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【965】夢見る人生スケジュール集中強化レビュー [ビジネス]

 せっかくハナシがそっち方向に行ったので、睡眠についての備忘録から。
 新しい発見でなく単なる過去回の検証ということになるのだが、夢には『その日の昼間に見てきた事物アイテム』が登場し、しかし夢の中でそれら短期記憶の脈絡はまるっきりデタラメなことになっている。間違いない。

 久方ぶりにローカル単線に乗って田舎町を訪れる機会があったのだ。よくあるパターンで駅を降りてすぐ真ん前に、何台か車輌を収められるサイズの屋根付き月極ガレージに事務所を足したようなタクシー会社があり、そこの前を歩きながら奥を覗くと霊柩車が収まっているのが見えた。
 国産高級車の前車軸と後車軸の間を延長し、更にキャビン後半部に納棺室を後付けした、ストレッチリムジン+ステーションワゴン型の改造車である。街ナカだと今どきプリウスのストレッチ霊柩車が斎場から出て来るのを見かけたりもするのだが、田舎だと立派な御屋敷の御自宅で葬儀が執り行われるケースもまだまだあるはずで、だとするとフォーマルな高級感を漂わせて近親者まで乗せられる車でないと、やっぱり相応しくないんだろうな。
 まあ特段にインパクトを感じた訳でもなく、何気に前を通り過ぎた。そして食事をして少しタクシーも使った。その夜のこと。

 今月のアタマで完全断薬してから満8年半を迎えた私だが、さすがに傷らしい傷はなくなり痛みや痒みで睡眠が中断されるということもなくなり、基本7~8時間は朝まで一直線に眠っている。明らかに夢の明確な記憶が残る頻度は落ちているが、この日は起きてはっきり憶えていた。

 車がすれ違えないような2メートル強くらいの幅の丸断面の古いトンネルがあり、そこを徒歩で通り抜けようと数メートル踏み込んだ私に対面して、黒いタクシーが停まっている。まだ入口近くなので背後からの光があり、そんなに暗くはない。このシチュエーションに到るまでの経緯はよくわからない。
 黒塗りのタクシーなのだが、後半部分に窓の無い荷室が付いたステーションワゴン型であることが後方の暗がりに見て取れた。霊柩車仕立てではないし、タクシーでこんなワゴン型は見たことがないなあ…と思ったのも憶えているのだが、これがトンネル内で道に対して何故か斜めになって停まっていた。
 私が道の右端を抜けようとするとタクシーの左前端、左側を抜けようとするとタクシーの右後端が邪魔になる形で、まあ抜けられないことはないがちょっと狭いかなあと思いつつ歩を進め、運転席では70歳近いと見受ける人の良さそうな運転手があたふた取り乱している。
 『そんなに慌てなくても簡単に出せますよ、ごゆっくり』と表情で伝えているところまででこの記憶は終わっており、それほど長い映像クリップではない。

 この古いトンネルの出典はローカル単線で電車に乗って車窓から内壁を眺めながらくぐったトンネルと思われ、もちろんワゴン型のタクシーは駅前で見かけたタクシー会社の待機中の霊柩車が元ネタだろう。実に見事に、昼間に遭遇したアイテムがシャッフル配役で登場している。
 ただ自分が眺めた現実ビューを忠実に再現する景色ではなく、そこから連想される徒歩視点からのトンネル内部や、車外から見る慌てた姿のタクシー運転手など、明らかに他のどこかでそれっぽい場面に出くわしていないと不可能なアレンジが加わっている。

 人間の記憶って、どんな単位でファイル化され、どんな基準で睡眠中に呼び出され、どんなプロセスで繋ぎ合わされているのだろう【939】
 確かに京大式カードを書き溜めたとして、それを整理保管の移動中に、不意にテーブルの上に投げ出して、無作為に混ぜたのち何枚か拾い上げたところで、無理にでもストーリーをこじつけてこじつけられるほど、都合よくカードの組み合わせが揃うとも思えない。
 人間の記憶情報はナニガシかのジャンル分け・カテゴリー分けがされていて、それらに対応して、ストーリー構築を試みるにあたっての規則的な操作というのが決まってるのだろうか。それともあれだけ眠ってたかがこの短い映像クリップしか残ってないのだから、歩留まりサイアク中から生まれた奇跡のイチ作品なのだろうか。
 まあいいや、とりあえず今回の夢なる現象の考察はここまでとしようか。

 ともあれこんなことを楽しく考えて遊べるのは、ちゃんと眠れているからである。
 以前は、睡眠時間は6時間を基本とするのが私の生活習慣であった。いつも寝不足でクラクラしている訳でもなかったが、それでも座ってずっと話を聞いている間についウトウトみたいなのも普通にあって、それでも病的な異常を感じることもなく平然と暮らしていたものだ。
 あーアレもやんなきゃ、コレもまだだ、うう~間に合わねえじゃん…と4~5時間睡眠になるのもしょっちゅうで、翌日以降にちょっと長めに眠るという借金返済パターンもしばしば、要は『やらなきゃいけないコトを24時間枠に詰めていって余白部分が睡眠』という決まり方であった。

 このコンセプトは間違っている。
 『まず自然に眠る時間を眠り、余白部分に起きて何をするか』の順番が正しい。
 この方が起きている間の活動の質が断然高く、人間ひとり生きて何をするかの視点で圧倒的に効率が良いのだ。昼夜を問わず死ぬほど働くビジネスマンは欧米にもいるが、社会全体の生活の空気感でいうと、総じて欧米人はしっかり睡眠を摂る。
 そう、北米大陸を毎週横断していた頃、いつも移動の翌朝に挨拶代わりに『時差ボケ大丈夫?』『よく眠れた?』で切り出す彼等の習慣は、その東西に広い国土によるものではなかったのだ。クタクタのボロボロで眠い目を擦りながら出勤し、会議で居眠りする日本のサラリーマンがどこまで高負荷なのか知らないが、そもそも本人の持てる力を何パーセント使えているのだろう?
 もっとも人間の生物学的な最大効率作動点と、人類文明社会が求める成果達成要件はどうしても違ってくるから、双方の折り合いを探る形にはならざるを得ないのかも知れない。
 睡眠時間を増やすと覚醒時間は減るから、厳選した目的事象に慌てず・諦めず・楽しむ貴重な時間を心置きなくかける【379】判断が重要になってくる。

 小池東京都知事が過労で入院したそうだ。そりゃタイヘンはタイヘンだったろうから、緊急避難的にでも一旦職務を離れてひとまず静養していただきたい。そして。

 コロナ禍の東京都政の、五輪の、ナニがそんなに多忙だったのだろうか?
 ぐっすり眠って、ひと通り思いを巡らして、しっかりメシを喰ったら、もう一晩ぐっすりと眠ってしみじみと考えていただきたい。その睡眠時間を引き換えてまで取り合うに値する出来事とは、どれとどれなのか。

 『コロナ死ぬ死ぬ』でお店がなくなり、雇う側も雇われる側も職を失い、仕方なく昼夜たがわず飲食店の出前注文マッチングを奪い合って生活を切り回そうとする人がいる。それさえ叶わず今日帰って食事して寝る住処を失った人もいる。
 思い切り眠って考えて、いま日本中その当たり前ができないでいると、まずクチだけ動かして声に出してみて欲しいのだ。
 税金資本の給料もらって、日本社会まるごとここまで低迷している中『ボーナス』などという意味不明の一時金まで『決まりだから』と転がり込む立場で、何がそんなにタイヘンな仕事だったのだろうか?
 いわゆるジョブ型タスクとして課題を列挙し、効果額おいくらの何の成果アイテムが各々対応させられるのか、たくさん食ってぐっすり眠って、ラフなメモでいいのでざざっと書き落とすとどうなるのか?

 そして寝食が十分に叶わない現実の中にいる方々、あるいはその心配が他人事でなくなっている方々こそ、しっかり考えるべきである。今日もまた、アルコールでちょろっと手を湿しては暑いのにマスクして『コロナ死ぬ死ぬ』
 あなた方も、民主主義社会に生きるイチ日本人として、日本国憲法で一人ひとり基本的人権を認められているはずなのに、こんなことになるまで一体ナニをしていた?なぜ黙って『みんなやってるから』に流されるままでいた?

 御自身がやらかした結果のツラさは私ごときの想像には余りあるが、それにしても健康な身体さえあるならば、それだけでガチ実効力の逆転勝率なのだと自覚しましょうぜ。失敗したら直せば良いのだ。
 どうにかでもよく食ってよく寝たら、よく考えてよく狙って、次はグッドラック!
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