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【750】ビジネス社交界とママゴト箱庭の共通会員証 [ビジネス]

 トランプ君によれば、8月に重大発表があるとのこと。なるほどな、そりゃそうだろう。
 日本で今いるヤツ・今ある体制にナニ言っても、どうせそいつらが聞いて受けて、そのままで夏以降にもいられるワケないから、北米はそのつもりの段取りで接するよとだけ通達された形である。うん、当たってんじゃん。

 当初はやれ大統領にあるまじき品の無さだとか、やれ傲慢だとか傍若無人だとか、散々好き勝手にけなしていた日本のマスコミどもが、今こぞって気色悪いほど『日米の蜜月』を強調している姿が滑稽だ。もっとも海外では『日本が対米ゴマ擂り外交の接待ハードルを上げた』と言われているようだし、日本に限らず割とあちこちで北米の国力がアテにされてはいるんだろうな。あっぱれだよトランプ政権!
 ただトランプ君って、上げ膳据え膳で精いっぱい媚びへつらって見せたところで、結局のところ北米の国益になることを十分だと思えるまでやるだけの心づもりでしかないと見受けるんだけどなあ。媚びようが媚びるまいが、結局コトを落ち着ける折衷点は大して変わらないんじゃなかろうかね。何しろあの北米市場の経済原理の中で、でっかいビル建てて生き抜いてきたビジネス人種だし。

 日本社会には経済原理も組織作動原理もなく、エラいつもりの威張り役重職ポストがこうだと言ったら、それがその通りだったことに作り込んで、全てがメチャクチャなまま『ああエラい』の満足共有でヒエラルキーを一斉強化しては、みんなで集団の結束を確かめ直して安心する傾向がある。内輪で衝突せず譲り合い、自然と協力体制を組もうとする行動プログラムが日本人のDNAに備わっているのではないかと思う。
 だからこそ総観的な組織作動の合理性セルフチェックと自浄能力に重大なハンディキャップを抱えており、早いハナシがリーダーの人選を誤ると、明らかにダメと自覚しながら皆で無能の狼藉を看過しつつそれに流され身を預け、さらには神輿を担いで、皆で『コイツやっぱりダメだ~』の実感を分け合いながら、共犯の傷を舐め合いつつ集団自殺してオシマイになる素質を持っているということだ。
 理屈抜きに『何となくヒエラルキー』を選び取ろうとするのが古来日本コミュニティの指向性であり、それが現実問題としてとんでもない弊害を起こしていることを指摘され、解説され、胸ぐらをつかまれて何故そこに甘んじるのか問い質されたとしても、まず自分ひとり事なかれで現状ヒエラルキーに安泰したいことを前提に、『以前からそうだったので、そんなもんだと思っていました』などと前例踏襲を口実にして現状脱却の努力から逃げてしまったりするのである。
 後に残るのは『自分は悪くない、誰が悪い訳でもない』の責任希釈にカコつけた虚しい自己弁護と、ダメをわかってやってしまった馬鹿馬鹿し過ぎる自滅行為の実質大損害だけだ。

 とはいえ日本国内でも、市場経済原理に基づいて採算性を死守せねばならない営利企業なんかでは、比較的マシな通念で収まっているケースが多いと思う。人の手の及ばないところで、経済原理という一定の法則がこの世の道理として人間全員をフェアに等しく支配しており、泣いても笑ってもこれに従って生きていくしかないため、背に腹は代えられず自己弁護を捨てやるべきことに観念して、現実と率直に向き合う覚悟が固まるのだろう。
 個人の思惑に支配されることなくフェアに回る社会空間を生きる『成熟したプロフェッショナル社会人』としての、大事なマインド要件である。

 神の見えざる手があやつる経済空間を生き延びて勝ち残るため、元来人間は言語を始めとする情報を発信・受信し交換し、たった一度の人生の寿命を過ごす大切な時間をかけて、さまざまな行動を起こし生産力を発揮するものである。この心得ができているのがプロフェッショナル社会人だ。
 裏返せば、経済空間の原理原則を理解せず観念もできず、自己都合で偽造情報=ウソや曲解をあちこちバラ撒いたり、それをまた偽造情報と知ったままダラダラ調子を合わせて平気だったりするダメオヤジ裸劇人種【345】がいる。未熟で未完成なアマチュア社会人だ。
 現実の原理原則にかすりもしない誰かの空想を弄びながら一同そろって無駄な時間を消化していくだけだから、プロ志向組からすれば関わるに値しないヒマ人どもである。

 国賓として迎えて散々に媚びを売り、どれだけトランプ君に取り入ることができたかを話題にして夢中になるのは、国際的な国家運営プロフェッショナル首長を相手に、事後の箱庭の中で内弁慶がどれだけ上手くやれたかを確かめ合い頷き合うようなものだ。そこまで日米国交における日本の立場は落ちぶれているのだと、我々日本国民は危機感を持たねばならない。
 強国北米に『おお、ういヤツういヤツ』と頭を撫でてもらえれば、その好意的感情でグローバル社会において何か日本に有利な実効アイテムを恵んでもらえるとでもいうのか。そんな卑しい態度で這いつくばる程にまで、この日本国の国力が地に落ちた理由は一体何なのだろう?

 もちろん北米社会にも私的な利害に絡む表面的な態度のサジ加減は普通にあり、誰もがプロフェッショナル個人主義を感じさせる渡世術でカッコ良く生きている訳ではない。だが、それにしても社会文化のメンタリティ背景に、『自分は、自分の意志で北米社会を選び取ってここに一人暮らす、プロ個人である』という精神基盤が随分と確立されていると感じる【280】
 そんな北米社会で選出されたトランプ君が、”United States of America, Inc.”の業績V字回復を至上命題として経営立て直しを図っているのだ。躊躇も容赦もなく現実を動かしてくるのは間違いない。

 …というワケで、今回の結論!
 終戦直後からの高度経済成長期の特殊事情が神通力を失って以来、いつまでも国際的なプロ社会人になり切れないこの成長不良の国のアマチュア内弁慶政府なんぞ、さっさと夏までに全面更新しろと言い放たれたのだ。自覚しようぜ。
 問答無用、日本国内が勝手にぐずったらぐずったで北米としては一方的に見捨てて、極東軍事力の保持協力国としてのみドライに交渉に応じるという関係で割り切るだけの話であろう。
 いま現在、日本に目を見張る独自の国際競争力があり、コラボして利益性十分な経済力があるのなら、8月まで勿体つけるだけ時間の無駄だから、さっさと向こうから手のウチ明かして『お宅さんたち、我が北米とこうしないか?』ってお誘いをくれてるさ。
 日本の国際競争力が5ランク落ちの30位ってのは、よくそれで済んだなというのが実感である。あほ丸出しセメント屋のパッパラおめでたい現実逃避、コイツ放っときゃまだまだ懲りずに世襲のガキとつるんで、地元ウラ庭偏重の税金バラマキ公共事業で国力を食い潰せるつもりなんだろうよ。

 日本国が採るべき方針はとうの昔に決まっており、国内経済のこれ以上の低迷・減速を避けるため消費税はこのまま据え置き、ここ数年ロクな建設的合議ができなかった衆議院はバッサリ処分だろ。みんな判ってんじゃん。
 惨憺たる現状を止めただけで希望に溢れた次の展開がすぐ動き出すとも思えないが、最も近しい親密国だったはずの北米に引導を渡されたからには、とにかくその対応となる現実解を即刻実行して、国内外に本気の自国運営の意志をデモる必要があると思う。

 自爆テロ与党二党は可及的速やかに削除を急ぐとして、大事なのはその次だ【735】
 大阪の成長を止めるな。
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