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【630】生命退化する高齢化ニッポンの抵抗力 [ビジネス]

 更に検証を進める。まずはこの私自身の身体現象から。

 恐らく体内物流の総本山である心臓に直近という理由で、左腕に向かう神経にヤク依存の残留症状が根深い。覚醒中は何ら問題ないのだが、入眠モードに突入すると背中~小指をつなぐ外側面の触感が麻痺してくる。もちろん年月を経て徐々に軽減しつつあるのだが、離脱進行中は寝違えたような不快感が出るようで、遠い意識の向こうで邪魔にひっかかっていた記憶が残っていることもしばしばである。
 いっぽう心臓も離脱の不調を訴える時が残っており、腹の天井たる横隔膜の左上空が減圧されたような違和感を覚えることが時々だがある。たぶん血圧落ちてるんだろうな。

 私は原則、あおむけ大の字…というか、本当に横一直線に腕を伸ばす訳ではなく、軽く両側に開いた姿で眠るのだが、いつからか、すぐに左手が折り返してきて左の掌が左胸に乗るようになっている寝姿に気が付いた。
 これはもしや左腕の交信ケーブルが睡眠中に切断されてしまうため、心臓と手の平が直近で非接触通信しようとしているのではないか。
 また右足首の皮膚感覚が怪しかった時期には、やたら左足が右足に重なりたがっていたことを思い出す。寝るとついつい足だけキリスト像状態である。

 怪我や疾病で痛む部位に手を当てると苦痛が和らぐ現象は御存知だろう。あれは気のせいではなく、本当に痛覚信号が軽減されるデータが取れるのだという。また自分自身の手でやるより、他の人に当ててもらった方が効くのだそうだ。
 あらら微笑ましくはあるが、自分より他人の手の方が和らぐってのは何故だろう?

 私が高校生の頃、ウチには手乗りの桜文鳥がいた。
 コイツ、珍しく風邪で寝込んでしまい枕に埋めた私の横顔に添い寝してくれたことがあるのだ。いつも一緒に暮らして遊んでいる人間が調子悪くて伸びてしまったのを見て、自分がくっついて寝てやることで労わりその回復を早めようとした。芸も何も教えていない、血統書も無いそこらへんの雑種の文鳥である。
 小鳥たちに着替えや散髪の概念などないのだろうが、実はどんなに装いを急変・激変させようが、彼等が家族のどれが誰だか判らなくなって迷う場面を見たことがない。ウチの家族めいめいに付き合い方も決めており、明らかに人付き合いの領域で相手を認識している。更には自分が人間とは違う種の生物であることも理解しているようだ。
 『仲良く一緒に暮らす仲間組織』の概念は、種を跨いで生命標準のDNAプログラムとしてかなり原始的な階層に一般普及していると考えられ、一人の人間に収まる臓器同士であれ、ひとつ屋根の下に暮らす鳥と人間であれ、ツラい状況の仲間には『お~い大丈夫か?』と寄り添いにいくと組織力がパワーアップして生存率が上がる経緯を経て来た結果なのだろう。
 『生物は、できるだけ自己の系外と交信し協調を求め、協調できた範囲で組織生命体となる』のではないだろうか。まあ寄ってって弱肉強食で捕食されちゃったりすると、それはそれでDNAに刻まれると。
 傲慢に思い上がった卑しく愚かな人間どもの観察視点とは全くかけ離れた次元で、地球上の生物たちは組織の快適性と生産性を維持管理し進化しているのだ。

 でもまあ、フツーそうだよな。共存で得られる組織生命力をわざわざに壊す人間の方が何かおかしいんだよ。これは生命の原理の領域で、人間だけ何か異常事態を起こしている。
 人間に限って、仲間を裏切ってまでせせこましい我の通し方に執着し、組織を介した広く長期的な快適空間への興味が二の次になりがちなのは何故だろう?
 誰からも本心で好いてもらえず、価値ある付き合いとして腹割って貰えないのが必然なのに、相手を痛めつけてまでしょうもない我欲を満たす刹那に時間を浪費するのは何故だろう?
 生き抜くチカラが弱く自分が個体単独で生存できないことは自覚した上で、組織に身を委ねながら組織本体を裏切り、全てが破滅する道を選ぼうとするのは何故だろう?
 子供が可愛い孫が可愛いと、時に異常とも映る溺愛を演じて自己満足を確かめたがる割には、ガチで我が身を捨てて子孫を死守する動物たちの本能が、人間だけウソのように抜け落ちているケースが散見されるように感じるのは何故だろう?

 これらの疑問について『人間という特段ややこしい生物の不確定性』みたいなブラックボックスにして誤魔化さず、生命の原理に照らして考えた結果が『老衰で弱った個体の認知症発症』ひいては、そんな個体数の占有率が今なお増加中の『日本国組織の認知症発症』であった。
 高齢化を迎えた人間社会は、老衰により作動不良を起こし退化の局面を迎えるのだ。
 1億2千万もの規模の群れでこれだけ象徴的に顕れてきているからには、確率問題としての志の個人差や、金欲・物欲・承認欲あたりの人工トク文化ごときの薄っぺらい原因ではないはずである。『生命の掟』と組み合う覚悟が必要だ。
 技術文明が発達すれば、社会に暮らす人間の寿命は総じて延長され高齢化が進む。だが健全な社会組織が必要とする個々人の組織観レベルを、行動規範マニュアルの情報形式にまで具体化し真剣に実地管理しなければ、高齢化社会の先にあるのは老衰死ということにしかならない。マスメディアで大映しになる面々をよく見たまえ。
 社会組織の健全性管理は日本国憲法以下、現有の日本社会の法律に累々と籠められていたはずだが、遂に進行した組織認知症がその法治システムを理解できなくなってきた。今たて続けに発覚している違法行為の数々は、この解釈で間違いなかろう。

 とにかく喫緊の課題として、法律への抵触という正しい形で問題事象が網にかかったのだから、まず違法行為は全面的に緊急停止し、是正のための情報開示が絶対に必要なのだ。
 応援を続けるから頼む、野党たち!この通り科学的な裏付けが成立しているのだから。
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