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【710】球体式戦略思考の未来メンタルクリニック [ビジネス]

 巷はいろんなコトが起こっているようだがしばらく静観するとして、ステロイド離脱の話を。
 昨年の今頃は真剣にぶっ壊れていて、数分おきに頭が激しい炎症熱に見舞われ滝汗が吹き出し、いつもびしょびしょのタオルを首に掛けて、人差指一本でキーボードを叩いていた。電子メールのタイトルを眺めても自分の意識が情報を全く処理できなくなっており、これで間違えてウィルスメールを開いてしまい万事休すとなるのが恐ろしくて、約1ヵ月間受信ボックスに手を付けられなかった。

 そこから1年経って、まず炎症熱は解決とは言わないまでも随分マシになっている。
 いっぽう情報処理がストップする症状は断続的に残っており、あたかも人体に情報処理のON/OFFスイッチがあって、それが切れるようなイメージの故障モードだな、と最初のうち思っていた。これが何度も繰り返すうちだんだん具体的な立体構造モデルになってきて、つまり人体情報網トランポリン【628】を錯綜する各器官の交信風景が、上空で俯瞰し録画する脳から見えなくなってしまっている感じである。
 表現が難しいが、自分の渉外機能が『断絶』を連想させる止まり方をするのだ。恒常的に首をやられるので、トランポリンの中央を持ち上げて作る照る照る坊主の首位置ぐるりで回線が切れるのだろう。
 これが回線復旧すると懐かしの好調期が一気に蘇りそのギャップに驚くのだが、この回線断続の仕組みと操作方法を解き明かすことができれば、世に言う鬱病の相当数が解消できるかも知れない。

 断線時は、ちょうど宇宙戦艦ヤマト式・床全面ディスプレイが落ちてしまっている状態とでも言おうか。従って各末節に五感の何を入力されようとも、吹き抜け上層階の誰ひとり交信風景を視認できず情報処理のステージには何も乗って来ない。
 だが上層階では1階床のディスプレイ映像が見えないままでも、人々は会話もするし既存の記憶情報で議論もする。つまり思考およびその出力の稼動力は失われない、こういうことではないかと思う。
 実は元々『ATC吹き抜け空間+床全面ディスプレイ』構想の発端は、冒頭の自己診断の『断線照る照る坊主』だったりする。

 ATCアイディア創出センターにベーシックインカムの導入までできたなら、日常生活の経済的負担を解除することができるため、ステロイド離脱に思い立った人々を住人として受容れることが可能、いやむしろ積極的に迎えるぐらいまでやって良いかも知れない。離脱の初期段階は全身の皮膚を失う人までいるので病院に任せるとして、その後の超々タチの悪いぐずんぐずん不調ひきずり期間は、その気で立ち向かうなら人体の情報処理の姿が自分で直視できる貴重な体験フェーズである。
 新世代コンピューターやAI開発、および生命科学の進展に大いに役立つこと請け合いだ。

 どこかで始まっているかも知れないが、夢の解析はサンプル数を稼いで取り組んでみたい。
 これまで『夢判断』と言えば、深層心理の関心事がシンボル化され別事象の形で現われて云々…というのが定番であった。落ちる夢はどんな心境のことだとか、太陽は何を表わすだとか。
 そうではなくて『夢は人体が記憶ビットをデフラグする過程で発現する一連の情報群』と定義し、人体の解剖学的構造と対比させながら、『意識』『感情』『心』なるものを情報処理のプロセス形態として解き明かしていくのである。
 免疫力発動による体組織代謝の強制ブーストで時間経過の体感速度も激変するし【615】、非常に特徴的な夢が高頻度で記憶に残るから、無条件にまず存在し自発的に振る舞っているつもりの自分の『意識』がどの程度のモノか徐々に解ってくる【692】【693】
 遅々ながらも私はヤク離脱が進むにつれ記憶が明確な夢は明らかに減ってきており、恐らくはいずれ望んでもそんな夢を見れなくなる。尻切れトンボにならないよう、計画的にこれを掘り下げ追究する取組みがあると嬉しいのだけれど。

 思えば背中をやられて柑橘系のような芳香とともに華やかな高揚感に包まれたのは【403】ほんの僅かな期間であり、あれ以来二度と自覚できなくなった。こちらも非常に興味深い現象であり、サンプル数を増やしての研究に値すると思う。
 実は私は『訳も無く子供が群がってくるタイプの人種』なのだが、何度も揉みくちゃにされるうち気になっていたことがあるのだ。女の子が背後から抱きついてきて、私の背中の真ん中に顔を埋ずめて思い切り深呼吸する場面に何度か遭遇していた。
 年齢にして小学校五年生、3人ほどが代わるがわる確かめ合うようにしてはキャッキャ笑い合っていたりもしたのだが、当時は『今の時代、男親に渇望している家庭なのかなあ』ぐらいにしか思っていなかった。だが恐らくは違う。
 思春期の入口に立つ彼女たちはオトコの芳香に気付いており、それを私の背中で確認しては『ほらほら、ね?』などとやっていた可能性が高い。私は小学生の女の子たちに実験モルモットにされ、入れ代わり立ち代わりでオモチャにされていたのである。参ったね。

 さて現状に話題を戻して、例えば財布や携帯電話や自宅の鍵など失くして急な心配事を抱えた時や、ジェットコースターの降下開始のように無抵抗で墜落する瞬間、あと激しく立腹した時もそうかな、手刀で胸と腹の境目あたりを押し込むような窮屈感を覚える。あれは心臓が収縮しているのだと思う。
 心臓が離脱過程のヤマを迎えると、あの横隔膜上空が減圧されるような窮屈感がずっと継続するのだ。たぶん『右脚ブロック』のデータが取れるんじゃないかな【640】
 続いて『人』の字の左払い部位を主として【635】、重い荷物を肩からかけた翌日のような骨格痛・筋肉痛の数日間を経て、今度は顔と首が痒み痛みを伴って赤熱したのち、最終的には発汗しながら終焉する。なるほど、心臓から顔への流れがあるってことか。

 眼球の角膜、耳の鼓膜、舌や口内粘膜などは目視で判るほどの勢いで常に更新され続けているのを御存知だろうか。目に砂埃が入って激痛に襲われても洗い流せば収まるし、鼓膜は破れてもまた再生するし、ポテトチップ食い過ぎて傷つけた口の中もすぐ治る。
 どれも生命維持に必要なためであり、頭部に集中配置された各種高感度センサーや摂食器官の体組織を、いつも新鮮で透明度高く、丈夫で柔軟な状態に保つようできているのだ。

 だから後頭部の深い奥の方から顔面に向かってチリチリと微感電のような痛痒さが湧き出し、瞼の縁や眉間や耳周りや唇に沿って蓄積したのち乾燥した細かな皮膚片となって剥がれ落ちて行くのだろう。
 剣道の面をつけた途端に顔が痒くなるのは経験者ならわかると思うけれど、あれが顔の厚みの中で起こる。他にも舌の左奥の裏側が口内炎だとか、両目頭の中の涙管が痒いだとか、左耳の奥深くがずっと鼻づまりだとか、あり得ないウザい症状と四六時中お付き合いする、我慢の離脱段階である。
 人体は本当によくできているのだが、手放し無意識の自動運転で百発百中に最適処置をしてくれるような虫の良い完成度ではなく、頭部感覚器官の常時メンテ機能を生物DNAが生存手段として紡いでおり、その結果、首から上に廃棄組織の排出症状が目立って顕れるのだと思う。ま、モノの道理、自然のなりゆきってやつですか。

 振り返って、こんな行きがかりでもなければ気付かなかった事実の多さには驚くばかりで、以前考えた都心シェアハウス型サナトリウム【376】をアイディア創出センターに組み合わせて活用する案に仕立ててみた。
 まだまだ私ごときの頭では想像もつかない新事実が数々見つかるはずだと思うのだが。
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