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【714】侵略なき植民地 [ビジネス]

 まずは誤記に気付いたので、いきなりその訂正から。【706】の回で、私は
 『文字通り深層高次元構造であり、建設的なハプニングが起きやすい』と書いている。
 だが『深層』『高次元』の組み合わせはありません。何が文字通りだ、失礼致しました。

 まず小脳の情報ストック形態は『浅層高次元』であり、ストーリー一括性の高い完結型の重いファイルが逐一デスクトップ上に多数並ぶイメージ、いっぽう大脳のそれは『深層低次元』であり、ストーリーを分解した要素部品が体系的に組まれた階層フォルダー群に分類収納されているイメージである【616】

 冒頭の誤記は、宇宙戦艦ヤマト式床面ディスプレイの会議スペースを吹き抜けから見下ろす上層階の頭脳たちを大脳になぞらえて解説したものだ。館内に皆いっぱいいるうちの要素少数が、点々と散在しながら時に歩き回り、出遭い、その場の会話のなりゆきで偶然の産物を呼び起こしながら、1階の一次討議をきっかけに二次三次の討議を繰り広げている。
 おお、これこそ敢えていったん要素レベルの情報断片にまで単位化された情報が遊撃手となって、組み替わりのハプニングを起こしながら情報的に進化する『浅層高次元』構造の本質的メリットではないかと言いたかったのだ。
 以上、アレ?と思った方は大正解でした。ここに訂正しておきます、スイマセン。

 さて間もなく国会が始まるが、日本国の運営は前代未聞の多面同時崩壊に陥っている。
 マトモな思考回路を持つ日本国民なら、今この日本社会の無制御グダグダ総崩れを前にして、即決すべきことは判っているはずだ。
 現政権が決めたことにしてしまった近々数年の全てについて緊急停止、来年度予算は当面の国民生活対応の現場作業を取り繕うため昨年ママで議決するしかない。何か次のことを考えるのは、今の問題を解決してからである。
 未実施ぶんは全面凍結、手がついてしまっているぶんは問答無用で全て即刻中止だ。

 端的に、役人組織が長期にわたり組織的に『日本国の姿』を偽っていたのである。
 もちろん意図的であり、よって計画的・継続的に定着していた事実記録が残っている。その目的意図は『役人だけトシ喰ってもラクしてカネをがめられることにする』と国会で立法させることだったとして疑いは無かろう。軽減税率目当てのダメノミクス偽証だ。
 その結果、二桁年にわたり税金資本で実施されている社会保障が不当に減算され、ガチ国民に手渡される支給額が法定数値を割り込んでいたのだから、これは悪意の不正行政が長期計画的に完遂されたことになり、被害者と損害額が確定できる組織的犯罪である。

 役人組織にとって我々日本国民は同じ日本国に暮らす同胞ではなく、日本円プランテーション運営でカネを巻きあげるための奴隷という位置付けになっており、その直近の家来として国会でそれに関与する議決の儀式を執り行っていたのが与党二党だってことさ。
 この構図が物証をもって明らかになった以上、このまま現政権の所業を看過すれば、我が国ニッポンが支配階級と奴隷で構成される非・文明的な後進国家だと、内外に向けて国家規模で自認することになるぞ。まさに大陸や半島と同列、ドングリの背比べに参戦だ。

 そもそもが次々とグレードアップ?する不祥事の程度の低さが底無しに凄すぎて、世襲のガキの贈収賄容疑に労務調査データの不正操作などなど、元あった未解決の山積問題群が気になりながらも話題にする時間が取れないという、日本史上最低最悪の局面に我々は立っている。
 遠い夢の仮定として現状完璧な法整備で静穏粛々と日本経済がまわっていたとしても、今のままでは経済原理として成立解が存在しない軽減税率導入の無限トラブルが全国一斉に触雷して、経済市場は根底から大混乱し景気は大崩落に向かう。
 ただでさえ大ウソ根拠のデタラメ財政を制止する手間が無駄にかかっているのに、このうえ超々巨大・膨大・甚大な国家像偽証という国家犯罪にすら、まだ懲りずに国民全員で目をそらすとなったら、その後の立て直しの面倒なことには二の句が継げない。

 改めて、『思い込み』について考えてみよう。
 組織的に脈々とこんな不正を続け、よりにもよって税金仕事で納税者を裏切るような反社会的操作を繰り返した役人ども、それを承知し納得して改憲名誉その他、やはり卑しくボロい私利私欲や大衆支配の優越感を目当てに、議決の儀式で立法府の機能を破壊し尽してしまった与党の政治家ども。
 こんな人種が何故こんな場違いな国家運営ポストに居座ってしまっているのだろうか?
 いざ気付いてみれば、わざわざ考えなくても直感で、本来の真逆となる不適切人事であることが判るはずだ。途中の経緯はともかくとして、日本社会が、日本国民全員が、『国家運営なんてそんなもんだ』と間違えた上、そこにファイナライズ処理をかけてしまっていたのである。

 人材育成の過程では『思い込み』現象の解除が成功の鍵を握ると述べた【711】
 だからあの手この手で本人がそこに到った経緯を解き明かし、思い込みを決定付けたと思われる思考フェーズを特定し、そこに効きやすそうな修正ロジックを用意して、思い切り原始的なところから解説していく。
 だがこれで解決できるケースは『誤解』で片付く失敗モードに限定されるのだ。つまるところ本人もこちらと同じ世界観を既にどこかに持っていて、しかし真実を取り違えて『思い込んでいる』場合である。
 手強いのは本人の世界観が『違う』形で完成の域に達して『思い込み』になっているケースであり、だから『騙されたと思っていっぺんやってみ?』という、完成品から理屈抜きに本人を引き離す定番の台詞も自然発生してくるのである。こちらは原則、本人が自分の思うままにやって失敗を自覚するまで待つのが最適解であり、逆に失敗の自覚により世界観が修正されるまで、事態の真の進展はあり得ない。腹を括って失敗に付き合い、待つのだ。

 『国家運営』あるいは『立法・行政・司法』などというと、どうしてもムツカシク仰々しく縁遠く感じてしまうのは皆同じ。他ならぬ国家組織のスタッフ業務ゆえ、全国民はそれに従うことで社会秩序を保つことになり、だからこそ責任重大の高負荷業務となるから軽々しく意見できないのだ。それは正しいのだけれど、この心象が国家運営業域を他人事に押しやって、つい自分は多数決に紛れ不可抗力の従順を装ってしまう【687】
 その結果、遂にこの絶体絶命にまで来てしまった訳だが、本当の本当に役人組織の税金横領をテキトー半分に見過ごし、移民政策や軽減税率による取り返しのつかない大混乱と大損害まで現実に喰らわないと、日本社会の自我は我らが国家観を修正できないのだろうか。

 最近ようやく『もう嘘デマカセを流布しても幕引きできない』空気は確立できたと思う。
 追及すべき対象が多過ぎるがペース配分を慎重に作戦立てて、再び頼む野党たち!
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