SSブログ

【650】禁断オトナ解放感アイランドの成年認証タッチ [ビジネス]

 IR法案で『また』やっちまったか。もう民主主義議会制でも何でもないな。
 IRの実験的導入から始めて恒常的な収益運営にまで持ち込むのが、だらしない不採算で莫大な負債を積み上げてしまった日本国財務にとって唯一無二の起死回生策。だからIRの導入は進めるべきだ。
 だがアホな入場料の設定や悪徳政府のピンハネ代など、IRの本質的な機能に水を差すような決め事ばかりが目につくので、現時点のこの法案は通さなくて結構である。どうせ形だけ賭博付きの、お子ちゃまママゴトちいちいぱっぱのキャバクラ幼稚園テーマパークみたいなモノしかできない。
 時間とカネすって大損害の負の遺産しか残らないパターンだ。やめとくのが吉である。

 結論から行こう。カネ集めたいならカネ集めに目的を一本化し、他を合わせ込むべきだ。
 賭博好きに賭博でカネを落としてもらうんだから、それ以外の面倒は一切取り払う。

 ロスから延々延々とモハベ砂漠を走り、フーバーダムの傍を抜けてまだもっと走り続けると、左手にあの砂漠に孤立するジェットコースターが見えてくる。いつだったかお客さん乗せて高い所で止まっちゃってた景色がニュースで流れてたっけ。あれはさぞかし暑かったことだろう。
 あれが見えると『ああ、ラスベガスに来たなあ』という気分になったものだ。
 確かその近所に無人の小さな観光案内所があり、ラスベガス内外の観光パンフレットが数えきれないほど並んでいたと記憶している。もうこの序章からロハで、これからの夢の時間に向けて、観光客の気分をアゲアゲに焚きつけてくる訳だ。

 余談だが私はここで間違えて、昼過ぎにモニュメント・バレーの観光パンフレットを手に取ってしまい、地理的に『ヤバい距離』なのは知識として解っていたのに、その箱庭のようなカワイイ挿絵につい理性を狂わされてしまった。
 一生にいっぺんは見ておきたいと常々思っていた景色だし、今となれば結果的には良かったのだが、それにしても車を運転して行くとあまりにも遠い。道中は何もない原野で、食い物も無ければ便所も無い。そしてカーナビも無い時代ゆえ自分がどこまで来ているのか目印も無いので、諦めて戻るにも戻れない。
 夕方前にモニュメント・バレーに到着し絶景に感動できたは良かったが、真夜中前にマラソン高地トレーニングで有名なフラグスタッフで宿を見つけて転がり込むまでガチもガチ、もう真剣にくったくたのへっろへろで、路上強盗に撃たれて死んでも良いから路肩に停車して小一時間眠りたかった。
 いろいろ物騒になったとはいえ、日本は安心・安全が世界一の素晴らしい国である。

 さて以前にも書いたが、ラスベガスを不夜城たらしめている不可欠なファクターとして、総じて高温・乾燥の気候がある。気候区分としては酷暑の砂漠気候であり、ガラガラヘビやサソリの生息地域ではあるが、街中に入ってしまえばその危険は無く、むしろカラリと乾燥していて羽虫やゴキブリなどの害虫がいないので、生活の手間の負担が軽く暮らしやすいと考える人々が少なくないようだ【490】
 温暖な乾燥気候のメリットといえばやはりカリフォルニア州を最初に思いつくが、ロスなんか6月の晴天で日中普通に30℃を越える日でも、陽が落ちた午後7時には10℃台前半まで下がったりするので、寒がりにはかなり堪える。私が経験した限りではラスベガスやフェニックスの同季節、午後9時でも30℃以上あった。
 噴水を従えた不夜城の満艦飾ネオン群に、イルミネーション満載の高層スイートルームなんかも、あの乾燥気候あって成立している娯楽アイテムだろう。これで夜中じゅう歩き回って遊び回ってそこらで飲み食いして、気が抜けるほど飲食代が安いから消費マインドが爆発するのではないかと思う。

 そりゃみんな、あちこちアトラクションを眺めて楽しみながら刹那の消費で気分を発散させに来るのだ。吹きすさぶ寒風や、足を取られる積雪や、服の裾を重く濡らす長雨その他、そもそもが軽装以上を要求する悪天すべてが、割り切った楽しい時間に水を差す。
 えっちらおっちら羽織ったオーバーコートやマフラーの雪を払うとか、びしょ濡れで雨傘畳みながら長靴をフロアマットで拭うとかあり得ない。そんなんじゃパーッと派手にめかしこんで、電飾付きの10mストレッチリムジンでカクテルパーティやりながらカジノの玄関に乗りつけ、そのまま中へ雪崩れ込めないじゃんよ。
 強いて言えば、時々映画『ハムナプトラ』に出てきたような砂嵐に街全体が呑み込まれるのだが、まあ目視して屋内や車内に避難する余裕は十分にあり、ものの十数分でやり過ごせる。過ぎ去った直後の瞬間から、寒くもなければ濡れもしない。

 IRを敷設するなら、身軽に歩き回れる気候が重要な条件なのだ。
 このあたり来客の機動性確保に優れているため、新技術イベント等のコンベンション・センターとしての機能も充実させて、近年ラスベガスは未来に最短距離のイメージを持つ一大総合文化拠点にのし上がって来たのではないかと見受ける。配布物を掻き集め記録に精出す見本市には、ぜひ軽装で出撃したい。

 …となると、もうロケーションに迷うことはなかろう。大阪の人工島である。
 東海道の西端に位置し、同時に瀬戸内の東端でもあり、京都・奈良にも近いから、来日客の吸引力を置く場所として申し分ない。大阪IRでひとヤマ当てたラッキー野郎向けに、東海道、山陽山陰、南紀、ツウ向けの四国や瀬戸内諸島などなど、観光産業も効率的に多岐のオプションが用意できる。

 この日本社会で『大阪でラスベガスの進化形を試してみないか』と声掛けすれば、普通に過半数の人が暗いイメージもなく面白がって賛成する可能性が高いと読む。よもや一度ラスベガスに連れてって、的確な解説のもと三連休の騒ぎでも見せてやれば、もう誰もがウキウキワクワクの実験企画を語り始めるのではないかとさえ思う。
 それが何故にお約束として、ムリヤリこじつけのギャンブル依存論議みたいな吐き気のする揉め方に始まって、導入するならするにしても、薄気味悪いお子ちゃま遊園地然とした入場料・入場制限論議みたいな痴呆学級会に迷い込んでしまうのか。意味ワカランよ。

 IRを導入するなら、粗悪財務の改善を目的事象にして、模索型の実験を交えながら段階的に計画を組む必要がある。
 その意図を持つ日本国民の一人として、今のIR法案など破り捨てて結構だと断言する。
 このラスベガス好きのIR賛成派が応援しよう。
 こんなインチキ議決しかやれない組織認知症・犯罪者政権を止めてくれ、野党たち!
nice!(14)  コメント(0)