできると思う。消費税率を5%にすれば、決して正真正銘の安定した好調作動ではないにせよ、爆発的に消費が増えるしお商売もラクになり、規模拡張や起業にイケイケのブーストがかかる。

 まず8%、頑張ってそれができたら次は5%だ。
 どうかね若い人たち、やれてるイメージが具体的に思い浮かぶだろ?
 明日もっと良いコトがありそうな毎日、うまく行きそうだろ?ワクワクするだろ?
 1億2千万人の過半数、つまり日本国組織の自我がマジ本気、心の底からその気を起こすなら、それこそが1億2千万人その通りに歩調を合わせるべき『組織の正義』の方向だ。
 コトが動き出せば、それは現実になる。

 先に共有しておくべき注意点を挙げておくと、消費税率8%さらに5%でイケイケの空気つまり『好景気』にはなるのだが、ゆめゆめこれに一斉に舞い上がってやり散らかしてしまってはならない。明日も未来もまだまだ無限に拡がる現役世代に若年層の人たち、もう失敗を重ねるのはやめようぜ。
 経済市場が元気になったところで、前回述べたような『平凡な高齢会社員を囲うような帳尻合わせは成立しない』など高齢化社会ならではの原理的不採算は変わりようがないのだ。
 イヤもチンドン屋もなく、省力化・自動化が加速する経済諸活動において、それと競い組み合う勢いで進化・円熟せずに経時劣化した人間がぞろぞろ増える一方なんだからしょうがない。
 そして省力化・自動化で人間にとって代わる機械たちは、いま日本中が目の当たりにしているような、これこの通りの幼稚すぎるもしくは気の狂った間違いは犯さない。
 『ソイレント・グリーン』に描かれるような、『少数の高度文明フェーズ生活層vs廃墟でただ時を過ごす無気力大衆層』の社会構成が到来するただならぬ可能性を、私自身が感じている所以である【663】
 人間が『生産』『創造』と定義している活動現象がどんどん機械化され、大勢の人間が『生きる意義はともかくただ生きる』ため、社会に文明的・文化的な生存環境を維持する負担だけ要求するスタンスに移行してしまうのだ。

 こんな境遇に置かれた人間は、自然界の生存競争の負担から解かれ、積極的な善人とは言わないまでも、無難に社会組織に『ただいてくれる』ものなのだろうか?それとも負担なき空間でバランスを失った生存本能が、とんでもない破滅的な兆候を顕し始めるのだろうか?
 シンギュラリティ到来で確実に直面するこの問題をいち早く見極めて対処策を決心し、みんなシアワセ大満足の人生で溢れる1億総ハッピー社会は難しいのかも知れないが、せめて宿命的誤作動に起因する理不尽な犠牲者を最少化する問題意識は普及させないと国が滅ぶ。
 そんなことにならないよう、経済市場に気力・稼働力の余裕を捻出しそれがあるうちに、例えばベーシック・インカムを始め、従来型経済定理からのブレークスルー案をどんどん試して、全く新しい時代の経済作動原理を開発する必要があると思う。
 これは2025大阪・関西万博と相前後して概略でも基本コンセプトが語られ、夢洲人工島で社会実験のとっかかりが始められるスケジューリングを狙いたい。

 いかなる都合があっても、焦ったり慌てたりの心理状態では人間の能力は全力作動できないものだ。ただの冗長にさえ陥らなければ、少々悔しかろうがもどかしかろうが間に合えば良い。1億2千万人日本国組織の自発的な意思が自然に整い、整ったらそれに逆らわないことが重要である。
 いずれ国際社会の将来事情を考慮した次世代産業構造やベーシック・インカムなど新規性アイテムの流通設計を交えた新・経済モデルのアイディア談義を始めたい。2025大阪・関西万博、夢洲人工島YAIL、大阪都特別4区再編案までが、既に事実をもって進捗を刻んでいることを確かめておこう。

 組織の自我は現実を得てその心の在り処を決め、個々人ひとりひとりに組織の空気となって働きかけてくるものだが、その現実は個々人ひとりひとりがまず動いて決めていくものなのである。
 そしてその現実は、『風が吹けば桶屋が儲かる』式の上流から下流に向かう一方通行で展開していくのではない。
 大阪の成長を止めるな。
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【785】みんなで喰らって考える、ニッポン親父の威厳の集大成 [ビジネス]

 無事『SSブログ』への移行が完了できたのかな。改めてよろしくお願い申し上げます。
 とうとう無策放置のまま10月を迎えちまったか。まあ現実をもって体験しないと日本社会がその実態を認識できなかったということだから、認識するしかない。御覧の通り大混乱である。

 イチ企業やイチ店舗の規模であっても、作業手順や業務ツールなどを馴染みの仕様から改変すると混乱が起こるのは珍しくない。あれ、これってどうするんだっけ…と逐一確認に時間がかかり、作業ミスも散発して大なり小なり損害が出る。だが。
 今般の混乱は『質が違う』ことを、我々日本国民はよく理解しておかねばならない。

 結論から行こう。
 『市場流通するカネの一元的価値』と『国民一人あたり納税額の確定根拠』が崩壊した。
 『同一商品・同一価格』の大原則つまり『何がおいくらか』がガッタガタに緩んだ状態で、『誰に何%か』何の手がかりもないまま個人の判断に丸投げされた形であり、もちろん後出しジャンケンでダメ出しされる事例も多発すること間違いない。  
 どうせ、やり直しを要求される努力だってことさ。先の見えない徒労感はまだまだ続く。

 この日本中の大混乱、どれだけ七転八倒しようが実質GDPの足しにはならないことを理解しておこう。日本経済にとって100%満額の『やり損』でしかない。いっぽう税制運用に関わる公務員の職務ポストだけは、この無駄手間発生の勢いでとんでもない数が増えて、そこに将来にわたって税金で給料を支払う財務負担が洩れなく付いてくる。
 早々に幼保無償化どころか、逆に値上がりの悲鳴が聞こえてきた。当然だが幼稚園も保育所もそもそもから経営がきつい業界なのに、消費税率アップがその運営コストに跳ね返る。
 幼保教育に限らず、今般の消費税率の増分が日本社会のさまざまな経済単位の財務を苦しめているが、肝心の国家財務の税収はさっぱり増えていない。それ以上の額が、軽減税率を始めムダ付帯公務の新規コストに消えているからだ。

 一刻も早くこの欠陥税制もどきの中止を決断し、とりあえず9月までの元に戻す。
 それができるどうかの勝負だ。
 まだコレをやりたい国民ってどれだけいるのか、真面目に畏れた方が良い。
 このトライアルの損害をキャンセルするためにも消費税率5%への引き下げは必須になったと思うが、まず変更点を最小限にして消費現場の復旧を早めるため、当面は消費税率8%が適当だと思う。

 すべて現・与党二党がやったことだ。
 公務員組織の政治介入窓口として機能するナントカ学会ゲタ与党が、『公務員職層への利益誘導』のために企て、『改憲の二文字さえ手に入れば国民をも売る』自称保守クズ与党がこれと交換取引して、この与党勢力が国会で過半数を占めてしまったのが原因である。

 国会の誰々何人がどう決めたではない。国民の誰がこんなものを望んだというのか。

 さすがに世襲のガキ以下、古電球もセメント屋も甘ちゃん坊主も『やっべえな…』の表情がアリアリだ。『バーイ、マーイ、ダメノミクス!』でグー握ってカッコいいポクちゃんに酔払った得意ヅラが、今や見る影もない。
 社会保障の充実も、税収増の必要性も、景気対策のための税率操作も、何から何まで全部ウソではないのか。1億2千万人組織のガチンコ認識がどこにあるか、もう日本社会の空気になっている。

 ただでさえ若い人が減る一方で日本国の額面馬力をどう維持していくか難しいのに、この莫大なムダ公務の新設で、国家財政の運用負担=出力にならない内部損失を積み足すなどあり得ない。緊急停止が必要だ。

 組織高齢化への処置に直面するマネジメントの難しさが社会問題になって久しい。
 革新的ビジネスのヒット連発ボロ儲けで超絶大繁盛でもない会社が、特段の高度専門能力も無い40代・50代以上の平凡人材を抱えていられる計算など成り立つ訳がないのだが、今なお『シニア層にはかけがえのない雇用価値がある』とする主張は根強く散見される。
 まあ時代も移り変わっているし、若年層とシニア層の人材特性に違いがあるのは自然なコトであり、しかし双方ひっくるめて生きているのは『いま現在』だ。単純に過去とは無関係に『ナニガシか現時点で文句なしに効く業務能力』をナウ発揮できなければ、そのシニア人材は組織のお荷物となる。
 いま定年廃止だの何だのと雇用期間延長を制度化する動きもあるけれど、それなら責任もってシニアの実効戦力化まで制度にしないと意味が無い。有能な若年層から見て足手纏いや邪魔にしかならないようなシニア層を増やしたところで、日本中の生産現場が全年齢層一斉に疲弊して心中する末路を辿る。

 会社の一員として、日本のイチ国民として、特にシニア層の読者さま方に尋ねたい。
 アナタが若年層も交えて暮らす経済の現場が、今これ程までの惨状になっている訳だが、誰のせいだろうか?
 『誰か他人のせい』だったり、『誰にもどうにもできなかった』あたりの回答ならば、アナタは既に若年層にとって足手纏いであり邪魔にしかならない存在である。
 みんないる組織構成の中で、移ろい続ける時間軸上で、自分自身が受け持つ負担と、発揮すべき効果をきちんと自覚し実行できていない。

 今のシニア世代は、前時代的な物欲・金欲文化の意識背景に、降って湧いた高度経済成長期の理想実現ストーリーがドンピシャにハマってしまい、各自が労働力の現場でカネがもらえると定義された作業さえしていれば、精査なく及第点評価されてしまった。
 『一家の大黒柱』『一国一城の主』などと大層な完結感だけ強調した表現でおだてられ慰められ、平均的な人生テンプレートに閉じ籠もっていれば、誰かが何くれとなく面倒みてくれてしまった時代の記憶しか持てていない。
 世代の常識として、組織を自ら感じその帳尻を合わせ、変化する時代への適応進化を模索し、生き残りを賭けてチャレンジし続ける自立の精神が、総じて『根本的になってない』のである。

 『シニア層にかけがえのない価値』を主張したいのなら、このデタラメな国政を止めて、みんなに暮らしやすく直して若年層に見せないと相手にされないだろう。
 悪いコトを指摘し間違ったことを直しにもかかれない役立たずのフヌケ老人が、安全地帯から偽善のアピールだけやって取り繕ったつもりで厚かましい態度を決め込むから、若い人に接点を切られ遠ざけられるのである。

 高齢化ニッポン、まず高齢化層が幼少層・若年層に腹割って遊んでもらえないと、総合的に嬉しく楽しくパワーアップする国家像が期待できない。
 『イノチ輝く未来社会のデザイン』の、美しい部分の現実的イチ要件なんだろな。
 大阪の成長を止めるな。
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