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【760】明日は我が身の借り運ゆきだるま丈比べ [ビジネス]

 参院選挙戦も始まったし、どこそこ党の誰それに投票しましょう、あるいはこやつへの投票はやめましょう的な発言は、あらゆる場で御法度である。気を付けましょう。

 昨年のちょうど今頃は、西日本豪雨が大きな被害を出していた。
 その直前、偶然にも私は京都の北部から市内に差し掛かるあたりを電車で移動中であった。少なくとも視界の範囲の雨風はずっと大したことなかったのだが、ちょこちょこ通り過ぎる渓流が軒並ひどく濁って増水していた光景を思い出す。うあれっ、山間部流域は結構ヤバい降り方してんじゃね?これ…
 もうJR京都が間近だし荒天からはギリで逃げ遂せたかと一息つきかけた瞬間、乗客のスマホが一斉に着信音を立てた。それが確か右京区の堤防決壊と浸水被害の始まりを知らせるものだったのだ。その被害は甚大で、近年たび重なる地震の被災地ともども、住民の生活は今なお復旧していない【755】

 今年は記録的に遅い梅雨入りであったが、これに続いて西日本豪雨一周年にぶち当たる形で、今度はまた九州が豪雨にさらされ、避難指示の対象者は百万人単位に達し、亡くなった人まで出ている。
 だが様子がおかしいのだ。ちょっと前までは、例えば本来きちんと国民に周知されるべき軽減税率制の仕組み解説などは素知らぬ風でスルーしつつ、かたや自然災害となるとあっちからこっちから何度も取材カメラを向け、復旧ボランティアの活動を日夜追いかけて、悪い事ではないが似たような防災知識の解説ネタばかりこれでもかというくらいに流していた日本のマスコミども、今はどうしたよ?
 大雨にせよ地震にせよ、他に昨年の台風なんかもあったけれど、いずれも心配になるくらい鳴りを潜めたと言わざるを得ない。日本人として箝口令や忖度の対象にして良いコト悪いコトがあるだろうが!

 結論から行こう。
 これだけ各地で様々な災害が続いている中、我が日本国がまず取り掛かるべきは不遇の被害に見舞われた日本国民の日常生活を取り戻すことであり、そのためには消費税率のアップも、ましてや消費の現場を混乱させるだけの欠陥税制=軽減税率のデタラメ強行も、もってのほかである。
 即刻の凍結および検討中止を決断すべきだ。できない政府は解体する以外にない。

 日本国憲法 第25条には『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。』と記されている。
 この日本列島の地盤は『変動帯』と呼ばれ、地球スケールで見れば四六時中いつも地面がむずむず動き回っているエリアである。また激しい熱授受と水の状態変化を得て目まぐるしく移り変わる天候は、豊かな島国の日常に背中合わせとして気象災害がいつでも起こり得る宿命をも、我々島民に約束させる【404】
 日本列島に暮らす日本人なら次の瞬間、仲間の助けを頼りにする境遇に巡り当たる可能性を等しく抱えているのだ。日本人は傷つき困っている仲間たちを優先的に助け、できるヤツやれるヤツが率先して高負荷の役割を引き受け合って、森羅万象・千変万化の時間を乗り切ってきた。組織生命体・日本国の生物学的な強み=生存勝ち残りの歴史的理由がこれである。

 今この日本列島の『種の保存』の原理が、非常に危険な操作で狂わされているのだ。
 仲間同士の無事や困窮を知らせ合う広域情報が意図的に遮断され、あちこち困って泣いている仲間たちが大勢いるのに、その事実を国民みんなで共有させない非国民レベルの組織的邪心の存在感を禁じ得ない。この現・犯罪者政権の凶悪性はタダゴトではない。
 あなたも私も、家族を失い壊れて住めなくなった我が家を前に途方に暮れる不運に見舞われたとして、納税してきた先の日本国も本来それを監視すべきマスコミも見て見ぬふり、いやそのへんが結託して、人目から隠され黙殺されるのだ。

 『助けるのにカネがかかる日本国民など存在しない』のである。
 そう、誰一人困ってもいない裕福な国民には、遊んで暮らす還暦の特待公務員の老後4千万円財源を負担する余裕が十分にあるのだから。より高い消費税を課しても全然平気でいなくてはならない。
 前にも書いたが、いつからこの日本国はこんなに危険な国になった?【684】

 自然災害の被害とは、人命=日本国の人的生産力や、財産=日本社会における物的価値の喪失を意味する。破壊された社会稼働を復旧するのに日本国の生産力を充てねばならないため、対外出力としての国力は目減りせざるを得ない。つまり国際社会での国力低下には観念せざるを得ない。

 このところグローバル潮流として資本主義の行き詰まりの様相が見え隠れしており、だとすると世界同時不況の恐れも現実感をもって意識する必要が出て来ている。困ったことに、そんな国際社会背景で北米の軍事力の庇護をあながちアテにもしていられないような雰囲気まで漂い始めた。
 今や我が日本国は、もう不戦宣言の言語情報だけ独り善がりに主張していても、周辺事情の現実がそれを許さなくなってきていることを自覚せねばならない局面を迎えている。とにかく短期集中型とした災害被害の復旧を、超・緊縮財務で国民全員が傷み分けながら急がないと、5年後10年後にはグローバル社会における日本の国家像が破綻してしまってもおかしくない。
 総活躍社会がどうたら大ウソこいてた犯罪者政権と世襲の馬鹿ガキがどこぞにのさばってたっけ。このへん日本国から消そう、危ないよ。

 いま世襲のガキもナントカ学会ゲタ政党も、年金2千万不足問題を誤魔化そうと必死なようだが、だいたい総税収の倍以上、遂に積み上げた予算が初の100兆超えいっちゃいました~などという赤字政権なのに、年金だけ大丈夫な訳ないだろうがよ。役所の吹かす税収過去最高なんぞ嘘八百は承知の上として、史上もっともコンパクトな五輪ってのはどうなった?
 こんな国民的に徒労感しか無いような心象の悪いお荷物イベント呼び込んで、この景況感では誰も見に行こうとしないのも当然だし、よって今度は入場料収入の大幅見込違いで結局は大損害を出す御約束の結末が、もう見えかかっている。今のうち先に宣言しておいてやろう。

 消費税率10%にあほ軽減税率なんかやったら、既に出足の様子がおかしい2020東京五輪はますます大赤字を積み足して全てが露見し、前代未聞のポンコツ五輪を世界の目に晒すことになるぞ。
 …っつうか、選挙モードとやらで現実解ナシ痴呆税制もどきの問題意識をマスキングしたことになってると調子合せてくれる御人好しが、今どのくらい残ってるかから考えた方が良いんだけれど。

 どうせ市場は全面シカトのままだから、経済現場の混乱が無駄な国力内部損失の上乗せとなって、酷いハナシだが機運として何がどうでも良くなってしまう。精いっぱい禁止したチケット転売もガッタガタに値崩れしながら横行するだろうし、そんな客でも来てくれなければ入場料収入はゼロだ。
 公務として行かされるサクラ観客たち、交通費ぐらいは支給してもらえるのだろうか。それも恐らく出所は税金になるのだが。

 我が日本国は、将来財務が全域にわたって絶望的にショートしている。旧態依然の日本国運営を抜本的に刷新する新・経済活性国家像と、その現実解を探るための実践トライアル社会ツールと、ガチ具体的なゲンキン稼ぎ口の儲けビジネスと、最後にそれらを象徴的に立ち上げるお祭り騒ぎが必要だ【697】
 5年後には2025大阪・関西万博を、国力のワクワク起死回生イベントとして、安心して日本中で盛り上げられるところまで、みんなの日常現実の自然な気分としてまで持って行かなければならない。

 ここまで国家運営が荒れ果てても、なかなか一気には変わらないのが組織の振舞いだ。
 だからって諦めるから諦め気質が組織の振舞いに反映されてしまうのであり、腐らず諦めず、我々国民が真面目にしっかり意思表示することが大切なのだと思う【713】【735】【737】【738】
 得体の知れない他人事でも、遠い未来の絵空事でもない。 大阪の成長を止めるな。
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