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【715】謝って済むハナシ、済まないハナシ [ビジネス]

 いかーん!またやっちゃったよ~申し訳ございませんです。前回の一文をママ転載すると、

 これこそ敢えていったん要素レベルの情報断片にまで単位化された情報が遊撃手となって、組み替わりのハプニングを起こしながら情報的に進化する『浅層高次元』構造の本質的メリットではないかと言いたかったのだ。

 いや、だから『浅層高次元』じゃねーんだってばよ、この不注意ダダ洩れポカ大王!
 散々偉そうに好き勝手抜かしといて、私自身だんだん程度が知れて来たな。図らずも、ここが他の誰にも介入されないまま短距離走で一気に走り切ってロクな推敲もしない、瞬間芸の創作文であることの証明にはなったかな。

 もちろん大脳をイメージした『深層低次元』が正解である。丁寧に詳細の再講義までやっておいて、最後の最後に『ここでやっちゃいかんぞ!』と気になった方で取り違えているのだ。
 お、なるほどー。これこそが『意識』の正体ではなかろうか…と『意識』にまつわる自己分析にカコつけて、自己弁護の言い訳から始めるとするか。
 端的に、人格意識のステージに上がった情報の断片が、そこまでの思考ロジックと無関係のドカチン連動で既設のストーリーに乗っかり、しれっとテキスティング動作に発現しているのだ。こんな事故があるからこそ、『一度決めたからには、もう変えられません』という短絡的な拘束ルールは、直せたはずのミスを自ら思考停止で直せなくする危険性を孕んでいると理解した方が賢明ではないだろうか。
 もちろん何度でも軽々しく意思決定を翻して構わないという前提になってしまうと、今度は複数の人間で構成する組織生命体の意思統一ができなくなるので、それを禁止する意識はきちんと持とう。ポイントは、ある意味宿命的に偶発するミス・ファイナライズの可能性にしっかり対応準備を整えておくことである。

 例えば今回のミスが、不当な内容を含む契約書のサインだった場合、私が自分の意志決定として残した書面の物証だけが残っていて、私のミス・ファイナライズに関する記録はどこにも残らない。契約相手が私に対して反感を抱く人間だった場合、私は間違った契約を解除し修正をかける手段を失う。
 逆に私に対して本気で仲間として腹を割ってくれている人間だった場合、私のミスに気付いた時点で本意の在り処を再確認して修正の声掛けをしてくれもするのだろうし、最悪事後になっても申し入れれば『あ、確かにアンタの言ってたコトおかしいね』と修正に応じて再契約もしてくれるのだろう。お互い契約締結の当初目的通りに、各々が意図した生産的な現実の展開が手に入る。
 だからだが、誰にとっても社会生活を送る上で『絶対に悪い気を起こさない人』の存在はとても大切なのであり、そんな人間関係の構築のためには、まず自分自身が絶対に悪い気を起こさない人間であると保証するところが起点となる。そうするのが必要なのではなく、そうした方がたった一度の人生、圧倒的に大勢の人々と面白おかしく笑って過ごす時間が増える…というのが私の考えだ。
  『ごめんなさい、自分の間違いに気付いちゃいました。実はかくかくしかじかで…』
  『おやおや、それはタイヘン。なるほど、そういうことなら御意志の通りに直しましょう』
  『私の落ち度で御手数かけさせちゃって申し訳ない。どうもありがとうございます』
 こんな会話が自然に交わせる間柄なら、ミス修正による二度手間の損失が発生していても、後に残るのは『今日もひとつ良いコトがあった、あの人がいてくれて良かった』という幸運の結末である。
 深刻な取り違えの元にならないなら最初に間違えた時の記録は破棄などせず、それが最終版でないと明記の上で、むしろ本命の修正版と抱き併せて時系列で保管しておくのがよろしかろう。注意すべき人間作業の不確定性の物証であるとともに、それをカバーする関係者の組織力がトラブルを解決した素晴らしい実績の記録である。

 さて通常国会が始まった訳だが、いきなり国家社会を壊滅させるような妄言が放たれた。
 世襲の屑ガキの施政方針、『増税はどうしても必要だから御理解いただきたい』って、その『どうしても必要』の数値根拠はお前も知らないのに、何をどう理解する理屈でもって増税の呼びかけで収束するんだよ?問題は、税制という国民全員に負担を課す大事なルールを決めるにあたり、役所で意図的・計画的に捏造された数値が累々と出回っていて、そんなものを引き合いにしてお前らがついたウソしか今は情報が出てないってことだろ?その後も新たな不正がまだまだ続出してる最中じゃねえかよ。
 我々国民に対して、役人組織が私利私欲の邪心で偽った架空の国家像を、それと判って目論見通りに現実扱いし、お前らがついたウソにハイそうですかと納得して不当に高い税金を納めろと言うのか。予算審議どころじゃない、野党たちが全面的に正しい。国政ならばまず真実はどうで、だから消費税率8%じゃ足りなくて10%なら確実に足りるという論理的根拠を、国家の隅々まで正確に周知しろ!
 役所の言うまま受け売るならば、過去の何年かぶんは調査記録を廃棄し修復を断念したそうだから、永久にその真実は不明だがな。

 これ、近代民主主義国家において『国民全員が納得の上で運用する税制』の正当性根拠だから、国家組織運営の基本原理・大原則として、たかが推計で済ませられるものではない。もう現時点で税制論議は完全に調査記録の廃棄期間以降、ゼロから再検討を始める以外に無くなっており、認めるべき現実は『国家規模の歴史的大損害』である。
 どこぞの地検はこの空前の社会転覆犯罪に知らん顔してて、官民一律フェアネス保証のグローバル心象は大丈夫かぁ?
 国家機能が危険な壊れ方をしており心配だ。組織認知症に、組織を守る『人の心』は無い。
 戦後最長の好景気、実感が無いのは何故?…ってウソだからだろ、ナゼ普通に考えない?

 国民の皆様にお詫びも錆ワサビもない。真実が揃うまでコトを進めようにも進められないのであり、謝って済むハナシじゃないというのは、まさにこういう事態を指して言うのだ。
 一応ながらも国政の長だというのなら、むしろ国家運営議会の場である国会議事堂で『増税がどうしても必要』なんて口が裂けても言っちゃいかん台詞のはずで、まず国民を裏切っていた役所組織と、そのデマ煽動で片棒担いだ自分ら与党二党の解体・解散から総やり直しの提案で始めるのがスジだろうがよ。
 ナニが連合の調査で過去最高のウンタラ、ナニが法律で定められた通りゾーゼーだよ、国政動かすのに手当たり次第のその場都合で別系統のデータ持ち出して代用できる訳ねえだろが。万々がイチにもそれやるんなら、積年の役所運営経費ぶん国民一人ひとりに税金を払い戻してからに決まってんだろ、当たり前だこのガキー!!
 まったく、せめてコンビニのゴミ箱でも漁って、弁当の食いさしでも腐り落ちた脳みその代わりに詰めてからしゃべれっての。時間の無駄、国民の迷惑、気の狂った犯罪者組織の使い捨て詐欺師ピエロ、失せろ!

 軽減税率に始まる『景気影響の緩和策』とやらが、百歩・千歩・一万歩譲って日本経済の消費現場で現実作業として成り立ったとして、その異常な重さの新規発生コストは確実に消費税率増分を食いつくして現行8%消費税収を大きく割り込む。そもそもがいちいちの煩雑すぎる処理に時間がかかり過ぎて、売上数そのものから単純に激減するのは間違いない。さっさと役人と与党で実証デモやれよ【709】
 世襲のガキは先に役人組織=ナントカ学会ゲタ与党との交換条件をクリアして、まだ粘って執着するケンポー改正論議とやらをやりやすくしたいだけで、ひとり裏取引がバレてないテイでしつこくウソを重ね続ければ国民が根負けしてくれるとナメてかかっているのだ。ま、今度やり損なうといよいよコイツ本人に手錠が掛かったりもするもんだから【691】、それも怖くてしょうがないんだろう。まさに本州の西のハジ、マジ底抜けにくっだらねえ野郎だな。

 当面野党たちには手を緩めず、この自爆テロ非国民犯罪者政権の追及をお願いしたいのだが、同時にこれまで『左巻き式アッチの世界』として世論の大局を遠ざけてしまっていた思想領域において、自党の活動における関係者相関図の棚卸しチェックを始めてくれたら良いのになと思っている。
 せっかくあれだけ筋道通した議論ができるのだから、『ウチはずっとこの世界観・政治観で、こんな支持基盤とやってきた』とする、大事なんだろうが足枷にもなっている看板ポリシーを見直し、より多数の国民に現実感をもって受け入れられるように生まれ変わって欲しい。我の通し合いで腹も割らない弱者連合などみっともない旧態依然もいいところ、最初から雲散霧消にしか行かないのが決定的だぞ。

 ま、ヒトに言われてどうこうってのも失敗の元なので、慌てず焦らず気が向いたらで結構だ。
 とにかく今は応援するので国民の代表として着実に頼む、野党たち!いつもありがとう!
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【714】侵略なき植民地 [ビジネス]

 まずは誤記に気付いたので、いきなりその訂正から。【706】の回で、私は
 『文字通り深層高次元構造であり、建設的なハプニングが起きやすい』と書いている。
 だが『深層』『高次元』の組み合わせはありません。何が文字通りだ、失礼致しました。

 まず小脳の情報ストック形態は『浅層高次元』であり、ストーリー一括性の高い完結型の重いファイルが逐一デスクトップ上に多数並ぶイメージ、いっぽう大脳のそれは『深層低次元』であり、ストーリーを分解した要素部品が体系的に組まれた階層フォルダー群に分類収納されているイメージである【616】

 冒頭の誤記は、宇宙戦艦ヤマト式床面ディスプレイの会議スペースを吹き抜けから見下ろす上層階の頭脳たちを大脳になぞらえて解説したものだ。館内に皆いっぱいいるうちの要素少数が、点々と散在しながら時に歩き回り、出遭い、その場の会話のなりゆきで偶然の産物を呼び起こしながら、1階の一次討議をきっかけに二次三次の討議を繰り広げている。
 おお、これこそ敢えていったん要素レベルの情報断片にまで単位化された情報が遊撃手となって、組み替わりのハプニングを起こしながら情報的に進化する『浅層高次元』構造の本質的メリットではないかと言いたかったのだ。
 以上、アレ?と思った方は大正解でした。ここに訂正しておきます、スイマセン。

 さて間もなく国会が始まるが、日本国の運営は前代未聞の多面同時崩壊に陥っている。
 マトモな思考回路を持つ日本国民なら、今この日本社会の無制御グダグダ総崩れを前にして、即決すべきことは判っているはずだ。
 現政権が決めたことにしてしまった近々数年の全てについて緊急停止、来年度予算は当面の国民生活対応の現場作業を取り繕うため昨年ママで議決するしかない。何か次のことを考えるのは、今の問題を解決してからである。
 未実施ぶんは全面凍結、手がついてしまっているぶんは問答無用で全て即刻中止だ。

 端的に、役人組織が長期にわたり組織的に『日本国の姿』を偽っていたのである。
 もちろん意図的であり、よって計画的・継続的に定着していた事実記録が残っている。その目的意図は『役人だけトシ喰ってもラクしてカネをがめられることにする』と国会で立法させることだったとして疑いは無かろう。軽減税率目当てのダメノミクス偽証だ。
 その結果、二桁年にわたり税金資本で実施されている社会保障が不当に減算され、ガチ国民に手渡される支給額が法定数値を割り込んでいたのだから、これは悪意の不正行政が長期計画的に完遂されたことになり、被害者と損害額が確定できる組織的犯罪である。

 役人組織にとって我々日本国民は同じ日本国に暮らす同胞ではなく、日本円プランテーション運営でカネを巻きあげるための奴隷という位置付けになっており、その直近の家来として国会でそれに関与する議決の儀式を執り行っていたのが与党二党だってことさ。
 この構図が物証をもって明らかになった以上、このまま現政権の所業を看過すれば、我が国ニッポンが支配階級と奴隷で構成される非・文明的な後進国家だと、内外に向けて国家規模で自認することになるぞ。まさに大陸や半島と同列、ドングリの背比べに参戦だ。

 そもそもが次々とグレードアップ?する不祥事の程度の低さが底無しに凄すぎて、世襲のガキの贈収賄容疑に労務調査データの不正操作などなど、元あった未解決の山積問題群が気になりながらも話題にする時間が取れないという、日本史上最低最悪の局面に我々は立っている。
 遠い夢の仮定として現状完璧な法整備で静穏粛々と日本経済がまわっていたとしても、今のままでは経済原理として成立解が存在しない軽減税率導入の無限トラブルが全国一斉に触雷して、経済市場は根底から大混乱し景気は大崩落に向かう。
 ただでさえ大ウソ根拠のデタラメ財政を制止する手間が無駄にかかっているのに、このうえ超々巨大・膨大・甚大な国家像偽証という国家犯罪にすら、まだ懲りずに国民全員で目をそらすとなったら、その後の立て直しの面倒なことには二の句が継げない。

 改めて、『思い込み』について考えてみよう。
 組織的に脈々とこんな不正を続け、よりにもよって税金仕事で納税者を裏切るような反社会的操作を繰り返した役人ども、それを承知し納得して改憲名誉その他、やはり卑しくボロい私利私欲や大衆支配の優越感を目当てに、議決の儀式で立法府の機能を破壊し尽してしまった与党の政治家ども。
 こんな人種が何故こんな場違いな国家運営ポストに居座ってしまっているのだろうか?
 いざ気付いてみれば、わざわざ考えなくても直感で、本来の真逆となる不適切人事であることが判るはずだ。途中の経緯はともかくとして、日本社会が、日本国民全員が、『国家運営なんてそんなもんだ』と間違えた上、そこにファイナライズ処理をかけてしまっていたのである。

 人材育成の過程では『思い込み』現象の解除が成功の鍵を握ると述べた【711】
 だからあの手この手で本人がそこに到った経緯を解き明かし、思い込みを決定付けたと思われる思考フェーズを特定し、そこに効きやすそうな修正ロジックを用意して、思い切り原始的なところから解説していく。
 だがこれで解決できるケースは『誤解』で片付く失敗モードに限定されるのだ。つまるところ本人もこちらと同じ世界観を既にどこかに持っていて、しかし真実を取り違えて『思い込んでいる』場合である。
 手強いのは本人の世界観が『違う』形で完成の域に達して『思い込み』になっているケースであり、だから『騙されたと思っていっぺんやってみ?』という、完成品から理屈抜きに本人を引き離す定番の台詞も自然発生してくるのである。こちらは原則、本人が自分の思うままにやって失敗を自覚するまで待つのが最適解であり、逆に失敗の自覚により世界観が修正されるまで、事態の真の進展はあり得ない。腹を括って失敗に付き合い、待つのだ。

 『国家運営』あるいは『立法・行政・司法』などというと、どうしてもムツカシク仰々しく縁遠く感じてしまうのは皆同じ。他ならぬ国家組織のスタッフ業務ゆえ、全国民はそれに従うことで社会秩序を保つことになり、だからこそ責任重大の高負荷業務となるから軽々しく意見できないのだ。それは正しいのだけれど、この心象が国家運営業域を他人事に押しやって、つい自分は多数決に紛れ不可抗力の従順を装ってしまう【687】
 その結果、遂にこの絶体絶命にまで来てしまった訳だが、本当の本当に役人組織の税金横領をテキトー半分に見過ごし、移民政策や軽減税率による取り返しのつかない大混乱と大損害まで現実に喰らわないと、日本社会の自我は我らが国家観を修正できないのだろうか。

 最近ようやく『もう嘘デマカセを流布しても幕引きできない』空気は確立できたと思う。
 追及すべき対象が多過ぎるがペース配分を慎重に作戦立てて、再び頼む野党たち!
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【713】真白な断言の革命 [ビジネス]

 個人にしても組織にしても、『思い込み』なる現象があるという話である。

 一定数で括った集団の中で、とある情報群が『これは現実に整合している』と実感をもって知覚されたとする。これが『論理性を見出す判定』であり、そこで構築されたストーリーにファイナライズ処理がかかると『集団の共有概念』に化けるワケだ。
 我々が『認識』と読んでいるのはこの情報処理プロセスではないだろうか。各自が実感を覚えた瞬間に論理性の判定はなされており、これは本人の人格意識と無関係に起こる。生命体が生存ノウハウを蓄積して生き残るための機能として、遭遇した情報群を自身の持つ現実世界観に照合しては、一定のきっかけやペースに基づきファイナライズ処理をかけ記憶のストックを積み足していく。
 良いコトも悪いコトも綯い交ぜ、生命体の『思い込み』に人工文明の合理性ロジックなんぞ介入の余地は無い。

 昨今、長きの歴史が紡いできた日本列島の独自文化を基礎に、近代式主権在民の議会制民主主義として構築したはずの我らが国家像が、ありとあらゆる場面で音を立てて崩れているのは御存知の通り。見るからにガッタガタのレイムダック政権国家である。

 もう外交はナメられ放題もいいところで、今一番コワいのは手段を選ばず何か点稼ぎしようとして、北方領土に矮小なママゴト権利を恵んでもらおうとするパターンだ。ロシアとしては脈絡も無く面倒くさい議論を捻じ込まれて迷惑千万、だから出足に公衆の面前で『とち狂った返還要求にはもとより応えられない』とクギを刺されたりもしたのである。
 交渉長期化とやらで済めば御の字、万が一微々たる尻尾切りでお茶を濁され決着を宣言されてしまった場合、世襲のガキが内向き一方的に『ポクちゃんが行かなければコレさえ戻って来なかったんだよう』と涙声でむずかり続け、日本国民全員が辟易して諦めるのを待つばかりの最悪の流れとなる。
 歴史的時間軸をもっての国土喪失となるため被害は甚大、これを非国民政権の自爆テロによる売国外交という。こちらからも現実にならぬよう、あらかじめクギを刺しておきたい。

 一方の経済はさしずめ愛想を尽かされ放題の見限られ放題といったところか。
 ホリエモン氏の一件が典型的だったが、業界の支配階級を気取る古株の気に障った途端、法律をどうにでも読み換えて違法行為に仕立てあげ抹殺してしまう。日本が言う『法治国家』とは、支配階級が因縁を付ける根拠として法律が働く『人治式法治国家』のことだと、改めて世界中に解りやすくデモってしまった。
 いま全く質の異なる事情で、掃除機や送風機など革新的技術の家電を売りにしているダイソン社が、地元英国からシンガポールに転出したと報じられた。好調な経営を志向する新進気鋭の企業が、故郷・地元市場の不安定な経済事情を見放して国外転出を決心する象徴的事例が、グローバル経済界に一斉に認識されたことになる。
 既に外資系が次々と日本市場から引き揚げにかかっている話はテレビで普通に流される今日この頃だが、いくらもしないうちに生え抜きの日本企業が国外移転を考え始めることになるだろう。国際企業のビジネス性を評価するのはグローバル経済圏の判断力であり、そこに理不尽な邪魔を入れてくるような箱庭経済圏とは、仮に地元であっても縁を切っていくのが生き残りの道だからである。

 対外的にこんな粗悪な作動不良がやたらと目立つ日本の国家運営であるが、その原因がまさにコレなんですと言わんばかりに、役所組織の完全組織的・長期計画的な、国家統計データの不正な捏造が明らかとなった。
 日本社会の現実を測定し、日本社会の実情を把握して、日本国の運営方針を検討し決定し、立法に反映させていく、その大元の測定行為=もちろん税金仕事を、怠け心でサボり邪心で歪めていたという信じがたい大規模凶悪な犯罪行為である。
 世襲の馬鹿ガキを筆頭に、この事実認識の歪曲・偽証にまんまと乗っかって、『働き方改革』なんてのも議決の儀式で決めたことにしてしまっているのが現状だろうが。被害者ヅラ装ってんじゃねえよ、国民は誰も騙されねえぞ、この与党丸ごと共犯者組織が。

 詳細いちいちの言及はちょっと置いとくとして、とりあえずこの自爆テロ非国民犯罪者政権を解体するのが日本国の急務であることに疑いは無かろう。今年は選挙も予定されているので、その話を先にしておこうか。

 日本社会に蔓延する悪しき思い込みに、『どうせ結局ナニも変わらない』という諦めがある。
 確かに政治事情が行き詰まり『この議員選出で組んだ議会では現実解が出せない』との判断に行き着き、議会が解散を迎えたとしても、次の選挙でまた大して変わらない候補者の顔ぶれが並んでしまうケースは少なくない。
 こんな時、意外にも悪い方向に効いてしまっているのが『前例踏襲』や『何となく投票』なのだ。だから、それをなくそう。

 まず有権者の義務として選挙には必ず行き、きっちり投票する。
 そして信頼できる候補者が見当たらない場合、『いない』として白票を投じるべきである。

 何となくのまあいいやで与党そのままを投票したりするから、世襲のガキが『国民の皆さまに、強く背中を押してもらった』みたいな寝言を吐いてニタニタ居直ったりするのだ。一番ピエロに、この冒頭の三文芝居を許さないよう手を打たねばならない。
 野党の支持率が伸び悩んでいるのは間違いないが、だからといって与党が支持率を伸ばせるほどマトモにやれているワケでもない、いや民意を無視して悪い事ばかりやっているのは皆さん御周知の通り。我々国民の責任として、白票の数でこの実情を選挙に反映させるのである。
 つまり高い投票率ながら、有効票が極端に少なく、よって当選者も決して大勢に支持されての得票数ではない、という結果になる【687】(コメント記述)
 最多得票者として当選はするが、議会運営にあたり常に社会組織全体にお伺いを立てて政策の支持を確保しながらでないと先へ進む言い訳が立たない。我々国民に主権行使の判断プロセスが残るのだ。もう世襲のガキの、あの癇に障る独裁宣言クズ演説も聞かずに済む。

 『どうせ結局ナニも変わらない』という諦めは、それを脱却するための具体的手段を思い付けなかったから、というところも多分にあろう。ならば、まずは白票による『現状を支持せず』の表明がその答だ。それで十分とは言わないが、確実に効き代はある。
 そして旧態依然の無能どもが政治家の名札を付けて悪さばかりする『人治式法治国家』を終わらせ、将来性ある世代の模索型実験に意思決定を委ねる次世代国家運営で置き換えたい。
 その起点が夢洲人工島ラボYAILを備えた大阪都特別4区であり、追って五輪後の東京23区と東西で対をなす東海道未来模索ラインを整備し、小回りの利く手頃な規模の実験から始めて、スケール拡大しながら将来ニッポンの現実解を決めていく。これでどうだ?

 大阪都構想も東京乱開発の五輪善後策も、日本中が関わる日本中の取り組みだ。全国で、いち早く信頼できる情報を仕入れて、これらの動向を慎重に注視されたい。
 日本中の若者たち、自分の得意分野でいつでもどこからでも踏み込んで行けるよう、目いっぱい勉強して心身バッチリ鍛えとけよ!
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【712】迷路推奨ナビゲーションの軌跡 [ビジネス]

 組織生命体の自我が『思い込み』に陥るケースは、実はあちこちに散見される。というか弊害を生む『思い込み』のみならず、組織に自我がある限りは、常に何かの共有観念がファイナライズ処理を経て『組織の空気』になっていき得ると考えてよかろう。

 歴史上の事例には枚挙に暇がなく、天動説が固く信じられていた時代に地動説を唱えたコペルニクスが全く日の目を見なかった話は有名だし、中世ヨーロッパを襲った『魔女狩り』に至っては社会組織末節の日常生活現場で拷問と殺人の判定が乱発されるまでになっている。
 天動説の場合、当時まだまだ天文学が描く世界観スケールが小さかったため、コトの成り行きとして人々の意識が地球中心に限定され共有観念となっていたのだし、魔女狩りにはペストの大流行その他、人類文明では抵抗の術がない災厄の脅威が、これまた『社会組織の空気』として存在した。
 恐怖にかられながら大気汚染を知らない澄んだ夜空を見上げ、普段は見慣れない彗星の出現に気づくと、『組織の空気』がこれに『災い事をもたらす箒星』という解釈を導出させたりもした訳だ。社会が大した報道機能も備えていなかった当時、偶然の巡り合わせが揺るぎない実証として各自に確信され、社会組織の自我を狂わせる『組織生命体の思い込み』とまでになっていったのである。

 私が小中学生の頃、社会の授業の雑談ゾーンで何度か聞かされたのは、『大人になると、みんな歴史を一生懸命勉強するようになる』という話だ。
 過去に人間は様々な事実を残してきたが、そこには人間とはどんな性向で動く生物なのか、社会とはどう反応する集団なのかの実証記録が見て取れる。特に社長さんなど偉い立場に就いた人は熱心に歴史を学ぶものだよ、とのことだった。
 ガッコ授業の歴史科目に年号と史実イベントの暗記モノ的な印象しか持てなかった私は、正直あんまり身が入らないまま当時を過ごしたのだが、なるほどこのトシになり社会組織の実地体験を積んで史実の見方が解ってくると、いつの間にか歴史に対する学習意欲が随分と増している。若い頃は身が入らなかったが故に成績もロクなものではなかったけれど、そんな私でも一応記憶の片隅に転がっている教科書知識の断片を、いま遅れ馳せながらでも意味付けて理解する作業はとても楽しい。
 好成績目的・受験の手段としての暗記モノ勉強も、あながち否定したものではないなあ。

 さて、もっと身近な現在の社会生活に視点を移してみよう。
 実は技術開発の現場でも巡り合わせが噛み合うと、後で見て唖然とするようなトンデモ仮説が純然たる真理に化けていたりするのだ。経験も積んだ優秀なプロの技術者が、一応はきっちり理屈を立てて仮説を組んでいるので誰も疑う余地など無く、職場公理として技術的判断の定番根拠になっていることさえある。
 これが何だか実験を繰り返す度に『違う』データが取れてしまい、それでも最初のうちは『休暇明け初動なので実質負荷が低めだった』『たまたまセンサーが温度分布の極大に位置していた』等々、既存知識を総動員して思い込みに結論を収束させるのだから怖い。
 遂にその過ちが事実関係の不整合に端を発する失敗をもたらし、『それってホントにホントなのかよ?』と、大抵は他部署からツッコミが入ってようやく『職場公理の実験検証』に取り掛かるのだ。何しろ失敗に行き当たるまでは、公理なんだからそれを検証するなんて最初から誰も思いもつかないし、仮に思いついてもそんなもの無駄検討と判断され、実施にまで到らないのである。

 お、ちょっと面白い技術系の頭の体操を思いついたので、いきなり横道に入ってみよう。
 何年か前、電気工務店をやっている友人とDIY談義をやっていた時のこと。自前で換気扇を取り付けるは良いが、部屋に外気導入のギャラリーを付ける知識の無いヤツがたまにいるという話題であった。
 当たり前だが換気扇で空気を吸い出す以上は、そのぶんどこかから連れ込んでやらねばならない。なので通常は部屋の外壁面に、表に通じる百葉箱の側面のような通風ギャラリーを設ける。これをやらないと部屋の外開きドアが内側から吸われ、室内負圧×ドア面積で要求される操作力が重すぎになって、ドアが開けられなくなったりするのだ。
 では質問。換気扇のファンはこの時どうなっているとお思いだろうか。

 あまりの吸出し送風負荷の重さに苦しんで、電力を喰いながらもファンの回転数が落ちてウンウン頑張っているイメージで結構な大勢が答えるのだが、あなたはいかがだろうか。くだんの友人はプロの電気屋で『遂にファンが止まるのを見た』とまで語った。

 実は、掻かれる空気がファン翅に乗ってまとわりついて固まって動かなくなる訳などなく、ファンは普通に回転し続ける。実は空気を掻き出していって室内圧がそこそこ下がり切ると、もう掻き出そうにも室内側からの空気が翅にすくわれて来なくなるのだ。
 ファンとしては上流=室内から流れ込んできて翅に乗っかる空気が激減することになるので、仕事が減って回転数はむしろ高くなり消費電力は小さくなる。換気扇スイッチONで、最初のうちはガンガン空気を掻き出し電力も喰うのだが、掻き出し切ってしまうと希薄な空気をちょろちょろの仕事しか落ちて来なくなってしまうという理屈だ。送風装置の単体性能を手に機械設計の思考検討をやった経験のある人は正解できたはずである。
 なお彼が『ファンが止まるのを見た』というのは嘘ではないと思う。たまたま表で強い風が吹いており、屋外側=ファン下流側からファンを逆転させる空気力が働いていたんだろうな。それが思い込みのイメージに合致した。

 コトほど左様に、『非科学的・非論理的な短絡判断の結論』なる原始的な思い込みは実際あり得るし、みんなその認識は意識して持っているのだが、実のところ『実感を伴った論理的思考が現実と似て非なるところに落ち着いてしまった結論』としての思い込みの方が遥かに手強い。
 『何だかおっかしいんだよな』と思いつつ現実との整合性の確認を怠ったり、現実とのズレ代にあの手この手で言い訳して誤魔化したりしながら、『思い込み』に閉じこもって暮らす人間がどれだけ多いことか。

 おっと、新幹線の中で作文していたら、横道で分量喰っちまった上にラップトップPCのバッテリーがピンチだとさ。
 平成の日本社会がいつの間にか常識にしてしまった『思い込み』、皆さんはいくつ挙げられるだろうか。『古き良き昭和からの劣化代』という視点で沢山見つかってしまうのが残念なのだけれど。
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【711】栄光のバイオグラフィDVD編集者 [ビジネス]

 前回からの流れで人間の意識構造について考えたことがあるので、その備忘録から。
 いきなり結論から行こう。

 人間の人格意識層には、DVD作成なんかでよくお目にかかる『ファイナライズ処理』のようなプロセスがあるのではないかと思う。

 パソコン操作で作ったデータをDVDディスクに記録する作業は多くの方が経験していると思う。ひと通りデータをDVDに書き落とした後、その本命データたちに続けて『ハイおしまい、これでこのディスクは1枚完結ね』とする制作情報でシメるのがファイナライズだ。
 よって、後日このディスクに別のデータを追記したいと思っても、コイツはもう書き込みを受け付けてはくれない。
 私は映像DVDも普段パソコンで視聴するので正確なところは知らないが、いわゆるDVD視聴用プレーヤーではファイナライズされたディスク=市販品と同形式でないと再生できないんじゃなかったかな。

 更に結論を突っ走ってみよう。五感入力や過去記憶がまず情報処理のまな板に乗っかると、そこにドカチン連結で理屈も道理もなくストーリー形式を当てはめようとするのが人間の処理操作の定型フローではないかと述べた。ここで見境なくやり散らかしたストーリー構築がその後、現実世界の展開に整合するか否かで『意識』の1ピースに収まるかどうかが決まる【693】
 現実世界に整合しない屑ストーリーなんぞで大事な記憶ビット容量を喰われていては生き残れないので、現実世界に整合しないハズレのストーリーは基本あっという間に意識ステージから滑り落ち解けてなくなるのだ【637】
 現実世界に関する既存の情報量は年齢を重ねるごとに純増するから、この同定検査は年々狭き門になって行き、だから大人になると子供の頃ほど鮮烈な夢の記憶が残る頻度が多くないのだと思う。

 ではこの同定ライブラリーにめでたく採用が決まった情報ピースは、どう区別して管理されるのだろうか。私はここで、ファイナライズ処理がなされて編集ロックが掛かり定着するのではないかと考えた。
 何しろファイナライズされない夢の記憶は、目覚めてそーっとそーっと衝撃を与えず急いで内容を確かめ直そうとしても、目を向けたところからぼろぼろと粉になって虚空に同化していくのである。『記憶』なるものが、磁気テープや感光紙のような濃淡アナログ強度を持つ記録現象と捉えるには、夢の記憶が残るvs残らないの差があまりに極端すぎる。

 時に、自他ともども所謂『思い込み』に陥った時のあの融通の利かなさはどうだ。
 ひとつひとつ丁寧に課題ロジックを分解して、昇温するから封入ガス内圧が上がるでしょ、内圧が上がればダイアフラムが押し出されるでしょ…と確認を進めていって、でもガチガチ持論の段階に到達した途端『でもやっぱりコレはこうだ』と、本人が内的に噛み合っている完成形ツーカー理論に問答無用で飛躍してしまい、そこからテコでも動かなくなる。実験データの解釈しかり、プレゼンテーションの論説シナリオしかり【652】
 面白いのはその時点の結構な確率で、本人も何か様子がおかしいことには勘付いているように見受けることだ。おかしいと自覚があるのに、ファイナライズされちゃったマイ真理には人格意識がまるで無力、なっかなか逆らえない。これを解除してやるのがトレーナーの役目であろう。

 いっぽう『響かない時』にはいかに美しく理屈と現実が噛み合う姿を見ても、人間の意識は馬耳東風だ。
 あれだけ解りやすい実体験ができたのだからと『もう解ってる人』のつもりで接していたら、こっちの思う肝心のところはすっかり忘れられており…というか最初から気にも留められておらず、いとも当然に以前のままの世界観で語り掛けられてしまい愕然としたことも二度や三度ではない。
 これは本人の記憶に蓄えられている同定ライブラリーに、その時点での『理解できる素質』として、十分な雛型ストーリーがストックされているかどうかが勝負だと思う。それが無いので素通しスルーになるのである。
 例えば『×10』の掛け算を習得させるにあたり、『10回おなじ数を足す』と解説し、ひとつ足し算する度に計算結果を見せて10回目を迎えたとしても、そもそも足し算を知らず、足し算で計算結果を得た体験の無い生徒は『×10』という操作の本質を実感で理解できない。一人にした途端、手も足も出なくなるはずだ。

 随分前に『会社感』という名の体感組織観を通して、会社業務の本質を理解して取り組むという姿勢が、天性のものではないかと思うほど解るヤツは解ってるし、解らないヤツはなだめてもすかしても解らないと述べた【16】
 これは雛型ストーリーが備わっているか否かで決まる業務適性の素質の有無を、私が経験則として認識しており、それを伝えようとして綴った文章だ。当時はその要因が何なのかを特定できずにいたんだな。

 だとすれば、『解ってるヤツ』として組織生産性を意識した動きが自然にできる人材は、人生キャリアの早期に、信用し合う仲間同士が腹を割って意思疎通し、心底お陰さま・お互いさまで助け合い組織力を駆使してフロー稼動できた体験の記憶=雛型ストーリーを、内々のどこかに持っているはずである。
 この仮説を職場風土整備のノウハウに応用するならば、『まず仕事で接する相手を無条件に信用する』『相手の言葉のままを事実と認めて受け止めてやる』を形だけでも現実のものとして、組織フロー疑似体験の雛型ストーリーをひとりでも多くの同定ライブラリーに用意してやる、という手が考えられる。
 まずは、みんな気を許して世話し合うことされ合うことが、『成長し進化を楽しめる組織』を実現するための基本要件なのだ。

 そういえば昔ホリエモン氏の講演を聞いた時【264】【673】、『どんな人を信用しますか?』との質問に、彼が『基本的にみんな信用し、善い人だと思ってノーガードで行く。その方が良いと思う』と答えていたのをよく憶えている。お、さすが!

 冒頭に戻って、このファイナライズ処理で意識ピースが確立する一連のハナシは、もちろん個人のみならず組織生命体でもフラクタル適用して成立する。
 明らかにおっかしいのに『それって、そんなもんだ』とされ変わらないモノって何だっけ?
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【710】球体式戦略思考の未来メンタルクリニック [ビジネス]

 巷はいろんなコトが起こっているようだがしばらく静観するとして、ステロイド離脱の話を。
 昨年の今頃は真剣にぶっ壊れていて、数分おきに頭が激しい炎症熱に見舞われ滝汗が吹き出し、いつもびしょびしょのタオルを首に掛けて、人差指一本でキーボードを叩いていた。電子メールのタイトルを眺めても自分の意識が情報を全く処理できなくなっており、これで間違えてウィルスメールを開いてしまい万事休すとなるのが恐ろしくて、約1ヵ月間受信ボックスに手を付けられなかった。

 そこから1年経って、まず炎症熱は解決とは言わないまでも随分マシになっている。
 いっぽう情報処理がストップする症状は断続的に残っており、あたかも人体に情報処理のON/OFFスイッチがあって、それが切れるようなイメージの故障モードだな、と最初のうち思っていた。これが何度も繰り返すうちだんだん具体的な立体構造モデルになってきて、つまり人体情報網トランポリン【628】を錯綜する各器官の交信風景が、上空で俯瞰し録画する脳から見えなくなってしまっている感じである。
 表現が難しいが、自分の渉外機能が『断絶』を連想させる止まり方をするのだ。恒常的に首をやられるので、トランポリンの中央を持ち上げて作る照る照る坊主の首位置ぐるりで回線が切れるのだろう。
 これが回線復旧すると懐かしの好調期が一気に蘇りそのギャップに驚くのだが、この回線断続の仕組みと操作方法を解き明かすことができれば、世に言う鬱病の相当数が解消できるかも知れない。

 断線時は、ちょうど宇宙戦艦ヤマト式・床全面ディスプレイが落ちてしまっている状態とでも言おうか。従って各末節に五感の何を入力されようとも、吹き抜け上層階の誰ひとり交信風景を視認できず情報処理のステージには何も乗って来ない。
 だが上層階では1階床のディスプレイ映像が見えないままでも、人々は会話もするし既存の記憶情報で議論もする。つまり思考およびその出力の稼動力は失われない、こういうことではないかと思う。
 実は元々『ATC吹き抜け空間+床全面ディスプレイ』構想の発端は、冒頭の自己診断の『断線照る照る坊主』だったりする。

 ATCアイディア創出センターにベーシックインカムの導入までできたなら、日常生活の経済的負担を解除することができるため、ステロイド離脱に思い立った人々を住人として受容れることが可能、いやむしろ積極的に迎えるぐらいまでやって良いかも知れない。離脱の初期段階は全身の皮膚を失う人までいるので病院に任せるとして、その後の超々タチの悪いぐずんぐずん不調ひきずり期間は、その気で立ち向かうなら人体の情報処理の姿が自分で直視できる貴重な体験フェーズである。
 新世代コンピューターやAI開発、および生命科学の進展に大いに役立つこと請け合いだ。

 どこかで始まっているかも知れないが、夢の解析はサンプル数を稼いで取り組んでみたい。
 これまで『夢判断』と言えば、深層心理の関心事がシンボル化され別事象の形で現われて云々…というのが定番であった。落ちる夢はどんな心境のことだとか、太陽は何を表わすだとか。
 そうではなくて『夢は人体が記憶ビットをデフラグする過程で発現する一連の情報群』と定義し、人体の解剖学的構造と対比させながら、『意識』『感情』『心』なるものを情報処理のプロセス形態として解き明かしていくのである。
 免疫力発動による体組織代謝の強制ブーストで時間経過の体感速度も激変するし【615】、非常に特徴的な夢が高頻度で記憶に残るから、無条件にまず存在し自発的に振る舞っているつもりの自分の『意識』がどの程度のモノか徐々に解ってくる【692】【693】
 遅々ながらも私はヤク離脱が進むにつれ記憶が明確な夢は明らかに減ってきており、恐らくはいずれ望んでもそんな夢を見れなくなる。尻切れトンボにならないよう、計画的にこれを掘り下げ追究する取組みがあると嬉しいのだけれど。

 思えば背中をやられて柑橘系のような芳香とともに華やかな高揚感に包まれたのは【403】ほんの僅かな期間であり、あれ以来二度と自覚できなくなった。こちらも非常に興味深い現象であり、サンプル数を増やしての研究に値すると思う。
 実は私は『訳も無く子供が群がってくるタイプの人種』なのだが、何度も揉みくちゃにされるうち気になっていたことがあるのだ。女の子が背後から抱きついてきて、私の背中の真ん中に顔を埋ずめて思い切り深呼吸する場面に何度か遭遇していた。
 年齢にして小学校五年生、3人ほどが代わるがわる確かめ合うようにしてはキャッキャ笑い合っていたりもしたのだが、当時は『今の時代、男親に渇望している家庭なのかなあ』ぐらいにしか思っていなかった。だが恐らくは違う。
 思春期の入口に立つ彼女たちはオトコの芳香に気付いており、それを私の背中で確認しては『ほらほら、ね?』などとやっていた可能性が高い。私は小学生の女の子たちに実験モルモットにされ、入れ代わり立ち代わりでオモチャにされていたのである。参ったね。

 さて現状に話題を戻して、例えば財布や携帯電話や自宅の鍵など失くして急な心配事を抱えた時や、ジェットコースターの降下開始のように無抵抗で墜落する瞬間、あと激しく立腹した時もそうかな、手刀で胸と腹の境目あたりを押し込むような窮屈感を覚える。あれは心臓が収縮しているのだと思う。
 心臓が離脱過程のヤマを迎えると、あの横隔膜上空が減圧されるような窮屈感がずっと継続するのだ。たぶん『右脚ブロック』のデータが取れるんじゃないかな【640】
 続いて『人』の字の左払い部位を主として【635】、重い荷物を肩からかけた翌日のような骨格痛・筋肉痛の数日間を経て、今度は顔と首が痒み痛みを伴って赤熱したのち、最終的には発汗しながら終焉する。なるほど、心臓から顔への流れがあるってことか。

 眼球の角膜、耳の鼓膜、舌や口内粘膜などは目視で判るほどの勢いで常に更新され続けているのを御存知だろうか。目に砂埃が入って激痛に襲われても洗い流せば収まるし、鼓膜は破れてもまた再生するし、ポテトチップ食い過ぎて傷つけた口の中もすぐ治る。
 どれも生命維持に必要なためであり、頭部に集中配置された各種高感度センサーや摂食器官の体組織を、いつも新鮮で透明度高く、丈夫で柔軟な状態に保つようできているのだ。

 だから後頭部の深い奥の方から顔面に向かってチリチリと微感電のような痛痒さが湧き出し、瞼の縁や眉間や耳周りや唇に沿って蓄積したのち乾燥した細かな皮膚片となって剥がれ落ちて行くのだろう。
 剣道の面をつけた途端に顔が痒くなるのは経験者ならわかると思うけれど、あれが顔の厚みの中で起こる。他にも舌の左奥の裏側が口内炎だとか、両目頭の中の涙管が痒いだとか、左耳の奥深くがずっと鼻づまりだとか、あり得ないウザい症状と四六時中お付き合いする、我慢の離脱段階である。
 人体は本当によくできているのだが、手放し無意識の自動運転で百発百中に最適処置をしてくれるような虫の良い完成度ではなく、頭部感覚器官の常時メンテ機能を生物DNAが生存手段として紡いでおり、その結果、首から上に廃棄組織の排出症状が目立って顕れるのだと思う。ま、モノの道理、自然のなりゆきってやつですか。

 振り返って、こんな行きがかりでもなければ気付かなかった事実の多さには驚くばかりで、以前考えた都心シェアハウス型サナトリウム【376】をアイディア創出センターに組み合わせて活用する案に仕立ててみた。
 まだまだ私ごときの頭では想像もつかない新事実が数々見つかるはずだと思うのだが。
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【709】DIY経済体験キッズランドのロートル喜劇審査 [ビジネス]

 さらに夢洲人工島ラボYAIL関連の話だが、そろそろ厳しめの話題に振ってみようか。

 当面のところ今年秋の消費税率10%化は、一応敢行される方向として演ずるのが暗黙のお約束となっている日本社会の公共言論だが、それが現実となり得ない話はここで何度も繰り返してきた。
 失政愚政の積み重ねで果てしなく沈み続ける底無し不況により、日本経済の基礎体力が消費税率アップにとても耐えられないというのがまず手近な理由だが、これは消費税率とそれを受け止める市場購買力のバランスという一般的な経済論議だ。

 我国が直面する本当の問題は、消費税率なんかいくつであろうが、今まで国民生活の何もなかったところに日々のレシート管理作業を強要し、それを提出させ弄ぶだけの莫大な無駄公務を発生させようとしている軽減税率制度である。
 これが貨幣経済の原理原則として成立しないという解説も既にやったが案の定、際限なく『処置不可能』を訴えるケースがあちこちから提起され続け、それらに対策とも呼べない非現実的な場当たり逃げ口上ばかり並べて行った結果、大義にしていたはずの『税収不足を補うため、消費税率を上げて増税せねばならない』という大原則が『やっぱり根も葉もないウソっぱちだった』とバレて、その一部始終を日本国民全員が確認し確信して今がある。

 そう、日本じゅうの消費現場や財務管理が大混乱し、ミスや不正およびその対処で大損害を出しガタガタに陥ろうとも、超巨大無駄公務・軽減税率の新職域を形だけでも押し込んで、そこに新たな年収800万の税金給料が取れる居場所さえ作れれば、あとはナニがどうなろうが構わないってワケだ。
 実は、この日本社会の大混乱は、そんな私欲だけをまんまと満たしての他人事にできるほど甘いものではないのだが、組織認知症でボケてしまった役人組織の黒幕は、もうそこまでモノを考える知能を失っている。まさに老衰による発狂自爆テロだ。

 ま、いいや。軽減税率とやらがどんなものか、もう少し面白くイメージしてみようか。
 例えば夢洲人工島ラボがいま完成してスタンバイしていれば、一般庶民の日常消費生活から幾つかのカネ流通シーンを選び出して、それらを再現したイチないし数ブロックの実験街を用意すれば良い。

 そこに、与党の政治家や役人組織の管理職を放り込むのだ。コンビニ、ファストフード、スーパー、もちろんキャッシュカード未対応の屋台食堂、まだまだあるが、奴等をここで店頭に立たせ、店を切り盛りさせてみたとしたらどうなるだろう?
 当然、日本の日常社会を模しての実験だから、事前に1~2時間の入れ知恵一律受講ぐらいは許すが、その後は身ひとつの自力でこなしてもらう。
 おっと、怯えすくんでの忖度か、実際まともに箝口令が布かれてのことか、長らく知って知らん顔で軽減税率に関する報道を日本国民に対して一切やらなかった機能不全の烏合マスコミ衆は、ここできっちり軽減税率トライアル生活をこなす与党や役人を実況生中継するんだぜ。高視聴率は保証しよう。

 いま決めたことにしてしまっている軽減税率とやらが、実稼働可能かどうかの検証実験だ。
 検証実験をやる以上は判定基準を設定し、国民全員の監視のもとOK/NGの結論を出す。
 他ならぬ国会で決めたことにした以上は、そこで起こるカネ取引すべてにおいて、微塵の滞りもミスも許さない。
 常識的速やかに処理して完全無欠ならOK vsそうでなければNG、これで判定する。

 OKだったら、10月だかに消費税率10%と同時に一旦は軽減税率を導入するんだろうな。
 NGだったら、まず問答無用で10%も軽減税率も凍結。
 もちろんコケたりミスったりした奴のクビは洩らさず刎ねる。つまり国会議員なら議員辞職させ、役人組織の管理職なら最小限でもヒラに落とす。
 何しろコイツら職位を根拠に一方的に決定権を主張し、ウチワでこっそり自分らの勝手に決めて日本国民1億2千万に強制しようとしたのだから、失敗の処置は職位剥奪として異論はあるまい。

 世襲のガキに古電球、セメント屋、あと地下1階だか何階だか、どこのとは言わんがタマの裏側みたいな顔したジジイ、ナントカ学会ゲタ政党の見るからにポマード臭そうなキモなっちゃん、役人組織からはペテン眼鏡に、あと日銀の素人クロちゃんも、とにかくオールスターキャストで御出演願おうか。
 コンビニでバイトした経験のある若者たち、このへん実験開始から何分持ちそうかね?

 これを読んでいる皆さんの頭の中ではもう既に映像と音声付きで実験結果が出ているはずで、それは間違いなく現実になるから、こんなもの本当はゼッタイ実行してはいけないムダ実験なのだが、皆さんの脳内シミュレーションで済ます限りはタダなので、面白半分に考えてみよう。
 現・与党二党の国会議員を集めても数百人レベルだ。これに役人組織の管理職その他、実験場に放り込んで多少は意地で頑張りそうなのを足しても千人いくかどうかだと思う。
 先ほど『一般庶民の日常消費生活から幾つかのシーンを選んで』と述べたが、取っ掛かりはそれほど特殊な場面でなくて十分だから、コンビニその他の小売店や自動車販売店などの仮設店舗に、キャッシュカード決済のデータ処理をやる模擬事務所ぐらいでもいいじゃん。もちろんカードNG現金オンリーの歴史ある老舗店舗も準備しよう。

 その程度の規模なら、郊外のゴースト・ショッピングモールにそのまんま収まるじゃないか。
 工事も殆どいらないし、大してカネかけずに一目瞭然の結果が出て、それが高視聴率の娯楽番組やエンタメ記事にもなる。注目されるのは一時的だが現地に人が集まるので、地元の再活性化計画とこの企画の実施時期を噛み合わせれば、お望みの『地方創生』ってやつだよ。良いコトずくめじゃないか。

 夢洲人工島ラボはもっと大胆に、島内の時計を一斉に何時間か前後させるとか、カレンダーの曜日・週末の概念を消すとか、光熱インフラをブロック番回りで休止させて負荷平準化するとか、ベーシックインカムなど次世代の刷新経済モデルを回すとか、やはり隔離空間ならではの実験項目を試したいところだが、それだけで全て終わるワケはなく、こういった石ころ思い付きレベルのお試し企画も必ず課題に上がってくる。その予行演習としての捉え方でも良し、あるいは『人工島であること』が要件にならない社会実験は、恒久的にゴースト・ショッピングモール予備実験場で行う構想とするも良し。
 これも、確か東西両方の郊外地に使えそうな物件があったような気がするのだが。

 2025大阪万博はもう金輪際カネ浪費イベントにしないとして計画を進める一方、その未来構想を現在に遡って反映させて、今ある遊休施設に転写するという提案でした。
 最悪これやらないと自爆テロ非国民犯罪者政権はデタラメ税制案を諦められないだろうし、諦めなければ日本経済は大混乱で済まず、景気は低迷どころか崩壊する。
 健常者は余分な手間かけず、脳内バーチャル実験で確答を得てオワリのはずなんだけど。
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【708】光電満艦飾の次世代キャッシュディスペンサー [ビジネス]

 正月休みの最終日になっている方も多いと思うので、せちがらい話題はやめて夢洲の話を続けておきましょうか。
 IRつまりカジノについては、昨年だか入場料いくつの入場回数制限どんだけみたいな、お子ちゃま遊園地のような法案で決めてしまったことになっている。端的に、こんなあほみたいな遊興施設にするのなら、カジノをやる意味なんぞどこにもない。

 カジノをやる意味、それは『カネ儲け』だ。
 客が一攫千金めあてに賭けたカネを親元が集める。一定の確率で客に大金の払出しは発生するが、もちろん大半は親元の手の内に収まる。みんな納得しているカジノのルールである【490】
 このカネ持ち親元からガンガン納税してもらって国家債務の返済に充てようというのが、和製カジノの第一目的だ。だからなんだが、依存症対策がどうとか余計な世話焼きは自己責任意識の高い海外の客を遠ざけるばかりの悪影響しかないと思われ、現状法案の幼稚な賭博ごっこ遊園地では全く目的に適わない。
 このあたり、昨年は随分と日本国民の声を代表して頑張ってくれた野党たちとは意見が違ってしまって申し訳ないのだが、あれだけしっかり議論できるアタマがあるのだから、そこを見込んで今いったん冷静に考えてみて欲しいのだ。

 確かにラスベガスで賭博に夢中になり過ぎて、金目の持ち合わせを全て換金してスってしまい、帰りの旅費すら危なくなるまでスッテンテンになる客はいるという。ひとりカジノに入り浸って滞在期間中を夜通し熱中し、他を観光した後に合流した仲間たちが、まるで催眠術にかかったかのように正気を失いカジノに執着するその姿に驚いたというエピソードも聞いたことがある。これはこれで経済社会を生きる人間として大失敗をしている訳で、褒められたハナシでないのはその通り。
 だが、例えばこの手痛い経験を貴重な人生のターニング・ポイントとして大成功に繋げる道もあるということを忘れてはならない。そもそもから真面目に生産活動に励む心づもりも無く、目に付いたカネを手に、遊んで暮らす大金を狙って賭け事ばかりやっていた男が、本気で怖い思いをし、同類と泥を舐めるような生活を送りながら、生き残るための日銭の損得を勘定するうち賭け事の真の期待値を実感するとか。

 もちろん直らないのも多いんだろうが、社会としてはそういう連中が犯罪を起こさないよう治安体制を布くところまでである。『社会が賭博の御節介を焼いてくれる』という奇妙な常識が普及してしまうと、『ちゃんとルール守って散財したんだから、税金で面倒見るのが当然だろう』みたいな歪んだ権利意識が必ず発生してくるはずだ。人間、自分から考えを改めない限り、死ぬまで行動規範は変わらない。
 カジノでスッテンテンになったとして、人を殺した訳でもなければ自分が死ぬ訳でもない。隠し事もウソも何ひとつやっていない。つまり命に関わる重大事故でもなければ、他人や社会を欺く犯罪・違法行為の類でもない。
 『人が失敗して学習する権利』を奪うような社会システムは、結局は社会の生産力を落とす方向にしか作用しないはずだ。
 そしてスッテンテンの大失敗が犯罪に直結しにくい立地条件が『一般社会から隔離された温暖な気候』なのである。私はこの根拠をもって、カジノ最優先候補地は夢洲人工島だと考えている。

 今もやっているのか知らないが、ラスベガスには路上のお手軽勝負師がいて、道行く観光客に呼びかけ、その客の年齢を当てるという賭け事をやっていた。日本人は若く見られがちで勝率が高いというウワサも聞いたものだが、当時も今もそれが通用するかどうかは私の知るところではない。
 まあ二十世紀の終わり頃にして、駅前アーケードの天井を全面巨大スクリーンにした映像アトラクションもやっていて、そんな場所で小銭稼ぎのストリート生活から這い上がれる環境があるのなら、転落の人生のまま幕引きに終わるケースばかり心配するよりも、『経済人がゼロから起動できる環境』に思考を向けた方がカジノ社会の現実解に近いのかも知れない。
 職場から不正や非・生産的な主張、さらには不毛な無差別ハラスメント提起など無くすには、まずそこにいて『大概のコトがあっても何とかなるさ!』という精神の安定を普及させるのが一番である。

 少なくとも立上げにあたって、カジノ運営のノウハウを学ぶために既存の海外カジノを誘致する必要はあるんだろうな。
 誰でも思いつくと思うが、賭け事は親元にカネが集まる原理原則を逆手に取って、特定の客とディーラーが談合し、客が『道理として』惨敗した後にディーラーからキックバックを得るという不正が成立する。その他それどころでなく『カネ儲けが目的の場』では想像を絶する不正行為の可能性があるため、徹底した監視システムが勝負の現場に常時睨みを利かせているのだ。
 客に大勝されてしまったディーラーは即刻に降ろされるというし、真剣勝負として賭け事が廻るための管理は非常に厳しいと聞いた。本当かどうか未だに疑わしいのだが、熟練者はルーレットの狙った数字に球を落とせるというし、カードの束はぱっと持って重さと厚みで間違いなく枚数を言い当てるという。
 ラスベガスでギャラリーを決め込み何度か眺めたが、私なんぞにはどお~おしても実感を持って理解できなかった。賭け事にさっぱり興味も御縁も無い私だが、このスキルには興味深々である。

 確かに大金が動き、一攫千金と無一文の人生の分かれ道になったりもするのだが、カジノはだらしない消費を連想させる、堕落の象徴としての頽廃的文化ではない。野党たちには新年早々からまた頑張って欲しいので今すぐでなくて構わないから、冷静かつ慎重にカジノ文化の機能性を考えてみて欲しい。
 何より、この集金力を使わなければ世界に他例を見ないほど壊れた日本国の財務は立て直せないのである。裏返せば、カジノに単細胞で的外れな反対を叫ぶばかりでは、わざと国家財務を破綻させにかかっている自爆テロ非国民政権と同列に見られて、日本社会が味方し切れないと思うぞ。

 そして若者たち、『カジノって凄っげー!』と思ってくれたなら、まずはハードとソフトの両面からその構造と機能を考え、近未来高度エンタメ集金マシンとして発想を拡げてみてはくれまいか。
 いま社会にある悪いイメージを作り出したのは、悪い大人たちの勝手な所業なのだよ♪
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【707】逆転祈念の謹賀新年 [ビジネス]

 明けましておめでとうございます。本年も御愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
 一応まだ三が日の最終夜だし、夢のあるハナシをしようってことで夢洲の話を続ける。

 2025万博構想図を見ると海側に大きな内海の親水ビーチ(?)が描かれており、いっぽう現状の航空写真に目を移すと、この部分は恐らく地盤沈下による低湿地だ。よってホバークラフトの海上アクセスには工事も楽々、申し分ない。
 モーターとバッテリーの小型軽量化が進んだお陰でドローンなんか実に軽快に飛び回ってくれるが、やはり鉛直下向きの推力で空中浮揚するのはボロボロにエネルギーを喰うので、どうしてもの理由でも無ければ、輸送機械としてはキホンやらないのが正解だ。どうにでも散ってしまう空気相手に体重の維持を踏ん張るのは極めて効率が悪いからである。
 だがホバークラフトの場合、スカートで船体底面に閉空間を作って内圧を上げ、僅かな浮上代でコト足りるため、この問題が解決される。飛び上がったにしても、数~十数メートルの高度なら『地面効果』『対地効果』と呼ばれる地面相手の踏ん張りが効くので、随分と効率が良い。

 そうだな、百均で買ってきたミニ扇風機なんか机の上に転がってたりしないだろうか。電源は家庭用100vでもUSBでも乾電池でも結構だ。例えばこれを地面に伏せて寝かせ、スイッチを入れたところで送風により扇風機が起き上がったり、よもや飛び上がったりはしない。
 だがファンの部分をお菓子の丸箱の底を抜いたりなんかしたやつで囲って『送風ダクト』にし、これを手近な箱の蓋に丸孔あけて突き立ててやると、にわかホバークラフトの完成である。重心が偏らないよう真ん中に持ってきてやる工夫は必要だが、かなりテキトーに作ってもちゃんと浮いてくれるはずだ。

 小学生時代の私の場合、スーパーで売っている肉の発泡スチロールトレイに穴をあけ、アイスクリームの容器と模型用のモーター、あと当時は数十円で買えた樹脂製の3翅プロペラを組み合わせ、1.5v乾電池2本の電池ボックスを手に持つ有線式にして犬のお散歩よろしく連れ歩くスタイルの作品であった。
 こんなものでも軽く5ミリ以上は浮上して水上走行も難なくOKである。工作の得意な人は、プラスチックごみの日にでも近所で丈夫な空気枕型の緩衝材をかっぱらってきて切り貼りし、スカートを作ってみるがよろしい。
 エネルギー消費を抑えながら対地摩擦を激減させる技術として実はポピュラーなものであり、平滑な床面上で重量物を自在に移動させられるツールとして市販されていたりもする。案外とフツーの技術なのである。

 では自動車の方はどうしようか。自動車はそもそも走るモノだから、これをわざわざ飛ばすというのは本来機能を完全停止させて違う機能で稼動させることになり、要は機械設計としてセンスが良いとは言えない。ならば走りながら付加価値を与えて、海に潜ってしまうというのはどうだろう?水陸両用車は既に観光用のものが数多く走ってしまっているから、水中を行く。
 もっとも人が普通に乗れる水密キャビンとした瞬間に浮力に逆らわねばならず、クソ重いウェイトを積んで空気抵抗の替わりに海水を押しのけながら、海底を這いずり回る非効率な姿が決定的となってしまう。せいぜい物珍しさとしての娯楽がウリの海中アトラクションにするのが関の山だろう。

 ただ吸排気を伴う内燃機関の自動車よりは電気自動車に圧倒的に分があるはずであり、中高生に中古車一台くれてやって『お前らコレで海に潜ってみろ』みたいな課題を与えてやれば、そこそこ手応えのある自由研究になるかも知れない。やり過ぎないよう気を付けながら、周囲の大学生や大人たちが必要都度に手を貸してやれば結構夢中になるヤツいるんじゃないかな。面白い科学ドキュメンタリーできるかもよ。
 昨今の、何をどこまで自力でもがいて成長の糧にしたんだか判らないような、スカみたいな自由研究なんぞ止めちまった方がマシだと思う。やるんならガチのマジ、その気になれないなら最初から綺麗さっぱりナシにして、余計な心配ごとの無い長期休みを過ごさせてやるのが子供たちのためだと思う。

 そうそう、私の小学校4~6年生を受け持った先生は『宿題ゼロ』がモットーの教育者だった。
 自分が子供のころ宿題をたくさん出されてせっかくの休みがいつも面白くなかった記憶があり、いま自分が教師の立場になってなお、自分としてはそれが君たちのためになるとは思えない。宿題の重圧は一切なくすから、やってみたいと思うこと、普段できないいろんなことを存分にやってみなさい。
 そんな先生だったのだ。改めて私は、本当に幸運を渡り歩いて育った人間だと再認識する。

 海中アトラクションに話を戻そう。まだ20代のころ豪グレートバリアリーフで『下向きに拡がる世界』に強烈なインパクトを感じて以来、どこかで役に立てたいと考えていた。
 ヨーク岬半島の付根に位置するケアンズは、地図上はグレートバリアの真っただ中に見えるのだが、実は湿地帯が岸に拡がる港町である。従って船で沖に拡がる珊瑚礁まで出て行って、水深の浅いスポットで止め、船まるごとを遊覧基地にして海面にタラップを降ろし、ダイビングやシュノーケリングを楽しむ形態となる。私はダイビングしなかったので、呼吸筒付きの水中眼鏡を借りて泳ぎ回っていた。
 これが大層おもしろく、水面を泳ぐ自分の視点から下向き立体的に展開される極彩色の景色は忘れられない。ちょっと目を引くものがあったら、素潜りでも数メートルは簡単だからお手軽に見に行ける。この『上から見下ろし、好きな時に舞い降りて好きな所を見に行く』という自由度を、どうにか体験型アトラクションにできないかと常々思っていた。
 所詮アトラクションなので実用化したところで数が出ないのだが、『空飛ばずに潜水する自動車』が、海上に向けて発進する『空飛ぶ自動車ならぬホバークラフト』を横目にズブズブ潜っていくという光景も、なかなかサンダーバード的に楽しいではないですか。

 さて正月が明けたら徐々に厳しい話題にも触れて行くことにするかな。
 昨年デタラメ法案ばかり勝手に決まったコトになってしまっていて、どれも国民の誰ひとり日本社会での実現イメージが持てずに宙ぶらりんの行き詰まりだが、ここで紹介している夢洲やATCの未来構想が、皆さんの脳内VR、AR、あと最近はMRか、とにかくそんな中で思い巡らされ膨らまされ、実感に響く『嬉しい楽しい2025年の現実』になって日々進化していることを願って止まない。

 明るく判りやすく、みんなが笑って納得し力を合わせられる日本社会でありますように。
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