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【706】巨大な知的新生物の創造主 [ビジネス]

 今年最後の更新となった。振り返って、結構タイヘンな一年であった。
 この師走をもって満6年を経過したステロイド離脱は、まだ完了しない。もっとも、今や温泉やプールに行ったとして、完全に大衆そのイチとして誰にも気にされないレベルにまでは到達できた。やはりというか骨や内臓および神経のコアな部分に、どうにも何が起こってるのか不透明な変調を感じるのがネックだが、残期間がどのくらいかはともかく身ひとつ完動体のジブンが視界に入って来たような気がするぞ。
 まあ今では恐ろしい違法薬物とされている覚醒剤も、その弊害が判明するまでは活力剤のような位置付けで市販されていた訳だし、そう考えると私はあながち不運を訴える立場ではないのだろう。ともあれ医学の恩恵にあやかる判断はあまり軽くせず、自前体力の自己完結を基本と信ずるのが吉である。

 で、前回の吹き抜け1階フロアに設置する宇宙戦艦ヤマト式・床面ディスプレイ会議スペースの話に戻るのだが、これはそのまま、身体じゅうの各器官同士を縦横無尽に結ぶ通信網トランポリンの交信風景を、脳が見下ろしながら録画する人体情報モデル【628】に重ねて考えられないだろうか。
 会議スペースではもちろん完成度の高い情報処理が自律的に飛び交っており、一方そこの頭脳たちとは違う立場の、高所からの視点でそれを見て思考する別の頭脳がいる。この高所視点も吹き抜け上層各階のあちこちに散在しており、さらに高所視点同士も会議スペース現在進行中の景色をお題にして、会議スペース討議の現場とまた違う次元の討議を繰り広げている。
 文字通り深層高次元構造であり、建設的なハプニングが起きやすい。高所視点がハタ!と思い付いたら、そのアイディアを持って1階討議に乱入だ。

 人体情報トランポリンの概形を元にこの業態モデルをひねり出した時、今度はこの業態モデルの想定作動シーンから逆にフィードバックを戻して、人体の身体末節と脳ってこんな関係で相互通信しているのではないかと考えたのである。これがそこそこ当たっているなら、ATCアイディア創出センターはアタマ良くて元気いっぱいの巨大知的生命体に育ってくれるのではないだろうか?
 こんな場所でうまく機能できる人間は、内的に階層情報処理を感じてそれを上手く切り回す『ジブンの使い方』を覚えるだろうから、そうなってくると放っておいても組織運営に考えを巡らすのが大好きになり、自発的に『組織を整備する代表ポストに就いてみたい!』と手を挙げるまでに育ってくるのではないかとも思う。
 将来、大阪都特別4区の区議会議員に育つ者が出て来るだろうし、必要都度に出戻ってもOK、こうして世代交代まで含めて大阪都政の継続性が実現すれば、まず第一段階の成果として悪くない。

 身体を一括支配する司令塔としてのアタマがいて、そいつの至上命令に末節が従うという作動モデルは、人間として生物として不自然だし、故にその能力が低いという話はした【611】
 御覧の通り上記の業態モデルには、人や情報の交通整理役および、みんなが深刻に意気消沈するようなトラブルを起こさないよう目を光らせる、コーディネーターやメンターの役はいて良いが、権限を傘に着てウチワ偏重の主張を通すような役回りは一切お呼びでない。
 なお新参クンには、ほんの基礎知識となる情報単位を各自に習得させるための講習の受講と、あとは1階ででも上層階ででも、一緒に語り合って面白おかしく本人の思考を後押ししてやるコーチングがあれば十分だろう。エライつもりの古株がぐちゅぐちゅ余計な指図をするような事態は、むしろ少々大袈裟にでも絶対に避けるというルールを徹底しておかねばならない。

 そうそう、夢洲にタワービルを建設する構想が先日報じられたが、きちんと投資回収できるよう規模や仕様を熟慮する必要は再認識するとして、高所から夢洲人工島ラボYAILを目視で俯瞰する設備は何かあった方が良いと思う。やっぱり目前で巻き起こる現実を、ありのままにスケール大きく、自分の目で直視するのは思考検討に重要なことだ。

 ここで突然、私の乗り物体験自慢の隠しネタである『ホバークラフト』を引張り出そう。
 海上輸送に使われるのが一般的だが、船体底面に発生させる空気圧に乗って海面から数センチ浮き上がって走るため、海につながるスロープからそのまま地上に這い上がれるのだ。かつて日本の何ヵ所かに定期航路があって、私は確か家族旅行で訪れた愛知県の蒲郡で乗った。
 観光には生憎の悪天候だったその日、小学生だった私が『乗りたい!』と提案し、恐らく自分も乗りたかった父がこれに応じて、母と姉のオンナ二人が哀れな道連れにされた。
 バスのように一室キャビンの前端に運転席があったものだから、オトコどもは大喜びで目線釘づけである。浮上用ファンが廻り出すと、陸上で萎んでいたスカートがみるみる張って、やがて接地感が無くなった。しかし騒音はやかましいでは済まないほど酷く、あんなレベルでよく旅客就航させたものである。
 4本並んだワイパーが好き勝手なタイミングでせわしなく窓を拭くその向こう、曇天のもと拡がる強風の荒海を次々と乗り越えて突っ走る光景とダイナミックな乗り心地は忘れない。ま、『海のトリトン』のオープニングを楽しみに観て育った世代ですから。

 さて、何故こんな話をしたかというと、今の時代ドローンにスカートを取り付けて、ホバークラフトから必要都度に離陸・離水して飛行できる乗り物はできないかと考えたからだ。
 前にも書いたが『空飛ぶ自動車』は原理的に効率の良いものではなく、何より飛ぶ以上は落ちるだろうから、まずは落ちてもそれほど重大な事故にはならなそうな海上から試してみてはどうかという提案である。
 ホバークラフトは運行形態が海上交通となることから船舶のカテゴリーに入れられることが多いが、浮上して走行するその構造はむしろ航空機に共通点が多い。これなら機械設計として飛行機能と矛盾が少ないし、超低空向け小型航空機として飛ばすなら少々風がきつめでも平滑で、墜落しても衝撃の少ない海面上を飛ぶのが安全で速いはずだ。
 間違えて落ちても、大阪南港・北港からせいぜい関空や神戸湾岸あたりを飛ぶなら救助にも迅速に向かえるだろう。河川に沿って遡上すれば、水都大阪の新交通トライアルとしても面白く使えそうだ。
 誰か好きな人、ドローンをちょちょいと改造してそこらで試せませんかね?地面海面を這いずり回った瞬間、水平方向の推力ファンと操舵デバイスが必要になるが、旋回式のダクトファンを四隅に並べるとかすれば結構いけんじゃね?いい加減過ぎてダメ?

 年末年始ぐらいギスギスした内容はちょっと置いといて、2025年あるいはその先を目掛けた、良いコトを起こす直近ワンステップとして役立ちそうな話にしてみた。何だかちょっとでも良いコトありそうな、良いコト呼び起こせそうな予感を覚え始めていただけたなら、今年もここに情報を投じ続けた甲斐があるというものだ。

 このハナシはまだまだ拡がる。
 …で、今回は『皆さま、良いお年を~♪』でシメるというオチなのであった。
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(。・_・。)2k

本年もお世話になりました
来年も宜しくお願い致します
どうぞ良いお年をお迎え下さい

by (。・_・。)2k (2018-12-31 01:57) 

kiyokiyo

にすけんさん
こんにちは
来年もよろしくお願いします
よいお年をお迎えくださいね!^^
by kiyokiyo (2018-12-31 16:23) 

にすけん

 (。・_・。)2k さま、kiyokiyoさま、いらっしゃいませ。

 御丁寧な御挨拶をありがとうございます。
 こちらこそ、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 よいお年をお迎えください。
 これから近所の神社に二年参りに出かけます。
 いろいろあったが何とかなってるかー(笑)

 またのお越しを心よりお待ち申し上げます。
 どうも有難うございました。
 よいお年をお迎えください~(^^)/
 

by にすけん (2018-12-31 23:27) 

ネオ・アッキー

明けましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
by ネオ・アッキー (2019-01-03 05:42) 

にすけん

 ネオ・アッキーさま、いらっしゃいませ。
 新年の御挨拶、どうもありがとうございます。

 明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

 引き続きの御愛顧をいただけますよう
 ユルくテキトーな技術論・組織論を展開して参ります(笑)
 いつでもお気軽にお立ち寄りくださいませ。
by にすけん (2019-01-04 00:54) 

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