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【738】何となく当たり前、見直して見切って見限って [ビジネス]

 とりあえずは今晩の結果めがけて、今日の選挙戦のダメ押しなどやっておこう。
 しかしまあ、もう末期症状というにも前代未聞・空前絶後の不連続的次元超越レベルにまで行っちまったもんだよ。
 世襲のガキが大阪で有名なお笑い喜劇舞台の壇上に飛び入りして、関西に媚びっ媚びの三文セールストークやらかしたって?今さらながらに呆れるよ、ホントにこれが日本国での出来事か。
 ここを始めて間もない頃、自覚の足りない一部の国会議員がテレビ屋にそそのかされて、下衆な時代劇仕立ての遊びごとで露出を増やして人気を取ろうとしたものだが【142】、アレより遥かに格下のドサンピンぶりである。

 返す返す、日本社会における政治の概念を抜本的に変えるべき時期に来ている。
 そのために、従来『政治とはそんなもんだ』としていた常識の概念を一掃したい。

 ある日、半島か大陸の方が向いている『日本列島にそぐわない人種』の赤ん坊が、間違えて本州の西の端っこに生れ落ちてしまった。
 で、そいつから遡って爺さんの代に、かつて改憲しようとして叶わなかったという過去が、たまたまあったんだな。日本国にとっては運のつきであった。
 この爺さんは『お国を動かす地元の名士』という立場だから、直近にくっついて取り巻きとして生きるのも結構な大勢がいたのだろう。この取り巻き連中にとって、間違いだかどうだかは関係なく、生まれ落ちた赤ん坊を世襲にして名士に祭り上げてしまえば、また同じ業態で暮らしていけるワケだ。
 こうして名士としての資質とは無関係に『政界のサラブレッド』がでっち上げられる。
 蓋を開けてみれば、その実態は『本州の西の恥』という種明かしもあったりする。

 まだ日本社会の隅々に均等な民主主義が行き渡っておらず、議会政治も一部特別な社会層でのみ構成されていた時代があった。その古い時代の政治家の身辺事情が、適性の保証も無い一介の赤ん坊を不釣り合いに政界に連れ込んでしまったりもしたということだろう。
 何でもかんでも世襲が良くないとはゆめゆめ言わないが、時を経た議会制民主主義の現代日本社会において、上記の通り世襲議員は自分自身の不適格要件を自覚・対策しづらいまま、取り巻き連中の都合に押されて踊らされがちになる宿命を負う。この一点において、世襲議員は政治の劣化の原因として作用しやすいハンデを抱えるのが解ると思う。

 日本社会の大半が情報弱者だった昔なら、国費事業の均等配分も個室化した議会の判断に委ねられたまま大衆からアンフェアを指摘されることもなく収まっていたろうから、直近の取り巻きに終わらず地元の名士の周辺には利権頼みで生計を立てる連中が大勢いたはずである。『地元テッパン』の支持基盤にゴリッパな肩書の身分をあてがわれ、見返りに地元に利益誘導して生き延びる形式の、前時代式ふるさと国盗りゲームみたいな政治はこうして長期定着したのだろう。
 それが選挙権の一般普及した現代情報化社会においてなお、選挙票と地元業者利得の交換取引で身を繋ぐ生存原理だけが残骸になって残っており、『政治なんてそんなもの』の定番として日本社会に記憶されているのだ。情報の高度化で隠しきれなくなった地元えこ贔屓のアンフェアを、摘発されていかに隠し通せたことにするか、いかにとぼけて無かったコトのテイで演じ抜くかが地元の名士のお仕事になってしまっている。
 先日、地元テッパンを前に我を忘れて鼓舞してしまったとかいう『世襲のガキ・セメント屋道路』の犯行計画なんかベタすぎて今更ながらに驚くばかりだ。まだこんな世界が社会の水面下に沈殿しているとは。

 自分の地元でも似たようなことになってる気がするアナタは、今日そして明日以降、まず選挙権をきっちりと行使するところから始めるべきだと思う。
 まだまだ日本社会全体に、『誰もがジブンの地元優先を望むのは当たり前、トクさせてくれることになっている常連候補に投票するのは当たり前、それで決まるんだから気が向かなければ棄権すればいい』みたいな、選挙権普及以前の下民気質で思考放棄する慣習がしつこくこびりついている。白票で構わないので、終止符を打つべきだ【735】

 もうひとつ旧態依然の奇妙な常識について是正を提案しておきたい。テレビを見ていて仰天するのが『ゲタ与党は、勢力基盤であるナントカ学会に協力を求め…』などと平然とナレーションされている事実だ。
 既に何度かやってるので改めて細かいハナシはしないけれど【592】【606】【626】【653】、『政教分離の原則』に対する直球ストレートの違反事例だぞ、これ。

 まず誤解の可能性を解いておこう。
 私は宗派を問わず『社交的な幸福感の拠り所となる宗教心』を否定する人間ではない。古今東西の宗教画や書物や教会音楽などなど、むしろ精神力開発・世界観構築・文化創出の目的意識体系としての宗教の価値は、他の何物にも代えがたい貴重なものだと考えている。
 『幸せでいたい、世の中のためでありたい』と願う、人間の大切な動機を実行動に具現化する人類の知恵なのだ。

 だからこそ万人に自由に選択されながら、その政治利用だけは絶対に避けねばならない。
 祈祷や信仰の本来目的を正しく理解し、『信心を通じて平和で幸福な社会の実現を願う』学会員を自負しているアナタは、会組織の一端を担うイチ会員として、日本社会に建設的に関わる行動をきちんと考えて、みんなとしっかり相談して決めるべきだと思う。
 ともあれ当該本人さんの心に鋭く突き刺さるハナシなので、理屈はともかくこのへんで。

 以上、今日はこれで結果を待つとしましょうか。
 まだ選挙権の無い若い子たちは『自分なら誰を選ぶか』決めてみて、選挙速報で答あわせ(?)しても面白いと思う。いったん選挙権を持ったら、自他は完全に自律行使でお互いの強制・干渉は御法度だぜ。
 今年は日本社会をここまで壊したバカな大人どもの古くさい政治観と慣習を、理解して確認しながら改めていく絶好のチャンス、逃さず楽しんで勉強しておこう。あなたがたの時代だ!
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