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【671】怒髪天突く逆福祉公務員エントリーシート [ビジネス]

 役所と裁判所が障害者の雇用率を倍以上に水増ししていた。とんでもない話である。
 ただの規則違反では済まされない、あまりに酷い犯罪的行為なので緊急の特別回を。

 役所と裁判所=行政と司法が、障害者の『法定雇用率』つまり立法して決めた数字を守っていなかった。この法定雇用率、未達成の企業は月額で一人あたり5万円を納付するとか、場合によっては企業名を公表されてしまうなど厳しい規則となっている…民間だけは。
 つまり公的機関は、最初からお飾りの御立派な法定雇用率を掲げるだけ掲げて、実態は自分ら好みのなりゆき任せにするつもりでいたということだ。現にこうして不正がバレたところで、それを見越してのっけから役所も裁判所も事実上の罰則はナシと『法律で定められていた』のである。
 他の不祥事と同列に扱って済ますような話ではない。まさに立法・行政・司法に跨る機関横断型の組織的犯罪ではないか。
 この問題、単なる規定違反とは質が全く違うことを意識しておく必要がある。いったんヌルい綺麗ゴトやゆとり批判の類は議論がぼやけるので忘れていただきたい。

 少子化と言いつつも社会規模の数量で生れ落ちて来る人間たちには、確率に従って一定のばらつきが発生する。
 ナニガシかの社会生産作業を課題事象に設定し、それを実行するだけの機能がどれだけ叶うかという尺度で人間を測った場合、各自にひとりひとり適性値の点数が付くワケだ。
 これが平均値を大きく割り込むようなら、それは課題達成に寄与せずむしろ障害として作用するから、つまり『その人は障害者』という判定になる。厳しい話だが事実である。

 これで終わってしまっては困るので、これまたナニガシか個別の工夫を凝らすことによって、ある生産活動の局面では平均値を割り込んでしまう障害者でも、別の違った局面でみんなが見て納得するような『人並の生産力』を上げられるようにしたい。
 こうして社会全体で、ばらつきをものともせず一人でも多くの人間がお互い役立ちあう互助の関係を作り込めば、社会の総生産性が向上し、より多くの人間が仲良く希望を感じながら日常を暮らせるようになる。
 みんな同じだとか多様性を受け入れる優しさだとかいう美辞麗句でムリヤリ蓋をするのではなく、現実を前に、その捉え方と処置を工夫して全員で生産力を隈なく発揮させる幸福な社会組織でいよう。高度福祉社会を強化推進する理屈としてはこんなところだろう。

 だが自由競争市場で鎬を削り業績を戦わせる諸企業は、ついつい持てる力の最大限を一律に事業の主領域に注ぎ込みたくなるのが人情で、障害者対応は『誰かできる人が気を利かせてやってくれよ』とないがしろにしてしまいがちだ。だからこそ高圧的な強制力に映るのも止む無しとし、法定雇用率の違反に重い罰則規定まで布くことにもなっているのだと思う。
 こんな中、自由競争を勝ち抜く目的もない役所や裁判所で法定雇用率未達が常態化していたからには、単純に『そんな面倒な人種の負担を負うのはイヤなのでやらない』という、障害者を邪魔者扱いして下に見る意識と、自分勝手な怠け欲の素通しで福祉社会の運営分担を民間に押し付ける意図があったとか考えられない。これでは国政の正当性を全く信用できないのである。

 まずいの一番で『何故こんなことになっていたのか』に理屈の通った説明が必要であり、いきなりすっとぼけて再発防止の話なんぞ始められても何の解決にもならない。役所毎に架空の障害者雇用をでっち上げた張本人の名前を片っ端から公表するぐらい、簡単にやれるだろうが。何故そんな単純な初動が取れない?
 立法・行政・司法に潜む、この鼻持ちならない差別意識の在り処を特定し、その矯正処置を新たな立法で規則付け、常に国民の目に広く晒しながら管理するところまでやらずして、五体満足な還暦公務員をわざわざに高給で新規雇用する必要性などどこにあるのか。

 だから、こんなことになる上から下までどろどろの犯罪者政権はもう一斉廃棄処分にして、一応でも我々国民に対して『正直、公正』を宣言する人種で入れ換えなきゃダメってことだよ。
 『不正直、不公正』しかないのが現・犯罪者政権なのだから、『正直、公正』の明言は改善方針の示唆として的確なコトバの選択だと思う。堂々と謳え、引込めるな。

 総裁選に公平な報道を求めるだと?どこのどいつがだ?
 『ナニが公平だか解ってるよな、ええ?』ってところか。まだ尻尾振るのがいるのかね。

 イチ政党組織のウチワ選挙ってことになると、我々一般国民が直接多数決の票数に手を出すことはできない。それでもここで支配階級たる議員サマ同士の内情だけで物事が決まるような政党風土なら、もう『この政党組織丸ごとが日本国民の敵』ということで、我々下民は次回以降の選挙にそれを反映していくのみである。
 ま、とりあえずさっさと候補者討論会をエンドレス・デスマッチの公開ライブでやろうや。

 冒頭に立ち返って、今回はお役立ちアイテムでも面白ネタでもなく、ひたすら非難と軽蔑と憎悪の感情を込めて、『この立法・行政・司法の機関横断型・犯罪者組織を本格的に終焉させ解体すべき』と私が考える根拠について解説した。
 世の中いろんな人間で構成されており、決して優しさや思いやりだけで楽しく美しく全員ハッピーに収まりがつくものではない。だがだからって、思い上がった自分ら都合の卑しい基準で不遇の同胞を見下し、自分ら仲良しグループの括りから隔絶し、そんな狂った処置が自分らだけの特権で行えるような細工をやっていたのは、どうしても許せるものではない。
 恥を知りやがれ、外道が!

 そしてこんな事実が明らかになった今、ここでハンパに許す方が原因を作るのだとも思うのは私だけだろうか。
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