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【670】認知症、終の棲家は欠陥マンション [ビジネス]

 まずはせっかくバケ学を持ち出した、その目的の刈り取りから。

 ずらり並んだ種々の元素が陽子と電子の数だけで決まっているというのは、実はえらいハナシであり、水素用の陽子もウラン用の陽子も区別なんかないワケで、全く同じ構成単位をただ数違いで組んだ結果が、この世の数あまたの物質バリエーションを作り出しているということだ。
 水素を79個ほど持ってきて陽子と電子に分解し、陽子79個を中心にまとめて電子79個を軌道上に次々並べてやれば、あ~ら不思議、そこにはウソ偽りのない正真正銘の金が現われる。まあ電荷レスの中性子とか少々足してやる必要はあるんだけど、いずれにせよそんなハナシが、乱暴だが理論的には存在するということだ。
 『陽子と電子に分解し、ちょちょいと組み換える』ってあたりに、今のところ現実解が見つかっていないだけのことである。

 ではこれと同レベルで、原子モデルの構造組み換えって何か実現しているのだろうか?
 答はYES、核分裂反応がその一例である。

 復習しよう。ウラン235に中性子1個を叩き込んでウラン236にしてやると、強烈に不安定になり2個の原子核に分裂すると共に、中性子を幾つか放出するのであった【353】
 実はこの時、同じ2個の原子核に分裂するのではない。えーとナニとナニだっけ…と検索したら、クリプトンとバリウムに分裂している漫画が目に留まった。そうそう、そんなやつ。いい加減でスマン!
 直感に従うなら、ある数量を抱えたひと塊が二分裂するならば双方トントンが最も自然に起きやすいはずである。わざわざ不均等の偏りを持たせるような『何か』が起こるためには、その為にいちいちエネルギーを消費しながら別の事情が絡んでくる必要があるからだ。
 なのにウラン236は非対称に核分裂する。これには、前回紹介した『魔法数』で電子軌道を埋めたい効果の方が勝っているのではないかとする説があるのだが、未だ確定的な検証はできていない。

 このへんまだよく解らんのだけれど、ある現実ベースの作業プロセスに沿って核分裂反応を起こすところまでは技術が確立している。この核分裂反応に伴って放出される莫大なエネルギーを人類文明に利用するのが、今日の原子力技術だ。

 ただ、原子の核となるような素材単位を人為的に叩き込んで反応させるからには、地球上の自然界で道理として組み上がって大人しく存在している物質の状態ではなくなっている。簡単に言えば、陽子と中性子の数が『自然の成り行きに揃う組み合わせ』から違っているのである。当然コイツは、自然に揃うところまで『不自然に余計なモノ』を放出し続けることになる。
 これが放射性核廃棄物だ。何しろ原子の構成単位になるような微小粒子だから、この世のいかなる物質をもってしても完全な遮蔽は不可能であり、人間を始めとする生物の身体も難なく貫通していく様子がイメージできると思う。
 現時点で人間は、この放射能を鎮静化したり除去したりする技術を開発できていない。ただ放置して、自然に落ち着く先の状態に近づくとともに、放射能が弱まるのを待つばかりである。『半減期』というのが文字通り半分に弱まるまでの時間ということになるのだが、ようやくの半分に何万年だとか、とても文明史の年表で足りない時間スケールなのは御存知の通りだ。

 お解りだろうか。原子力の平和利用は御立派だが、発生するエネルギーの使途にいくら平和の動機を保証してみたところで、非常にタチの悪い、対処不可能なまでの殺傷能力を有する放射性廃棄物がどんどん生成されてしまう。これが原子力利用問題の本質なのだ。
 では質問。
 まあガッチガチに放射線を透過しづらい素材の容器を分厚く作って厳重に密閉し、滅多なことでは出て来ない…ことにして、そんなもんかなあと思ってしまえる程度のどこか深くに穴を掘って埋めるとしよう。その総費用を算出していただきたい。

 鵜呑みにしている人なんかまずいないだろうが、『原発はコストが安く、電気代が安くなる』というドアホな説明をよく見かける。これはもちろん『放射性廃棄物の処置をどうして良いのか判らないので、その経費を計算せずにゼロ勘定ですっとぼける』というあり得ない検討手法が前提になっている。
 本来なら、原子構造を操作するレベルの新技術を開発し、それを駆使した放射能除去工程まで含めて、安全な一貫作業が成立する廃棄物処理プラントの実用稼動まで、おいくらかかるのかが計上されなければならない。だがこちらの仕事は今、まともに手を付ける遥か以前で意図的に諦めて放り出したも同然で、黙ってスルーがお約束の状況となっている。

 いま放射性物質が混ざり込んだ蒸気漏れの重大事故現場を抱える関西で、停止中の原発を再稼働させるのみならず、新たな原発の建て増しまでもやり散らかしにかかろうとする愚策が進行中だ。
 これは明らかに日本国組織の永続を破綻させる組織認知症患者の集団意志【617】【618】が働いており、健常者の国務としていち早くその摘発と削除が望まれる。

 超・高級を謳ってモノホンで『トイレの無いマンション』に億単位の値札がつけられて、現実にどこかの高層タワー棟で売りに出されたとしたらどうなるのだろう?
 マスコミどもは一斉に『怖い怖いお役人さまに睨まれずに済む、当たり障りのない安全地帯やわらかトピック』として、付箋めくりの暇潰しボードを連日量産しては、その意味するところを判ってとぼけて、死ぬ程どうでもいい素人雑談だけ垂れ流して過ごすのだろうか。

 いま現与党・犯罪者政権の組織認知症老人ども【667】が議会制民主主義の意義を捻じ曲げており、議会を『支配階級の権力宣言の場』として悪用しようとする誤作動が目に余る。言われるがままになびくことしかできない虚弱な日本社会は、既にいくつもの致命傷を負ってしまった。
 あの手この手で有権者を言いくるめ、いったん与党議員として選出されてしまえばしめたもの。多数決議会という支配階級の談合会で自分ら内々の私利私欲を摺りあわせ、逆らえば署っぴくぞの強権お達しに『議決の儀式』だけ強行したら、それを議会の手の届く範囲内だけで一方的に法治社会全域対象の法律扱いで決定処理するという、お隣の半島や大陸もびっくりの非・文明的政情となっている【606】【626】

 そう、国民に向かって『正直、公正』を宣言すると、議会から『個人攻撃』と非難される異常事態には、こんな背景があるのだ。
 しくじったとはいえ世襲の坊主なりに、支配階級の一番ピエロとして階級制煽動のパシリ役を頑張ってくれたんだ、こんなところで下民相手にオマエ一人だけいい子になるなよ、と。
 なお『個人的な攻撃には違和感がある』との『違和感』なる表現、これはボケ老人が『ワシは気に喰わんぞ』という不満をアピールし相手をたじろがせようとする痴呆戦法の常套句だ。
 『どんな整合基準値からナニがどれだけ違っててどう実害があるのか、正々堂々きちんと抜かせ』で一蹴するのが正しい。放っておけ。

 この先アラウンド18歳の新規来訪者を恒常的に呼び込む狙いで前回をアップした。
 若者たちが一定ペースで出典確認のためここを訪れ、読後の記憶を起点に自分で思考し、自分で判断して振舞うようになる。ほんの僅かずつだが、毎年そんな若年層が社会参画して来るだろう。
 いつまで彼等にコケ脅しの上から態度が通用するか考えて、おのれが老いゆく態度を決めた方が身のためだと思うぜ、バカで腰抜け腑抜けの大人どもよ。
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